mRNA ワクチンの副反応
臨床試験の第三相試験(数千~数万人に投与し、有効性・安全性を最終確認)で報告されている初期の副反応及び米国で約190万人ワクチン接種した時点での副反応が報告されています。
1)注射部位の副反応:
痛み(70%前後)、発赤・腫脹(10%弱)などの頻度が高く、2回目の注射後の方が強いようです。注射後2~3日で症状は治まります。
2)全身性の副反応:
発熱、倦怠感、筋痛、関節痛、頭痛などで特に2回目の注射後に強く50%~70%にみられます。注射後2~3日で治まりますが、症状により鎮痛解熱剤などで対応されました。これらの反応は、ワクチンにより免疫反応が開始されたことに伴う反応で、⼼配する必要はありません。
3)アナフィラキシー反応:
アレルギー反応のうちで全身に激しく症状がでるもので、頻度は 100万人当たり11人です。ワクチン接種後15分~30分に発症し、蕁麻疹、血管浮腫、発疹、喉頭閉鎖感などで、アナフィラキシーショックは大きく血圧が低下し生命にかかわるものです。発症には薬物や医療製品、食品、虫刺されなどによるアレルギー歴や過去のアナフィラキシー歴を有することがリスクとなります。mRNAワクチンに対するアレルギー反応は、mRNAを保護し、細胞に取り込まれやすくするために使っているナノ粒子の成分ポリエチレングリコール
2000(PEG2000)に対するアレルギーだと考えられています。PEG2000に抗原構造が似通っているポリソルベ ートに対するアレルギーを持っている人も、リスクが高い可能性があります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症において、長引く症状は「Long COVID」と呼ばれ、その後遺症で苦しんでいる人は少なくありません。COVID-19にならないためには新型コロナワクチンを正しく知って接種するかどうか考えてください。
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