斜面を落下する落石運動の軌道予測と統計解析を行う数値シミュレーションプログラム

落石シミュレーション

初版リリース:2010.06.11/最新Ver.リリース:2010.07.09

¥325,600(税抜¥296,000)

プログラム概要

「落石対策便覧に関する参考資料-落石シミュレーション手法の調査研究資料-」(以下、「参考資料」とします)の中で紹介されている質点系シミュレーション手法に基づき、斜面を落下する落石運動の軌道予測と統計解析を行う数値シミュレーションプログラムです。現バージョンでは、吉田らの手法のみの対応となっております。

本製品のシミュレーション部分は群馬大学工学部の解析プログラムを利用し、弊社でプリポスト部の開発を行う共同開発体制をとっています。また、シミュレーションの結果を用いて対策工の計算を行う「落石対策工の設計計算」が同梱されています。

▲落石シミュレーション

▲落石対策工の設計計算

▲照査点-エネルギー分析

プログラムの機能と特長(落石シミュレーション)

機能

落石運動の計算
落石の落下開始から停止するまでの運動計算を指定された試行回数分行います。
(モンテカルロシミュレーション)

基本統計量の計算
モンテカルロシミュレーションの結果から、照査点での最大値、最小値、中央値、平均値、標準偏差、歪度、尖度などの基本的な統計量を計算します。

到達距離
モンテカルロシミュレーションにより落石の到距離の分析を行います。

正規性検定
信頼値の算定に用いる理論分布を決定するための正規性検定を行うことが可能です。
判定可能な理論分布は正規分布と対数正規分布の2種類となっており、正規性検定の結果、適合されると判断した理論分布を用いて信頼値を計算します。
正規性検定は、「D'Agostino-Pearson検定(K2-test)」、「Shapiro-Wilk検定(W-test)」、「Anderson-Darling検定(A2-test)」のいずれか、もしくは全てを同時に行うことが可能です。

理論分布による信頼値の計算
直接指定した理論分布または上記の正規性検定の結果で採用された理論分布により、指定された信頼係数に応じた信頼値を計算します。
跳躍量、線速度、通過角度、エネルギーの4種類について計算を行います。

特長

  1. 「地表面形状作成ツール」を用いることにより、CADファイルや画像ファイルの平面図から本プログラム用の斜面形状を作成することが可能です。
  2. ▲地表面形状作成ツール


  3. 参考資料に掲載されている斜面表面特性を準備値として用意しています。準備値は任意に追加・変更が可能です。
  4. 落石データは、重量・単位体積重量・半径のうち2つが既知であれば解析が可能です。
  5. 遠心力による飛行を考慮するか否かの指定が可能です。
  6. 正規乱数発生方法として、「95%信頼区間で発生する方法」と「標準偏差が変わらないように95%信頼区間で発生する方法」のいずれかを選択することが可能です。
    「標準偏差が変わらないように95%信頼区間で発生する方法」は、群馬大学工学研究科・蔡助教が考案した独自の考え方です。


  7. シミュレーションの軌跡をアニメーションで確認することが可能です。
    アニメーションは動画ファイル(*.avi)として保存することができます。
  8. シミュレーションの結果を、OpenMicroSimファイルを介してUC-win/Roadにて3次元で確認することが可能です。
    >> サンプルムービー(YouTube)
    >> UC-win/Road マイクロ・シミュレーション・プレーヤー
  9. 照査点分析箇所として最大5箇所を設定することが可能です。
  10. 落石の到達距離の結果を断面図上に描画されたグラフで確認することが可能です。
  11. 照査点の分析結果として、跳躍量・線速度・通過角度・エネルギーについて詳細に確認することが可能です。
  12. 解析結果はHTMLおよびグラフ・図で表示されますので、クリップボードへのコピーやファイルに保存することによって、自由に計算書に反映させることが可能です。
    また、グラフについては見栄えなどの詳細な設定を任意に変更することが可能です。

プログラムの機能と特長(落石対策工の設計計算)

機能

「ポケット式落石防護網」、「高エネルギー吸収柵」の2工法に対応しています。前者は、吊ロープ、支柱、金網、ワイヤロープで構成され、上部の入口から、落石が金網に衝突することで運動エネルギーを吸収させる工法です。後者は、充填鋼管杭の極めて大きな変形能力とワイヤロープとその支持装置の間での摩擦を利用したエネルギー吸収工法です。いずれも「落石対策工設計マニュアル(2002年 理工図書)」に準じた設計計算となります。

