New Products & Service | 橋梁下部工 |
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●新規価格
256,300円(税抜 233,000円)
●リリース2024年4月
Ver.8改訂内容
「震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応) Ver.8」では、主に下記の機能追加を行いました。
• レベル1地震時の計算において雪荷重を考慮した計算に対応
• 桁かかり長の計算において斜橋、曲線橋に対応
以降に、対応内容の概要をご紹介いたします。
レベル1地震時の計算において 雪荷重を考慮した計算に対応
道路橋示方書V耐震設計編(以下、道示V)には、固有周期、設計水平震度、慣性力の算定において、雪荷重を考慮する記述はありません。しかしながら、道路橋示方書Ⅰ共通編(以下、道示Ⅰ)においては、作用の組合せとして⑨に雪荷重と変動作用時の地震の影響の組合せが示されています。本バージョンでは、この⑨の組合せに用いる雪荷重を考慮した計算に対応しました。下記の値を算定することができます。
• 雪荷重を考慮した固有周期および設計水平震度
• 各下部構造が負担する雪荷重による分担重量
• 各下部構造に作用する雪荷重による慣性力
• 各下部構造が負担する上部構造死荷重による分担重量
• 各下部構造に作用する上部構造死荷重による慣性力
※慣性力の算定においては、雪荷重を考慮した設計水平震度が適用されます。
※分担重量、慣性力は、荷重係数および荷重組合せ係数を考慮した値と考慮しない特性値の両方を算定します。
計算手法
死荷重による分担重量と雪荷重の分担重量をそれぞれに算定するため、下記2ケースのFrame解析を実施し、分担重量となる断面力(せん断力)を抽出します。また、①による変位と②による変位を足し合わせることで、死荷重と雪荷重の両方を考慮した場合の格点変位を算出し、この変位により雪荷重を考慮した固有周期および設計水平震度を算定します。
① 上下部構造の死荷重を載荷したモデル
② 雪荷重を載荷したモデル
死荷重および雪荷重については、道示Ⅰに規定される荷重係数と⑨に規定される荷重組合せ係数を考慮します。
死荷重:γq1.05×⑨γp1.00 雪荷重:γq1.00×⑨γp1.00
雪荷重の作用位置は、指定が可能です。格点位置と異なる位置に作用させた場合は、位置の相違によるモーメント荷重を考慮します。
慣性力の算定
雪荷重による慣性力は、道示Vのレベル1地震時における慣性力の算定方法に準じて算定します。具体的な算定方法は、「道路橋示方書・同解説V耐震設計編に関する参考資料(平成27年3月)」の「4-3静的照査法における慣性力の考え方」によります。記述は、全て上部構造死荷重による慣性力の算定方法ですが、死荷重部分を雪荷重に置き換えて雪荷重による慣性力を算定します。上部構造死荷重による慣性力算定方法については、通常のレベル1地震時の算定方法と同じです。ただし、慣性力算定においては、設計水平震度に地震の影響(EQ)の荷重組合せ係数および荷重係数が考慮されます。⑨の組合せにおける地震の影響の組合せ係数は0.5と規定されているため、雪荷重を考慮した場合の慣性力は大きく低減されます。
機能制限と注意事項
本バージョンでは、雪荷重を考慮する場合に下記の機能が制限されます。
• 隣接上部構造重量の設定(雪荷重考慮時は使用できません)
• 固有値解析(雪荷重考慮時以外の結果は確認可能です)
• 下部構造プロダクト連携時の比較表および結果の取込(雪荷重考慮時の結果は比較表の表示対象外です)
• 免震橋の等価剛性算定(雪荷重考慮時以外の結果は確認可能です)
雪荷重の計算手法については、道示および参考資料等に明記されたものではありません。計算内容をご理解の上、設計者のご判断にてご利用下さい。
桁かかり長の計算において斜橋、曲線橋に対応
桁かかり長の計算において、斜橋および曲線橋の回転方向桁かかり長の計算に対応しました。道示V13.3.4に規定される桁が回転できる条件を満たすか否かを判定し、回転できると判定された場合に回転方向桁かかり長SEθRを算定します。
※単体機能「桁かかり長の計算」の対応です。斜橋、曲線橋の固有周期および設計水平震度の算定には対応しておりませんのでご注意下さい。
(Up&Coming '24 盛夏号掲載) |
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