New Products & Service | 基礎工 | ||
●新規価格 Advanced:550,000円(税抜500,000円) ●リリース2021年4月 |
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Ver.3の改定内容 Ver.3では、主に次の機能追加・改善を行います。
平面骨組みによる荷重分担率算定機能 「斜面上の深礎基礎設計施工便覧 平成24年4月」(以下、深礎便覧と略します)図-Ⅲ.2.28(b)の方法に対応します(図1)。 この方法は、杭列ごとに杭長や地盤条件がばらばらの場合に有効な方法です。各杭列ごとに骨組みモデルを作成し、杭列ごとに単位荷重を載荷して変位を求め、変位の逆数から各杭列の荷重分担率を算定します。現在は、この操作を手作業で行っていますが、自動化することで、簡単に荷重分担率を求めることができるようになります。 骨組み自動生成機能の改善 骨組みを自動生成する場合に深礎便覧の「図-Ⅲ.2.26」に依っていますが、この場合、底版下面中心位置には格点が設けられません。 そのため基礎に作用する荷重や、基礎ばねの単位荷重を、底版下面中心位置に作用させたい場合には、骨組み自動生成機能をオフにして、設計者に格点を追加していただく必要がありました。 今回の改定で、自動的に底版下面中心位置を追加することができるようになります(図2)。 全杭列の入力データと計算結果の保持機能 現在は、一杭列分の入力データと計算結果しか持っていませんが、全杭列分(基礎全体分)を持つように拡張します。 この改定により、次の点が改善されます。 (1)底版照査を全幅で行う場合の杭反力 底版照査に用いる杭反力として、その時の計算杭列の杭反力を、奥行き方向の杭本数倍したものを使っていました。改定後は、それぞれの杭列の杭反力を用いることができるようになります。 (2)基礎ばねの計算 複数列の組杭の基礎ばねは、1列分の組杭を計算して、奥行きの杭本数を掛けることで、基礎全体の基礎ばねを計算していました。奥行き方向で地盤や杭長が同じ条件の場合は問題ありませんが、計算条件が異なる場合は、単純に杭本数を掛けたものにはなりません。そのため、杭列ごとに基礎ばねを計算し、奥行きの杭列数分を設計者が合計する必要がありました。 改定後は、それぞれの杭列で計算した基礎ばねをプログラム内で合計できるようになります。また、下部工製品との連動において、下部工側で合計値を入力するためには一度連動を解除する必要がありましたが、今回の改定によりその必要が無くなります。 (3)下部工連動時の改善 下部工側に渡す杭反力として、1列の杭反力を、奥行き列分同じ杭反力で渡していましたが、杭列ごとにそれぞれの杭反力を渡せるようになります(図3)。底版の剛体判定に用いる鉛直ばね値についても同様です。 (4)データファイルを分ける必要がない 改定後は、1つのデータファイルに全ての杭列のデータを保持しますので、杭列ごとにデータを分ける必要が無くなります。 その他の改善点 (1)コピー機能の強化 杭列ごとのデータ保持に対応して、杭列間で地盤データのコピーができるように機能拡張します。 (2)入力インターフェースの見直し 構造寸法設定画面に3D図を追加(図4)したり、表記を他のUC-1製品に統一するなど、よりスムーズな設計を行っていただけるよう大幅に改修を行い、操作性を向上させます。 |
(Up&Coming '21 春の号掲載) |
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