特長

  1. 「落石シミュレーション」と連動することにより、シミュレーション結果を対策工に作用する落石エネルギーとしてセットすることができます。セットするエネルギーは照査点分析の結果:「90%信頼値」、「95%信頼値」、「90%の昇順分析値」、「95%の昇順分析値」等から選択することが可能です。
  2. 対策工に作用する落石エネルギーは、シミュレーション結果からインポートできる他、「落石対策便覧」等に記されている簡易式により考慮することも可能です。
  3. 対策工に使用されるワイヤロープや支柱等の使用頻度の高い種類に関してはデータテーブルを用意しておりますので、種類を選択するだけで計算に必要な断面積や破断荷重等の値がセットされます(※ポケット式落石防護網の場合)。
    これにより簡易な入力で計算を行うことが可能です。また、データテーブルの内容は任意に追加・編集することができます。

適用範囲

対策工種類 対応
落石防護網 覆式落石防護網 -
ポケット式落石防護網
落石防護柵 ワイヤロープ金網式      △ (※1)
高エネルギー吸収柵 (ロープスライドタイプ)
落石防護擁壁 落石防護擁壁      △ (※1)
ロックシェッド 逆L式ラーメン構造(PC)      △ (※2)
箱形式ラーメン構造(RC)      △ (※2)

は本製品で対応。△はFORUM8 UC-1製品で対応。

※1 : 「UC-1 擁壁の設計」で行うことができます。
※2 : 「UC-1 ロックシェッドの設計計算」で行うことができます。

適用基準及び参考文献

参考文献

・落石対策便覧,平成12年6月,社団法人日本道路協会

・落石対策便覧に関する参考資料,平成14年4月,社団法人日本道路協会

プログラム概要

震度法、保有耐力法による計算、部材の設計をサポートし、詳細設計レベルで様々な基礎形式・工法の検討が行えます。地層・作用力データを共有し、3面図表示によるデータ確認、図をまじえた結果表示、[基準値]機能をサポート。各基礎工の設計調書、異種基礎の比較表の出力が可能。杭基礎では、鋼管ソイルセメント杭を含む13種の杭種に対応。各種工法をサポートし、補強設計(増し杭)にも対応。

機能 Lite Standard Advanced
計算 液状化の判定
直接基礎
杭基礎
ケーソン基礎 -
鋼管矢板基礎 -
地中連続壁基礎 -
CAD 杭基礎
直接基礎 - -
その他 ESエクスポート(杭基礎) - -

▲ 製品構成別対応機能

関連情報

»バックナンバー

◆新製品紹介
基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.2(Up&Coming '16 秋の号掲載)
基礎の設計(Up&Coming '14 秋の号掲載)
◆サポートトピックス
杭基礎設計便覧(H27)仮想鉄筋コンクリート断面照査について(Up&Coming '16 新年号掲載)
◆セミナー参加申込受付中
基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)セミナー

プログラムの機能と特長

杭基礎

杭基礎

直接基礎

直接基礎

鋼管矢板基礎

鋼管矢板基礎

地中連続壁基礎

地中連続壁基礎

ケーソン基礎

ケーソン基礎

図面作成:杭基礎(Lite以上)

図面作成:杭基礎(Lite以上)

図面作成:直接基礎(Advanced)

図面作成:直接基礎(Advanced)

