Support Topics | ||
サポートトピックス・CAD/UC-1シリーズ | ||
|
||
杭基礎設計便覧令和2年9月(以下、R2杭基礎設計便覧)に対応したVer.5とそれ以前(Ver.1~Ver.4)において、偶発作用時の仮想鉄筋コンクリート照査で特定ケースの結果に相違が発生しました。Ver.5リリース後、この結果の相違について問い合わせをいただくことが多く、その要因について解説いたします。 仮想鉄筋コンクリート照査のソフトの取扱い H29年道路橋示方書(以下、H29道示)Ⅳ編では、下記①を満たすように杭頭部の中詰め補強鉄筋及び杭体内補強鉄筋を配置することが明記されています。一方、R2杭基礎設計便覧では、基礎に塑性化を期待する設計を行うかどうかにより杭頭接合部に作用するモーメントが異なることをふまえ、各杭頭部が下記②を満足する場合は、偶発作用時の曲げを受ける杭頭接合部の耐荷性能に関する照査を満足すると明記され、表現が変更されました。そのため、Ver.5ではこの取扱いを変更しました。 ①H29道示Ⅳ編 P.291
① 1、2の扱いは、計算において応答塑性率照査を行うか否かで判別 ②R2杭基礎設計便覧 P.320,321
② 1、2の扱いは、「偶発作用」-「基本条件」-「基本条件(共通)」画面の基礎の塑性化(液無/液有)の「期待しない/期待する」の設定で使い分けるように変更(図1) 例えば、「偶発作用」-「基本条件」-「基本条件(共通)」画面の基礎の塑性化(液無/液有)の「期待する」と設定し、実際に基礎が降伏しない場合に相違が生じます。(図2、図3) このような場合、「偶発作用」-「基本条件」-「基本条件(共通)」画面の基礎の塑性化(液無/液有)の該当ケースを「期待しない」に変更すれば、Ver.4結果とVer.5結果は同じになります。(図4) |
LOADING