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マンホールの設計・3D配筋 Ver.9

現場打ち、組立て式マンホール/集水桝の設計計算、図面作成プログラム

計算・CAD統合
電子納品
3D配筋対応
SXF3.1
IFC
3DA対応
3D PDF
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SXF3.1
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●新規価格275,000円(税抜250,000円)

●リリース2022年7月

下水道耐震設計体験セミナー
日時:2022年10月27日(木) 13:30~16:30
会場:東京本社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費:無料

Ver.9の改訂内容

「マンホールの設計・3D配筋 Ver.9」では、主に次の機能拡張を行います。

・集水桝の安定計算機能拡張

・水道施設耐震工法指針による応答変位算出対応

・開口部モデルの支持条件拡張

・図面作成時の頂版開口数の拡張

ここでは、その概要を紹介します。


集水桝の安定計算機能拡張

これまでの集水桝の検討では、周辺の土砂は全方向(4方向)同じ形状とし、4方向から主働土圧が作用するものとして安定計算を行っていました。Ver.9では任意の1方向を他の3方向と別の土砂形状にすることを可能とします。

また、検討方向における両側の土砂形状が異なる場合や地震時の検討を行う場合は、両側から作用する水平力に差が生じることになりますが、このような場合に、水平力が小さいほうの壁に受ける土圧を受動土圧として考慮することも可能となります。

受動土圧を適用したときに、受動土圧が主働側からの水平力より大きくなる場合は、両側の水平力が等しくなるように受動土圧および底面の滑動抵抗力の有効率αを算出し、その有効率を考慮した状態で安定計算を行います。

図1 受動土圧を適用した安定計算

水道施設耐震工法指針による応答変位算出対応

マンホールの耐震計算は応答変位法による計算となり、地盤の変位振幅を算出し、その地盤変位に相当する荷重を躯体に作用させます。このとき、地盤の変位振幅は下水道協会の基準に準拠して自動算出されます。

水道施設耐震工法指針・解説では、地盤のせん断弾性波速度Vsiや設計応答速度Svの求め方が下水道基準とは異なっており、このような場合には地盤変位の直接入力の機能を用いる必要がありましたが、Ver.9では水道施設基準の自動算出にも対応します。



開口部計算モデルの支持条件拡張

本製品における開口部の照査は、開口部計算モデルを作成して検討します。開口部計算モデルとしては、梁モデルや平板解析、FEM解析による平板モデルを作成することが可能です。梁モデルの支持条件として、現状では両端固定梁、片持ち梁、単純梁が選択可能ですが、Ver.9では、一端固定他端単純支持梁の条件を選択可能とします。


図2 一端固定他端単純支持モデル

図面作成時の頂版開口数の拡張

  

本製品では図面作成までを一貫して行うことが可能であり、構造図、配筋図、鉄筋表を生成できます。開口を考慮した図面作成も可能ですが、これまで、矩形マンホール頂版の開口は2個までの制限がありました。Ver.9では、その制限を緩和し、3個の開口を設定できるように拡張します。


図3 頂版平面図

その他の対応項目

  

Ver.9では、今回紹介した項目以外にも、XMLボーリングデータインポート機能の追加や計算書改善等、設計者の利便性を向上させる機能追加、改善を予定しております。



(Up&Coming '22 盛夏号掲載)

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