皮膚の乾燥;ドライスキン
ドライスキンとは角質層(角層)の水分含有量が低下し潤いのない肌の状態をいいます。図1に皮膚の構造、図2に角質層を示しています。健康な皮膚の角質層では15~20%の水分が保たれ、この水分は汗や湿気により供給されます。気温が低下して空気が乾燥する1~2月にもっとも少なくなります。また皮脂量も秋から冬にかけて急激に減少し、皮膚のバリア機能の低下により皮膚からの水分蒸散量の増加により乾燥していきます。角質層の皮脂量は顔より躯幹の方が少なく、とくに手足は乾燥しやすい傾向があります。全脂質量を額、胸、足の3カ所で比較すると、額がもっとも多く、次いで胸、足の順です。特に足のすねは一番皮膚が乾燥するところで、皮脂減少性湿疹の好発部位です。顔の中では皮脂分泌の少ない、目や口の周りは一番乾燥しやすくなります。
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図1 |
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図2 |
ドライスキンの外的要因としては冬の乾燥だけでなく、紫外線やストレスなども原因となります。
内的要因は加齢による皮膚の老化です。加齢によって脂腺や汗腺の機能低下による皮脂分泌低下、発汗量の低下、皮脂膜形成の低下、さらに代謝機能が低下して、セラミドを中心とする角質細胞間脂質の合成、天然保湿因子(NMF)の形成減少が要因となります。
皮膚の肌質は皮脂量と角質層の水分含有量で決まってきます(図3)。肌質が乾燥肌の人はドライスキンに対するスキンケアが役立ちます。
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図3 |
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