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Q&ARC断面計算 Q&A ('06.11.07)


NEW! 更新内容

Q2−4−9.「許容応力度法」−「せん断関係」の「有効高の内部計算方法」で、『d=(ΣAs・σ・d)/(ΣAs・σ)』はどういう場合に選択するのか ('06.11.07)

Q5−1−3.下記エラーが発生しファイルを読み込めない
「エラー ファイルヘッド読込時にエラー[-2]発生 ファイルを正しく読み込めません」
 ('06.11.07)





目  次
 1.入力

 1−1.モデル化全般について

 Q1−1−1.SRCの断面計算は可能か?

 Q1−1−2.鋼板による補強の方法は?

 Q1−1−3.地震時の設計を行いたいが、許容値の入力について教えて下さい。

 Q1−1−4.外ケーブルの入力方法は?


 1−2.寸法入力について

 Q1−2−1.ホロー断面(ホロー個数は6個)における面外の初降伏モーメントと初降伏時の曲率、ひび割れモーメントとひび割れ時の曲率を求めたいのですが、このソフトで算出できますか?

 Q1−2−2.ブロック入力の際のウェブ幅とはなにをさすか?


 1−3.基準値、材料入力について

 Q1−3−1.PC鋼材入力項目中の「シース径」は、何の計算において使用されるのか?

 Q1−3−2.本製品に採用されている基準値・材料(コンクリート、鉄筋、鋼板、PC鋼材、炭素繊維)に別の基準値・材料を追加する方法は?


 1−4.鉄筋入力について

 Q1−4−1.鉄筋量入力について
鉄筋径と本数を入力したが、Asの値が0.000にしかならないのはなぜか?

 Q1−4−2.分布長の入力はどのように考えるか?

 Q1−4−3.限界状態設計法では鉄筋以外の鋼材を使用出来るのか?

 Q1−4−4.炭素繊維シートを接着する時の貼付け長とは?

 Q1−4−5.円弧部と直線部の交点にある鉄筋は直線部または曲線部どちらに含めて考えればよいか?


 1−5.許容応力度法データ入力について

 Q1−5−1.スターラップ(せん断補強鉄筋)の入力はどこで行うのか?

 Q1−5−2.PC鋼材が配置されている時の作用断面力について

 Q1−5−3.有効高dを内部計算とした場合に
d=(狽`s・σ・d)/(狽`s・σ)
断面図心より下の鉄筋図心位置
と言う2つの方法が選択できるが、この項目は計算結果のどの部分に影響してくるのか。

 Q1−5−4.せん断許容応力度の補正係数は自動計算しないのか?補正係数のところに任意の値を入力しても補正されないが?

 Q1−5−5.τaの準拠基準に、「土工指針」を選択したが、この諸値はどこに記載されているのか?

 Q1−5−6.せん断力を算出する際、Sh;部材の有効高の変化の影響を考慮したせん断力照査の設計はどうすれば良いか?


 1−6.限界状態設計法データ入力について

 Q1−6−1.鉄道構造物等設計標準・同解説-コンクリート構造物 SI単位版 鉄道総合技術研究所」準拠のモデル化の方法は?

 Q1−6−2.矩形中空あり断面で、限界状態設計法を行う方法は?



 2.許容応力度法の計算

 2−1.断面諸量の計算について

 Q2−1−1.軸方向鉄筋を考慮した断面諸量の計算式はどのように行っているのか?


 2−2.応力度計算について

 Q2−2−1.複鉄筋にて鉄筋を配置する場合、鉄筋の応力は最外縁の応力を表示しているか?

 Q2−2−2.ヤング係数比の取り扱いはどのようにしているのでしょうか?

 Q2−2−3.応力度の結果にて中立軸に「R」表記(単鉄筋でかつ断面力を反転しただけなのに有効高さが反転し応力度が極端に大きくなる現象)されているのですが結果は正しいのでしょうか?

 Q2−2−4.「RC断面計算(限界状態設計法)」の曲げ耐力(Mud)と「RC断面計算(許容応力度法)」の終局モーメント(Mu)は同じものか?


 2−3.最小鉄筋量、必要鉄筋量について

 Q2−3−1.最小鉄筋量は、必要鉄筋量がこれを包括できなければならないものなのか?

 Q2−3−2.最小鉄筋量算出時のMcとひび割れモーメントMcの相違点は?


 2−4.せん断計算について

 Q2−4−1.せん断補強鉄筋「Asreq」とはなんですか?

 Q2−4−2.τmが、許容を超えているときに出てくる、せん断補強Aw100の値は、当照査断面の必要鉄筋量として、鉄筋径、及びスターラップピッチ等算出の根拠として使用できるか?

 Q2−4−3.円形状の有効高さdの内部計算方法はどのように計算しているのか?

 Q2−4−4.せん断計算結果画面のSuc、Susとは?

 Q2−4−5.有効高さdの算出方法は?(予想した最引張縁の鉄筋図心位置までの距離と異なっている)

 Q2−4−6.せん断照査結果の「σI」とは?

 Q2−4−7.せん断照査結果の「σs」とは?

 Q2−4−8.最大せん断応力度で照査する方法及び結果確認の方法は?

 Q2−4−9.「許容応力度法」−「せん断関係」の「有効高の内部計算方法」で、『d=(ΣAs・σ・d)/(ΣAs・σ)』はどういう場合に選択するのか


 2−5.終局モーメントについて



 2−6.初降伏モーメントについて

 Q2−6−1.初降伏モーメントは、PC鋼材のみを入力した場合はPC鋼材降伏時のモーメントか?

 Q2−6−2.RC構造物の初降伏モーメントを計算する際、上縁と下縁のそれぞれについて計算を行いたいが、プレストレスによる軸力と曲げを外力で考えている場合の留意点はありますか?

 Q2−6−3.断面力に得られている初降伏モーメントを入力すると、鉄筋、鋼材、コンクリートの応力度のいずれかが降伏応力になると思いますが、実際はそうならないのはなぜか?

 Q2−6−4.初降伏モーメントとして、最外縁の鉄筋ではなく、PC鋼材が降伏した場合を算出したいのですが?

 Q2−6−5.「初降伏モーメント計算 軸力Nが適用範囲外です」というメッセージがでるが?


 2−7.M-φ曲線について

 Q2−7−1.PC箱桁の断面計算で面内、面外、正、負、それぞれの終局モーメント、初降伏モーメントを求める事は可能か?

 Q2−7−2.M-φの結果部分のSFは何を示していますか?

 Q2−7−3.矩形断面で鉄筋が同量で在ればM−φは方向性は在りませんが、断面において変形な形状もしくは鉄筋量の違う断面においてはM−φに方向性がありこの場合 どの方向のM−φを求めているのか?

 Q2−7−4.PC断面のM−Φ曲線を求める際のプレストレスの取り扱いはどのようにしているのか?


 2−8.面外方向計算について

 Q2−8−1.面外方向の初降伏モーメントを算出するときは、示方書等では「ウェブ位置の鉄筋が降伏したとき」とありますが、どの鉄筋が降伏したときという具合に指定することは可能でしょうか。


 2−9.炭素繊維シートについて

 Q2−9−1.炭素シートを考慮したRC断面を入力した場合、コンクリートと炭素のヤング係数比はどのように考慮されているのか?

 Q2−9−2.炭素繊維を考慮した際のAs計算値は、鉄筋断面積との合計値となっていますが、ヤング係数比は考慮しないのか?

 Q2−9−3.炭素繊維シートの許容応力度法の計算方法は?



 3.限界状態設計法の計算

 3−1.終局限界状態曲げ耐力について

 Q3−1−1.限界状態設計法のせん断耐力Vyd、Vcd、Vsdが0.0で算出される理由について?


 3−2.終局限界状態せん断耐力について




 4.出力

 4−1.出力全般について

 Q4−1−1.せん断の許容応力度τaの補正係数は出力できますか?

 Q4−1−2.入力した鉄筋段数の打ち出しに制限があるのか?

 Q4−1−3.テキスト出力でファイル保存したデータを読み込むと罫線がずれるが?

 Q4−1−4.印刷時に枠線及び社名を変更して出力するにはどうすればよいか?

 Q4−1−5.プリントイメージをワード等のワープロ文書に張り付ける方法。

 Q4−1−6.応力度計算の詳細情報(応力度計算式及び数値)を出力したい


 4−2.テキスト出力について

 Q4−2−1.テキスト(Ver4)形式の出力で、罫線がズレてしまう。


 4−3.PPF出力について

 Q4−3−1.二軸関連の印字時にGz、Iz、Izyの記号が出力されるがこの記号の意味はなにか?


 4−4.HTML出力について

 Q4−4−1.「・」はどのような意味か。
σ :PC鋼材 PC鋼材引張応力度
σ’:PC鋼材 PC鋼材圧縮応力度

Q4-4-1



 5.その他

 5−1.動作環境について

 Q5−1−1.製品更新後、製品を起動するとモジュールエラーが生じうまく利用できなくなったが?

 Q5−1−2.炭素繊維シートの補強計算を橋脚製品とRC断面計算で比較すると同じ結果にならない理由は?

 Q5−1−3.下記エラーが発生しファイルを読み込めない
「エラー ファイルヘッド読込時にエラー[-2]発生 ファイルを正しく読み込めません」


 5−2.編集作業について

 Q5−2−1.ケース番号を変更する方法は?

 Q5−2−2.EXCELデータを貼り付ける方法は?


 5−3.他プロダクトについて

 Q5−3−1.UC−BRIDGEで作成した断面形状を読み込み登録すると「UC−BRIDGEの1部の断面と鋼断面は読み込めません」というメッセ−ジがでるが?

 Q5−3−2.フーチング(保耐法)の照査で算出される「降伏モーメントMy」を求めるにはどのようにしたらよいのか?

 Q5−3−3.UC1-FRAMEからの連動ファイルを利用する方法は?

 Q5−3−4.登録断面を利用する方法は?





 1.入力

 1−1.モデル化全般について 

Q1−1−1.

