Vol.15
本連載では、主な機能や関連情報をピックアップして紹介していきます。Shade3Dは、高精度のモデリング、レイアウト、カメラ、光源、レンダリング、アニメーションなど建築パースやインテリアデザイン、プロダクトデザインに必要な機能を搭載し、UC-win/Roadのモデリングツールとして活用が可能です。
https://shade3d.jp/
高速描画を行うGPUレイトレーシング
Ver.22より搭載された「GPUレイトレーシング」機能は、GPU上でレイトレーシングを行うことで、従来のリアルタイム描画よりも高度な表現が可能です。
これにより、計算時間が多くかかる透明体の屈折、オブジェクト反射、大域照明などをリアルタイムに確認しながらシーンを調整できるようになりました。
GPUレイトレーシングは図面での「シェーディング」、「テクスチャ」表示と、レンダリングイメージの作成に用いられます。
※Professionalにのみ搭載されている機能です。
※動作にはGPUレイトレーシングに対応したOS、GPUが必要となります。詳細は下記「Shade3D Ver.22動作環境」よりご確認下さい。
https://shade3d.jp/ja/products/shade3d/ver22/environment.html
ベンチマーク
同一のシーン、品質設定での速度計測では、「パストレーシング」(CPU)では、2分36秒、「GPUレイトレーシグ」では、2秒となりました。(参考値)
図面表示
図面の表示で「シェーディング」、「シェーディング+ワイヤフレーム」、「シェーディング+ワイヤフレーム(隠線表示)」、「テクスチャ」、「テクスチャ+ワイヤフレーム」、「テクスチャ+ワイヤフレーム(隠線表示)」を選択しているとき、GPUレイトレーシングでの表示を行えます。
● 従来の「フォン」を使用した「テクスチャ」表示
● 「GPUレイトレーシング」を使用した「テクスチャ」表示
対応機能
図面のリアルタイム表示やレンダリングでは、従来と比較して以下の機能に対応しています。
● 図面
- 「AIノイズ除去」
- 鏡面反射でオブジェクトの反射(A)
- 透過、屈折(B)
- Shade3Dマテリアル:「アルファ透明」
- 大域照明の「間接光」表現(C)
- 透明度、透過色を反映した影(D)
● レンダリング
- 「色補正」の全機能反映
- 「部分レンダリング」
- マルチパスレンダリング「アルファ値」、「Z値」、「法線」、「表面材質:アルベド」対応
- 「DepthPlus」(E)、「FogPlus」(F)、「グローエフェクタ」(F) 対応
- 大域照明の「間接光」表現(C)
- 「視線追跡レベル」、「サンプル数」、「レイオフセット」の調整
AIノイズ除去
同じくVer.22より搭載された「AIノイズ除去」は、Intelにより開発されたノイズ除去ライブラリを搭載し、AIによる深層学習ベースのフィルターによる処理で高周波ノイズの効率的な除去を行います。複雑な設定を行う必要なくノイズのない高品質な結果を短時間で容易に得られます。
大域照明:パストレーシング(イラディアンスキャッシュなし)、光源の影のソフトネス、面光源、線光源、表面材質のラフネスに大きな効果を発揮します。
図面表示「GPUレイトレーシング」とレンダリング手法「パストレーシング」、「GPUレイトレーシング」に対応しています。
※StandardとProfessionalにのみ搭載されている機能です。
● 図形ウインドウでの設定チェックボックス
● レンダリング設定での設定チェックボックス