New Products & Service 自動設計

UC-1 Cloud 自動設計
土留め工

WebAPとしてマルチプラットフォームでの利用が可能

●新規価格193,600円(税抜176,000円)

●リリース2021年8月

マルチプラットフォーム、ブラウザ対応 UC-1設計シリーズ連携

UC-1 Cloud 自動設計シリーズとして、新たに「UC-1 Cloud 自動設計 土留め工」をリリースしました。本シリーズはWebアプリケーションのためインストールの必要がなく、インターネットに接続できる環境があれば、PCやタブレット端末、スマートフォン等、デバイスを選ばずに利用することができます。環境はユーザアカウントごとに管理しますので、別々の端末でも同様の設定やサービスが利用できます。例えば、会社のPCで作成したデータを、外出先ではタブレット端末やスマートフォンで利用でき、複数の作業者が共同で編集を行うなど、高い利便性を実現します。

また、本製品はUC-1製品シリーズ「土留め工の設計・3DCAD」のデータファイル(*.f8L)のエクスポートが可能です。本製品で自動設計後にデータファイルをエクスポートし、「土留め工の設計・3DCAD」で読み込み、詳細設計や計算書、図面の出力を行うことが可能です。


図1 UC-1 Cloud利用イメージ

シンプルな入力

タブレットやスマートフォン端末といった比較的小さな画面での利用を想定し、入力項目を最小限に抑え、簡易な入力で概略的な計算を行うことができます。操作についても、PCやタブレット等のマルチデバイス、マルチブラウザで快適に利用できるようレスポンシブなインターフェースとなっております。


自動設計

本製品の基本的な計算仕様は表1の通りです。自動設計では、図2に示したように、最小限の基本条件の入力と対象とする壁体種類を指定して計算実行すると、検討条件の中から全ての照査結果がOKとなる結果を抽出し、さらに最小部材や最小となる壁長(根入れ長)などの条件を満たした壁体を抽出することができます。自動設計の対象とする壁体種類は、例えば、鋼矢板と親杭横矢板など複数選択が可能となっており、全壁体種類を同時に指定することもできます。また、親杭横矢板の場合は、現場により親杭間隔が必ずしも等間隔ではない場合も多く、検討する親杭間隔により計算結果が変わります。通常は最も間隔が広い箇所や複数の間隔をそれぞれ検討するかと思いますが、本製品では親杭間隔の検討範囲(最小間隔、最大間隔)を指定し、一度の計算で最小間隔から最大間隔まで全ての検討結果を確認することができますので、より効率的な設計が可能となっております。さらに、通常は必要根入れ長を満たす決定根入れ長を自動計算してから壁体断面照査などを行いますが、現場の制約により根入れ長をある深度より長くできない場合は、壁長(根入れ長)を指定して、その壁長を満たす壁体条件を抽出することもできます。


適用基準

仮設指針(平成11年), 建築学会(平成29年)

壁体種類

鋼矢板(普通)、鋼矢板(ハット形)、軽量鋼矢板、親杭横矢板、鋼管矢板

支保工形式

自立式、切ばり支保工

計算方法

慣用法

計算内容

必要根入れ長の計算、変位の計算(照査)、壁体応力度照査、
支保工反力の計算、支保工の設計(腹起し、切ばりの設計)

表1 計算仕様

図2 自動設計

今後の予定

今後は計算機能の強化や3Dモデル表示対応などを予定しています。また、高い需要が見込まれる主要構造物を対象にUC-1 Cloud 自動設計シリーズを順次ラインナップしていく予定です。


(Up&Coming '21 秋の号掲載)

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