SRCの断面計算は可能か?
A1−1−1. 断面形状が矩形または円形、かつ、鋼材片(鋼板)が左右または上下対称な配置に限り、計算することが可能です。

鋼材片(鋼板)の入力については[主鉄筋]タブで、
1)[種類]=3(鋼板)
2)[タイプ]= 1(上縁からの高さ)
      =-1(上下かぶり)
      =-2(左右かぶり)
3)[位置]=上記[タイプ]に応じた数値
4)[径]=0
5)[本数/枚数]=0
6)[鉄筋量]=鋼材片(鋼板)の断面積(長さ×板厚)
7)[分布長]=鋼材片(鋼板)の長さ

(注意事項)
(1)H鋼の場合には、フランジ、ウエブをそれぞれ鋼材片(鋼板)として入力することになります。
(2)断面形状が円形の場合には、矩形形状を選択して、全幅B=全高H=面取り半径Rとして半径Rの円形断面を定義し、前途の要領で鋼材を入力します。
(3)円形状を採用してのH型鋼の入力の再現は強軸弱軸の方向設定が出来ませんのでご了承下さい。
(4)他の形状につきましては、H鋼材を鋼板(1枚の板)として取り扱う必要がございます。
(5)鋼材の応力は軸線位置で求めています。

(6)材料データは、入力指定する鋼材の許容値に使用する鋼材の許容値を入力して下さい。
なお、指定する鋼板名称についても基準値入力画面にて変更・修正可能です。
 
Q1−1−2. 鋼板による補強の方法は?
A1−1−2. 鋼板の配筋方法について説明いたします。

1.主鉄筋入力で種類を3(鋼板)と入力します。 
2.位置の入力では配筋する位置を入力します。
3.径、本数/枚数には0と入力します(鋼板の場合は本数/枚数は使用されません)。
4.Asについては配筋される(巻き立て時には全周に巻かれる)鋼板の断面積(鋼板厚×配置幅の鋼板断面積)を入力して下さい。

本製品では、許容応力度法による鋼板の材料種類のモデル化には対応していますが、限界状態設計法は現在、鉄筋以外はサポートしていません。
 
Q1−1−3. 地震時の設計を行いたいが、許容値の入力について教えて下さい。
A1−1−3. 材料データに表示されている値を直接変更して下さい。
入力→材料タグの各材料データで変更が可能です。

注記1)本製品Ver3.02.00より「材料データ入力画面」に「割増係数」の入力項目を設けましたのでこれを使用して下さい。
注記2)本製品Ver3.03.00より「表示項目の設定(基準値、材料)」にて各許容値に対して割増を行うか否かの制御スイッチを設けました。
 
Q1−1−4. 外ケーブルの入力方法は?
A1−1−4. 以下の方法にて入力ください。
(1)材料タグにて配置したい外ケーブルの種類を選択して同画面内の外ケーブルタグにて外ケーブルの材料データを確認する。

(2)主鉄筋タグを開き「種類:4」として鉄筋と同様に入力する。
外ケーブルですので「径」の入力は不要です。
また、外ケーブルの有効鋼材応力度は、「許容応力度法」-「共通(断面力)」タグのσpe、終局時のΔσpeにて指定します。

なお、外ケーブルの応力度は断面内のひずみと関係なく一定である為、外ケーブル位置が、初降伏モーメント発生位置になることはありません。



 1−2.寸法入力について 

Q1−2−1.

ホロー断面における面外の初降伏モーメントと初降伏時の曲率、ひび割れモーメントとひび割れ時の曲率を求めたいのですが、このソフトで算出できますか?
A1−2−1. 主鉄筋の分布長を入力後に、計算設定画面(許容タグ)の面外計算をチェック(計算する)に修正して下さい。面外計算時には内部で自動的に90度回転して終局モーメント、初降伏モーメント、ひび割れモーメントを算出致します。
 
Q1−2−2. ブロック入力の際のウェブ幅とはなにをさすか?
A1−2−2. ウェブ厚とは、平均せん断応力度を計算するために必要なもので、矩形の際には有効幅になります。
ブロック入力などの際には、せん断に有効な幅がどの断面における幅となるか特定できませんので、設計者による入力としております。形状など考慮の上指定下さい。
また、併せてhelpの「平均せん断応力度」を併せてご確認下さい。

τm=s/(bd)
・d(m) : せん断有効高さ
・b(m) : せん断有効幅(ウエブ厚)

従って、ブロック形状(台形断面など)では、寸法入力画面のウェブ厚を入力されていないとbが与えられていないことになり、せん断計算が出来ませんのでご注意下さい。



 1−3.基準値、材料入力について 

Q1−3−1.

PC鋼材入力項目中の「シース径」は、何の計算において使用されるのか?
A1−3−1. 断面諸量についての計算結果の換算断面を算出する時に使用しています。
 
Q1−3−2. 本製品に採用されている基準値・材料(コンクリート、鉄筋、鋼板、PC鋼材、炭素繊維)に別の基準値・材料を追加する方法は?
A1−3−2. 本製品にて取り扱っていない基準値を使用するには、現在使用されているものに上書きする方法がございます。
例として、以下にPC鋼材の種類を追加する方法についてご説明致します。

1.本製品のメインメニュー-「基準値入力」をマウスにて選択し基準値入力画面を表示します。
2.基準値入力画面のタグより修正するPC鋼材種類を選択して下さい。「PC鋼材1」、「PC鋼材2」のどちらかのタグを選択します。
3.「PC鋼材種類」リストボックスより修正するPC鋼材を選択し、リストボックスにマウスをクリックし名称を入力します。(半角24文字まで入力可能です)
4.下側のPC鋼材材料表(鋼材断面積〜ヤング係数)まで入力・修正します。
5.確定ボタンを押して下さい。
6.新規入力時は、上記の操作により修正されたPC鋼材が使用できます。

尚、入力データの作成途中及び、既存の入力データを読み込み後に上記のようにPC鋼材種類を変更後には、各ケース毎の材料タグにて修正したPC鋼材をリストボックスにて選択後にResetボタンを押すと修正した基準値データが編集中のケースデータに取り込まれます。



1−4.鉄筋入力について 

Q1−4−1.

鉄筋量入力について
鉄筋径と本数を入力したが、Asの値が0.000にしかならないのはなぜか?
A1−4−1. 鉄筋径と本数の入力時のCR(確定)キーにて計算を行っています。
主鉄筋入力画面にAs自動計算を行うかのチェックボタンを設けています。このチェックボタンがチェックされているか調べて下さい。
このチェックボタンがチェックされている場合は、画面中央のΣAs計算ボタンを選択して下さい。
尚、このAs自動計算チェックボタンの初期値は、メインメニュー「オプション」−「表示項目の設定」の「動作モード」タグで指定することができます。
 
Q1−4−2. 分布長の入力はどのように考えるか?
A1−4−2.  分布長(幅)は、指定された材料(鉄筋・鋼材等)を描画する場合の鉄筋の長さとして入力して下さい。この分布長が0.0時には、配筋された鉄筋は正しく描画致しません。(矩形:全周タイプ0、円形:配筋、小判形:全配筋タイプは、分布長が0.0でも通常どうり描画致します)尚、分布長は、指定した鋼材種類により計算内部では、以下のような取り扱いをします。

鉄筋・鋼板・PC鋼材・外ケーブル・PC鋼材2 :
面内方向計算 : 矩形形状は、−2(左右かぶり)のみ分布長を計算時に使用し、矩形二軸形状は、0(全周かぶり)以外は、全て使用されます。その他の形状及び配筋タイプの分布長は無視されます。

面外方向計算 : 鉄筋の長さとして使用されます。面外方向計算時には必ず入力して下さい。又、配筋タイプ1(上縁〜高さ)、−1(上下かぶり)、−2(左右かぶり)のみにその入力された値が使用されます。

炭素繊維シート :
炭素繊維シートを指定した場合には、本数が枚数になり、分布長が幅となります。面内、面外方向両計算で使用可能です。

配筋タイプ1(上縁からの距離)は、以下の鉄筋配置の長さを分布長として入力下さい。

即ち、鉄筋配置の右端から左端までの距離になります。

配筋タイプ−1(上下かぶり)は、以下の鉄筋配置の長さを分布長として入力下さい。

配筋タイプ−2(左右かぶり)は、以下の鉄筋配置の長さを分布長として入力下さい。

矩形二軸の配筋タイプ1(上縁からの距離)は、以下の鉄筋配置の長さを分布長として入力下さい。

分布長が0.0を許す鉄筋のタイプは、全周鉄筋(矩形:タイプ0、円形:配筋、小判形:全配筋タイプ)のみと致します。又、この分布長は、入力されず確定を押されても配筋データが入力されたことにはならないため、データがクリアされてしまいます。
A1-4-2
 
Q1−4−3. 限界状態設計法では鉄筋以外の鋼材を使用出来るのか?
A1−4−3. 現在のプラットフォームは許容応力度法と共有の為、入力できる材料は鉄筋、PC鋼材1,2、鋼板、PC鋼材外ケーブル、炭素繊維シートがありますが、鉄筋のみの照査が可能(他の材料は無視致します)です。
 
Q1−4−4. 炭素繊維シートを接着する時の貼付け長とは?
A1−4−4. 貼り付け長は、炭素繊維シートを接着する時のRC部材軸方向の貼付け長で、検討断面より炭素繊維シート端部までの長さの最小値を入力します。簡単にご説明しますと、照査断面位置からシート端部までの軸方向の長さの短い方です。
A1-4-4
上記の図はT桁の下面に炭素繊維を張ったものとし、緑色が炭素繊維シート、赤色の線が照査断面位置です。
この照査位置から炭素繊維の右端までの距離が貼り付け長となります。

計算ではどのように使用されているかにつきましては、本製品ヘルプ[計算理論及び照査方法]-[計算式及び算出の考え方]-[炭素繊維シートの破壊モード判定]に記述していますのでそちらをご覧下さい。

以下、ヘルプを抜粋したものにてご説明いたします。

εcfu:終局時ひずみを求める際に使用されます。

εcfu=L・τcf/tcf・n・Ecf

ここに
   L  :炭素シートの定着長(mm)
   τcf :許容平均付着応力度
   tcf :炭素シートの設計厚(mm/枚)
   n  :炭素シートの貼付枚数
 
Q1−4−5. 円弧部と直線部の交点にある鉄筋は直線部または曲線部どちらに含めて考えればよいか?
A1−4−5. 小判型断面の鉄筋配置は、直線部として入力された鉄筋面積は直線上に一様分布しているとして、また円弧部に入力された鉄筋面積は円弧上に一様分布しているとして取り扱っています。
従って、交差部で鉄筋を重複して扱うことはありませんが、実配筋で交差部に鉄筋が配筋されている場合には、直線部に含めて入力されることをお勧めします。



 1−5.許容応力度法データ入力について 

Q1−5−1.

