デジタルアーティスト長谷川章が淡路島デジタル掛け軸
「目を開けて、夢を見る」に思う。
発端
鳴門大橋、明石海峡大橋の2つの橋で、四国、本州とつながる兵庫県淡路島。
透き通る青い海と、みどり豊かな山々。
夕暮れには海に沈みゆく夕陽を眺め、夜には満天の星空を見上げる――
淡路島は、美しい自然に溢れた豊かな島です。
「淡路島の魅力を国内外に発信し、世界とつなげていく」
南部代表が提案する、その雄大な構想に胸が踊り、代表と最初に出会ったとき、私は叫びました。
「淡路島、全部を光らせましょう!」
こうして、淡路島デジタル掛け軸「目を開けて、夢を見る」のプロジェクトがスタートしたのです。
はじまりのD-Kインストール
そしてこの度、その始まりとして、「のじまスコーラ」、「Ocean Terrace」、「ハチミツcafe miele」「青海波」
などを始めとした六ケ所に、デジタル掛け軸と最新ARTアプリケーション「ミステリーサークルD-K」をインストールすることになりました。
西側シーサイドエリア全体を一帯として捉えた、かつてなかったほどの巨大スケールの環境アートが、ここに展開されます。
デジタル掛け軸は、百万枚を越えるデジタル画像から生成される、一度限りの色彩のシンフォニーです。
集う人たちは、そこに「一期一会」の出会いの瞬間を体験するでしょう。
そして、最新のアプリケーション「ミステリーサークルD-K」は、光で彩られた館同士をつなぐ、言わば導き役であり、シンフォニーの間をつなぐ音符のような役割を果たします。
人々は、サークルとの小さな出会いを繰り返しながら、ふたたび巨大なD-Kとの出会いにいざなわれるでしょう。
「目を開けて、夢を見る」
夢は、私たちの記憶が生み出したものです。
自分で創り出した実体のないものなのに、夢はリアルであり、鮮明であり、ときに感動することもあり、ときに恐怖に震えることもあります。
デジタル掛け軸も、夢と同じです。
デジタル掛け軸は何かを表現したものではなく、移ろう体験そのものであり、そこに実体はありません。
そこに何を見るかは、すべて見る人に委ねられています。
デジタル掛け軸に雄大な自然を見る人、穏やかな感情を見る人、星空を見る人、木々を見る人、人それぞれに見るものは違います。
つまり、デジタル掛け軸とは「目を開けて見る夢」なのです。
現在、世界が、過去に体験したことのないような状況になっています。
ですが、それは夢と同じです。
私たちが恐怖をもって世界を見れば、世界は恐怖に満ち溢れたものになります。
逆に、私たちが平和を胸に世界を見れば、世界は平和なものとして映るのです。
デジタル掛け軸がもたらす気づきは、このような世界だからこそ、より先鋭なものとなるでしょう。
P.S. サポートにFORUM8、最先端表現技術利用推進協会
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