3 遮水効果の検討

(1)照査方法
  遮水効果(浸透路長)の検討は次の2経路に対して行う。
  また、水位条件は、常時ケースの安定計算時(堤内側矢板照査時)とする。
  1)浸透路長その1(矢板を沿う場合)
       L1
   F1= ───≧FS
       h1
  2)浸透路長その2(堤内側掘削底面に抜ける場合:掘削底面形状が無い場合は省略)
       L2
   F2= ───≧FS
       h2
    ここに、
     FS:必要安全率(砂質地盤:3.50)
     Fi:安全率
     L1:浸透路長その1(矢板を沿う場合)
     h1:水位差その1 (常時のH.W.L.から堤内現地盤面まで)
     L2:浸透路長その2(堤内側掘削底面に抜ける場合)
     h2:水位差その2 (常時のH.W.L.から堤内側掘削底面まで)
(2)計算結果一覧
   検討ケース   
          
    浸透路長その1     
L1(m) h1(m) 安全率F1
常時 20.000 6.400 3.13<3.50

(3)浸透路長その1(矢板を沿う場合)
  L1=D1+Lb+D2
   ここに、
    D1:堤外側矢板埋め込み長(m)
    D2:堤内側矢板埋め込み長(m)
    Lb:矢板間距離(m)
    Lb=√(B+ΔL
      B :堤体幅             ( 5.000m)
      ΔL:堤外側矢板と堤内側矢板の長さの差( 0.000m)
  L1= 7.500+ 5.000+ 7.500
    = 20.000(m)
(4)浸透路長その2(堤内側掘削底面に抜ける場合)
  堤内側掘削形状がないので検討を省略