スターラップ(せん断補強鉄筋)の入力はどこで行うのか?
A1−5−1. せん断補強鉄筋の入力は、許容応力度法と限界状態設計法にて以下の2通りの入力画面が準備されています。

(1)許容応力度法

[入力方法]終局、初降伏モーメント算出時に使用するせん断補強鉄筋
許容応力度法タグの「σc〜εc曲線の種類」が道示X(タイプT、タイプU)の場合のみに入力可能となる許容応力度法の断面力等入力表の「横拘束筋の断面積Ah、間隔s、有効長d、降伏強度fyh」に入力して下さい。
上記に説明したせん断補強鉄筋は、せん断照査のためのものではなく、終局曲げモーメント、初降伏モーメントを道示Xに準拠して計算するときに必要な横拘束筋です。このデータは確かにせん断補強鉄筋のものではありますが、許容応力度法でのせん断照査(τm算出など)には一切使用していません。
なお、入力時に参考となる文献として、道路橋示方書X(平成14年)耐震設計編P-163図-解10.4.1をご覧下さい。


[入力方法]せん断関係計算(せん断補強鉄筋、せん断耐力算出、斜引張鉄筋の応力度、部材の斜引張破壊に対する耐力)計算時に使用するせん断補強鉄筋について
「せん断斜引張鉄筋量Aw」、「せん断斜引張鉄筋の間隔a」、「斜引張鉄筋の角度θ」を入力して下さい。

(2)限界状態設計法

[入力方法]
限界状態設計法タグの「せん断補強鉄筋のスターラップ鉄筋量〜角度と引張鉄筋量」を入力して下さい。
 
Q1−5−2. PC鋼材が配置されている時の作用断面力について
A1−5−2. 本製品では、PC鋼材が入力されていると,PRC断面としての曲げ応力度の算出、あるいはひび割れモーメントの算出で、以下のように補正した断面力M’、N’が作用しているものと考えて処理しています。

   M’=M+Pe・ep、N’=N+Pe

ここで、M、Nは入力された設計断面力,PeはPC鋼材による有効圧縮力,epはPC鋼材図心の偏心量です。

一方、終局モーメントMu、初降状モーメントMy0の算出では、PC鋼材有効応力度σpe(入力値)から計算される鋼材初期ひずみを考慮しているため、上記の補正した断面力ではなく入力された設計断面力を用いています。初期ひずみと補正断面力を同時に考慮することは出来ません。

Mu,My0算出でこのように処理している理由は、PC鋼材の応力ひずみ曲線が直線でないために、中立軸を仮定するたびに正確なひずみ値を計算しなければならないからです。一方応力度算出では、応力ひずみ曲線が曲線のためにひずみは必ずしも必要でなく、そのためにプレストレス分を他の荷重による断面力と同等に扱い処理を単純化しています。
 
Q1−5−3. 有効高dを内部計算とした場合に
   d=(狽`s・σ・d)/(狽`s・σ)
   断面図心より下の鉄筋図心位置
と言う2つの方法が選択できるが、この項目は計算結果のどの部分に影響してくるのか。
A1−5−3. 有効高dの内部計算のスイッチはせん断計算時に使用します。
又、断面形状が円形、小判形の場合はこのスイッチは使用しません。
詳細はヘルプの「照査方法」-「平均せん断応力度」をご覧下さい。
 
Q1−5−4. せん断許容応力度の補正係数は自動計算しないのか?補正係数のところに任意の値を入力しても補正されないが?
A1−5−4. せん断許容応力度の補正係数は許容応力度法タグ(せん断関係タグ)の入力データです。
τaの準拠基準が道示Vの場合には考慮されません。道示Wとして設計される際のみτaの補正係数が反映されますのでご注意下さい。
 
Q1−5−5. τaの準拠基準に、「土工指針」を選択したが、この諸値はどこに記載されているのか?
A1−5−5. 道路土工擁壁工指針1−7許容応力度の表1−17コンクリートの許容応力度をご確認下さい。
此方の記載の諸元を利用しております。
尚、τaの入力は、材料データ(コンクリートデータ)の許容せん断応力度(道示V)を使用致します。
なお、この基準選択の機能はver2.10以降で可能です。
 
Q1−5−6. せん断力を算出する際、Sh:部材の有効高の変化の影響を考慮したせん断力照査の設計はどうすれば良いか?
A1−5−6. 本プログラムでは、許容固有に入力の際に「桁高変化の影響tanγ」の入力が可能です。
道路橋示方書W5.1.3(P161〜P162)では、せん断補強鉄筋計算時のtanβ、tanγを合わせた式で検討しますので、図5.1.3に従い、βγともに考慮される際には、許容固有のtanγ入力部に両方を考慮した値を入力して下さい。

Sh=S−M/d(tanβ+tanγ)

本プログラムでは、下線部をtanγとして入力いただく仕様となっております。



 1−6.限界状態設計法データ入力について 

Q1−6−1.

鉄道構造物等設計標準・同解説-コンクリート構造物 SI単位版 鉄道総合技術研究所」準拠のモデル化の方法は?
A1−6−1. 以下に操作手順を説明致しますのでご覧下さい。

1)メニュー-ファイル-新規プロジェクト及びアイコンボタンの新規プロジェクトを選択しプロジェクト名称を入力
2)メニュー-入力-形状入力-新規・追加及びアイコンボタンの新規・追加を選択し、「断面形状選択(新規・追加)」画面を表示
3)断面形状選択(新規・追加)」画面の画面左に表示している「計算方法」を「限界状態設計法」に指定後、作成する断面形状ボタンを選択後に「確定」ボタンを押す
4)寸法タグ〜計算設定タグをマウスで選択し、入力・修正
5)限界状態設計法タグの基本定数タグ内の「準拠基準」を「鉄道構造物設計標準・同解説」に切り替える
6)基本定数タグ〜断面力タグをマウスで選択し、入力・修正

なお、本製品のメニューオプション-表示項目の設定及びアイコンボタンの表示項目の設定を選択し、「表示項目の設定」の「限界状態設計法タグ」の「準拠基準入力制御スイッチ」を「鉄道構造物設計標準・同解説」に切り替えると5)の初期設定値が「鉄道構造物設計標準・同解説」に切り替わります。

■最後に
本製品の限界状態設計法には、以下の制限事項がございますのでご確認ください。

1.二軸断面はサポートしていません。
2.鉄筋以外の材料(鋼板、PC鋼材、炭素繊維)はサポートしていません。
3.ねじりに対する疲労限界状態の照査は行なっていません。
4.矩形(ハンチなし・中空部なし)、円形・円環、I形、T形、箱形(1室、ハンチなし)に限定され、それ以外の断面形は、終局限界曲げ・軸方向耐力及び使用限界曲げひび割れ幅の計算しかサポートしていません。
5.耐震設計計算は、サポートしていません。
 
Q1−6−2. 矩形中空あり断面で、限界状態設計法を行う方法は?
A1−6−2. 本製品のオンラインヘルプ-概要-プログラム機能概要-適用範囲にも記述していますが、限界状態設計法の照査は、矩形(ハンチなし・中空部なし)、円形・円環、I形、T形、箱形(1室、ハンチなし)に限定され、それ以外の断面形(二軸断面を含む)は現バージョンでは照査できません。
中空矩形のモデルでは、限界状態設計法の終局限界状態(曲げ)、使用限界状態(曲げ)の両計算しか行いません。
代替設計としては、箱断面形状を採用して、張り出し部B2などを0入力し形状を入力してご利用下さい。
但し、箱断面に付きましては、配筋タイプは上縁からの距離しかサポートしておりませんので、ウエブに配置されている鉄筋等を1段毎入力して頂く必要がございます。



 2.許容応力度法の計算

 2−1.断面諸量の計算について 

Q2−1−1.

軸方向鉄筋を考慮した断面諸量の計算式はどのように行っているのか?
A2−1−1. RC断面1コンクリート断面の断面諸量を

Ao=断面積Io=図心軸回りの断面2次モーメント
yu=図心〜上縁距離
yl=図心〜下縁距離


とすると軸方向鉄筋Asを考慮した値は、

A’=Ao+n・As:換算断面積
e=n・As・(d−yu)/A’:図心のずれ
I’=Io+n・As(d−yu)2−A’・e2:換算断面2次モーメント
y’u=yu+e:換算断面図心〜上縁距離

y’l=yl−el:換算断面図心〜下縁距離
W’u=I’/y’u:上縁断面係数
W’l=I’/y’l:下縁断面係数

上式で、nは鉄筋コンクリートのヤング係数比で、製品ではnの代わりに(n−1)を使用可能です。
A2-1-1



 2−2.応力度計算について 

Q2−2−1.

複鉄筋にて鉄筋を配置する場合、鉄筋の応力は最外縁の応力を表示しているか?
A2−2−1. 複数段の鉄筋モデル時も、最外縁に位置する鉄筋の応力度を算出しています。

σs :引張縁鉄筋の応力度(引張がプラス)、許容引張応力度を超えていると赤表示
σs’:圧縮縁鉄筋の応力度(引張がプラス)、許容圧縮応力度を超えていると赤表示

となっています。
尚、各鉄筋段数毎の応力度の値を確認するには、本製品のテキスト出力:許容応力度法−照査結果の詳細出力設定−「応力度検算書」の出力書式にて確認できます。プリンタ等に出力せずにプレビュー画面にて簡単に確認できますのでご覧下さい。

なお、複鉄筋の場合のみ引張縁鉄筋と圧縮縁鉄筋の応力度を必ず表示・出力するように変更した為に、全圧縮及び全引張の場合は、それぞれの圧縮側鉄筋及び引張側鉄筋を表示・出力しています。その為に、許容値の比較時にはそれぞれの許容圧縮応力度と比較するようにしています(応力度の符号と許容値の値で判断できます)。

注意)
応力度検算書が、出力・確認できる主鉄筋の配筋タイプは、上縁からの距離のみであり10段まで確認することができます。
 
Q2−2−2. ヤング係数比の取り扱いはどのようにしているのでしょうか?
A2−2−2. 本製品のヤング係数比は、許容応力度法タグ(共通(断面力タグ))の「ヤング係数比=Es/Ec」の入力値にて決定されます。この値の初期値は15.0ですので、もし材料の値(実ヤング係数比)を使用したい場合は、この値を0に指定して下さい。

「ヤング係数比=Es/Ec」が0の場合は、各材料のヤング係数を使用して内部計算を行いますが、0以外の場合は、入力されたn(ヤング係数比)が他の材質にも考慮されます。n×PC鋼材(他の鋼材)ヤング係数/鉄筋のヤング係数と内部計算されます。
 
Q2−2−3. 応力度の結果にて中立軸に「R」表記(単鉄筋でかつ断面力を反転しただけなのに有効高さが反転し応力度が極端に大きくなる現象)されているのですが結果は正しいのでしょうか?
A2−2−3. 本製品の中立軸に「R」が表記されると、断面を反転(天地逆転)して応力度を算出しています(天地を逆にした状態で上から測った距離になっていることが確認できます)。

主に断面の下縁側しか配筋されていない状態で大きな引張力と曲げモーメントが作用しているモデルに発生致します。

このようなモデル(力の釣り合いから求まる中立軸位置が想定外の位置となるモデル)では、断面の上縁側に実際に鉄筋が配筋されていないのであればこの単鉄筋モデルの解析結果で正解値ですが、もし配筋されていればそれを入力してください。そうすれば断面上縁側が圧縮となる結果になります。引張力が大きいときは、断面のすべての鉄筋を計算に考慮しないと正しい結果は得られません。この点にご注意ください。

■中立軸の表記説明
1)中立軸は、コンクリート圧縮縁からの距離です。
2)中立軸の符号は、中立軸が圧縮縁より下側にあるときは正値、逆は負値と表記されます。
3)断面の下側がコンクリート圧縮縁となる場合に「R」を表記します。
 
Q2−2−4. 「RC断面計算(限界状態設計法)」の曲げ耐力(Mud)と「RC断面計算(許容応力度法)」の終局モーメント(Mu)は同じものか?
A2−2−4. 基本的には同じものです。

多少違いがありますが、それは前者が土木学会コンクリート標準示方書に準拠しているのに対して、
後者は道路協会の道路橋示方書(Vコンクリート橋編、X耐震設計編)に準拠していることによります。

計算は、一般的には以下の仮定の下で行います。

     1)維ひずみは、断面の中立軸からの距離に比例する。

     2)コンクリートの引張応力は無視する。

     3)コンクリートの応力−ひずみ曲線は図3.2.1による。

     4)鋼材の応力−ひずみ曲線はコンクリート標準示方書図3.3.1(a)による。

 上記の仮定の中にある応力−ひずみ曲線はそれぞれの基準ごとに与えられており、コンクリート標準示方書と道示Vコンクリート橋編は一致しています。しかし道示X耐震設計編は阪神大震災後改訂され、前2者とは異なっています。すなわち道示Xの場合は、コンクリートの応力−ひずみ曲線に横拘束筋の効果を考慮するように改訂されており、このため同じ製品「RC断面計算(許容応力度法)」で計算しても、その際どの基準に準拠したかで値に違いが生じることになります。



 2−3.最小鉄筋量、必要鉄筋量について 

Q2−3−1.

