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製品概要
本製品は鋼道路橋の連続合成桁の概略設計を行うプログラムで、平成29年11月に発刊された道路橋示方書に準拠した設計計算を行います。対話型画面による必要最小限の入力情報を元に格子解析を行い、主桁断面の最適検討から、鋼重・剛比照査、下部工反力の計算、活荷重たわみ検討、積算まで、概略設計に必要な一連の機能を持つのが特長です。
図1 メイン画面
図2 横断面図
基本機能
本製品は次の基準に準拠しています。
- 「道路橋示方書・同解説 Ⅰ 共通編 平成29年11月」(公益社団法人 日本道路協会)
- 「道路橋示方書・同解説 Ⅱ 鋼橋・鋼部材編 平成29年11月」(公益社団法人 日本道路協会)
- 「土木構造物設計ガイドライン」(国土交通省)
- 「鋼道路橋数量集計マニュアル」(一般財団法人 建設物価調査会)
本製品の基本機能は表1のとおりです。
| 桁形式 |
鈑桁、箱桁 |
| 主桁数 |
最大20主桁(格点数600、部材数1000まで) |
| 桁間数 |
最大20主桁(格点数600、部材数1000まで) |
| パネル数 |
最大20パネル/支間 |
| 橋、桁タイプ |
直線桁、曲線桁、バチ桁、スキュー付き桁、枝桁 |
| 横断面形状 |
歩道あり、歩道なし、中央分離帯考慮(横断面形状の曲線補間または直線補間) |
| 荷重 |
A活荷重、B活荷重、T活荷重、活荷重なし、群衆荷重のみ、ユーザ設定線荷重(最大10ヶ所) |
| 桁高変化 |
桁ごとに橋軸方向への桁高変化を定義 |
表1 基本機能
計算機能
- 断面計算
床版と鋼桁の合成作用について照査を行います。合成前、合成後の死荷重、活荷重応力度の照査、クリープ、乾燥収縮、温度差の影響の照査に対応し、それぞれの合成作用の照査は、断面表画面の応力種別を切り替えることで確認できます。
図3 断面表画面
- 断面の自動決定
「土木構造物設計ガイドライン」に沿った省力化設計に対応し、断面変化位置、板厚、材質を自動算出できます。なお、断面の自動決定後に、手動による修正を行って再検討することも可能です。
図4 自動決定の設定画面
図5 断面力図
- 数量計算、工費計算
必要となる部材の種類と、それらの重量、個数、塗装・舗装面積などを集計します。また、請負工事費、材料費内訳や製作費内訳の計算を行います。部材ごとの単位質量や係数、及び材料単価や工数単価は、手動での入力による変更が可能です。なお、これらの計算は格子計算時や断面計算時などに自動で行われます。
平成29年道路橋示方書への対応
平成29年道路橋示方書への対応で最も大きな点は、部分係数法に基づいた設計法への対応です。部分係数には、作用力に乗じる「荷重係数/荷重組合せ係数」と、耐力に乗じる「調査・解析係数/部材・構造係数/抵抗係数」があります。本製品では[基準値]メニューに設定画面を用意していますので、任意の値に変更可能です。 また、その他の対応として、鋼材種類にSBHS400/SBHS400W/SBHS500/SBHS500Wを追加しました。
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