
Web4.0
- 「Web3.0」に続く次世代のインターネットとして注目を集めている概念。
AIやIoT、メタバースといった革新的な技術を統合することにより、デジタル世界と現実世界のシームレスな融合を目指す。
はじめに
インターネットの発展は、私たちの⽣活に⼤きな変⾰をもたらしてきました。現在、その次のステージとして「Web4.0」が注目されています。これは、AIやIoT、VRなどの先進技術を組み合わせ、デジタル世界と現実世界をより密接に連携させる構想です。
フォーラムエイトでは、メタバース、AI、NFTなどの技術を活⽤し、Web4.0の実現に向けた技術開発を推進しています。
Webの歴史 Web1.0~Web3.0
まず、Webの歴史を簡単に振り返ってみましょう。
Web(World Wide Web / WWW)は1990年代に始まりました。当初は送信者から受信者への⼀⽅向のコミュニケーションが中⼼で、テキストコンテンツが主流でした。この段階のWebのことを現在ではWeb1.0と呼んでいます。
2000年代後半には、SNSやブログの普及により、誰でも簡単に情報を発信できるようになりました。画像や動画コンテンツが急増し、インターネット上で双⽅向のコミュニケーションが可能となったこの段階は、Web2.0と呼ばれています。
しかし、Web2.0では、検索エンジンやSNSなどの巨大プラットフォームが情報の流通を支配し、個人情報やコンテンツが一部の企業に集約される構造が生まれました。この構造に対する危機意識から生まれたのがWeb3.0※です。これは、ブロックチェーン技術を活用した⾮中央集権型の環境(分散型インターネット)を構築しようとする概念で、特定の企業のサーバに依存せずに自分のデータや個別情報を分散管理できる「公正なインターネット」の実現が目指されています。
![]() Web1.0からWeb3.0までの変遷 |
※「Web3.0」は、セマンティックWeb(Webページにメタデータを多く付与し、コンピュータが情報を収集・管理・解釈できるようにする考え方)を指して使われることもあり、これと区別するために分散型インターネットを「Web3」と表記する場合があります。今回はセマンティックWebについては考慮せず、分散型インターネットのみを指して「Web3.0」としています。
Web4.0
Web4.0は、Web3.0を進化させた次世代のインターネットです。Web3.0が分散型技術やデジタル資産を重視していたのに対し、Web4.0では、AIやIoTを活用してデジタル世界と現実世界の相互作用を強化する点が特徴です。
欧州委員会の「Web4.0と仮想世界に関するEUの取り組み」では、Web4.0の発展により、医療、教育、行政など多くの分野で新たな可能性が生まれるとされています。たとえば、仮想世界を活用することで遠隔医療やデジタル教育が進化し、住民のニーズに合わせたサービスが提供されるようになる、といったことが予想されます。
Web4.0を実現するためには、デジタル世界と現実世界を結びつける新たな技術、たとえばメタバース、IoT、AI、NFTなどの統合が重要となります。
![]() Web4.0の枠組み |
おわりに フォーラムエイトのソリューション
Web4.0の実現を見据え、フォーラムエイトはさまざまな先進技術を活用したソリューションを提供しています。
メタバースのプラットフォームとして「メタバニアF8VPS」を提供。容易なメタバース構築を支援し、NFT技術の「まじもんF8NFTS」との連携もサポートしています。さらに、新規事業として「ドローンスクール大阪なんば」の運営を開始。国家資格・民間資格の取得も支援します。また、生成AIツール「F8-AI MANGA」のリリースを皮切りに、AI分野への進出も予定しています。
このようなソリューションを通じて、フォーラムエイトはWeb4.0を支える次世代のフレームワークを提供できるよう努めてまいります。
(Up&Coming '25 春の号掲載)