最小鉄筋量は、必要鉄筋量がこれを包括できなければならないものなのか?
A2−3−1. <最小鉄筋量と必要鉄筋量について>
最小鉄筋量は、構造細目などで決定される鉄筋量なので、作用断面力に関係なく初期ひび割れ防止などのために配筋されます。
一方、必要鉄筋量は応力度が許容値以内になるように決められる値で、作用断面力が小さければ値も小さくなります。
このように、算出の考え方がまったく異なりますので、どちらか大きい方の量を配筋すれば両者の設計条件を満足できる断面になります。
以上のようにお考えいただき、配筋設計をされるようお奨めいたします。
 
Q2−3−2. 最小鉄筋量算出時のMcとひび割れモーメントMcの相違点は?
A2−3−2. M-φ関係で算出するひび割れモーメントMcは、換算断面(鉄筋を含む)を使用しており、最小鉄筋量を求める際に算出されるひび割れモーメントMcはコンクリート断面を使用しております。
Mcの計算式につきましては、下記オンラインヘルプをご覧ください。

1)最小鉄筋量のひび割れモーメントについて
 計算理論及び照査方法-計算式及び算出の考え方-最小鉄筋量

2)M-φ関係のひび割れモーメントについて
 計算理論及び照査方法-計算式及び算出の考え方-ひび割れモーメント



 2−4.せん断計算について 

Q2−4−1.
 せん断補強鉄筋「Asreq」とはなんですか?
A2−4−1. Asreqは、せん断のための部材軸方向の必要鉄筋量です。

As≧(1/σsy)Σ[(Sh’/2)(sinθ-cotθ・cosθ)/(sinθ+cosθ)]
  θ;斜引張鋼材が部材軸となす角度(本製品では90度固定)

詳しくは、Ver2.X[道路橋示方書V(平成8年)のP-135の解2.3.1]、Ver3.X[道路橋示方書V(平成14年)のP-149の解4.3.1]の項をご覧下さい。
 
Q2−4−2. τmが、許容を超えているときに出てくる、せん断補強Aw100の値は、当照査断面の必要鉄筋量として、鉄筋径、及びスターラップピッチ等算出の根拠として使用できるか?
A2−4−2. Aw100は、τmを越える際に求めておりますので、お考えのようご利用戴けます。
せん断補強鉄筋の算出方法については、製品helpの「せん断補強鉄筋量」に記載していますので、そちらをご確認下さい。
ただし、本製品で使用している斜引張鉄筋量の計算式は、道路橋示方書V(平成8年)P-138式(2.3.4)であり、この式中のaの値として100.0cmを用いています。実際の配置ピッチがp(cm)であるならば、鉄筋量Awは、

Aw=Aw100×p/100.0

となります。
Awは、1断面あたりの必要鉄筋量になるので、ウェブにピッチpで配置する鉄筋の本数がn本ならば、Aw/nが1本あたりの鉄筋量となり、使用すべき径が決まります。
本製品では、上記のAw100を出力しているので、その後の配筋はお客様ご自身でお考えいただく必要が御座います。

また、道路橋示方書V(平成14年)よりこのAw100の算出について標記されていませんが、道路橋示方書V(平成8年)と同式にて計算を行っています。なお、Ver3.01.00よりこの計算で使用する「斜引張鉄筋の部材軸方向の間隔」と「斜引張鉄筋が部材軸方向となす角度」については許容応力度法タグ(共通(断面力)タグ)の断面力表より入力指定できます(但し間隔a=0の場合は計算内部で100cmとする、角度θ=0の場合は計算内部で90度と設定されます)。

尚、結果の出力につきましては、以下の方法で対応しておりますので、必要に応じ適した方をご使用下さい。

1.テキスト出力形式(許容応力度法)
(テキスト出力印刷項目指定ボタン、及びメインメニューのファイル下メニューから呼び出せます)
斜引張鉄筋計算結果に関しては、以下の指定されたフォーマットで出力することが可能です。
・TYPEA 応力度(新書式)
・TYPEB 応力度(旧書式タイプ1)

公式のSh、Sh’も出力しておりますので、ご確認いただけると存じます。

2.許容新版出力
(新版出力許容出力印刷項目指定ボタン、及びメインメニューのファイル下メニューから呼び出せます)
斜引張鉄筋量に関しては、以下の指定されたフォーマットで出力することが可能です。
・TYPEC 新版出力タイプ1
・TYPED 応力度(新書式)

尚、何れの出力もプレビュー画面で確認できますので、お確かめ下さい。
 
Q2−4−3. 円形状の有効高さdの内部計算方法はどのように計算しているのか?
A2−4−3. A2-4-3
A2-4-3
 
Q2−4−4. せん断計算結果画面のSuc、Susとは?
A2−4−4. Sucはウエブ圧壊に対する耐力の値、Susは部材の斜引張破壊に対する耐力の値です。
詳しくは、道路橋示方書 Vコンクリート橋編(平成14年3月)P-155及び、製品ヘルプIなどをご覧ください。

Sucにつきましては本製品ヘルプ[計算理論及び照査方法]-[計算理論及び照査方法]-[計算式及び算出の考え方]-[ウエブ圧壊に対する耐力]、Susにつきましては[計算理論及び照査方法]-[計算理論及び照査方法]-[計算式及び算出の考え方]-[部材の斜引張破壊に対する耐力]、に計算式を記載していますのでそちらをご覧下さい。

以下、ヘルプを抜粋したものにてご説明いたします。

Suc=τmax・bw・d+Sp

ここに
τmax: コンクリートの平均せん断応力度の最大値(入力値)
bw   : 部材断面のウエブ厚
d    : 部材断面の有効高さ
Sp   : PC鋼材の引張力のせん断力作用方向の分力
本製品では0.0としています。

-----------------------------------------
Sus=Sc+Ss+Scf+Sp

ここに
Sc:コンクリートが負担できるせん断力
Sc=k・τc・bw・d
ただし、k=1+Mo/Md≦2
Mo=N/Ac・Ic/y

τc : コンクリートが負担できる平均せん断応力度(本製品では許容せん断応力度を使用)
bw : 部材断面のウエブ厚
d : 部材断面の有効高
Md : 部材断面に作用する曲げモーメント(入力値)
Mo : 軸方向力によるコンクリートの応力度が部材引張縁で0となる曲げモーメント
N : 部材断面に作用する軸方向圧縮力(入力値)
Ic : 部材断面の図心軸に関する断面二次モーメント
Ac : 部材断面積
y : 部材断面の図心より引張縁までの距離


Ss : 主方向の設計におけるせん断力に対して配置したとみなせる斜引張鉄筋が負担できるせん断力の合計
Ss=Σ{Aw・σsy・d(sinθ+cosθ)/1.15・a}

Aw : 間隔a及び角度θで配筋される斜引張鉄筋の断面積(入力値)
σsy : 斜引張鉄筋の降伏点(入力値)
a : 斜引張鉄筋の部材軸方向の間隔(入力値)
本製品では入力値が0.0(cm)の場合は、100.0(cm)にて計算しています。
θ : 斜引張鉄筋が部材軸方向となす角度(入力値)
本製品では入力値が0(度)の場合は、90(度)にて計算しています。


Scf:炭素繊維シートの負担するせん断耐力
Scf=Acf・σcf・d(sinθcf+cosθcf)/1.15・a

Acf : CFRPシートの断面積(入力値)
σcf : CFRPシートの引張応力度(入力値)
設計荷重作用時・・・σcf=σsa・Ecf/Es
終局荷重作用時・・・σcf=0.8・εcf・Ecf
ここに、
σsa : 斜引張補強鉄筋の許容引張応力度
Es : 斜引張補強鉄筋のヤング係数
Ecf : CFRPシートのヤング係数
εcf : CFRPシートの保証ひずみ
acf : CFRPシートの貼付け間隔(入力値)、一般に100cm
θcf : CFRPシートの炭素繊維方向が部材軸となす角度(入力値)


Sp : PC鋼材の引張力のせん断力作用方向の分力
本製品では0.0としています。
 
Q2−4−5. 有効高さdの算出方法は?(予想した最引張縁の鉄筋図心位置までの距離と異なっている)
A2−4−5. 有効高さdは、入力データ(有効高さd、有効高dの内部計算方法スイッチ、d算出時の引張鉄筋範囲スイッチ)に従い、以下のように設定します。

許容応力度法-せん断関係タグの表入力「有効高d」には、せん断の計算に使用する有効高さを入力します。この入力値が0.0の場合dを内部計算します。内部計算方法は、円形、小判形は矩形換算して計算し、その他の形状は有効高dの内部計算方法に従います。

■有効高dの内部計算方法 :
円形、小判形以外の断面形の有効高さdの内部計算方法を以下の2つから選択します。
・d=(ΣAs・σ・d)/(ΣAs・σ)・・・・曲げ応力度を計算し、その応力勾配を加味して決定
・断面図心より下の鉄筋図心位置・・・・圧縮縁から引張鋼材図心までの距離
なお、円形、小判形は道示に準拠して矩形換算しb、dを算出します(平均せん断応力度参照)。

■d算出時の引張鉄筋範囲 :
円形、小判形以外の断面形の有効高さdの内部計算方法を以下の3つから選択します。
・断面内全鉄筋・・入力されている鉄筋のみの図心を算出する。
・全鋼材・・・・・・・・鋼材として鉄筋以外が使用されているとき、すべての鋼材を含めて図心を算出する。
・断面内鉄筋(側方無視)・・・断面内の側方鉄筋以外の鉄筋のみの図心を算出する。
 
Q2−4−6. せん断照査結果の「σI」とは?
A2−4−6. プレストレスコンクリート構造におけるコンクリートの斜引張応力度σIです。
道路橋示方書V(平成14年)P-152に詳細が記述されております。
あわせて製品オンラインヘルプ 計算理論及び照査方法-計算式及び算出の考え方-斜引張応力度 をご覧ください。

上記の計算結果が不要と思われる場合は、各出力設定の詳細設定ボタンより出力の有無を指定することができます。
 
Q2−4−7. せん断照査結果の「σs」とは?
A2−4−7. 斜引張鉄筋の応力度σsの値です。
計算上不必要な場合は未表示となります。
道路橋示方書V(平成14年)P-152に詳細が記述されております。
あわせて製品オンラインヘルプ 計算理論及び照査方法-計算式及び算出の考え方-斜引張鉄筋の応力度 をご覧ください。

