面内荷重・面外荷重・活荷重などに対して、平面骨組みモデル化された
任意構造物の断面力、反力、変位を算出するための構造解析プログラム
初版リリース:1996.05.29/最新Ver.リリース:2023.03.29
関連製品・サービス: Engineer's Studio® 面内
UC-1 Cloud FRAMEマネージャ
FRAMEマネージャは平面骨組みモデル化された任意構造物の断面力、反力、変位を算出するための構造解析プログラムです。
解析部分は微小変位理論に基づいており、格点変位を未知量とする多元連立方程式を解くことによって所要の変位・断面力・反力を算出します。この連立方程式は、構造データから決定される剛性マトリックスと荷重データから決定される荷重ベクトルから構成されます。
機能構成
面内解析
面内荷重に対する解析
面外解析
面外荷重に対する解析
IL解析
移動荷重、固定荷重を影響線処理
結果集計
面内解析、面外解析ならびにIL解析の結果を集計して編集出力
解析補助機能
スケルトンジェネレート
モデルの骨組み等をイージーオペレーションで自動生成する補助機能です。
使用断面の生成ならびに断面諸量の算出
RC断面について、断面の作成や編集等を行い、断面諸量を算出する補助機能です。
RC断面連動
FRAME解析結果ならびに断面データをRC断面計算に連動させるファイルを作成する補助機能です。これによりFRAME解析結果を基に弊社RC断面計算にて、応力度計算が可能となります。
DXFファイル出力
入力モデルや支点、荷重等の出力を始めとして、断面力、変位ならびに反力等の作図結果をDXFファイルに出力する補助機能です。本機能により出力されたファイルは弊社UC-Draw等の汎用CADアプリケーションで読み込み、編集・出力が可能です。
構造物のモデル化
部材モデル
通常の部材と分布バネ部材が用意されています。 バネの種類は部材軸直角方向バネと部材軸方向バネで、等分布バネに対応です。部材端と格点の結合条件は剛結合とピン結合に対応しています。
面内解析時の特殊部材として剛域部材があり、ラーメン構造の隅角部などのモデル化に利用できます。
剛域部材を除く他の部材には中間着目点を設けることができます。この着目点は等分割入力と任意指定入力に対応しています。
格点モデル
部材と部材が結合される位置には通常の格点を設けます。
特殊格点として二重格点に対応し、ゲルバー桁のローラー構造、斜張橋の塔と主桁の結合部などのモデル化に利用できます。
支点モデル
支点の種類として固定、ピン、ローラー、バネが用意されています。バネでは連成バネ支点のモデル化ができます。
面内解析時の特殊支点として傾斜ローラーに対応し、ローラー支点の滑り方向が水平または鉛直方向に限られるのに対して、この傾斜ローラー支点は斜め方向の滑りをモデル化できます。
荷重のモデル化 : 面内/面外
部材分布荷重
自重などの、分布した荷重に対して用います。
複数の部材に連続して分布する連続分布荷重、斜めに配置された部材に対応した斜影長入力に対応。
部材集中荷重
部材上の任意の場所に集中的に作用する荷重に対して使用します。
格点集中荷重
格点に集中的に作用する荷重に対して使用します。
温度荷重
温度変化に伴う部材の伸縮の影響を考慮するときに用います。この荷重は、面内解析のみで有効です。
プレストレス
プレストレス荷重による2次力を考慮するときに使用します。
面内解析ではプレストレスによる軸力と曲げの影響を、また面外解析では曲げの影響を解析します。
支点強制変位
本来は動かないはずの支点が、沈下などの移動を生じるときの影響について検討する場合に使用します。
荷重のモデル化 : IL
移動荷重
道路橋示方書に規定される自動車荷重、衝撃、群集荷重に対応。
活荷重強度、衝撃係数、T荷重のための割増係数を任意に設定できます。またTT-43荷重のような連行荷重を設定できます。
固定荷重
死荷重のような鉛直方向の集中荷重、分布荷重を影響線処理するときに使用します。
その他の機能
【面内解析、面外解析】
【IL解析】
図化プログラム
図化編集・出力は、入力されたデータ(構造図・荷重図)や結果データ(断面力、変位、反力等)を高品位かつ、柔軟性の高い配置によりプリンタ、HTMLファイル、DXFファイルに出力する機能です。複数モデルの図形データを1つのプロジェクトとして追加、維持、管理できます。
計算結果のCSV出力
計算結果をテキスト形式(*.csv)でファイルに保存することが可能。
EXCEL等によりユーザー側でのデータ加工を可能としたことで計算結果の汎用性を高めております。
▲道路付属物設定画面とグループ配置の結果
Engineer’s Studio®(面内)へのデータエクスポート
FRAMEデータをEngineer’s Studio®(面内)のデータ形式にエクスポートすることで、製品間のデータ連携が可能となりました。
▲Engineer’s Studio®(面内)へのデータエクスポート
FRAME(面内)→ Engineer’s Studio®データ活用
登録断面、FRAMEデータの利用が可能。面倒な動的解析データ作成に役立ちます。
