New Products & Service 道路土工

擁壁の設計・3D配筋
Ver.21

片持梁式、U型、重力式、もたれ式、任意形状擁壁の設計計算、図面作成プログラム

3DA対応
計算・CAD機能
3D配筋対応
電子納品
SXF3.1
IFC
3D PDF
3DA対応
計算・CAD機能
3D配筋対応
電子納品
SXF3.1
IFC
3D PDF

●新規価格 Advanced:396,000円(税抜360,000円) 
  Standard:319,000円(税抜290,000円)
  Lite:217,800円(税抜198,000円)

●リリース2021年3月

擁壁の設計・3D配筋セミナー
日時 : 2021年6月23日(火) 9:30~16:30
会場 : 東京本社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費 : ¥19,800(税抜¥18,000)

Ver.21の改定内容

Ver.21では、主に次の機能追加や拡張を行いました。

  1. 仮想背面前後の土質設定対応(Advanced)
  2. U型内壁対応(Standard)
  3. 3D 機能拡張(Lite)

以下に、これらの機能の概要を紹介します。


仮想背面前後の土質設定対応

仮想背面の前後で異なる土質を設定できるようにしました。これまでも多層地盤や軽量盛土、待ち受け擁壁検討時の堆積土等で複数の土質を扱うことはできましたが、これらは上下方向の変化のみの対応でした。Ver.21では背面土砂の土質設定を拡張し、かかと版上の土砂と仮想背面より後方の土砂を異なる土質とすることができるようになりました。

仮想背面の前後での異なる土質となることから、安定計算時の土圧算定への影響はありませんが、竪壁設計時の土圧への影響については考慮する必要があります。このような場合の土圧算定手法は一般的な基準では明確にされていないため、本製品では擁壁工指針に記載の一点折れ切土算定の考え方に準じて、下記のように算出しています。


図1 仮想背面前後の土質が異なる場合の竪壁土圧

図1の仮想すべり面の角度ω1、ω2を変化させることでトライアル計算を行い、算出された中で最大の土圧を主働土圧として採用します。

「ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)Ver.3」では、主に下記の対応を行いました。

  1. 土圧作用面の下端位置でω1を変化させ、ω1のすべり面と仮想背面との交点位置でω2を変化させます。
  2. ω2を変化させることで、仮想背面に作用する最大土圧力P1を算出します。
  3. 算出したP1と土塊重量W、地盤からの反力Rが釣り合う条件の下で作成した連力図を解いて土圧合力P2を求めます。

U型内壁対応

U型擁壁の側壁間に内壁を設けた形状の検討に対応しました。


図2 内壁付きU型擁壁3D図

内壁付きU型擁壁の設計においては、側壁と底版、内壁を一体として扱い、フレーム(骨組み)モデルで解析します。内壁部材は、側壁や底版の部材設計と同様に、鉄筋部材及び無筋部材の選択や照査位置の指定が可能です。鉄筋部材の場合には鉄筋配置範囲を指定して、照査位置ごとに異なる配筋情報で照査することができます。


3D機能拡張

3D表示機能拡張として、以下の2項目を拡張しました。

  1. 3Dアトリビュートの「3D配筋CAD」連動
  2. 部材配筋入力時の3D配筋確認

これまでメイン画面で表示していた3Dアトリビュートについて、「3D配筋CAD」でも活用できるように属性の連動に対応しました。「3D配筋CAD」では、3Dモデル(IFC形式)への属性付加に対応していますので、今回の対応により、入力時の3Dアトリビュートの設定を3Dモデルへ反映することが可能となり、3Dモデルの活用の幅をより広げることができます。


図3 3Dアトリビュートの「3D配筋CAD」連動

また、配筋の3D表示には、これまで「図面生成⇒3D配筋生成」の手順が必要でしたが、入力段階で確認が行える「3D配筋確認」ボタンを追加しました。配筋を3D表示することにより入力時点で他の配筋との関係を意識した入力が可能となります。これにより、図面作成前にかぶり位置等の不整合による入力の後戻りを少なくすることができます。


図4 配筋情報入力時の3D配筋表示

(Up&Coming '21 春の号掲載)

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