タワークレーンの設計計算プログラム
初版リリース:2010.02.23
本プログラムは、クライミングクレーンの設計計算を行うプログラムです。
応力照査を行う部位は、タワー、タワー支え、ベース、ベースステーです。ジブ(ブーム)、旋回体などは、荷重としてタワー天端に作用させます。
クライミングクレーンPlanning百科 平成18年12月発行改訂版 (社)日本建設機械化協会を参考文献として製品化しています。
各クレーンの状態
本プログラムは、以下に示す各クレーンの状態で応力照査を行います。
▲作動時
▲停止時
荷重
基本荷重ケース
各クレーンの状態において、風・地震の有無により、以下に示す基本荷重12ケースを想定しています。
No | 荷重の種類 | 備考 |
B1 | 垂直動荷重(1) | 「定格荷重×最大作動半径」時の吊荷重1、巻上ワイヤ |
B2 | 垂直動荷重(2) | 「最大定格荷重×入力作動半径」時の吊荷重2、巻上ワイヤ |
B3 | 垂直静荷重(1) | 「定格荷重×最大作動半径」時のクレーン、タワー、ベース、ステー |
B4 | 垂直静荷重(2) | 「最大定格荷重×入力作動半径」時のクレーン、タワー、ベース、ステー |
B5 | 水平動荷重(1)(旋回) | 「定格荷重×最大作動半径」時の吊荷重1、ジブ、旋回体の旋回の旋回慣性力 |
B6 | 水平動荷重(2)(旋回) | 「最大定格荷重×入力作動半径」時の吊荷重2、ジブ、旋回体の旋回の旋回慣性力 |
B7 | 作動時風荷重(1)(水平) | 「定格荷重×最大作動半径」のジブ、旋回体、タワー、ステー、ベースの風荷重 |
B8 | 作動時風荷重(2)(水平) | 「最大定格荷重×入力作動半径」のジブ、旋回体、タワー、ステー、ベースの風荷重 |
B9 | 地震荷重(1)(水平) | 「定格荷重×最大作動半径」のジブ、旋回体、タワー、ステー、ベースの地震荷重 |
B10 | 地震荷重(2)(水平) | 「最大定格荷重×入力作動半径」のジブ、旋回体、タワー、ステー、ベースの地震荷重 |
B11 | 垂直静荷重(0)(垂直) | 「最大作動半径」時の吊り荷なし(ジブ、旋回体、タワー、ステー、ベースの自重) |
B12 | 停止時風荷重(水平) | 「最大作動半径」時の停止時(ジブ、旋回体、タワー、ステー、ベースの風荷重) |
組合せ荷重ケース
各クレーンの状態において、風・地震の有無と風荷重・地震荷重の作用方向(水平)により、以下に示す組合せ荷重の12ケースを想定し、各組合せ荷重ケースにおける、各部位の断面力を2次元フレーム解析で得られ、応力照査を行います。
作動状態 | 組合せ ケース |
基本荷重ケースの 組合せ |
風・地震荷重の 作用方向 |
|
作動時 風無 地震無 |
定格荷重×最大作動半径 | CB1 | φ{ψB1+B3+B5} | ―― |
最大定格荷重×作動半径 | CB2 | φ{ψB2+B4+B6} | ―― | |
作動時 風有 |
定格荷重×最大作動半径 | CB3 | φ{ψB1+B3+B5}+B7 | ―> |
CB4 | φ{ψB1+B3+B5}-B7 | <― | ||
最大定格荷重×作動半径 | CB5 | φ{ψB2+B4+B6}+B8 | ―> | |
CB6 | φ{ψB2+B4+B6}-B8 | <― | ||
作動時 地震有 |
定格荷重×最大作動半径 | CB7 | B1+B3+B5+B9 | ―> |
CB8 | B1+B3+B5-B9 | <― | ||
最大定格荷重×作動半径 | CB9 | B2+B4+B6+B10 | ―> | |
CB10 | B2+B4+B6-B10 | <― | ||
停止時 | 吊荷無×最大作動半径時 停止時風荷重 |
CB11 | B11+B12 | ―> |
CB12 | B11-B12 | <― |
ここに、
ψ : 衝撃係数
φ : 作業係数
―> : 風荷重または、地震荷重によるタワー天端のモーメントが時計回りのとき
<― : 風荷重または、地震荷重によるタワー天端のモーメントが反時計回りのとき
各部位のモデル
タワーモデル
タワー支えモデル
ベースモデル(ベースステーを含む)
特長
▲計算処理の流れ
適用基準 | クレーン構造規格 (平成15年厚生労働省告示第399号) クレーン等安全規則 (平成13年厚生労働省告示第171号) クライミングクレーンPlanning百科 平成18年12月発行改訂版 (社)日本建設機械化協会 |
様々な断面形状を持つ鉄筋コンクリート断面の応力度計算、必要鉄筋量、最小鉄筋量、抵抗モーメント、終局モーメント、初降伏モーメントの計算と、限界状態設計法による断面照査を行うプログラムです。
適用断面は、定形パターンとして9種類、任意形パターンとしてブロック(一軸曲げ)、任意二軸、小判二軸、矩形二軸の4種類に対応しています。最小鉄筋量は定形パターンおよびブロック(一軸曲げ)の断面に限り、「建設省標準設計」または「道路橋示方書」に基づき計算します。
特長
断面形 パターン |
応力度 | 必要鉄筋量 | 抵抗 モーメント |
同N-M図 | 終局 モーメント |
同N-M図 | 最小鉄筋量 | 降伏 モーメント |
矩形* | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
円形* | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
