Shade3D Ver.25.0から搭載された「パラメトリックモデリング」機能を使用することで、プリセットで用意されたベンチやドア、窓、ラックなどの19種類の形状から、設定された各種パラメータの数値を調整して、設置するスペースに応じたサイズの形状を素早く作成することができます。プリセット形状以外にも独自のパラメトリックモデリング対応形状をShade3D上で作成して使用することが可能です。
※パラメトリックモデリングはProfessional / Civil / Ultimate に搭載された機能です。
また、ノイズのない高品質な結果を短時間で容易に得られる「AIノイズ除去」もShade3D Ver.25.0でGPU動作対応、品質設定対応、品質向上、マルチパスレンダリング対応の強化が行われました。 建築パースなどで使用されることの多い、大域照明パストレーシング(イラディアンスキャッシュなし)、影のソフトネス、面光源、線光源、表面材質のラフネスに大きな効果を発揮します。
※Basicにも従来版と同等のAIノイズ除去が搭載されました。
※Standard / Professional / Civil / Ultimate にはAIノイズ除去の機能強化版が搭載されています。
パラメットリックモデリングのウインドウを開くとプリセットモデルが表示されます。プリセットから使用するモデルを選択するとモデルごとに設定されたパラメータ項目とプレビューが表示され、Shade3D上にも形状のマスターオブジェクトとそのリンク形状が作成されます。
プレビューと図面の両方で形状の仕上がりを確認しながら必要な項目の値を調整してモデルを作成することができます。
● ベンチ・テーブル系のプリセット形状
・ベンチのパラメータ調整
ベンチの幅、奥行、座面の高さ、背もたれの高さ、ロングテーブルの幅、奥行などのパラメータを調整できます。ベンチやテーブルの幅を調整すると脚部の数も自動で増減されます。
・左:ベンチの幅を調整 右:ベンチの背もたれの高さを調整
・左:テーブルの幅を調整 右:テーブルの高さを調整
● ドア系のプリセット形状
・左から細かい凹凸をもつハイポリゴン、ハイポリゴンのワイヤフレーム、作成された法線マップ(タンジェント)
・ドアのパラメータ調整 ドアの幅、高さ、ドアノブの高さ、窓下位置、窓幅、窓横位置、窓高さなどのパラメータを調整できます。
・左から:窓の位置、ドアの高さ、ドアの幅、窓の幅と高さと取手の高さを調整
● オフィス系のプリセット形状
・左から光源をもち、大域照明を使用したシーン、シーンのワイヤフレーム、シーンの全ての形状のUVマップ(重なりの無いように展開後)
・オフィスラックのパラメータ調整 奥行、幅、高さ、棚の高さなどのパラメータを調整できます。
・左:高さと棚の高さを調整 右:棚の高さを調整
・左:奥行を調整 右:幅を調整
・オフィステーブルのパラメータ調整 天板厚み、高さ、幅、奥行のパラメータを調整できます。
・左:天板厚みと高さを調整 右:幅と奥行きを調整
● ラック・テーブル・窓・ボードなどのプリセット形状
・ラックとテーブルのパラメータ調整 ラックの高さ、幅、奥行、テーブルの天板半径、天板厚み、足幅、高さなどのパラメータを調整できます。ラックは棚板の数も増減します。
・左から:ラックの高さ、幅、テーブルの天板半径と足幅、高さを調整
・ホワイトボード、窓のパラメータ調整 ホワイトボードの幅、高さ、トレイの幅、トレイの位置、窓の幅、高さ、クレセント高さのパラメータを調整できます。
・左から:ホワイトボードの高さ、トレイの幅と位置、窓の高さとクレセント高さ、窓の幅を調整
Shade3Dで作成した形状の頂点に対して直線移動や拡大縮小、回転などのジョイントの動きをスキン機能でバインドすることでパラメトリックモデリング対応の形状を作成することができます。詳細についてはShade3Dチュートリアルに掲載される予定となっています。
・独自モデルの形状とジョイント、ブラウザ構造とスキン情報
パストレーシング+大域照明パストレーシングのレンダリングでのAIノイズ除去の品質設定。Basicでは「高品質」相当の品質が使用されます。
・左:全体図 左から(黄枠部分):オフ、高速、バランス、高品質
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