New Products & Service 仮設工

二重締切工の設計・3DCAD Ver.4

自立式二重矢板締切工の設計・図面生成プログラム

●新規価格 198,000円

●リリース2021年1月


今回はVer.4で対応する下記の改定内容をご紹介いたします。

壁体鋼材の自動決定機能を追加

検討中の条件に対して、登録されている鋼材データの中から壁体鋼材を自動決定する機能を追加します。本製品の壁体断面照査は弾塑性法により行われますが、弾塑性法では壁体の鋼材を変更することで剛性が変化し、また断面力が変化します。通常はまず壁体断面を仮定し、結果がNGの場合は別の断面を仮定して再度計算を繰り返す必要がありますが、本機能では対象とした全ての鋼材の中から応力度照査を満たし、かつ応力度/許容応力度が設定した検討比を満足する鋼材を選定いたします。本製品では、堤内側と堤外側で異なる鋼材を使用することができますが、本機能は両側それぞれの壁体について同時に検討でき、また「常時」や「地震時」など複数のケースに対して全対象鋼材の結果を一度に確認することができますので、本機能を活用することにより壁体鋼材の決定を効率的に行うことができます。


図1 壁体鋼材の自動決定の流れ

鋼矢板の腐食低減係数の自動決定機能を追加

鋼矢板について、「鋼矢板 設計から施工まで 2014年」(一般社団法人 鋼管杭・鋼矢板技術協会)に準拠した腐食低減係数の自動決定機能を追加します。本文献には、U形鋼矢板9種類、ハット鋼矢板2種類の腐食代と低減係数の関係図が示されています。本製品ではこの関係図に基づき、指定された腐食代t1と腐食代の比αより低減係数を自動決定します。従来の低減係数を直接入力する方法に加え、今回追加する自動決定機能により、腐食を考慮する場合の検討をより効率的に行うことができます。


図2 腐食低減係数の算定画面

ボーリング交換用データ(XMLファイル)のインポート機能を追加

ボーリング交換用データのインポートに対応します。ボーリング交換用データはXML形式のオープンフォーマットですので、Webサイト上で公開されているものを含めて様々な箇所より閲覧・取得することができます。本機能では、ボーリング交換用データ (XMLファイル)を読み込むことで、自動的に各層の「深度」・「堆積時代」・「土質」・「平均N 値」を決定し、製品の地盤データに反映させることができます。また、今回の改定では「N値から内部摩擦角と粘着力を推定してセットする機能」も追加いたしますので、両機能を合わせて活用することで、地盤条件の入力の手間が省け、業務の効率化が図れるものと考えております。


図3 ボーリング交換用データのインポート機能

鋼矢板(ハット形)の材質についてSYW430に対応

本製品では、鋼矢板の種類としてU形(普通鋼矢板)とハット形(図4)に対応しております。近年、ハット形鋼矢板の材質として、従来のSYW295とSYW390に加えSYW430が使用されることが増えてきていますので、今回の改定で対応します。


図4 ハット形鋼矢板

その他の対応項目

Ver.4ではこれまでにご紹介した機能に加え、下記についても対応します。

  • 3Dアノテーション/3Dアトリビュート
    弊社製品で順次対応を行っている3Dモデルの寸法表示および属性情報表示を行います。
  • N値から内部摩擦角φ、粘着力cを推定してセットする機能
    地層データについてN値から砂質土の内部摩擦角φ、粘性土の粘着力cを推定してセットする機能です。

また上記以外にも複数の要望に対応し、今後も機能拡張・改善を予定しております。ご期待ください。

(Up&Coming '21 新年号掲載)

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