適応基準及び参考文献

適応基準及び参考文献

・道路橋示方書・同解説 I 共通編/III コンクリート橋編/IV 下部構造編、V 耐震設計編 H24年3月 日本道路協会

・設計要領 第2集 1章 計画、4章 基礎構造、5章 下部構造 H18年4月 東・中・西日本高速道路株式会社

・杭基礎設計便覧 H27年3月、H19年1月、H4年10月 日本道路協会

・鋼管矢板基礎設計施工便覧 H9年12月 日本道路協会

・道路橋の耐震設計に関する資料 H9年3月 日本道路協会

・道路橋の耐震設計に関する資料 -PCラーメン橋・RCアーチ橋・PC斜π橋・地中連続壁基礎・深礎基礎等の設計計算例- H10年1月 日本道路協会

・既設道路橋基礎の補強に関する参考資料 H12年2月 日本道路協会

・鋼管矢板基礎 -その設計と施工- H11年10月 鋼管杭協会

・杭基礎の計算法とその解説 1987年1月 土質工学会

・杭・ケーソン・鋼管矢板および地中連続壁基礎の設計計算例 2000年2月 山海堂 岡原美知夫他

・土木研究所資料第1175号 矢板式基礎の設計法 (その1) S52年2月、(その2) S52年6月、(その3) S52年3月 建設省土木研究所

・わかりやすいケーソン基礎の計画と設計 H10年11月 総合土木研究所

・鋼管杭基礎の設計と施工 道路橋示方書(H14年3月版) 改訂対策 H14年4月 鋼管杭協会

・STマイクロパイル工法 設計・施工マニュアル(案) 2000年5月 NIJ研究所

・SPマイクロパイル設計・施工マニュアル(案) H20年11月 エスティーエンジニアリング(株)

・既設基礎の耐震補強技術の開発に関する共同研究報告書(その3)、高耐力マイクロパイル工法(6冊分の2)、
STマイクロパイル工法(6冊分の3)、 ねじ込み式マイクロパイル工法(6冊分の4)設計・施工マニュアル
H14年9月 独立行政法人 土木研究所、(財)先端建設技術センター

・大型地下構造物ケーソン設計マニュアル  H13年8月 日本圧気技術研究所

・道路技術基準図書のSI単位系移行に関する参考資料 第1巻-交通工学・橋梁編- H14年11月 日本道路協会

・一般土木工法・技術審査証明報告書 ガンテツパイル(鋼管ソイルセメント杭工法) H12年3月、HYSC杭(鋼管ソイルセメント杭工法)  H12年12月 国土開発技術研究センター

※2021年4月からの消費税総額表示義務化に伴い、価格表記を「税抜」から「税込」へ移行いたします。

製品価格

本体価格

価格は税込表示です

■本体価格

製品名 価 格
落石シミュレーション ¥325,600(税抜¥296,000)

■フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能となります。

製品名 価 格
落石シミュレーション ¥130,240(税抜¥118,400)

>>ライセンス形態についての詳細はこちら

サブスクリプションサービス 契約価格


サブスクリプションサービス 契約価格

■サポート内容
・バージョンアップ無償提供  ・電話問合せテクニカルサポート
・問合せサポート(電子メール、FAX)  ・ダウンロードサービス  ・保守情報配信サービス  

※ライセンス管理コスト削減、製品ご利用形態ニーズ多様化への対応を充実させることを目的として、従来の保守・サポート形態からより便利な、「サブスクリプションサービス」へ順次移行いたします(2016年4月1日~)。

価格は税込表示です

対象製品 初年度 1年
サブスクリプション(落石シミュレーション) 無償 ¥130,240(税抜¥118,400)
サブスクリプション(落石シミュレーション フローティング) ¥182,336(税抜¥165,760)

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス価格


■レンタルライセンス:短期間での利用により、低廉な価格でのライセンス利用が可能

■レンタルフローティングライセンス:ライセンスの認証をWeb経由で受ければ、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能

■レンタルアクセス:既に購入済みの製品の利用ライセンス数を増やす事が可能です。事前契約により、レンタルライセンス期間(1ヵ月~3ヵ月)の単位で自動的にライセンスが付与されます。利用実績に応じて後日請求いたします。事前申込価格として、レンタルライセンス価格の15%引きとなります。ユーザ情報ページにてお申込みいただけます。

※サービス強化、利便性向上を図る目的で「レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス」を2007年9月3日より提供を開始しました。

※レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス開始後の期間変更は出来ません。期間延長の場合は再申込となります。

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス

価格は税込表示です

■レンタルライセンス

対象製品 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
落石シミュレーション ¥146,520 ¥172,568 ¥211,640

■レンタルフローティングライセンス

対象製品 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
落石シミュレーション ¥244,200 ¥289,784 ¥358,160

アカデミー価格


教育関係者、研究者、学生などの教育目的のご利用に向けて、アカデミーライセンスを提供しています。

アカデミー価格

価格は税込表示です

製品名 アカデミー価格
落石シミュレーション ¥260,480(税抜¥236,800)

バージョンアップ開発履歴


バージョンアップ開発履歴

■バージョンアップ、リビジョンアップ(無償保守)の主な内容を一覧にしています。
旧版改訂、リバイバル版リリース時などの場合にご参考ください。

落石シミュレーション
バージョン リリース日 主なバージョンアップ内容
1.01.0 10/07/09
  1. 落石シミュレーションのVRモデリング対応
    解析した軌跡を、OpenMicroSimファイルを介してUC-win/Roadにて3次元で確認可能
    >>サンプルムービー(YouTube)