 上記の計算結果が不要と思われる場合は、各出力設定の詳細設定ボタンより出力の有無を指定することができます。
 
Q2−4−8. 最大せん断応力度で照査する方法及び結果確認の方法は?
A2−4−8. ■入力方法
本製品の「最大せん断応力度τmax」は、本製品の入力画面「許容応力度法タグ−せん断関係タグ」の「τmax算出方法」スイッチにて以下の3種類の計算に対応しております。

(1)全断面有効
(2)引張無視
(3)τ=S/(b・j・d)

上記の計算の考え方及び計算式に付いては、本製品オンラインヘルプ−「計算理論及び照査方法−計算式及び算出の考え方−最大せん断応力度」をご覧ください。 

■結果確認方法
本製品の照査結果(許容)−せん断照査「全体表示/個別表示」画面の「τmax」の計算結果をご確認下さい。

出力で確認するには、テキスト出力(応力度(新書式)、応力度(旧書式タイプ1)出力フォーマット)及びPPF出力(PPF出力タイプ゜1、応力度(新書式)出力フォーマット)にて、同様に「τmax」の計算結果をご確認下さい。

■出力時の注意
両出力とも「詳細設定」画面にて「最大せん断応力度 τmax」出力スイッチがON(チェック)されているかを確認して下さい。
 
Q2−4−9. 「許容応力度法」−「せん断関係」の「有効高の内部計算方法」で、『d=(ΣAs・σ・d)/(ΣAs・σ)』はどういう場合に選択するのか
A2−4−9. 「せん断計算時の有効高さdの内部計算方法(d=(ΣAs・σ・d)/(ΣAs・σ))」は、曲げ応力度を計算し、その応力勾配を加味して有効高さdを決定しています。

本製品にて「d=(ΣAs・σ・d)/(ΣAs・σ)」にて有効高さを算出する理由を以下にご説明致します。

有効高さをどのように決めるか難しい問題ですが、引張鋼材の図心とする考えがあります。
この場合、断面積のみに着目して図心を求めると有効高さが極端に低く算定される場合があります。 
例えば、高さ100cmの矩形断面の上縁から30cmおよび90cmのところに同じ量の鋼材が配置されておりこの時の中立軸が29cmだとした場合、30cmの位置の鋼材には殆ど応力度が発生していないにもかかわらず、有効高さは60cmとなります。 
一方、30cmの位置の鋼材をはずしたとしても応力状態は殆ど変化しませんが、この時の有効高さは90cmとなります。 
これではあまりにも不合理なのでご指摘され た式を提案しました。 
 
30cmの位置の鋼材のAs・σsは極めて小さいので、有効高さは90cmに近い値となります。
以上がサポートした理由で、基準類等に記述されている訳ではございません。



 2−5.終局モーメントについて



 2−6.初降伏モーメントについて 

Q2−6−1.

初降伏モーメントは、PC鋼材のみを入力した場合はPC鋼材降伏時のモーメントか?
 
Q2−6−2. RC構造物の初降伏モーメントを計算する際、上縁と下縁のそれぞれについて計算を行いたいが、プレストレスによる軸力と曲げを外力で考えている場合の留意点はありますか?
A2−6−2. 入力されるモーメントの方向(符号)により上縁下縁の降伏モーメントを計算できます。

桁上縁側の鉄筋が降伏するときの曲げモーメント(マイナス値)を求めるときは、設計曲げモーメントにマイナス値を、逆に桁下縁の鉄筋が降伏するときの曲げモーメント(プラス値)を求めるときは設計曲げモーメントにプラス値を入力してください。

PC断面でプレストレスを考慮するときは、有効鋼材応力度を入力するだけで良いのですが、この値を入力し、なおかつ軸力と曲げを外力として考慮すれば、ダブルカウントになりますのでご注意ください。
ソフトのhelpを参照下さい。
 
Q2−6−3. 断面力に得られている初降伏モーメントを入力すると、鉄筋、鋼材、コンクリートの応力度のいずれかが降伏応力になると思いますが、実際はそうならないのはなぜか?
A2−6−3. 初降伏モーメントは、鉄筋、鋼材、コンクリートのいずれかが降伏するモーメントですが、その降伏モーメントを与えて応力度を計算しても鉄筋などは降伏応力度にはなりません。これは以下の理由によります。

初降伏モーメントは、「εy発生位置」(許容応力度法タグ(共通(断面力)タグで入力)で指定した位置のひずみがεsyになる曲げモーメントと定義され、計算されます。このとき用いられる応力ひずみ曲線は道示に示されている非線形のものであり、応力度計算で仮定している弾性のものではありません。この計算上の仮定が2つの計算(My0算出とσ算出)で異なるため結果として異なる応力度になります。
 
Q2−6−4. 初降伏モーメントとして、最外縁の鉄筋でなく、PC鋼材が降伏した場合を算出したいのですが?
A2−6−4. もし、鉄筋とPC鋼材が混在していてかつ、最外縁の材料がPC鋼材の場合には、εy発生位置に0.0を入力します。(εyが0,0以外の場合には断面引張縁からはかった位置(鋼材の有無に関係なく)最引張縁位置に配置された材質の降伏ひずみが生じます)
又、鉄筋が最外縁となるモデルで、PC鋼材を照査したい場合には、以下のように入力して下さい。

1.「εy発生位置(芯かぶり)」に断面引張縁からPC鋼材配置位置までの距離を入力します。

2.「降伏ひずみ」に降伏ひずみの値(0.84*PC鋼材の引張強度/PC鋼材のヤング係数)を入力します。

注意)
PC鋼材1or2を使用しσpe(有効鋼材応力度)を入力してPC1or2の降伏ひずみを指定する場合には上記で算出された降伏ひずみから(σpe有効鋼材応力度/PC鋼材ヤング係数)の値を減算しなければいけません。
 
Q2−6−5. 「初降伏モーメント計算 軸力Nが適用範囲外です」というメッセージがでるが?
A2−6−5. ご指摘されたエラーメッセージは、初降伏モーメント算出時に入力されている軸力Nが適用範囲外の為に正しく照査することができないことを意味しています。
下記にこの現象についての詳細説明を記述していますのでご覧下さい。

1.最引張縁の鉄筋位置(またはεy発生位置として入力した位置)でεyが発生するとして計算を進めますが、そのときコンクリート圧縮縁はεcu(=0.0035)を超えないことを条件にしています。超えてしまうとコンクリート破壊になるからです。この条件から計算可能な軸力の範囲が自動的に決まります。この範囲を超えているとメッセージを出してMy0の計算を中断します。

2.入力されている引張鉄筋が多すぎると、それに応じて入力軸力も大きな引張力(N<0.0)になっていないと計算できません。つまり、この配筋状態で、たとえばN=0.0あるいは圧縮力が作用していると、鉄筋が降伏する前にコンクリートが圧縮破壊してしまい、My0は数値が存在しません。

3.上記2)の配筋でMy0を算出したい場合は、圧縮鉄筋、側面鉄筋も入力して(実断面では配筋されているはず)、中立軸から圧縮側の領域に鉄筋が存在するようにすると良いでしょう。

4.上記3)の状態でもまだMy0が計算できないときは、引張鉄筋の入力を実配筋に近い複数段で入力すると良いでしょう。

解決方法をまとめますと、配筋状態を見直し修正して下さい。



 2−7.M-φ曲線について 

Q2−7−1.

PC箱桁の断面計算で面内、面外、正、負、それぞれの終局モーメント、初降伏モーメントを求める事は可能か?
A2−7−1. 全て終局モーメント、初降伏モーメントを求めることは可能です。
計算設定(許容タグ)にて面内(マイナス)、面外をチェック(計算する)して下さい。面外負は、断面力を負の符号にして面外をチェック(計算する)して下さい。

重要
(注意1)上記の計算時に使用する入力値(σpe、εcu、εy、降伏ひずみ)は、面内−及び面外計算も共通で使用されます。
(注意2)面内−及び面外の単独の計算はサポートしていません(必ず終局モーメント、初降伏モーメントをチェック(計算する)して下さい)。
(注意3)面内−及び面外の計算は、面内+及び面内−の計算が正常に終了した場合に計算致します(直前の計算でエラーが発生した場合には計算しません)。
Ver3.03.00より直前の計算でエラーが発生してもその後の計算を実行するように制御を修正しました。
 
Q2−7−2. M-φの結果部分のSFは何を示していますか
A2−7−2. SFは、安全率を示しており、
 SF=Mu/Md を示しています。
  Mu:終局モーメント値
  Md:入力されたモーメント
 
Q2−7−3. 矩形断面で鉄筋が同量で在ればM−φは方向性は在りませんが、断面において変形な形状もしくは鉄筋量の違う断面においてはM−φに方向性があり此の場合 どの方向のM−φを求めているのか?
A2−7−3. M-φ曲線は、断面の鉛直軸回り、水平軸回りの2軸についてそれぞれ正負の方向(計4方向)で計算することがありますが、本製品の場合、水平軸回りの正方向(断面下縁が引っ張りとなる向き)または負方向(断面上縁が引っ張りとなる向き)の1方向だけについて計算しています。
正、負のどちらの向きを計算するかは、入力された設計曲げモーメントMの符号を見て判断しています。すなわち、Mが0.0以上の時は正方向の値を計算します。
 
Q2−7−4. PC断面のM−Φ曲線を求める際のプレストレスの取り扱いはどのようにしているのか?
A2−7−4. 以下のように取り扱われています。

1)各状態の定義
(1)ひび割れ時
コンクリートの引張り縁が許容引張応力度σbtaに達した状態
コンクリートの応力度はひずみに比例するものとする。
(2)降伏時
引張り側のPC鋼材が降伏ひずみεpsyに達した状態
(3)終局時
コンクリートの圧縮縁が終局ひずみεuに達した状態

2)検討に際しての仮定
(1)有効プレストレスによるコンクリートの初期ひずみは無視する。
(2)有効プレストレスによる鋼材の初期ひずみεp0は考慮する。
(3)簡単のため初期状態における外力は軸方向力、曲げモーメントとも0とする。
(4)断面の高さをH、上端から鋼材までの距離をdとする。

3)各状態におけるひずみと応力度の状態
下側引張りとする。
(1)ひび割れ時
コンクリート下端のひずみをεt、下端から中立軸までの距離をX´とする。
コンクリート下端の応力度 σbta=Ec・εt
コンクリート上端のひずみ εc=εt・(H−X´)/X´

コンクリート上端の応力度 σc=σbta・(H−X´)/X´
鋼材のひずみ       εp=εt・(X´−H+d)/X´+ εp0
鋼材の応力度       σp=Es・εp

※プレストレスを考慮しない場合との違い

プレストレスを考慮する場合:鋼材応力度は初期ひずみを考慮した値となる。
プレストレスがない場合  :鋼材応力度はひび割れ時のひずみから算出した値となる。

(2)鋼材降伏時
鋼材のひずみをεpsyとし、上端から中立軸までの距離をXとする。
初期ひずみを考慮すると、鋼材位置でのコンクリートのひずみは(εpsy−εp0)となる。
コンクリート上端のひずみ εc=(εpsy−εp0)・X/(d−X)

