New Products & Service 橋梁下部工
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●新規価格 297,000円(税抜270,000円) 
 底版・翼壁拡張オプション(H29道示対応):55,000円(税抜50,000円)

●リリース2021年3月


「箱式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)Ver.3」では、主に下記の対応を行いました。

  1. 令和2年杭基礎設計便覧対応
  2. 部材種類の拡張
  3. 橋座の設計の拡張
  4. 震度-下部工-基礎の計算書統合
  5. 単独1基下部構造固有周期算出

以下に、その一部をご紹介いたします。

「杭基礎設計便覧 令和2年9月」対応

「橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」や「箱式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」、「ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」の製品においては、旧基準製品よりレベル2地震時や特殊な設計方法以外の杭基礎については製品単独でも設計を行うことができます。「杭基礎設計便覧 令和2年9月」では、平成29年道路橋示方書で明確にされていなかった下記の項目が明確になりましたので対応を行いました。

  1. 杭頭接合部の照査拡張
    杭とフーチングの接合部の設計に関して、仮想鉄筋コンクリート断面による照査のみを行っていましたが、フーチングの水平押抜きせん断照査およびフーチングの鉛直押抜きせん断照査を行えるようにしました。
  2. PHC杭の杭頭カットオフの影響
    PHC杭で杭頭カットオフを考慮する場合は、カットオフを考慮しない場合と考慮する場合の検討を行う必要があることが記載されました。本製品では、カットオフを考慮するか否かの選択を設け、カットオフを考慮したときの検討に対応しました。
  3. 腐食しろの扱い
    基礎の特性値β算出時及び杭の軸方向ばね定数Kv算出時の腐食しろについて、鋼管杭、鋼管ソイルセメント杭、SC杭の場合は腐食しろを差し引かない断面、PHC杭はコンクリート全断面を有効として求めます。
  4. 震度-下部工-基礎の計算書統合
  5. 単独1基下部構造固有周期算出

部材種類の拡張

部材種類(気中部材/一般部材/水中部材)の選択において、部材毎の選択から前背面や上下面、照査位置に合わせて選択できるように拡張しました(図1)。また、箱式橋台では、逆T式橋台と異なり竪壁が箱型の形状であるため、前壁や後壁、側壁、隔壁毎に部材種別を用意しました。底版中央部の照査においても同様に上面と下面で部材種別の選択を用意しました。


図1 部材種別の選択

部材種類は、選択により照査の内容に影響します(表1)。この部材種類は、必ずしも現状の土砂や水位位置に合わせて選択するのではなく、例えば部材の大部分が気中にあるケースで気中部材として考えた場合、鋼材の腐食に対する照査において満足しないことなどを考慮して選択しなければなりません。壁前面側は気中部材として設計し、背面側は常に土砂がある状態のような場合でも背面で部材種類を変えて検討を行うことができるようになりましたので、これまでのように別々のファイルで検討する煩わしさから解放されます。

本令和2年の黄本及び赤本の主な改定内容のポイントとして、路上の工事等における施工地域補正が変更されました(現場管理費、共通仮設費)。より実態に即した積算を可能にするために、現場管理費及び共通仮設費は施工地域「市街地、一般交通影響あり」の区分に対して、工種区分の分類や補正係数が見直されています。


照査項目 耐久性能の照査

内部鋼材の腐食に対する照査
(気中部材)

永続作用支配状況Dに対して照査を行う

  1. かぶりによる内部鋼材の防食(道示Ⅲ6.2.3 P.181)
  2. 鉄筋の引張応力度の照査(道示Ⅲ 6.2.2 P.181、道示Ⅳ 6.2 P.85)

疲労に対する照査
(気中部材、一般部材、水中部材)

1.00(D+L+PS+CR+SH+E+HP+U)に対して照査を行う。

  1. 鉄筋の引張応力度の照査(道示Ⅲ6.3.2 P.187、道示Ⅳ 6.3 P.88)

※気中部材/一般部材の場合180N/m㎡、水中部材の場合160N/m㎡

  1. コンクリートの圧縮応力度の照査(道示Ⅲ6.3.2 P.187、道示Ⅳ 6.3 P.88)

表1 耐久性能の照査


橋座の設計拡張

橋座の設計においては、「橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」でも既に対応している台座付きの橋座の設計に対応しました。平成29年道路橋示方書Ⅳ P.119下段に記載されているように支承が台座上に設置されている場合は、コンクリート抵抗面積から台座を除いた範囲で検討する必要があります。今回、台座の有無を選択することで検討が可能になりました。


図2 橋座の設計


(Up&Coming '21 春の号掲載)

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