フォーラムエイトは、エンジニアリングソフトウェア開発とそのサービス技術により、社会に安全・安心をもたらすことを使命に活動しています。この使命の下における当社の業務は、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)と軌を一にするものです。その上で、持続可能な社会の土台は、地球環境であり、人間社会と経済活動の持続可能性はそれによって支えられているとの認識に立って、フォーラムエイトにおける目標の重き付けをして、担うべきターゲットを明らかにしています。

第8回 「VRを活用した環境アセスでSDGs推進」

■まちづくりとSDGs

 2015年9月の国連総会において採択されたSDGsは年々社会に浸透し、現在ではさまざまな企業活動において方針として掲げられています。そのため、実効性の評価指標やモニタリング手法を適切に選択し、標語だけに終わらせない取り組みとすることがいっそう重要となっています。
 とりわけ、開発やまちづくりにおいては、地域の特性を多面的に調査・評価したうえで、環境保全のみならず経済や社会のありかたなどを多面的に考慮し、誰もが安心して住み続けられる環境を構築する必要があり、環境アセスメントはそのための有効な手法になり得ます。
 まちづくりや都市計画に関連するSDGs目標としては、以下が挙げられます。


■自主環境アセスとVRシミュレーション

 環境アセスメントは、開発行為に先立って事前に環境配慮すべきことを調査し、住民や関係者との情報交流を通じて、適切な環境保全対策を見出そうとするものです。法律や条例などの制度に基づく環境アセスメント(以下、環境アセス)の手続きは大規模な開発事業を対象とし、要綱や指針などにより実施方法が定められています。一方、制度が対象としない規模や種類の事業において自主的に事業者が行うものを「自主簡易アセス」といいます。CSR(企業の社会的責任)として任意に取り組まれるものであるため、定型の方法はなく、立地や事業の内容に応じた進め方が可能です。
 自主簡易アセスのように、身近な地域環境の変化をシミュレーションして対策を検討する場合、VR等を使ったコミュニケーションは有益な手段となります。フォーラムエイトでは、3DVRを活用した自主簡易アセスメントを実施しようとする事業者および、ファシリテートを担う環境NPO等の業務を円滑にすることを目的として、NPO地域づくり工房の依頼により「自主簡易アセス支援サイト」を公開し、UC-win/Roadの環境アセス機能による簡易診断サービス(緑視率計算/太陽パネル反射光予測etc.)を提供しています。
 今後も最新の3DVR技術により、まちづくりのSDGs推進を支援していきます。



【自主アセス事例】

▲養魚場跡地太陽光発電所計画/ソーラカナモリ株式会社

遊休地を利用して太陽光発電を行い、電力会社に供給数することで、再生可能エネルギーの飛躍的普及に貢献し、地域振興に寄与することを目的とした事業
>>動画はこちらから

▲中綱南側土砂採取事業/株式会社マテリアル白馬

土砂採取事業について、地元住民や一般市民に景観等の変化について説明するため、VRを用い、住民説明会やWEB上での意見募集に活用
>>動画はこちらから

【自主簡易アセス支援サイト/NPO地域づくり工房】

自主簡易アセスを実施しようとする事業者及びそのファシリテートを担う環境NPO等の業務を円滑にするため、無償の設計支援ソフトをはじめ、参考となる情報を提供しています。

>>HPはこちらから



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(Up&Coming '21 秋の号掲載)
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