小判横* | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
小判縦* | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
I 桁 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
T 桁 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ダブルT | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
箱桁* | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
円孔ホロー* | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
ブロック* | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
任意二軸* | ◎ | - | - | - | - | - | - | - |
小判二軸* | ◎ | - | - | - | - | - | - | - |
矩形二軸 | ◎ | - | - | - | ◎ | - | - | - |
*:中空断面可 ◎:計算可 -:計算不可
限界状態設計法の照査は、矩形(ハンチなし・中空部なし)、円形・円環、I形、T形、箱形(1室、ハンチなし)に限定されます。また、鉄筋以外の材料及び、ねじりに対する疲労限界状態の照査は行なっていません。
また、矩形ではハンチの設置の仕方により下図のような断面を取り扱えます。
鋼材有効応力度σpe | PC鋼材と鉄筋が混在するPRC断面の照査に使用します。 |
有効高さd | せん断計算用の有効高さ入力。(0.0の場合、内部計算) |
τaの準拠基準 | 道示III、道示IV、土工指針から選択できます。 |
Asminの準拠基準 | 道示III、道示IV、建設省標準設計、bd(有効断面積)、Ac(コンクリート断面積)から選択します。 |
σc~εc曲線の種類 | 終局、降伏モーメント計算時のσc~εc曲線を道示III、道示V(タイプ1、2)、コンクリート充填橋脚、設計要領H9(タイプ1、2)、設計要領H18(タイプ1、2)、標準示方書(2007)の10種類の中から選択から選択できます。 |
εcu発生位置 | 終局モーメント計算時に、コンクリートの剥離を考慮します。 |
τmax算出方法 | 初等はり理論(全断面有効、引張無視)かτ=S/(bjd)かを選択できます。 |
円、小判のτm算出式 | τm=S/Acかτm=S/bdかを選択できます。 |
せん断耐力の準拠基準 | 道示IV、道示V(タイプ1、タイプ2)から選択できます。 |
RC断面計算データ活用
登録断面、FRAMEデータの利用が可能。面倒な動的解析データ作成に役立ちます。
SaaS(サース)とは、Software as a Serviceの略で、ソフトウェアをネットワーク(インターネット)経由のサービスとして提供する形態を示し、クラウドコンピューティングサービスの一形態とも言われています。
従来から主流となっているソフトウェア流通形態では、ユーザはソフトウェアベンダからアプリケーションソフトをパッケージ購入ないしダウンロードし、ユーザ側のコンピュータにインストールして利用するのに対し、SaaSではプログラムはソフトウェアベンダの管理するサーバ上に設置し、ユーザはWebブラウザなどを利用してネットワーク上からこのプログラムに入出力アクセスして利用する形態となります。
▲UC-1 for SaaS アプリケーション接続概念図
特長
UC-1 for SaaS RC断面計算は新たにWebサーバアプリケーション化を行った鉄筋コンクリート断面の応力度計算、断面照査システムで、許容応力度法による断面照査、限界状態設計法による断面照査等、ベース製品と同等の機能をサポートしています。
▲従来製品と同等の断面形状、照査結果出力をサポート
対応機能 | UC-1 RC断面計算 |
UC-1 for SaaS RC断面 |
|
---|---|---|---|
旧データ形式(.rcd)読込 | ◎ | ◎ | |
登録断面ファイル読込、編集 | ◎ | ◎ | |
基準値データファイル保存 | ◎ | ◎ | |
断面諸量計算 | ◎ | ◎ | |
許容応力度法 | 曲げ応力度/せん断照査/終局モーメント/終局NM図/抵抗モーメント/抵抗NM図/最少鉄筋量/必要鉄筋量/初降伏モーメント/面内マイナス(終局・NM図・初降伏)/面外(終局・NM図・初降伏) | ◎ | ◎ |
限界状態設計法 | 曲げ・軸方向耐力(終局)/せん断耐力(終局)/ねじり耐力(終局)/曲げひびわれ(終局)/せん断ひびわれ(使用)/ねじりひびわれ(使用)/曲げ疲労(疲労)/せん断疲労(疲労) | ◎ | ◎ |
計算設定一覧・断面寸法一覧入力・断面力一覧入力 | ◎ | ◎ | |
基準値入力 | ◎ | ◎ | |
計算書ファイル出力(テキストファイル/PPFファイル/Wordファイル) | ◎ | ◎ | |
計算書印刷プレビュー機能 | ◎ | ◎ | |
サンプルデータ | ◎ | ◎ | |
ヘルプの利用 | ◎ | ◎ | |
Internet利用による問い合わせサポート | ◎ | ◎ |
▲従来製品との機能比較表
