Civil Engineer's Forum-FORUM8
このページをスタートページに設定する QR

Facebook - FORUM8

Twitter - FORUM8

YouTube - FORUM8

 サイトマップ | ご利用条件 | お問い合わせ | 英語翻訳サイト | Japanese | English | Korean | CHS/CHT | Vietnam | Francais | Europe

ちょっと教えたいお話  暗号のはなし
  • 今回は、情報社会の現代においてなくてはならない存在である「暗号」についてのお話です。様々な場面で利用されている暗号は、私たちの大切な情報が第三者によって盗聴され、不正に使用されることから守ってくれます。安心・安全を支えるその仕組みを解説します。

暗号とは
暗号とは、第三者に知られたくない情報を別のメッセージに置き換え、情報を漏洩しにくくするものです。元のメッセージを別のメッセージに置き換えることを暗号化、暗号化されたメッセージを元のメッセージに戻すことを復号化といいます。また、暗号化されていないメッセージを平文、暗号化されたメッセージを暗号文といいます。

共通鍵方式と秘密鍵方式
代表的な暗号化方法に共通鍵暗号と秘密鍵暗号という2つの方法があります。メッセージを暗号化・復号化するには鍵を使用します。共通鍵暗号方式では暗号化・復号化の両方に同じ鍵を使用します。メッセージ送信者は、暗号文の他に、鍵を受信者に渡す必要があります(図1)。
共通鍵方式は単純でわかりやすいですが、通信相手一人につき、一つの鍵を使用するため、鍵の管理が大変です。管理する鍵が増えるので、鍵が漏洩しないよう守ることも大変になります。

秘密鍵方式では、公開鍵と秘密鍵という対になった鍵を使用します。公開鍵を使用して暗号化されたメッセージは対となる秘密鍵でのみ復号できます。メッセージ送信者は受信者の公開鍵を使用してメッセージを暗号化します。暗号文は受信者へ送信され、暗号文を受け取った受信者は、自らの秘密鍵を使用して暗号文を復号します(図2)。
秘密鍵方式では2つの鍵を管理すればよいので、鍵の管理は非常に楽です。また、秘密鍵だけを漏洩しないよう守ればよくなるというメリットがあります。デメリットは復号処理に時間がかかることです。復号方法が共通鍵方式よりも複雑になるためです。

■図1 共通鍵方式のイメージ ■図2 秘密鍵方式のイメージ

最強の暗号化アルゴリズム?
AES(Advanced Encryption Standard)と呼ばれる暗号化方法があります。AESはアメリカの標準化機関であるNISTが公募し、世界中の企業や暗号学者たちの厳しい評価によって選定された暗号化方法です。
AESに応募するには暗号化方式の仕様書を公開し、世界中で制限なく無料で使用できるものとすることが条件です。仕様を公開した上でしかも強さも保たなければなりません。つまり暗号化方法がわかっても復号できない(しづらい)ものである必要があります。この暗号化方法は世界中の専門家から認められたもののため、ある意味世界最強の暗号化アルゴリズムと呼べるでしょう。

インターネットと暗号化
インターネットによる通信は、だれかに盗聴されていると言っても過言ではありません。それだけ簡単に他人の通信を覗き見ることができます。インターネット通信を平文のメッセージで行うことは、通信内容を全世界に向けて発信しているのと同義です。

通信を暗号化せずにネットショッピングをしたとしましょう。購入する商品を選び、決済するためにクレジットカードの番号・セキュリティコードを入力して送信します。すると盗聴者に簡単にクレジットカード番号を知られてしまうでしょう。
こういった盗聴による情報漏えいを防ぐために個人情報を扱うサイトやネットショッピングサイトの多くは通信を暗号化しています。暗号化を利用しているサイトかどうかは簡単に見分けることができます。サイトのURLがhttpsで始まっているサイトは暗号化されたサイトです。TLSやSSLといった方式で通信が暗号化されています。

サブスクリプションサービスと暗号化
2016年4月に開始したフォーラムエイトのサブスクリプションサービスも暗号化技術を使用しています。サブスクリプションサービスでは、ライセンス認証を行うためにインターネット通信を行います。
ライセンス認証の際に、シリアルコード情報をインターネットを介してライセンス認証サーバに送信する必要があります。万が一シリアルコードが第三者に漏洩してしまうと、ライセンスを不正に使用されてしまう可能性があります。ライセンスを不正に利用され、お客様の不利益とならないよう、また、安全・安心にご利用いただけるよう、通信を多重暗号化し重要な情報が漏洩しないよう対策をしております。

 

前ページ
    
インデックス
      
次ページ



お問合せ窓口




[ ユーザー紹介 ]
若鈴コンサルタンツ株式会社 計画事業部
名古屋大学 情報学研究科 心理・認知科学専攻 認知科学講座 川合研究室
合同会社 KUSAMA DIGITAL WORKS
[ イベントプレビュー ]
ミラノサローネ2024出展






>> 製品総合カタログ


>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート

最近リリースした製品
擁壁の設計・3D配筋 Ver.24
Geo Engineer's Studio Ver.3
Allplan 2024
3次元鋼管矢板基礎の設計計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.4
UC-1・UC-1 Cloud 統合版 BOXカルバート

キャンペーン実施中
ライセンス同時購入キャンペーン
F8NFTSリリースキャンペーン

セミナー・イベントカレンダー
開催間近のセミナー
4/19  構造解析入門
4/23  CIM演習
4/24  UC-win/Road DS体験
5/8  ウェルポイント、
  地盤改良の設計計算体験

ソフトウェア/支援サービス
VRソフト(バーチャルリアリティ)
《UC-winシリーズ》
・道路・シミュレータ
・ドライブ・シミュレータ
・マイクロ・シミュレーション
・避難解析・シミュレーション
>>その他VRソフト
FEM解析ソフト
・3次元プレート動的非線形解析
・2次元動的非線形解析
・総合有限要素法解析システム
>>その他FEM解析ソフト
土木・建築・設計ソフト
《UC-1シリーズ》
・構造解析/断面
・橋梁上部工
・橋梁下部工
・基礎工
・仮設工
・道路土工
・港湾
・水工
・地盤解析
・CAD/CIM、建設会計
・維持管理・地震リスク
・建築
・船舶/避難
>>その他土木・建築・設計ソフト
クラウド
《スパコンクラウド®》
・スパコンクラウドサービス
《VR-Cloud®》
・リアルタイムVRシステム
解析支援サービス/サポート
・UC-win/Roadサポートシステム
・設計成果チェック支援サービス
・Engineer's Studio®解析支援
・地盤解析支援サービス
・EXODUS/SMARTFIRE解析支援
・xpswmm解析支援サービス
・建物エネルギーシミュレーション
・3Dレーザスキャン・モデリング
・3D模型サービス
・3D報告書・図面サービス
>>その他支援サービス
各種ソリューション
・耐震診断/解析
・鋼橋設計
・橋梁新工法
・建築設計
・自治体
・医療系VRシステム
・パーキングソリューション
・ECOソリューション
>>その他ソリューション