Civil Engineer's Forum-FORUM8
このページをスタートページに設定する QR

Facebook - FORUM8

Twitter - FORUM8

YouTube - FORUM8

 サイトマップ | ご利用条件 | お問い合わせ | 英語翻訳サイト | Japanese | English | Korean | CHS/CHT | Vietnam | Francais | Europe

 誌上セミナー ●CG/VR講座 (12)
監修:CG-ARTS協会http://www.cgarts.or.jp/
Vol.12 CG/VRのWEBサイト技術

誌上VR講座は今回で最終回となります。ここでは、ぜひ押さえておきたいインターネット技術の基本を紹介します。

●プロトコルとIPアドレス
 複数のPCを接続してデータ通信を行う際の約束事や手順を定めた規約を通信プロトコルと呼びます。インターネットの基本プロトコルとしては「TCP/IP」が最も普及しています。これは各種ベンダのPCや異なるOS間でも相互通信が可能となり、Windows系のOSでも標準プロトコルとしてプレインストールされています。
 TCP/IPの特徴は、データをパケットという小さなかたまりに分割し、IPヘッダ(宛先)を付加して通信を行なう点です。
 一方、IPアドレスはインターネットに接続されたPCを識別するための番号です。この宛先に向けてTCPでは、アプリケーションから渡された荷物を配送に適したサイズのパケットに分割して仕分けしたり(セグメント分割)、誤配送や遅延配送がないように管理しています。
 IPアドレスは、通常のインターネット接続ではDHCPサーバ機能などにより自動的に割り振られるため、意識する必要はありません。しかし、LANのようにファイルやプリンタの共有など個々のマシンに依存することがある場合は、IPアドレスを固定したほうが便利なため、自動割り振りではなく、固定して使うこともあります。
 なお、TCPでは送達確認や送受信スピードの調整まで行いますが、その面倒な手順を省き、信頼性より高速処理を優先したUDPというプロトコルもあります。これはデータを一方的に配送して終わるもので、機器管理のための複数マシンへの一斉同報や、ごく小さなパケット通信のほか、高速化やリアルタイム性が要求されるストリーミング・データの通信に使用されます。たとえば、インターネット電話のように多少のデータ欠落は無視してリアルタイム性を重視する通信や、動画配信のように処理の軽さや高速性が重要で、アプリケーション側で送受信スピードを調整するような場合です。
 また、無線LANによる遠隔操作が可能なほか、PCを使用せず内蔵のインタフェースのみの操作での計測も可能となります。こちらもClass1のレーザーを使用しています。

●HTTPとFTP
 HTTPはHyperText Transfer Protocolの略で、WebブラウザとWebサーバの間でホームページなどのコンテンツの送受信に用いられる通信プロトコルです。一方FTPはFileTransferProtocolの略で、ファイル転送に特化したプロトコルの一種です。インターネット上でファイルを交換する代表的な仕組みであり、HTTPなどに比べてサーバへの負荷が少なくなっています。
 FTPサーバでファイルの保存と管理を行ない、利用者はFTPクライアントと呼ばれるソフトウェアを使ってデータのアップロード・ダウンロードを行います。

アプリケーション層 http ftp telnet ntp nfs
トランスポート層 TCP UDP
ネットワーク層 IP
ネットワークアクセス層 PPP、PPPoE


●ポート番号
 TCP/IPによるネットワーク通信では、IPアドレスをPCを特定するための住所とすると、ポート番号はサービスを特定するための番号であり窓口のようなものです。通常、サーバでは複数のサービス(プログラム)が動いており、ポート番号が分けられています。ポート番号により、同じIPアドレスのPCで違うサービスを同時に利用可能となります。たとえば、サーバが「192.168.0.10」というIPアドレスでFTP、www、telnetの各サービスを提供していたとします。wwwを利用してホームページを閲覧する場合は、ポート80にhttpプロトコルで接続します。Webの利用はポート80と決まっているため、クライアントは何もしなくてもポート80にアクセスします。インターネット利用時にポート番号を意識しないのは、各ソフトが適切なポートへ自動的にアクセスしているためです。

