はじめに

「UC-1 Engineer's Suite 積算」は、他製品とのファイル連携により便利に活用することが可能です。今回は「UC-1 Engineer'sSuite 積算」へのデータエクスポートが可能なUC-1 Cloud 自動設計シリーズから2製品、「UC-1 Cloud BOXカルバート」および「UC-1 Cloud 擁壁」について、ファイル連携機能を中心にご紹介します。

UC-1 Cloud 自動設計シリーズとは

UC-1 Cloud 自動設計シリーズは、Google ChromeやFirefoxといった主要なブラウザ上で動作するWEBアプリケーションです。各製品ともにインストール不要で、タブレット端末やスマートフォン等で高い利便性を実現します。また、バージョンアップにより強化された自動設計機能は、最小限の入力で的確に設計をサポートします。例えば、「UC-1 Cloud 擁壁」では高さと竪壁前面位置などのシンプルな入力から安定計算や部材照査をすべてクリアした候補を複数提案するといったスマートな設計が可能です。

図1　UC-1 Cloud 自動設計シリーズ

連携機能

UC-1 Cloud 自動設計シリーズは、詳細設計が可能なUC-1設計シリーズ（「BOXカルバートの設計・3D配筋」、「擁壁の設計・3D配筋」、「土留め工の設計・3DCAD」）との連携が可能で、そのうちBOXカルバートと擁壁は、概算工費の見積もりを行なうことができる「UC-1 Engineer's Suite 積算」との連携も可能です。

「UC-1 Engineer's Suite 積算」とのファイル連携では概算積算連携データファイル（拡張子：DLK）のエクスポートにより、単価データベースを利用した概算工事費の見積もりを行なうことが可能です。UC-1 Cloud 自動設計シリーズ製品で計算処理を実行後、「データ管理」メニューから「概算積算連携ダウンロード」の項目をクリックすることで連携データをダウンロードすることができます。ダウンロードしたファイルは、「UC-1 Engineer's Suite 積算」の上部メニューバーより「付属機能」－「概算工費」から「数量取込」を押下することで読み込むことが可能です。図2は「UC-1 Cloud BOXカルバート」のデータを連携した例です。この場合は赤枠により囲まれた入力項目のデータ連携が可能です。

図2　「UC-1 Engineer's Suite 積算」との連携（BOXカルバート）

図3　連携データの出力例

また、UC-1設計シリーズとの連携では、UC-1 Cloud 自動設計シリーズで簡易的に設計したモデルから詳細設計や計算書作成、図面生成等へ移行することが可能です。「データ管理」メニューから「データダウンロード」の項目をクリックすることで、対応製品の設計データをダウンロードすることができます。

おわりに

UC-1 Cloud 自動設計シリーズでは今後も入力や計算、ファイル連携機能の強化等、さらなる機能向上も随時行ってまいります。工事現場でのIT活用が増え続ける現代に今後ますます価値を発揮する「UC-1 Cloud 自動設計シリーズ」と「UC-1 Engineer's Suite 積算」を、ぜひご検討下さい。