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秋田会場特別講演 |
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大阪大学大学院 工学研究科 准教授 福田 知弘 氏
―「建築・都市分野のXR活用による地方創生・国土強靭化」 |
◆まちづくりにおけるXR活用の事例と現在の取組について紹介
秋田会場の特別講演に登壇した福田氏は、市民や近隣住民などの利害関係者に対して事前に説明し理解を得るために、VRやAR、MRといったXRを活用した事例を紹介しました。まず、鳥取県境港市の水木しげるロードのリニューアルについて、車線を考慮したブロンズ像の再配置、新たな夜間照明デザインなどを説明。従来は一部の模型や画像だけで作成していたイメージをVRで全体を構築することで、住民の理解につながったことや、地元イベント紹介用に作成したムービーが小学校の授業でも使用され、新たな担い手育成にも役立てたことにも触れました。また、景観行政に力を入れている神戸市の構想ビルの建設における景観検討について、もともとあった一部地域のVRデータを拡張して市全体を構築したことを踏まえ、今後のデジタルシティにもつながっていくことへの期待を示しました。
天橋立にある丹後国分寺に五重塔を復元するプロジェクトでは、五重塔を単に表示するだけでなく、仮想であることを活かしたアーティスティックな表現やライトアップも組み合わせて、体験者が楽しめるようなAR特有のコンテンツを制作した経験を紹介しました。さらに、北海道の阿寒摩周国立公園のプロジェクトでの樹木ライトアップや、QRコードを読み込むことで植物の解説が流れ、カメラをかざすと動物が現れるARの活用についても解説。このようなARの活用に関心持つ受講者からの質疑応答では、同様のプロジェクトに初めて取り組む場合には計画や段取りの難しさがあることや、そのためにも様々な人との協力や住民との合意形成がいっそう重要であることが伝えられました。
現在、テレワークの普及により直接会わずとも仕事やコミュニケーションが図れるようになっており、さらに現実と同等な情報共有ができるよう、3Dの仮想オブジェクトを表示し、共有や操作ができるようになるための研究も進んでいます。福田氏は最後に、今後5Gの普及と通信技術の向上より、スムーズな遠隔共有が可能となることへの期待を述べました。
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五重塔の再現 |
ライトアップの様子 |
空間情報を表示させるMR 活用の様子 |
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全会場共通 特別講演 |
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一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会 常務理事 金谷 年展 氏
―「感染症時代における国土強靭化×地方創生のネクストステージへ」 |
金谷氏は福岡や大阪のオンライン開催に引き続き、開催地域に合わせたこれまでの歴史的な災害の紹介とともに、国土強靭化において災害時でも機能不全に陥らない経済社会システムを平時から確保することの重要さを説明しました。
2021年4月からスタートした、(一社)レジリエンスジャパン推進協議会が中心となって進めている「win-win企業版ふるさと納税」についても紹介。企業が地方公共団体の事業に寄付をすることで法人関係税が控除される「企業版ふるさと納税」の新たな取組として、企業側からも地方創生事業の提案ができ、地方経済の活性化と企業側の事業の発展につながるメリットを示しました。 |
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オンライン開催が続いていたが、札幌会場では金谷様が現地でご講演 |
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FORUM8 プレゼンテーション |
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◆国土強靭化に関連した最新のシステム・製品を紹介
フォーラムエイトからは3つのセミナーが行われ、国土強靭化に関連した事例の紹介や最新のシステムの説明とあわせて製品のデモを行いました。インフラデジタルデータベースや3Dパラメトリックツール、F8VPSなどの最新システム、国土地理院やCityGMLなどのオープンデータを用いたUC-win/Roadとの連携、BIM/CIM対応へのフォーラムエイトの取組を紹介しました。
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フォーラムエイトの最新の製品やソリューション提案 |
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