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 サポートトピックス・CAD/UC-1シリーズ

BOXカルバートの設計・3D配筋のなぜ? 解決フォーラム

応力度の照査位置について

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本製品では応力度照査位置を様々な方法で設定することが可能ですが、設定できる位置の出典やエラーメッセージが表示された場合の対処方法等について多くのお問い合わせを頂いております。今回はこれら照査位置に関する疑問についてご紹介いたします。


設定可能な照査位置

照査位置は「考え方(曲げ、応力度照査)」画面で曲げ応力度、せん断応力度ごとに設定します。

・曲げ応力度

(1)部材端(部材面内)の曲げ応力度を照査する

(2)ハンチ端及び対角線断面で照査する

(3)任意の点で照査する


・せん断応力度

(1)隅角部格点と隅角部格点より2×有効高の位置

(2)頂版・側壁・底版の内面より部材高/2の位置

(3)隅角部格点と任意入力の点

(4)任意入力の点


図1 考え方(曲げ、応力度照査)画面

設計基準

本製品の隅角部曲げ応力度照査位置については、下記の基準等を参考としています。


  1  

部材端(部材面内)の曲げ応力度を照査する

『土木構造物設計マニュアル(案)に係わる設計・施工の手引き(案)[ボックスカルバート・擁壁編](平成11年11月)建設省』(P.90)

  2  

ハンチ端及び対角線断面で照査する

「設計要領第二集カルバート編(H28.8)NEXCO」(P.27)

表1 設計基準


「(3)任意の点で照査する」は、上記以外の照査位置で隅角部の照査を行えるように用意しています。

また、本製品のせん断応力度照査位置については、下記の基準等を参考としています。


  1  

隅角部格点と隅角部格点より2×有効高の位置

「道路土工カルバート工指針(H.11.3) 社団法人日本道路協会」(P.57)

  2  

頂版・側壁・底版の内面より部材高 /2の位置

「道路土工カルバート工指針 平成21年度版(H.22.3) (社)日本道路協会」(P.128)および「設計要領第二集カルバート編(H28.8)NEXCO」(P.27)


「(3)隅角部格点と任意入力の点」、「(4)任意入力の点」については上記以外の照査位置で隅角部の照査を行えるように用意しています。尚、照査位置は、項目毎に適用される基準が異なるため、「初期入力」画面の適用基準に準じて初期設定が変わります。


入力データチェック

本プログラムでは計算実行時に入力データに矛盾がないかチェックしており、応力度照査位置の入力に矛盾がある場合メッセージを表示します。例えば、『せん断応力度の照査位置』で指定された照査位置が軸間中央位置を超えている場合、『「応力度照査位置」の「せん断照査位置」に矛盾データが有ります。』と表示しています。


図2 メッセージ

本項ではこのメッセージが表示された場合の対処方法をご紹介します。以下、手順を示します。

1.「考え方(曲げ、応力度照査)」画面 メッセージの対象が曲げ照査位置の場合「隅角部曲げ応力度照査位置」を、「せん断照査位置」の場合「せん断応力度照査位置」を「任意の点で照査する」と設定します。

2.「応力度照査位置」画面 軸線中央を超えている照査位置を軸線中央から1mm短くします。尚、軸線中央位置は1連ボックスカルバートの場合(左側壁厚÷2+内空幅+右側壁厚÷2)÷2となります。2,3連ボックスカルバートの場合も同様に内空の左右の壁厚から軸線中央位置を求めます。


(Up&Coming '22 盛夏号掲載)

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