※プレストレスを考慮しない場合との違い
プレストレスを考慮する場合:コンクリートのひずみは鋼材の初期ひずみを考慮して算出する。

プレストレスがない場合  :コンクリートのひずみは鋼材の降伏ひずみから算出した値をそのまま使用する。


注記1)許容応力度法タグ(M-φ関係タグ)の断面力表入力にεy発生位置(降伏ひずみの発生する位置(断面引張縁からの距離を入力)の入力項目を準備していますが、この入力値により以下のように算出されます。
0.0のとき … 最引張縁鋼材の位置でその鋼材(外ケーブル以外)の降伏ひずみが生じるとします。
プラス値のとき …断面引張縁から測った位置(鉄筋の有無に無関係)に最引張縁位置に配置された材質の降伏ひずみが生じるとします。

注記2)上記のεy発生位置での降伏ひずみの入力項目を準備しています。この入力値は、上記のεy≠0時のみに使用されます(PC鋼材の場合は、0.84×PC鋼材の引張強度/PC鋼材のヤング係数を指定して下さい)。


(3)終局時
コンクリート上端の終局ひずみをεuとし、上端から中立軸までの距離をXとする。
鋼材のひずみ       εp=εu・(d−X)/X+εp0

※プレストレスを考慮しない場合との違い

プレストレスを考慮する場合:鋼材応力度は初期ひずみを考慮した値となる。
プレストレスがない場合  :鋼材応力度はひび割れ時のひずみから算出した値となる。

以上は、鋼材が引張側にのみある場合について記述しているが、圧縮側に配置される鋼材についても初期ひずみを考慮すればよい。


注記)許容応力度法タグ(M-φ関係タグ)の断面力表入力にεcu発生位置(終局ひずみの発生する位置(断面上縁から最圧縮縁の軸方向鉄筋位置までの距離))の入力項目を準備していますが、この入力値により以下のように算出されます。εcu発生位置を入力した場合は、求められる中立軸位置は、コンクリート上縁からの距離ではなく、εcu発生位置からの距離としています。
尚、この値は、道示Xのコンクリートの応力ひずみ曲線を指定した場合のみ有効となります。



 2−8.面外方向計算について 

Q2−8−1.

面外方向の初降伏モーメントを算出するときは、示方書等では「ウェブ位置の鉄筋が降伏したとき」とありますが、どの鉄筋が降伏したときという具合に指定することは可能でしょうか。
A2−8−1. 初降伏曲げモーメントMy0を求めるときに重要なパラメータとなるεy発生位置は、0.0がセットされていると、もっとも引張縁に位置する鋼材(鉄筋)の位置とし、もし0.0以外の値が入力されていれば、面内、面外共通してそのかぶり位置(引張縁コンクリートからの距離)としています。したがって、面外My0を計算するときは、分布長L(すなわち、鉛直軸からL/2だけ左右に寄った位置)が重要になります。

上記の説明のように、もしウェブの鉄筋位置にεyを発生させたければ、上床版端部(引張縁)からその位置までの距離を「εy発生位置」へ入力してください。そして面外結果だけを利用してください。そのときの面内結果は意味がありません。



 2−9.炭素繊維シートについて 

Q2−9−1.

炭素シートを考慮したRC断面を入力した場合、コンクリートと炭素のヤング係数比はどのように考慮されているのか?
A2−9−1. 許容応力度法タグ(共通(断面力)タグ)の入力タグ内の表入力項目にヤング係数比があります。
このヤング係数比の入力値(ns)に従い、下記のような取り扱っております。

ns=0.0の場合は、 ncf =Ecf/Ec
nsが0.0以外の場合は、ncf=Ecf/Es・ns

ncf := コンクリートとのヤング係数比
Es := 鉄筋のヤング係数
Ec := コンクリートのヤング係数
Ecf := 炭素繊維シートのヤング係数
 
Q2−9−2. 炭素繊維を考慮した際のAs計算値は、鉄筋断面積との合計値となっていますが、ヤング係数比は考慮しないのか?
A2−9−2. 以下のように、他の材料と同様にヤング係数比は考慮していません。

炭素繊維の断面積As=設計厚み*枚数*幅*1/100

またその他の材料については、鋼板以外以下のように計算します(鋼板はAsを直接入力してください)。

鉄筋(SR235以外)・・・・As=鉄筋径*本数
鉄筋(SR235)・・・・・・・As=1/4*π*径^2*本数
PC鋼材・・・・・・・・・・・・・As=鋼材断面積*本数

主鉄筋データタグのオンラインヘルプにも記載しておりますのであわせてご確認下さい。
 
Q2−9−3. 炭素繊維シートの許容応力度法の計算方法は?
A2−9−3. 「炭素繊維の許容応力度」は、以下の式にて計算します。

σcfa=Ecf・εcfa
ここに
σcfa:許容引張応力度
Ecf:炭素繊維のヤング係数
εcfa:許容引張ひずみ

◇「許容引張ひずみ」について
上記の式で使用する「許容引張ひずみ」は、開発当初、参考文献「コンクリート部材の補修・補強に関する共同研究報告書(III) ―炭素繊維シート接着工法による道路橋コンクリート部材の補修・補強に関する設計・施工指針(案)― 平成11年12月 建設省土木研究所」にも詳細な記述がされていないために、参考文献に述べられていた「安全性確認の目安として1000.0μ」を設定しています。
この許容値については、ユーザ様ご自身の判断で設定下さい。



 3.限界状態設計法の計算

 3−1.終局限界状態曲げ耐力について 

Q3−1−1.

限界状態設計法のせん断耐力Vyd、Vcd、Vsdが0.0で算出される理由について?
A3−1−1. せん断耐力の結果(Vyd、Vcd、Vsd)が0.0になる理由は、以下によるものだと考えられます。

せん断耐力Vyd=Vcd+Vsdで算出されますのでVcd=0.0、Vsd=0.0と算出されています。
Vcd=0.0で算出される理由として、限界状態設計法タグ-せん断補強鉄筋タグ-引張鉄筋量の入力値が0で入力されている可能性があります。
この引張鉄筋量が0の値ですと、コンクリートのせん断耐力計算時のβpの値を求める場合にβp=0.0になりVcdの値が0.0にて算出されます。

一方、Vsd=0.0と算出される理由として、Vsd=Vsd1+Vsd2と算出されますのでVsd1、Vsd2ともに0.0で算出されています。
Vsd1=0.0になる理由として限界状態設計法タグ−せん断補強鉄筋タグのスターラップの鉄筋量及びピッチが0入力されている可能性があります。
Vsd2=0.0になる理由として限界状態設計法タグ−せん断補強鉄筋タグの折り曲げ鉄筋量及びピッチが0入力されている可能性があります。

以上の入力値を確認、修正後に、もう一度計算実行して下さい。

なお、Ver3.01.00より上記の「限界状態設計法タグ-せん断補強鉄筋タグ-引張鉄筋量」の入力値が0で入力されている場合は、計算前にエラーメッセージが表示されます。



 3−2.終局限界状態せん断耐力について



 4.出力

 4−1.出力全般について 

Q4−1−1.

せん断の許容応力度τaの補正係数は出力できますか?
A4−1−1. 許容応力度法のせん断照査の補正係数(Ce,Cpt、CN)を確認する方法と、印刷出力する方法で有れば、以下のように行っていただくことで確認が可能です。

この補正係数は、道路橋示方書Wに従い算出されるものですので、入力画面(許容応力度法タグ-せん断関係タグ)のτaの準拠基準を「道示W」に設定して下さい。

許容計算実行をすると、照査結果(許容)の画面にて、「せん断照査タグ」を選択すると補正係数が表示されます。

その画面から、「HTML出力」によりプリンタ及びhtml形式ファイルに出力することができます。
テキスト出力では、照査結果の詳細出力設定の応力度(新書式)か応力度(旧書式タイプ1)を選択しますと補正係数を出力することができます。
PPF出力(許容応力度法)では、両タイプともに補正係数を出力することができます。
印刷のプレビューでご確認下さい。
 
Q4−1−2. 入力した鉄筋段数の打ち出しに制限があるのか?
A4−1−2. ■Ver.3
本製品では、テキスト出力のみ鉄筋段数に制限を設けています。
入力データ印字時は、入力された本数分印字・出力可能ですが、計算結果に印字・出力可能な鉄筋段数は最大10段までとなっています。
尚、PPF出力については、各設定画面内の詳細設定画面(詳細設定画面)より出力する鉄筋段数を指定できます。
両PPF出力の各詳細設定画面にて出力する段数が指定可能です。
また、応力度(新書式)の出力フォーマットにも鉄筋情報を出力することができます。

■Ver.2
 本製品では、2種類(テキスト・新版出力)の出力機能を設けています。
尚、出力するタイプにおいても、出力する鉄筋段数に制限を設けています。
以下に出力するタイプでの説明を行います。

1.テキスト出力
計算結果に印字・出力可能な鉄筋段数は10段以内となっています。
入力データ印字時は、入力された本数分印字・出力可能です。

2.新版出力(許容応力度設計法)

15段以内の鉄筋本数の印字・出力が可能です。

3.新版出力(限界状態設計法)
7段以内の鉄筋本数の印字・出力が可能です。
 
Q4−1−3. テキスト出力でファイル保存したデータを読み込むと罫線がずれるが?
A4−1−3. 保存いただいた際のフォントサイズと、開かれたアプリケーション側のフォントサイズなどの設定が異なる際に罫線のずれが生じます。
保存時の設定に変更し再度ご確認下さい

例えば、保存時のFONT設定がTrueTypeMSゴシック 標準 サイズ9の際に、ワードパットでこれを読み込むと、ワードパット側の設定が文字サイズ10を標準としているため、罫線が全てずれることとなります。
必要範囲を全て選択後、書式→フォントにおいて同じ設定に変更して下さい。
 
Q4−1−4. 印刷時に枠線及び社名を変更して出力するにはどうすればよいか?
A4−1−4. 1.テキスト出力時
ファイル→印刷項目設定→テキスト出力において、出力タイプ□Ver2.X(高品質)/Ver3.X(PPF出力形式)を選択いただき、各必要項目を選択後「プレビュー」を選択下さい。印刷プレビュー画面上側のスタイル設定ボタン『  』を選択し、必要なスタイルの設定を行って下さい。これにより出力が可能です。

2.Ver2.X新版出力時
ファイル→印刷項目設定→新版出力許容(限界)の際には、ファイル→スタイル設定で選択いただき変更して下さい。

ファイル→印刷項目設定→PPF出力許容(限界)の際には、ファイル→スタイル設定で選択いただくか、上記のテキスト出力と同じように各プレビュー画面上側のスタイル設定ボタンを選択し、必要なスタイルの設定を行って下さい。

