フォーラムエイトでは、持続可能性の観点から各種事業への評価材料を提供し施主の意思決定を支援するシステムとして、ProjectVRを 構築しています。これは、VRによるシミュレーションを活用した自主アセスを支援するツール「自主簡易アセス支援サイト（http://assessment.forum8.co.jp）」の仕組みと、弊社独自開発のクラウド型合意形成ソリューションVR-Cloud®との融合によるもので、Arcbazarをプラットフォームとして本サービスを展開することで、コンペに環境配慮の評価軸を付加し、提出されたプロジェクトの価値をより高めることが可能となります。

VRを活用して自主簡易アセス（環境影響評価）を実施。太陽光パネル反射光シミュレーション、日照・日陰シミュレーション、緑視率計算などが行えます。アセスメントをコンペの要件に加えたり、応募案を評価する際の基準にすることも可能です。

【関連製品・サービス】
・UC-win/Road　　・環境アセスプラグイン・オプション　　・VR-Cloud®

▲簡単に環境配慮のチェックができる自主簡易アセス支援サイト

今後、ProjectVRはプラットフォームとしてのArcbazarを有効活用し、積極的に展開していきます。 具体的にはコンペ開催の支援や、自主簡易アセス支援サイト、3D・VRシミュレーションサービスのArcbazarサイトを通した申し込み・利用が可能となります。

施主は、Arcbazarでプロジェクトを作成し、計画の背景、現況の状態、必要な部屋数などの設計条件、意匠上の制約、提出物の詳細、提出期限、審査の日時、賞金など設定し公開します。写真からの3Dモデル生成や、敷地周辺のVRデータの提供が考えられています。

Arcbazarのパブリックウォール（掲示板機能）で、設計者から施主への質疑応答や、追加情報提供などが行われます。 自主簡易アセスメント、3Dモデルのアップロードによる3DVRデータの提供サービスはこのフェーズで考えられています。 また、施主の希望とともに、自主簡易アセスの簡易チェックにより事前に配慮すべき事項が提示、ProjectVRで応募あるいは採用された提案をVRベースで自主的な簡易アセスを実施することも考えられています。

施主が1位～3位を決定し、賞金はそれに応じて分配されます。 環境アセスメントやVRでの景観評価など提供されたサービスについてはこのフェーズでの評価基準や判断材料になります。 また、Arcbazarでは、施主の評価とは別に、公的な投票（Public vote）が可能で、施主以外でもプロジェクト閲覧者、設計者（応募者の投票は推奨されていない）が作品に投票できます。施主による上位と、公的な投票結果は、設計者にポイントとして付与され、設計者のランキングは新しいプロジェクトで施主が特定の設計者を指名する際の参考にもなります。

コンペ終了後もプロジェクトは保存され、サイト上でプロジェクトを閲覧することができます。これは新たにプロジェクトを企画している施主にとっては立案や設計者選定の参考になり、設計者にとっては作品を公開できる場所でもあります。過去のプロジェクトはArcfolioと呼ばれ、Arcfolioと併せてVR-Cloud®による公開・閲覧も考えられるでしょう。

▲サービスの流れ