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■   町田聡の3Dコラム【コンテンツはサービスだ!】
■■■                           2012年6月4日
■ 町田聡(アンビエントメディア代表/コンテンツサービスプロデューサー)
http://twitter.com/machida_3ds

このメールニュースでは、プロジェクションマッピングやデジタルサイネージ、
ARなどの3Dコンテンツ・システムとその運用を提供するフォーラムエイトの
ソリューションにおいてプロデューサーを務める町田聡氏の執筆により、
最先端の3Dコンテンツサービスとその展開について紹介していきます。
フォーラムエイト機関誌Up&Comingにて連載中の、同氏執筆「3Dコンテンツ
ニュース」も併せて是非ご覧ください。

●――――― 町田聡の3Dコラム【コンテンツはサービスだ!】─────●

第3回「3Dテレビ」

コンテンツサ―ビスプロデューサーの町田聡です。
このコラムは、コンテンツからの発想で皆様の業務の幅を広げていただくこと
を目的としています。今回は「3Dテレビの製品化」について見てみましょう。

■1. 3D映像の歴史
3D映像(写真と映画)自体の歴史は、ほぼ写真や映画の歴史と同時期に始まり、
すでに170年以上の歴史があります。その始まりは、1830年〜1840年ごろイギ
リスの物理学者サー・チャールズ・ホイートストンによって「装置」として発
明されたstereoscope(ステレオスコープ)まで遡ることができます。
日本では、老中の水野忠邦が天保の改革を始めた時代です。つまり、3D映像は
新しい表現技術ではないということ、写真や映画の黎明期にはすでに、3D映像
に関する多くの試行錯誤が行われていたことを忘れてはいけません。
その後、1860年ごろから3D写真(ステレオカード)が世界的に出版され、ビュ
ーアなどのハードや専門の出版社が「ステレオワールドツアー」のタイトルの
もとカメラマンを世界中に派遣するなど、一大3D写真ブームが巻き起こります。
一方、映画においてはフランスでの制作時期を経てハリウッドでのエンターテイ
ンメントの時代に入り、1950年代と1980年代にブームがあって、今回の2010年
前後の第三次3D映画ブームにつながっています。
エンターテインメント以外にも、医学などの業務分野においても3D映像は機能
として使われてきました。その最もポピュラーな例としては、眼底写真の撮影
などがあります。

■2. 3Dテレビ元年
このような歴史のなかで、2009年の3D映画「アバター」の公開をきっかけとして、
2010年には日本の各社から3Dテレビが発売されました。皆さんの記憶にも新しい
と思いますが、この年はマスコミもこぞって「3Dテレビ元年」と言ったものです。
この年に発売された3Dテレビの多くは「アクティブシャッター方式」です。
この時期の各社の3Dテレビ事業をコンテンツサービスの観点から考えてみると、
「ハードとしての3Dテレビ」、「コンテンツとしての映画とサッカーワールド
カップ」、「ブルーレイ3D規格によるパッケージによるデリバリ」と、一見バラン
スが取れているように見えます。
この3要素が揃ったために、各社は一気に3Dテレビ事業へと乗り出したのです。
その先陣を切ったのはパナソニックで、アバタ―のブルーレイ3Dを独占しテレ
ビに付けるなど、ハリウッドに乗り込んで映画産業との連携を強化してきました。
パナソニックが最初に3Dテレビを発売した時は、「3Dテレビは映画用であり、映
画以外は2Dで見てください」という位置づけでした(2009年のCEATECでの説明)。
一方ソニーは、映画はもとよりワールドカップに投資してその3D映像を見せるた
めや、プレイステーションのゲームを3Dで見せるためなど、すべての分野で3D
映像を見てもらう目的で3Dテレビを位置づけていました。
後にパナソニックも方針転換を行い、映画以外のすべての映像を3Dテレビで、
ということになっています。