震度法、保有耐力法による計算、部材の設計をサポートし、詳細設計レベルで様々な基礎形式・工法の検討が行えます。地層・作用力データを共有し、3面図表示によるデータ確認、図をまじえた結果表示、[基準値]機能をサポート。各基礎工の設計調書、異種基礎の比較表の出力が可能。杭基礎では、鋼管ソイルセメント杭を含む13種の杭種に対応。各種工法をサポートし、補強設計(増し杭)にも対応。
機能 | Lite | Standard | Advanced | |
---|---|---|---|---|
計算 | 液状化の判定 | ○ | ○ | ○ |
直接基礎 | ○ | ○ | ○ | |
杭基礎 | ○ | ○ | ○ | |
ケーソン基礎 | - | ○ | ○ | |
鋼管矢板基礎 | - | ○ | ○ | |
地中連続壁基礎 | - | ○ | ○ | |
CAD | 杭基礎 | ○ | ○ | ○ |
直接基礎 | - | - | ○ | |
その他 | ESエクスポート(杭基礎) | - | - | ○ |
▲ 製品構成別対応機能
関連情報
»バックナンバー杭基礎
杭基礎
直接基礎
直接基礎
鋼管矢板基礎
鋼管矢板基礎
地中連続壁基礎
地中連続壁基礎
ケーソン基礎
ケーソン基礎
図面作成:杭基礎(Lite以上)
図面作成:杭基礎(Lite以上)
図面作成:直接基礎(Advanced)
図面作成:直接基礎(Advanced)
・道路橋示方書・同解説 I 共通編/III コンクリート橋編/IV 下部構造編、V 耐震設計編 H24年3月 日本道路協会
・設計要領 第2集 1章 計画、4章 基礎構造、5章 下部構造 H18年4月 東・中・西日本高速道路株式会社
・杭基礎設計便覧 H27年3月、H19年1月、H4年10月 日本道路協会
・鋼管矢板基礎設計施工便覧 H9年12月 日本道路協会
・道路橋の耐震設計に関する資料 H9年3月 日本道路協会
・道路橋の耐震設計に関する資料 -PCラーメン橋・RCアーチ橋・PC斜π橋・地中連続壁基礎・深礎基礎等の設計計算例- H10年1月 日本道路協会
・既設道路橋基礎の補強に関する参考資料 H12年2月 日本道路協会
・鋼管矢板基礎 -その設計と施工- H11年10月 鋼管杭協会
・杭基礎の計算法とその解説 1987年1月 土質工学会
・杭・ケーソン・鋼管矢板および地中連続壁基礎の設計計算例 2000年2月 山海堂 岡原美知夫他
・土木研究所資料第1175号 矢板式基礎の設計法 (その1) S52年2月、(その2) S52年6月、(その3) S52年3月 建設省土木研究所
・わかりやすいケーソン基礎の計画と設計 H10年11月 総合土木研究所
・鋼管杭基礎の設計と施工 道路橋示方書(H14年3月版) 改訂対策 H14年4月 鋼管杭協会
・STマイクロパイル工法 設計・施工マニュアル(案) 2000年5月 NIJ研究所
・SPマイクロパイル設計・施工マニュアル(案) H20年11月 エスティーエンジニアリング(株)
・既設基礎の耐震補強技術の開発に関する共同研究報告書(その3)、高耐力マイクロパイル工法(6冊分の2)、
STマイクロパイル工法(6冊分の3)、 ねじ込み式マイクロパイル工法(6冊分の4)設計・施工マニュアル
H14年9月 独立行政法人 土木研究所、(財)先端建設技術センター
・大型地下構造物ケーソン設計マニュアル H13年8月 日本圧気技術研究所
・道路技術基準図書のSI単位系移行に関する参考資料 第1巻-交通工学・橋梁編- H14年11月 日本道路協会
・一般土木工法・技術審査証明報告書 ガンテツパイル(鋼管ソイルセメント杭工法) H12年3月、HYSC杭(鋼管ソイルセメント杭工法) H12年12月 国土開発技術研究センター
※ 2021年4月からの消費税総額表示義務化に伴い、価格表記を「税抜」から「税込」へ移行いたします。
本体価格
価格は税込表示です
■本体価格
製品名 | 価 格 |
FRAMEマネージャ Ver.7 | ¥347,600(税抜 ¥316,000) |
■フローティングライセンス価格
本体価格の40%を追加いただくことで、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能となります。
製品名 | 価 格 |
FRAMEマネージャ Ver.7 | ¥139,040(税抜 ¥126,400) |
サブスクリプションサービス 契約価格
■サポート内容
・バージョンアップ無償提供 ・電話問合せテクニカルサポート
・問合せサポート(電子メール、FAX) ・ダウンロードサービス ・保守情報配信サービス
※ライセンス管理コスト削減、製品ご利用形態ニーズ多様化への対応を充実させることを目的として、従来の保守・サポート形態からより便利な、「サブスクリプションサービス」へ順次移行いたします(2016年4月1日~)。
価格は税込表示です
対象製品 | 初年度 | 1年 |
---|---|---|
FRAMEマネージャ Ver.7 サブスクリプション | 無償 | ¥139,040(税抜 ¥126,400) |
FRAMEマネージャ Ver.7 サブスクリプションフローティング | ¥194,656(税抜 ¥176,960) |
グレードアップ価格
価格は税込表示です
プログラム名 | 対象製品 | 価格/種別 | 備考 | |
