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サポートトピックス・CAD/UC-1シリーズ | ||
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本製品の断面方向の計算において、応力度照査を行う際の有効高にハンチの影響を考慮することができます。 この時の数値の入力方法や、有効高の考え方について多くのお問い合わせをいただいております。今回はこれらについてご紹介いたします。 入力方法 「考え方」-「応力度照査」-「応力度照査位置」に「曲げ応力度照査におけるハンチの影響」、「せん断応力度照査におけるハンチの影響」の入力がございます。こちらには図2を参考にハンチの有効部分の勾配比1:nの「n」の値を入力してください。 例えば、応力度照査では実際のハンチ高の1/3を有効とみなす場合には、3.0を入力します。数値が大きくなると有効部分は小さくなります。また、0が指定されたときにはハンチは無視されます。 設計基準 ハンチの影響の考え方は、 ・「道路橋示方書・同解説 Ⅲコンクリート橋編(H24.3)日本道路協会」P.295「図-16.3.1 ハンチの有効部分」 ・「道路橋示方書・同解説 Ⅳコンクリート橋編(H24.3)日本道路協会」P.211「図-8.3.1 ハンチの有効部分」 に記載の考え方を基に曲げ、せん断両方の設定を設けております。なお、ハンチの影響は適用基準や計算例によって考慮の有無が異なるため、「初期入力」画面の適用基準に準じて表1、表2のように初期値を設定しています。 表1、表2以外はハンチの影響の考慮の有無が不明であるため、初期値を「0.0」として設定しています。 有効高、部材高の考え方 ハンチの影響を考慮するときに応力度照査位置がハンチ内に存在する場合、その勾配比から増分を算出して、照査断面の部材高、有効高に反映します。 ハンチの形状によってはハンチの影響で設定した勾配比よりも緩やかな勾配となることも考えられますが、その場合は図3のように実際のハンチ高までを増分とします。逆に、ハンチがどれだけ急になっても、設定した勾配比よりハンチの勾配が急であれば、有効高の増分は設定した勾配比までの値となります。 |
(Up&Coming '24 盛夏号掲載)
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