これにより出力が可能です。

注意)Ver2.Xでは、テキストと新版出力のスタイル設定は個別に設定しなければいけませんが、Ver3.Xでは、テキストとPPF出力のスタイル設定は同じものを使用しています。
 
Q4−1−5. プリントイメージをワード等のワープロ文書に張り付ける方法
A4−1−5. ■Ver.3
(1)HTML形式・・・ HTMLファイル出力して「*.HTM」を(HTML読込をサポートしている)ワープロソフトで読み込んで下さい。
(2)テキスト出力形式・・・ ファイル出力して出力したファイルをワープロソフトにて読み込んで下さい。
(3)テキスト(PPF出力形式) ・・・ プレビュー画面の「ファイル出力」ボタンをマウスで選択すると「テキスト形式」、「HTML形式」、「PPF形式」、「Word形式」のいずれかの形式で保存できます。
(4)PPF出力・・・ プレビュー画面の「ファイル出力」ボタンをマウスで選択すると「テキスト形式」、「HTML形式」、「PPF形式」、「Word形式」のいずれかの形式で保存できます。

注意)
・テキスト出力のファイルフォーマットは、テキスト形式のファイルフォーマットです。
・「PPF形式」のファイルは、同プレビュー画面にて再度読み込み後にプレビュー確認及び出力が可能となります。
・「Word形式」のファイルは、Microsoft(R) Word97以降がインストールされている必要があります。

■Ver.2
(1)HTML形式・・・ HTMLファイル出力して「*.HTM」を(HTML読込をサポートしている)ワープロソフトで読み込んで下さい。
(2)テキスト出力形式(高品質OFF)・・・ ファイル出力して出力したファイルをワープロソフトにて読み込んで下さい。
(3)テキスト出力形式(高品質ON)・・・ プレビュー画面の「ファイル出力」ボタンをマウスで選択すると「テキスト形式」、「HTML形式」のいずれかの形式で保存できます。
(4)新版出力形式・・・ プレビュー画面にて「保存」を選択してファイル出力して下さい。「*.HTML」を(HTML読込をサポートしている)ワープロソフトで読み込んで下さい。

注意)
・テキスト出力のファイルフォーマットは、テキスト形式のファイルフォーマットです。
 
Q4−1−6. 応力度計算の詳細情報(応力度計算式及び数値)を出力したい
A4−1−6. 本製品は応力度を収束計算で算出していますので、計算途中の式を出力する機能を設けていません。
その理由として、収束計算にて求めている為に多量な計算過程を出力しなければならないからです。
しかし、本製品では、応力度の検算用として各鉄筋段数毎の応力度の詳細な値を確認できる出力書式を準備しています。本製品のテキスト出力:許容応力度法−照査結果の詳細出力設定−「応力度検算書」の出力書式にて確認できます。プリンタ等に出力せずにプレビュー画面にて簡単に確認できますのでどうぞご覧下さい。

また、本製品の計算方法及び計算フローは、本製品のオンラインヘルプ-計算理論及び照査方法-計算式及び算出の考え方-曲げ軸力による応力度でご説明していますとおりです。こちらをご利用いただくとよろしいかと存じます。

■注意事項
「応力度検算書」は、二軸断面(矩形、小判、任意)以外の一軸断面でかつ、配筋タイプが上縁からの距離だけを指定した場合に入力した順番に10段まで確認することができます。



 4−2.テキスト出力について 

Q4−2−1.

テキスト(Ver4)形式の出力で、罫線がズレてしまう。
A4−2−1. 罫線の文字がずれる理由はプリンタ側が持つ罫線イメージと空白文字との位置関係が違う為に印字時にずれて出力されます。一度、ファイル出力してエディター等でご確認下さい。 各プリンタに付随しているプリンタドライバで調整して下さい。また、プリンタドライバが最新のものであるか確認して下さい。(プリンタドライバは、プリンタメーカが最新のものを提供しています。最新のドライバの取得方法としては、インターネット上に公開されていますので、これをダウンロードするなどがあります。)
  • 【回避方法】
  • 1. テキスト(Ver4)出力時のフォント指定文字がMS Pになっていませんか?
     P(プロポーショナルフォント)を指定すると正しく罫線を出力できません。
  • 2. 出力するフォントサイズを指定する。
     6ポイント〜12ポイント
  • 3. プリンタ(プロパティ)設定
     印刷目的(文章・表)のフォント指定をTrue Typeフォントを指定します。
なお、上記の設定でも出力できない場合には、以下の方法にて罫線ズレを回避することができます。
・Ver2.00より罫線出力の有無スイッチが設けられました。御利用ください。
・出力タイプのVer2.X「高品質」、Ver3.X「PPF出力形式」をチェック(ON)の状態にする。



 4−3.PPF出力について 
Q4−3−1. 二軸関連の印字時にGz、Iz、Izyの記号が出力されるがこの記号の意味はなにか?
A4−3−1. Gzは、1次モーメント、
Izは、2次モーメント、
Izyは、相乗モーメントとなります。

以上の値は中立軸回りのコンクリートの引張領域は無視をした断面諸量の値です。
 
Q4−3−2. PPF出力において矩形の断面図が枠外になったり、小さすぎるがどうすればいいのですか?
A4−3−2. 照査結果(許容)確認画面の応力度、せん断の個別表示時のズーム及び、断面諸量確認画面のズームの倍率を変更することにより、出力時の断面形状図の大きさを変更することが可能です。
また、印刷時の描画設定も変更が可能です。同じ結果画面中の「描画設定」ボタンを押し不要な項目や必要な項目を選択下さい。
例)鉄筋の段数が多く鉄筋寸法を表示すると断面形状が小さくなる為に寸法線のチェックボタンを外すと表示、印刷されなくなります。(Ver.3)
例)中立軸が断面形状外にあり印刷時に表中におさまらないような応力状態の場合には中立軸のチェックボタンを外すと表示、印刷されなくなります。(Ver.2)
中立軸については、断面形状内に入っていない場合は出力しません。(Ver.3)
なお、Ver3.04.00より各PPF詳細出力設定画面にて断面及び鉄筋の寸法線に関する出力スイッチを設けましたのでご利用下さい。



 4−4.HTML出力について 
Q4−4−1. Q4-4-1「・」はどのような意味か。
σ :PC鋼材 PC鋼材引張応力度
σ’:PC鋼材 PC鋼材圧縮応力度

A4−4−1.  σ :PC鋼材 PC鋼材引張応力度
 σ’:PC鋼材 PC鋼材圧縮応力度
 「・」はPC鋼材を入力していない場合
もしくはσ<0、σ’>0のとき「・」表示となります。

複鉄筋の場合は、σs(引張縁鉄筋)及びσs’(圧縮縁鉄筋)の両方の値が表示されます(全圧縮、全引張時も同様)。
なお、鉄筋の応力度は、符号により+:引張応力度度、−:圧縮応力度と表記しています。



 5.その他

 5−1.動作環境について 

Q5−1−1.

製品更新後、製品を起動するとモジュールエラーが生じうまく利用できなくなったが?
A5−1−1. プロダクトのインストールミスや製品更新の作業ミスが原因として考えられます。
本製品はVer2.22以降、インストールミス等時にお客様が即対応できるようにレジストリ関係初期化ツールを製品に装備しました。このレジストリ初期化ツールを使用後、Ver2.22以降製品をアンインストールして再度インストールして下さい。

本ツールは、RC断面計算がインストールされたフォルダーに格納されます。
インストール時に初期設定値(インストールフォルダーを変更しない場合)でインストールすると[c:\Program Files\FORUM 8\UC-1 RCDNMNK]に格納されます。インストールしたフォルダー名称を忘れた場合には、Explorer等を使用して、[RCTool.EXE]にて検索して下さい。
尚、本ツールの起動方法は、Explorer等を使用して[RCTool.EXE]を表示してそのアイコンをマウスにてダブルクリックして下さい。

上記の初期化ツールについて、下記に動作不良の実例を示します。このような現象が発生した場合にご使用下さい。
1.本プロダクトの差分インストールに失敗し、製品が正しく起動できなくなった場合。
2.他のアプリケーションソフトと本プロダクトを使用中にハングアップした後に、本プロダクトが正しく動作しなくなった場合。
3.本プロダクトにてサンプルデータを読み込み、実行及び出力した際にエラーが発生した場合。
4.問い合わせの回答にてレジストリ関係の初期化を薦められた場合。

上記、説明した事項は、本RC断面計算のオンラインヘルプ-概要-バージョン情報及び改良点Ver2.22のレジストリ関係を初期化するツール及び、レジストリ関係初期化ツールのオンラインヘルプでも確認できます。
 
Q5−1−2. 炭素繊維シートの補強計算を「橋脚の設計計算」と「RC断面計算」で比較すると同じ結果にならない理由は?
A5−1−2. 「橋脚の設計計算」と「RC断面計算」のM−Φ関連の結果の比較を行うとほぼ同等と思われる設定においても、その結果には差が生じます。
これは、両者で準拠基準が異なる他、橋脚の設計計算では「どのように補強するか」を目的とし、RC断面計算では「炭素繊維も鉄筋同様に取り扱って断面計算を行う」を目的としています。
両製品では「計算目的」(何を求めようとしているか)が異なるために、異なるモデル化となっており、同じ炭素繊維を用いた計算でも結果が一致しないと言えます。
なお、詳細については、橋脚の設計計算は「設計要領第二集」を、RC断面計算は「連続繊維シートを用いたコンクリート構造物の補修補強指針 コンクリートライブラリー 土木学会」を参照して下さい。
 
Q5−1−3. 下記エラーが発生しファイルを読み込めない
「エラー ファイルヘッド読込時にエラー[-2]発生 ファイルを正しく読み込めません」
A5−1−3. 入力データのファイル属性が読み取り専用変更されている場合か、本製品固有に保存している入力データのヘッダー部情報が何らかの原因により異なる形式で書き込まれている場合に表示されます。
以下についてご確認をお願いいたします。

1.入力データのファイル属性が読み取り専用になっていないかご確認ください。
(Explorer等-プロパティで確認いただけます)。
読み取り専用になっている場合は、チェックを外してください。

2.本製品では新しいバージョンのデータで作成したデータを古いバージョンの製品で読み込むことはできませんので、その場合にもご指摘のエラーが発生します。
現在ご利用の製品バージョンをご確認ください(製品メニュー「ヘルプ」−「バージョン情報」でご確認いただけます)。



 5−2.編集作業について 
Q5−2−1. ケース番号を変更する方法は?
A5−2−1. 本製品のメインメニュー−編集機能(複写、切り取り、貼り付け)により行います。
No4をNo8に変更したい場合は、複写及び切り取りを選択後に貼り付け機能を選択するとケース番号を聞いてきますので、そのケース番号を8と入力すると変更できます。但し、その8ケース目が入力されていると上書きをするかのメッセージが表示されますので、上書きしてもよい場合はOKボタンを選択し貼り付けて下さい。
もし、貼り付けるケースに上書きしたくない場合は、その前に上書きするケースを別のケースにコピーして下さい。
この貼り付けケース番号が初期値(0)とすると、連番で欠番がなく入力されている場合は、一番大きなケース番号の次のケース番号に貼り付けます。
なお、入力ケースに欠番がある場合には、一番小さなケース番号に貼り付けます。
Ver3.Xでは、複数ケースのコピーが可能ですが、複数ケース番号の変更はサポートしていません。
 
Q5−2−2. EXCELデータを貼り付ける方法は?
A5−2−2. 本プログラムにてExcel等の表計算プログラムの数値をコピー&ペーストすることは弊社提供の他製品と同様の操作にて可能となっています。
また、表入力制御に関しては全てコピー&ペーストを行えます。

操作手順は以下のとおりです。
1)Excel側で範囲を指定してコピーする。
2)RC断面計算側の入力でCTRL+Vキーを押すと、ペーストできるようになっています。
この際、挿入先に入力フォーカスがないといけません。
入力セルの周りが点線囲いされていれば結構です。入力カーソルが点滅している状態、もしくはセル全体が青色に反転している状態ではペーストできませんのでご注意ください。
また、Excel側から持ってくるデータは、RC断面計算側のペーストする入力項目と同じカラム数でないといけません。



 5−3.他プロダクトについて 

Q5−3−1.