FRAMEマネージャ Ver.7 | FRAME(面内) Ver.7 | ¥163,680(税抜¥148,800) | グレードアップ | - |
■レンタルライセンス:短期間での利用により、低廉な価格でのライセンス利用が可能
■レンタルフローティングライセンス:ライセンスの認証をWeb経由で受ければ、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能
■レンタルアクセス:既に購入済みの製品の利用ライセンス数を増やす事が可能です。事前契約により、レンタルライセンス期間(1ヵ月~3ヵ月)の単位で自動的にライセンスが付与されます。利用実績に応じて後日請求いたします。事前申込価格として、レンタルライセンス価格の15%引きとなります。ユーザ情報ページにてお申込みいただけます。
※サービス強化、利便性向上を図る目的で「レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス」を2007年9月3日より提供を開始しました。
※レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス開始後の期間変更は出来ません。期間延長の場合は再申込となります。
レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス
価格は税込表示です
■レンタルライセンス
対象製品 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|
FRAMEマネージャ Ver.7 | ¥156,420 | ¥184,228 | ¥225,940 |
■レンタルフローティングライセンス
対象製品 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|
FRAMEマネージャ Ver.7 | ¥260,700 | ¥309,364 | ¥382,360 |
製品名 | アカデミー価格 |
---|---|
FRAMEマネージャ Ver.7 | ¥278,080(税抜 ¥252,800) |
バージョンアップ開発履歴
■バージョンアップ、リビジョンアップ(無償保守)の主な内容を一覧にしています。
旧版改訂、リバイバル版リリース時などの場合にご参考ください。
FRAMEマネージャ Ver.7 | ||
バージョン | リリース日 | 主なバージョンアップ内容 |
7.0.0 | 23/03/29 |
|
動作環境
OS | Windows 10 / 11 |
---|---|
CPU | OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境 |
必要メモリ(OSも含む) | OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境 |
必要ディスク容量 | 約 30MB以上 |
ディスプレイ(画面解像度) | 1024×768以上 |
他製品との連動 | <連携> Engineer’s Studio®(面内) |
製品購入/お問い合わせ窓口
■FORUM8 オーダーページで購入
製品購入 - オーダーページ にて、バージョンアップ・新規製品・各種サービスの御見積作成・申込・決済ができます。
クレジット利用や、分割払いシステムでの購入も可能です。
ご質問は、バージョンアップセンタ(vc@forum8.co.jp)までお気軽にお問い合わせ下さい。
FRAME(面内)は面内解析のみとなっておりますが,これに「面外解析」「IL解析」「結果集計」機能を付加した製品です。
面外解析およびIL解析については、下記の通りです。
■面外解析
面外荷重に対する解析を行います。
■IL解析
移動荷重、固定荷重を影響線処理します。
■結果集計
面内解析、面外解析ならびにIL解析の結果を集計して編集出力します。
平面骨組み構造を平面上に描いたとき、この平面に沿って力が作用する場合の解析を面内解析、平面の外側から作用する場合の解析を面外解析と称します。乱暴なたとえをすると、建てつけの悪い障子を引いたり押したりして開け閉めするような場合が面内解析、蹴破るような場合が面外解析です。通常のラーメン橋脚でいえば、橋軸直角方向の解析が面内解析、橋軸方向の解析が面外解析となります。
平面骨組み構造にモデル化できるものであればほとんど解析可能です。
二重格点、バネ結合、連成バネ支点、分布バネの機能をうまく利用することで、解析モデルがずっと広がります。また、影響線載荷プログラムを利用すれば、活荷重による最大、最小断面力を求めることができます。 以下に解析できる構造物の一部を挙げます。
■橋梁:斜張橋、トラス橋、アーチ橋、ラーメン橋、連続橋、弾性支持された連続橋
■橋脚:ラーメン橋脚
■基礎 :杭基礎
■その他:アーチカルバート、ボックスカルバート、樋門樋管
以上のように多岐にわたっていますが、中でも弾性支承で支持された多径間連続桁の解析には、二重格点のバネ結合がサポートされている本プログラムがその威力を発揮します。
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