突然ですが、質問です。「武士」といえば、誰を思い浮かべるでしょうか。多くの人が「宮本武蔵」を思い浮かべたと思います。数々の漫画やドラマでも題材にされた宮本武蔵ですが、私が一番オススメしたいのは映画版の宮本武蔵物語です。
テレビが普及する少し前、まだ映画が全盛期の時代に作られた作品。作り手、役者、すべての資本が時代劇に投入できた時だからこそ、珠玉の宮本武蔵作品が出来上がったのです。
1961年に本作の1作目である「宮本武蔵」が公開され、今回ご紹介するのは4作目になります。剣の道に目覚め、武者修行に励む宮本武蔵。道場破りをした大量の門弟たちから復讐を受けるも一網打尽にする物語です。佐々木小次郎の登場、そしてタイトルにもある一乗寺での大決戦も見逃せません。まだスタントマンが少なかった時代、カットを割らずに役者自らが剣劇を振るいます。日本時代劇の底力を味わってください。
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