1.00.0 10/06/11
  1. 新規リリース

動作環境


動作環境

OS Windows 10 / 11
CPU OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境
必要メモリ(OSも含む) OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境
必要ディスク容量 約300MB以上(インストール時及び実行時含む)
ディスプレイ(画面解像度) 1024×768以上推奨
フォントサイズは[小さいフォント]のみをサポートしています。
入力データ拡張子 F6S(落石シミュレーション)、F6R(落石対策工の設計計算)
ファイル出力 F8出力編集ツール対応:TXT、HTM、PPF、DOC、DOCX、PDF、JTD、JTDC
他製品との連動 <読込>
地表面形状作成ツールデータファイル(PTS)
落石対策工の設計計算(本製品に同梱)
<保存>
UC-win/Road(OpenMicroSimファイル)

製品購入/お問い合わせ窓口


製品購入/お問い合わせ窓口

■FORUM8 オーダーページで購入

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画面サンプル(落石シミュレーション)

▲メインウィンドウ

▲断面データの設定

▲斜面表面特性の設定

▲モンテカルロシミュレーション解析結果

▲照査点の設定

▲印刷プレビュー

▲分析結果一覧

▲斜面特性グラフ

▲到達距離分析

▲照査点-分析データ一覧

▲照査点-エネルギー分析

▲照査点-跳躍量と線速度(h-V関係図)


画面サンプル(落石対策工の設計計算)

▲メインウィンドウ

▲落石シミュレーション結果のインポート

▲入力画面(ポケット式落石防護網)

▲入力画面(高エネルギー吸収柵)

▲計算結果(総括表)

▲印刷プレビュー


PDF出力例

 
落石シミュレーション条件
( 5P, 125KB )
落石対策工(ポケット式)
( 12P, 179KB )

1.適用範囲

どのような製品?

「落石対策便覧に関する参考資料-落石シミュレーション手法の調査研究資料-」で紹介されている質点系シミュレーション手法に基づき、斜面を落下する落石運動の軌道予測と統計解析を行います。 シミュレーション部分は群馬大学工学部の解析プログラムを利用し、弊社でプリポスト部の開発を行っています。また、シミュレーションの結果を用いて対策工の計算を行う「落石対策工の設計計算」が同梱されています。


落石シミュレーションの機能は?

落石シミュレーションと落石対策工の設計計算のふたつに分けられます。
【落石シミュレーション】

  • 落下開始から停止までの運動計算を指定された試行回で数分実施(モンテカルロシミュレーション)。
  • モンテカルロシミュレーションの結果から、照査点での最大値、最小値、中央値、平均値、標準偏差、歪度、尖度などの基本的な統計量を計算します。
  • 落石の到達距離を分析。
  • 信頼値の算定に用いる理論分布を決定するための正規性検定が可能。正規分布と対数正規分布の判定が可能で、正規性検定の結果、適合されると判断した理論分布を用いて信頼値を計算。
  • 正規性検定は「D'Agostino-Pearson検定(K2-test)」、「Shapiro-Wilk検定(W-test)」、「Anderson-Darling検定(A2-test)」のいずれか、もしくは両方を同時に実施可能。
  • 直接指定または正規性検定の結果で採用された理論分布により、指定された信頼係数に応じた信頼値を計算(跳躍量、線速度、通過角度、エネルギーの4種類)

【落石対策工の設計計算】
下記の2工法をサポート。

  • 「ポケット式落石防護網」:
    吊ロープ、支柱、金網、ワイヤロープで構成され、上部の入口から、落石が金網に衝突することで運動エネルギーを吸収させる工法です。
  • 「高エネルギー吸収柵」:
    充填鋼管杭の極めて大きな変形能力とワイヤロープとその支持装置の間での摩擦を利用したエネルギー吸収工法。

他の製品との連携は?

OpenMicroSimファイルを介してUC-win/Roadでシミュレーション結果を可視化し3次元で確認できます。


対応する適用基準は?

「落石対策工設計マニュアル(2002年 理工図書)」


製品付属の「地表面形状作成ツール」は、どういう機能か?

等高線図(CADファイルや画像ファイルの平面図)から本プログラム用の斜面形状を作成できます。等高線図に対して断面を指定することで、落石シミュレーションで使用できる斜面形状データを容易に作成可能な補助ツールです。


 >> サポートページ 落石シミュレーション Q&A集

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