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サポートトピックス・CAD/UC-1シリーズ | ||
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本製品は、「小規模河川の洪水浸水想定区域図作成の手引き 令和5年7月」に基づいて、不等流計算により氾濫域を計算します。不等流計算用の横断形状は地形データから自動的に生成しますが、生成された横断形状が想定した形状にならないというお問合せを受けることがあります。ここでは、横断形状の自動生成、および自動生成後の編集方法について説明します。 横断形状の自動生成 自動生成された横断形状は、地形図平面上に指定した横断測線を地形データに投影したものです。地形データは四角形のメッシュデータで構成された、標高の情報を持つ3次元データです。地形データと自動生成された横断形状の関係は図1のようなイメージになります。 自動生成された横断形状が想定した形状と異なる理由として、以下が考えられます。 ・地形データのメッシュの粗さにより、堤防等の形状が読み取れない。 ・地形データに、水面下の標高が反映されていない。 このため、本製品では横断形状の編集機能を用意しています。 横断形状の編集機能 横断形状は、製品では「断面」として自動生成されます。断面は、編集画面を使って編集することができます。 図2の「断面座標」タブでは、自動生成した断面の座標値のリストが表示されます。座標値は直接編集できます。キーボードのInsertキー、Deleteキーにより座標の追加、削除も可能です。座標系は、断面の左端のX座標を0.0m、Y座標を標高値とした横断方向鉛直面の2次元座標です。 図3の「簡易河床断面生成」タブは、川幅内の断面形状を簡単な操作で定義することができます。この機能は、「簡易河床幅」に0.001m以上の値を入力した時有効になり、川幅の範囲内を左右対称の台形形状として定義します。「簡易河床Y座標」に河床高の標高を入力して、必要があれば場所ごとの粗度係数を指定します。 編集後の断面形状で不等流計算が行われます。図4は、編集後の断面を地形データに配置したイメージです。赤枠で示した部分が編集されています。このように、地形データはそのままで、不等流計算断面だけが変化します。 不等流計算結果確認 図5の不等流の計算結果画面や計算書で、計算に使用した断面形状を確認することができます。 |
(Up&Coming '24 盛夏号掲載)
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