■3. 3Dテレビ元年前夜
実は、日本(世界?)で最初の3Dテレビは、1995年に発売された三洋電機(当時)
の2D/3Dワイドテレビ「立体ビジョン」です(※1)。
また、メガネ不要の裸眼3Dディスプレイも三洋電機が提供していましたが、裸眼
3Dディスプレイを本格的に商品化したのはシャープが最初で、2002年には裸眼3D
の携帯電話を(※2)、2004年には15インチのPC用ディスプレイとノートPCを製
品化しました(※3)。
このように日本のメーカーは、世界に先駆けて3D機器の商品化に着手しています。
この機運は個別のメーカーから業界全体に広がり2003年には「3Dコンソーシアム」、
「立体映像産業推進協議会」が設立されています。
筆者はこれら団体に設立時より参加し、その活動を見てきましたが、2010年の
各社の3Dテレビ発売については大変違和感を覚えた記憶があります。
実は業界としては、裸眼もメガネ式も含めてさまざまな方式が試行錯誤されていた
時期であり、業界全体がアクティブシャッター方式でメガネをかける方式に向かう
とは誰も考えていませんでした。
むしろ、「裸眼でないと家庭には受け入れられない、それにはまだ技術開発が必要
であり、数年先になりそうだ」というのが業界の雰囲気であり、3Dは鳴かず飛ばずが
続く様子でした。
パナソニックは当時この2つの団体には所属していませんでしたが、2010年に
アクティブシャッター方式で発売することになり、そのマーケティングをきっかけ
に、火蓋を切ったように各社が3Dテレビ市場に参戦しました。
この時の筆者の印象としては、「見切り発車だな」と思うと同時に、コンテンツ
サービスとしてバランスが悪いと感じていました。

次回は、3Dテレビ元年以降について見る「3Dテレビの誤算」について考えます。

【参考資料】
※1 三洋電機(当時)の2D/3Dワイドテレビ「立体ビジョン」(1995)
http://jp.sanyo.com/advertising/series_ad/95/10.htm
※2 ドコモ、3D対応液晶搭載のカメラ付きiモード端末「SH251iS」(2002/11)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/11678.html
※3 シャープ、裸眼で3D表示できる15型液晶「LL-151D」(2004/06)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0610/sharp.htm


【関連リンク】
▼Up&Coming 96号 新連載「3Dコンテンツニュース Vol.1」
 http://www.forum8.co.jp/topic/3Dcontents96.htm
▼FORUM8デザインフェスティバル2011-3Days 町田氏による講演資料(PDF)
 http://www.forum8.co.jp/fair/image/design-fes2011/PDF/Day2/Day2_S06.pdf
▼同講演の模様(ムービー)
 http://www.forum8.co.jp/fair/image/design-fes2011/Day2_PM/Day2-08.html
▼Up&Coming93号「ちょっと教えたいお話:プロジェクションマッピング」
 http://www.forum8.co.jp/topic/tyotto93.htm
▼3Dレーザスキャン・モデリングサービス
 http://www.forum8.co.jp/product/3Dscan.htm
▼3D模型サービス
 http://www.forum8.co.jp/product/3Dmokei.htm
▼6Kマルチクラスタデジタルサイネージシステム
 http://www.forum8.co.jp/product/6K.htm

●─────────────────────────────――●
【リクエストを募集します】

このコラムで取り上げてほしいコンテンツに関するテーマがあれば、
下記Twitterアカウント宛てにリクエストをお送りください。
機会を見てコラムにふさわしいものは取り上げたいと思います。
※取り上げられない場合もありますので予めご了承ください。
また、フォーラムエイトではコンテンツに関するご相談や講演、
コンサルティングもお受けしていますので、お気軽にご連絡ください。

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町田聡の3Dコラム【コンテンツはサービスだ!】

    アンビエントメディア代表
3D /AR / DIGITAL SIGNAGE CONSULTING
3D PROJECTION MAPPING CONSULTING
  コンテンツサービスプロデューサー
   町田 聡 MACHIDA Satoshi
--------------------------------
Twitter:http://twitter.com/machida_3ds
facebook:http://facebook.com/machida.3DS
著書:http://www.amazon.co.jp/%E7%94%BA%E7%94%B0-%E8%81%A1/e/B005117ZHO

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