New Products & Service 橋梁下部工

震度算出(支承設計)
(部分係数法・H29道示対応) Ver.7

複数振動系を有する橋梁の静的フレーム法による震度算出プログラム

電子納品
3D PDF

●新規価格

256,300円(税抜233,000円)


●リリース2023年9月

Ver.7改訂内容

 「震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応) Ver.7」では、主に下記の機能追加、拡張を行いました。以下に、対応内容の概要をご紹介いたします。

・桁かかり長算定に対応
・上部構造はり位置の個別指定への対応
・3Dモデルエクスポート機能の拡張

桁かかり長算定に対応

 道路橋示方書Ⅴ耐震設計編(以下、道示)平成29年11月の「13.3.5 必要桁かかり長」に準拠した必要桁かかり長の算定に対応しました。橋梁モデルの解析にて全体系のモデルが入力されている場合は、橋梁モデルの情報より、下部構造間の距離や支間長を自動で反映することが可能です。また、単体機能としてそれらの情報を直接入力して使用することも可能です。


 レベル2地震動を考慮する設計状況において生じる支承部の最大応答変位については、平成24年版以降の道示では具体的な算定方法の規定が削除されました。そのため、プログラムでは平成14年版道示に記載されている手法にて支承の移動量算定をサポートしています。動的解析や別方法で移動量が算定されている場合には、直接指定することが可能です。


SER = UR + UG
SEM = 0.7 + 0.005l
UG = εGL


ここに


SER:必要桁かかり長(m)
UR:レベル2地震動を考慮する設計状況において生じる支承部の最大応答変位(m)
SEM:必要桁かかり長の最小値(m)
εG:地震時の地盤ひずみ
I種0.0025 Ⅱ種0.00375 Ⅲ種0.00500


 複数の下部構造に支持されている場合は、最も地震時ひずみが大きい地盤種別の値を用いる。
L:必要桁かかり長の算定に用いる下部構造間の距離(m)
l:支間長(m)かけ違いの場合は支間長の大きい方を用いる

図1 桁かかり長の計算画面

上部構造はり位置の個別指定への対応

 橋軸方向の上部構造はり位置については、これまで全体として


・上部構造の重心位置
・下部構造の天端位置
・支承位置


とするかの選択がありましたが、これを上部構造単位で設定できるように拡張しました。これにより、複数の上部構造が含まれるモデルでそれぞれに支持条件が異なる場合などを詳細にモデル化することが可能となります。


 基本条件画面に「上部構造単位で指定(下部構造位置を保持)」の選択が追加となり、これが選択されている場合は、各上部構造の入力画面にて「〇上部構造重心位置/〇下部構造天端/〇支承位置」を選択します。図2は、上部構造Aを上部構造重心位置、上部構造Bを支承位置とした場合の例です。

図2 上部構造はり位置の個別指定例

3Dモデルエクスポート機能の拡張

3D表示画面より、下記のファイル形式でのエクスポートに対応しました。

IFCファイル/VRMLファイル/BMPファイル

 

 IFCファイルは、「UC-1 BIM/CIMツール」や「UC-Win Road」などで取り込み使用できます。また、一般的なファイル形式のため、弊社のソフト以外でも使用可能です。表示を全体図、上部構造図、下部構造図で切り替えてエクスポートすることで、橋梁の全体、上部構造のみ、下部構造のみとそれぞれを自由にエクスポートができます。

図3 3D全体図表示画面

その他の対応

 その他として、下記の項目を含め、多くのご要望に対応しております。


・支承の3Dイメージの表示
・橋軸方向軸線を下げたモデルでのEngineer's Studio®データエクスポート対応
・入力データの出力

(Up&Coming '23 秋の号掲載)

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