ダウンタウン
ヤンゴンはミャンマーの旧首都。現在のダウンタウンは、イギリス植民地時代に開発されたものであり、ヤンゴン川に面して碁盤目状に開発されている。ヤンゴン川に向かって、東西30m×南北250mの細長い短冊状の街区が連なっている。ビルは8階建て程度であり、低層階は商店が連なっており、道端の露店と併せて、歩くだけでも楽しい【図6】。上層階は住宅や事務所である。但し、街区内の道路は細く一方通行であり、さらに路上駐車が多いため、一度渋滞に捕まると、中々抜け出せない【図7】。ここから、ヤンゴン国際空港まで10マイル(16km)あり、この10マイル分がヤンゴンの都市エリアとされ、施設の位置など「何マイル目」を基準に語られることが多い。
ミャンマーの電力は7割が水力発電。雨季と乾季のあるミャンマーでは水害が多いこともあり、しばしば停電になる。蛍光灯が1年で切れてしまうのは、電圧が不安定な証拠。また、街なかの電線は大きく垂れ下がっており、鳥の重みで電柱・電線が倒れ、年間50~70名が感電死している。
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【図6】仕立て屋さんのシブいミシン |
【図7】お兄さんは必死にかわそうとしているが… |
【図8】既に懐かしい?貸し電話屋さん |
2014年には携帯電話の普及率はわずか1割であったが、2017年には95%になった。以前は、貸し電話屋が多かった【図8】。これは、店先に固定電話が置かれてあり、客が電話をかけるとオバちゃんがストップウォッチで時間を測りはじめて、電話した分だけ精算するシステムである。
ミャンマーには、日本のセンター試験のような入試制度がある。気になる若者たちの進路はといえば、最も優秀な1%の男性は軍人になり、次に優秀な1%の男性は僧侶になるそうである。日本とは大違いだが興味深い。 |