※ 2021年4月からの消費税総額表示義務化に伴い、価格表記を「税抜」から「税込」へ移行いたします。
本体価格
価格は税込表示です
■本体価格
製品名 | 価格 |
---|---|
クライミングクレーンの設計計算 | ¥279,400(税抜 ¥254,000) |
■フローティングライセンス価格
本体価格の40%を追加いただくことで、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能となります。
製品名 | 価格 |
---|---|
クライミングクレーンの設計計算 | ¥111,760(税抜 ¥101,600) |
サブスクリプションサービス 契約価格
■サポート内容
・バージョンアップ無償提供 ・電話問合せテクニカルサポート
・問合せサポート(電子メール、FAX) ・ダウンロードサービス ・保守情報配信サービス
※ライセンス管理コスト削減、製品ご利用形態ニーズ多様化への対応を充実させることを目的として、従来の保守・サポート形態からより便利な、「サブスクリプションサービス」へ順次移行いたします(2016年4月1日~)。
価格は税込表示です
対象製品 | 初年度 | 1年 |
---|---|---|
サブスクリプション(クライミングクレーンの設計計算) | 無償 | ¥111,760(税抜 ¥101,600) |
サブスクリプション(クライミングクレーンの設計計算 フローティング) | ¥156,464(税抜 ¥142,240) |
■レンタルライセンス:短期間での利用により、低廉な価格でのライセンス利用が可能
■レンタルフローティングライセンス:ライセンスの認証をWeb経由で受ければ、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能
■レンタルアクセス:既に購入済みの製品の利用ライセンス数を増やす事が可能です。事前契約により、レンタルライセンス期間(1ヵ月~3ヵ月)の単位で自動的にライセンスが付与されます。利用実績に応じて後日請求いたします。事前申込価格として、レンタルライセンス価格の15%引きとなります。ユーザ情報ページにてお申込みいただけます。
※サービス強化、利便性向上を図る目的で「レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス」を2007年9月3日より提供を開始しました。
※レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス開始後の期間変更は出来ません。期間延長の場合は再申込となります。
レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス
価格は税込表示です
■レンタルライセンス
対象製品 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|
クライミングクレーンの設計計算 | ¥125,730 | ¥148,082 | ¥181,610 |
■レンタルフローティングライセンス
対象製品 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|
クライミングクレーンの設計計算 | ¥209,550 | ¥248,666 | ¥307,340 |
製品名 | アカデミー価格 |
---|---|
クライミングクレーンの設計計算 | ¥223,520(税抜 ¥203,200) |
バージョンアップ開発履歴
■バージョンアップ、リビジョンアップ(無償保守)の主な内容を一覧にしています。
旧版改訂、リバイバル版リリース時などの場合にご参考ください。
クライミングクレーンの設計計算 | ||
バージョン | リリース日 | 主なバージョンアップ内容 |
1.0.0 | 10/02/23 |
新規リリース。 |
動作環境
OS | Windows 10 / 11 |
CPU | OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境 |
必要メモリ(OSも含む) | OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境 |
必要ディスク容量 | 約13MB以上 (インストール時及び実行時含む) |
ディスプレイ(画面解像度) | 1024×768以上 |
入力データ拡張子 | F6C |
ファイル出力 | データベース:cdb F8出力編集ツール対応:TXT、HTM、 PPF、DOC、 DOCX、PDF、 JTD、JTDC |
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■FORUM8 オーダーページで購入
製品購入 - オーダーページ にて、バージョンアップ・新規製品・各種サービスの御見積作成・申込・決済ができます。
クレジット利用や、分割払いシステムでの購入も可能です。
ご質問は、バージョンアップセンタ(vc@forum8.co.jp)までお気軽にお問い合わせ下さい。
起伏式クレーンに対応しております。
クレーンモデル全体をタワーモデル、タワー支えモデル、ベースモデルの三つのモデルに分割し、それぞれのモデルに対して、2次元フレームモデルで解析します。
部材データの登録(追加)、削除、修正が可能です。
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