スクリプトとして搭載されている物理アシスタントは形状に対して「動かない形状」、「動く形状」、「やわらかな形状」の特性付けを行い、形状同士が時間軸によってどのように衝突していくかを表現します。
アニメーションには未対応ですが、手動では手間のかかる上から落とした形状が凹凸のある地面に設置した状態や、複数の形状を覆う布の動きのシミュレーションなどを行うことができます。
※物理アシスタントは、Shade3D Standard/Professionalに搭載されている機能です。
● 物理アシスタントのウインドウ
メインメニューの「スクリプト」より、「物理アシスタント」を選択すると使用する形状の登録や削除、割り当てる剛性のタイプ、形状の衝突タイプ、ソフトボディの柔らかさ、経過する時間の設定などを行うウインドウが表示されます。
● 傾斜した面に形状を配置する
「動かない形状」と「動く形状」を割り当てた形状で衝突を行うことで、複雑な形状に対して物理的に正しい配置を行うことができます。
・衝突判定前 / 赤、緑、黄が動く形状 青が動かない形状
・衝突判定後
● 布を形状にかぶせるクロスシミュレーションを行う
ソフトボディを割り当てた形状は指定した柔らかさを持ち、衝突した形状に合わせて変形する布の動きを表現することができます。
・衝突判定前
・衝突判定後
ウォークスルーアシスタントでは、2つの線形状を使用して、1つをカメラ位置、もう1つを注視点としてカメラのモーションを作成します。また、複数のカメラを繋げたモーションを作成することもできます。その他に、注視点を中心にカメラやシーンを回転させるターンテーブルのモーションを作成することもできます。
メインメニューの「表示」より「ウォークスルーアシスタント」を選択すると、フレーム数、カメラ位置と注視点への線形状の割り当てなどの設定を行うウインドウが表示されます。
● 2本の線形状でカメラ位置と注視点を設定する
カメラ位置用と注視点用の線形状を設定すると、線形状の始点から終点に向かってカメラが移動するモーションが作成されます。
・カメラ位置用(赤)と注視点用(緑)とカメラ位置の関係
・シーンにカメラ位置用(赤)と注視点用(緑)の線形状を設定
・作成されたウォークスルーアニメーション
● 複数のカメラを組み合わせてモーションを作成する
画角などが異なる複数のカメラを選択した順番で組み合わせて1つのモーションを作成します。
・用意したカメラA-Dと作成されたカメラ位置(赤)と注視点(緑)
・作成されたウォークスルーアニメーション
● 360度回転するターンテーブルを作成する
現在使用しているカメラ位置の注視点を軸とした回転ジョイントでカメラまたはシーンを360度回転させるモーションを作成します。
・現在のカメラ位置と注視点に作成された回転ジョイント(黄)
・作成されたカメラを回転させるターンテーブルアニメーション
・シーンの回転では光源の向きを固定する表現が可能となります。
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