●UC-win/Roadのfor SaaSのHTTP構造
 弊社で提供しているUC-win/Road for Saasのサービスでは、Remote AccessプラグインのHTTP部分は下図のような構造により実装しています。サーバとクライアントの通信プロトコルはHTTPを使用し、接続後サーバからFlashクライアントへ映像を流して操作コマンドを受け付けます。映像の転送はFlash対応のH263形式で行い、解像度・圧縮の品質を設定できます。クライアントとの接続が遅い場合はフレーム更新レートを自動的に下げるようにしています。



 最後に、本講座はこの12回目をもって終了いたします。これまでご愛読ありがとうございました。本講座の執筆を担当した観音寺菜穂美は、この度福井工業高等専門学校にて特命准教授を務めることとなりました。なお、次回からは新シリーズとして、書籍「土木建築エンジニアのためのプログラミング入門」をベースとした講座がスタートしますので、どうぞご期待ください。

FORUM8認定・VRエンジニアのページ

http://www.forum8.co.jp/product/ucwin/road/engtest/engtest.htm

参考文献: 『コンピュータグラフィックス』、CG-ARTS協会(財団法人画像情報教育振興協会)


     
前ページ    インデックス    次ページ
(Up&Coming '10 晩秋の号掲載)
戻る
Up&Coming

FORUM8


お問合せ窓口




[ ユーザー紹介 ]
若鈴コンサルタンツ株式会社 計画事業部
名古屋大学 情報学研究科 心理・認知科学専攻 認知科学講座 川合研究室
合同会社 KUSAMA DIGITAL WORKS
[ イベントプレビュー ]
ミラノサローネ2024出展






>> 製品総合カタログ


>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート

最近リリースした製品
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.4
UC-1・UC-1 Cloud 統合版 BOXカルバート
電子納品支援ツール Ver.17
柔構造樋門の設計・3D配筋 Ver.17
建築杭基礎の設計計算 Ver.10

キャンペーン実施中
ライセンス同時購入キャンペーン
F8NFTSリリースキャンペーン
レジリエンスアワード特別賞受賞記念キャンペーン

セミナー・イベントカレンダー
開催間近のセミナー
4/2  ブロックUIプログラ
  ミングツールで学ぶ
  ジュニア・プログラミング
4/3  動的解析
4/4  下水道耐震設計体験
4/5  Shade3D-F8VPS
  メタバース入門

ソフトウェア/支援サービス
VRソフト(バーチャルリアリティ)
《UC-winシリーズ》
・道路・シミュレータ
・ドライブ・シミュレータ
・マイクロ・シミュレーション
・避難解析・シミュレーション
>>その他VRソフト
FEM解析ソフト
・3次元プレート動的非線形解析
・2次元動的非線形解析
・総合有限要素法解析システム
>>その他FEM解析ソフト
土木・建築・設計ソフト
《UC-1シリーズ》
・構造解析/断面
・橋梁上部工
・橋梁下部工
・基礎工
・仮設工
・道路土工
・港湾
・水工
・地盤解析
・CAD/CIM、建設会計
・維持管理・地震リスク
・建築
・船舶/避難
>>その他土木・建築・設計ソフト
クラウド
《スパコンクラウド®》
・スパコンクラウドサービス
《VR-Cloud®》
・リアルタイムVRシステム
解析支援サービス/サポート
・UC-win/Roadサポートシステム
・設計成果チェック支援サービス
・Engineer's Studio®解析支援
・地盤解析支援サービス
・EXODUS/SMARTFIRE解析支援
・xpswmm解析支援サービス
・建物エネルギーシミュレーション
・3Dレーザスキャン・モデリング
・3D模型サービス
・3D報告書・図面サービス
>>その他支援サービス
各種ソリューション
・耐震診断/解析
・鋼橋設計
・橋梁新工法
・建築設計
・自治体
・医療系VRシステム
・パーキングソリューション
・ECOソリューション
>>その他ソリューション