UC−BRIDGEで作成した断面形状を読み込み登録すると「UC−BRIDGEの1部の断面と鋼断面は読み込めません」というメッセ−ジがでるが?
A5−3−1. UC-BRIDGE側で作成された数値入力の形状は、寸法データが不明な為にRC断面計算ではサポートしていません。その為読み込めない旨メッセージを出しています。
尚、UC-BRIDGE側で作成されたT桁、ホロー桁(ハンチなし)、箱桁(ハンチなし)に付きましては、本RC断面計算側の寸法仕様に合わせ寸法値を強制的に変更していますので、ご確認下さい。
 
Q5−3−2. フーチング(保耐法)の照査で算出される「降伏モーメントMy」を求めるにはどのようにしたらよいのか?
A5−3−2. フーチング(保耐法)の照査で表現されている「降伏モーメントMy」は、本製品の「初降伏モーメントMy0」と同じものです。
従いまして、杭基礎の地震時保有水平耐力についてのフーチングの照査で算出される降伏モーメントは、道示Vの応力ひずみ曲線を使用して算出されています。
上側,下側ごとに最遠鉄筋が降伏点に達するときの曲げモーメントをフーチングの降伏モーメントとしています。
設定方法は、本製品の「許容応力度法タグ(M-φ関係タグ)のσc〜εc曲線の種類を道示V」に設定して照査して下さい。

尚、本製品では、旧製品にて「降伏モーメント」と「初降伏モーメント」の2つの言葉を使用して誤解の受けやすい文章を記述していました。
そこで、2000年の9月の製品にてヘルプ上にある「降伏モーメント」を全て「初降伏モーメント」に修正致しました。
 
Q5−3−3. UC1-FRAMEからの連動ファイルを利用する方法は?
A5−3−3. ■「RC断面計算」に連動させる手順について
FRAME関連プロダクトから本製品RC断面計算への連動は、FRAME側で連動ファイルを作成することにより簡単にFRAME側で解析した断面力の情報を受け渡すことができます。
(1)FRAMEの計算を実行して結果画面を表示
(2)マウス右ボタンにてクリック
(3)表示されたポップアップメニューの中の応力度計算連動-RC断面計算を選択

連動には2種類の方法があり、結果確認画面の着目点を表示している場合には、表示されている着目点について複数の荷重ケースの情報が連動可能です。
又、結果確認画面にて荷重ケースに着目している場合には、その荷重にて1部材の情報情報が連動可能です。
上記のように操作して連動ファイルを作成されRC断面計算側で連動ファイルを読み込み照査して下さい。

■連動ファイルについて
FRAME側からの連動は、まずFRAME側で照査された部材(i,j端)及び着目点上の断面のM,N,Sが求まり、その情報と断面形状そのもの(寸法等RC断面計算照査に必要な情報)を自動的に作成し、RC断面計算側でその断面の詳細を(応力度、せん断、終局モーメント等)照査する事ができます(連動しない場合には、RC断面計算側で新規にて寸法〜断面力まで入力する必要があります)。
両製品とも断面形状を作成できますが、その断面形状を両製品で共通に使用できます(UC-BRIDGE、PC単純桁でも使用可能です)。
又、FRAME側の断面入力時の登録断面機能(登録断面ボタン)にて作成されたもの及びRC断面計算で作成され、登録断面として保存されたものにつきましては、以下のようなメリットがございます。
iとj端で同形状で大きさが違う場合には、その部材長さにより中間着目点上の断面は直線補間されます(鉄筋も含む。但しRC断面計算で作成された断面を使用した場合のみ有効)。
尚、登録断面を使用していない場合には矩形(鉄筋なし)としてRC断面計算へ通知可能です。


■注意点
FRAMEと本製品では、軸力の符号が逆になります(連動ファイルでは自動的に符号を逆転しています)。
まとめますと
M:断面上側が圧縮になるような曲げを正
S:特になし
N:圧縮を正
となります。
 
Q5−3−4. 登録断面を利用する方法は?
A5−3−4. 本製品での「登録断面」機能は、入力した断面情報をお客様の資産として登録断面ファイルに保存するものであり、登録断面機能内で全く新しい断面形状を作成するものではありせん。この「登録断面」は、他プロダクトでも使用できるように作成されており、使用できるプロダクトは、RC断面計算、FRAME面内、FRAMEマネージャ、UC−Bridge、PC単純桁です。
登録できる断面データは以下のとおりです。
・RC断面
1.形状名称
2.出力タイトル
3.材料データ
4.寸法データ
5.主鉄筋配筋データ

・FRAME(面内)、マネージャ
1.断面形状
2.出力タイトル
3.断面積
4.水平軸回りの断面二次モーメント
5.鉛直軸回りの断面二次モーメント
6.ねじり定数

・UC-BRIDGE
1.断面形状
2.全高
3.断面積
4.水平軸回りの断面二次モーメント
5.鉛直軸回りの断面二次モーメント
6.ねじり定数

・PC単純桁
1.コメント
2.断面形状
3.断面積
4.水平軸回りの断面二次モーメント
5.鉛直軸回りの断面二次モーメント
6.ねじり定数


登録断面を利用する方法と注意点は以下のとおりです。

■RC断面計算側での登録断面ファイルの読み込み手順
(1)メインメニュー-入力-形状入力-新規・追加を選択し、断面形状選択(新規・追加)画面を表示。

(2)断面形状選択(新規・追加)画面の形状ボタン(登録断面)を選択。
ファイルを開く(ファイル選択)にて、他プロダクトで作成した登録ファイルを選び「開く」ボタンを選択。
なお、メインメニュー-入力-登録ファイル編集等で一度でも登録ファイルを選択すると、ファイルを開く画面は表示されずに(3)の登録断面(一覧表)画面が表示されます。

(3)登録断面(一覧表)画面にて、マウスで取り込みたい登録断面を選択し(複数許可)、「確定」ボタンを押す。

(4)再び、断面形状選択(新規・追加)画面で、「確定」ボタンを押す。


■注意点
他プロダクトで作成された登録断面データは、形状データ、寸法データのみ有効です。他の入力データ(材料データ、主鉄筋データ、計算設定データ、許容応力度法データ、限界状態設計法データ)は、各入力画面にて指定して下さい。
但し、本製品(RC断面計算)で作成された登録断面データに付きましては、主鉄筋データに関しても保持できます。

登録断面データの取り扱いに付きましては、本製品のオンラインヘルプ-操作方法-断面の登録・編集をご覧下さい。


また、登録断面を使用することで以下のようなメリットがございます。
FRAME側からの連動は、まずFRAME側で照査された部材(i,j端)及び着目点上の断面のM,N,Sが求まりその情報と断面形状そのもの(寸法等RC断面計算照査に必要な情報)を自動的に作成しRC断面計算側でその断面の詳細を、(応力度、せん断、終局モーメント等)照査する事ができます。(連動をしない場合には、RC断面計算側で新規で寸法〜断面力まで入力する必要があります)両製品とも断面形状を作成できますが、その断面形状を両製品で共通に使用できます。(UC-BRIDGE、PC単純桁でも使用可能です)
又、FRAME側の断面入力時の登録断面機能(登録断面ボタン)にて作成されたもの及びRC断面計算で作成され、登録断面として保存されたものにつきましては以下のようなメリットがございます。
iとj端で同形状で大きさが違う場合には、その部材長さにより中間着目点上の断面は直線補間されます。(鉄筋も含む但しRC断面計算で作成された断面を使用した場合のみ有効)
尚、登録断面を使用していない場合には矩形(鉄筋なし)としてRC断面計算へ通知可能です。


PC単純桁とUC-BIRDGEの登録断面につきましては下記注意事項もあわせてご覧ください。
注意事項
1)UC-BRIDGEの「新横桁・横方向の設計」で作成された登録断面「T桁(S)、横桁用断面1、2」は、RC断面計算では使用することはできません(登録断面リストにも表示されません)。
2)PC単純桁で作成された登録断面「スラブ桁」は、RC断面計算では使用することはできません(登録断面リストにも表示されません)。
3)UC-BRIDGEの「新横桁・横方向の設計」及び、PC単純桁で作成された登録断面を本製品の入力データへ取得する場合、タイトル(出力タイトル)は最大20文字までとしています(21文字目以降は削除されます)。



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・道路・シミュレータ
・ドライブ・シミュレータ
・マイクロ・シミュレーション
・避難解析・シミュレーション
>>その他VRソフト
FEM解析ソフト
・3次元プレート動的非線形解析
・2次元動的非線形解析
・総合有限要素法解析システム
>>その他FEM解析ソフト
土木・建築・設計ソフト
《UC-1シリーズ》
・構造解析/断面
・橋梁上部工
・橋梁下部工
・基礎工
・仮設工
・道路土工
・港湾
・水工
・地盤解析
・CAD/CIM、建設会計
・維持管理・地震リスク
・建築/プラント
・船舶/避難
>>その他土木・建築・設計ソフト
SaaS/クラウド
《スパコンクラウド®》
・スパコンクラウドサービス
《VR-Cloud®》
・リアルタイムVRシステム
《UC-1 for SaaS》
・FRAME面内
・FRAMEマネージャ
・RC断面計算
・UC-Draw
・電子納品支援ツール
・3D配筋CAD
・グループウェア/事務処理
・ファイル転送サービス機能
・クラウドデータバックアップサービス
・ファイル共有サービス
解析支援サービス/サポート
・UC-win/Roadサポートシステム
・設計成果チェック支援サービス
・Engineer's Studio®解析支援
・地盤解析支援サービス
・EXODUS/SMARTFIRE解析支援
・xpswmm解析支援サービス
・建物エネルギーシミュレーション
・3Dレーザスキャン・モデリング
・3D模型サービス
・3D報告書・図面サービス
>>その他支援サービス
各種ソリューション
・耐震診断/解析
・鋼橋設計
・橋梁新工法
・建築設計
・自治体
・医療系VRシステム
・パーキングソリューション
・ECOソリューション
>>その他ソリューション