橋百選 |
BRIDGES 100 SELECTION |
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1. 若戸大橋 鋼吊橋 北九州市 |
橋長 ● 627m 幅員 ●15.2m |
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洞海湾に架かる199号の有料橋。日本で最初の吊橋で地域高規格道路に指定される。若松区と戸畑区を結ぶ吊橋である。竣工当時は東洋一の吊橋であった。その後、建設された長大橋は、若戸大橋を参考にして設計が行われた。1989年、交通量増大のため主塔を替えずに歩道を廃止し、2車線を4車線に拡幅するという世界初の工事を行った。2012年開通50周年記念イベントが開催された。歩道が廃止されてから航路(渡し船)が市民の足として活躍している。(乗船時間3分100円)
2. 秋月眼鏡橋 石造アーチ橋 朝倉市 |
橋長 ● 17.9m 幅員 ●4.6m |
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秋月眼鏡橋は、洪水のたびに流出する板橋に代わり堅牢な永久橋を築造したいとの藩主の命を受けた家老宮崎織部が、長崎の石工を雇い、文化7年(1810年)に築造させた石橋である。この橋は日本で唯一の御影石(花崗岩)造りの石橋で県指定有形文化財になっている。1805年に工事が開始され約2年後、完成直前に崩壊したため、再度の工事で5年後の1810年に完成した。優雅な形の橋は、秋月の町並みのシンボルとなっている。長崎橋、オランダ橋とも呼ばれていた。
3. 筑後川昇開橋 可動橋 大川市 |
橋長 ● 507m |
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筑後川昇開橋の建設には大変な苦労があったと伝えられている。橋脚の深さは約15〜19mと記録されているが、有明海は干満の差が大きく、水面が一定でないため
掘削作業は困難を極め、橋桁を架ける時は船で運び、潮と浮力を利用したと記録されている。筑後川の水面は有明海の干満の影響を受け、一定ではなく干潮の時は小船は通行できるが、中型船以上は列車通過まで一時、止まらなければならなかった。そこで佐賀線設置の時、船舶会社と協議、列車通過以外は船舶が優先されるようになった。そのため昇降式可動橋が作られたと言われている。現在は、昇開橋可動桁の滑車補修工事のため平成25年6月末まで全面通行禁止となっている。(国指定重要文化財)
4. 常盤橋 木橋 北九州市 |
橋長 ● 85m 幅員 ● 6m |
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常盤橋は江戸時代初期に紫川に架設され大橋と呼ばれていたが、元禄5〜7年に架け替えられてから常盤橋と呼ばれるようになった。常盤橋は小倉から九州各地にのびる諸街道の起点、終点であり、当時紫川の東西を結ぶ橋は二つしかなく、城下町の中心にあった常盤橋は非常に重要な橋であった。江戸時代の終わりごろまで、木の基礎であったためすぐに腐り、大雨のたびに流され、架け替えられていた。1800年代初期に当時としては珍しい石杭に替えたことで、橋は強度を増し、補修や維持が容易となった。平成7年、木材(ボンゴシ材:西アフリカ産)を使用したことにより、江戸時代と同じ木の橋としてよみがえった。
5. 太宰府天満宮の太鼓橋 5径間アーチ橋 太宰府市 |
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朱塗りの欄干、心という文字をかたどった神池、心字池に架かる太鼓橋。この太鼓橋と平橋の三つの橋は仏教思想にいう
過去 現在 未来の三世一念の相を現わし、この橋を渡ることにより、三世の邪念を払うと言われている。
6. 香椎かもめ大橋 鋼3径間連続箱桁(中央部) 福岡市 |
橋長 ● 789m 幅員 ● 14.8m |
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博多湾に架かる橋である。愛称はシーガルブリッジ。箱崎ふ頭と香椎パークポートを結ぶ。臨港道路香椎パークポート線の一部である。福岡市内の橋梁で一番長い。大きなかもめが羽を広げているように見える。
7. 海の中道大橋 アーチ橋 福岡市 |
橋長 ● 750m 幅員 ● 11.5m |
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博多湾に架かるアーチ橋で、アイランドシティと雁の巣とを結ぶ。都市計画道路
海の中道アイランド線の一部。1日の通行量は2万台を超えるため、現存のアーチ橋の横に同規模のアーチ橋を新設する4車線化の工事が行われている。(完成は2014年春)
8. 朧大橋(おぼろおおはし) RC固定アーチ橋、連続PC中空床版橋 八女市 |
橋長●293m 幅員●11m |
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福岡県内最大のアーチ橋。久留米都市圏から八女市北部を経て八女郡星野村を結ぶ目的で架橋されたが、周辺の道路が未完成のため、交通量は日に僅かしかない。二股に分岐する
アーチリブを有するアーチ橋として、2002年の土木学会田中賞の作品部門を受賞した。
9. 矢部川大橋 PC3径間連続斜張橋 柳川市 |
橋長 ● 517m 幅員 ● 20.28m |
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矢部川に架かる有明海沿岸道路の橋で、主塔間の距離261mは、コンクリート製斜張橋としては、日本一の長さである。平面曲線の影響を改善するための傾斜主塔の採用や国内初のストッパーの採用等、多くの技術的特徴を有する。主塔の基礎は国内最深の50mである。2008年土木学会田中賞の作品部門を受賞した。
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(Up&Coming '13 新年号掲載) |
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