マンホールの設計・3D配筋 Ver.10 バージョン更新内容

2024年 09月 26日 更新

Ver.10.00.00更新日:'24.05.31

機能拡張

1.計算関連

  • 「特殊人孔構造計算の手引き(R5.4),東京都下水道サービス(株)」への対応として、マンホールの常時設計において以下に対応しました。
    • 鉛直ラーメン解析時に、ハンチ端における曲げ応力度の照査に対応しました。
    • 浮き上がり検討時の周面摩擦力を、共同溝指針の考え方で計算できるようにしました。
    • 浮き上がり検討時に、上載土のせん断抵抗を考慮できるようにしました。
  • 水道基準における変位振幅の算出時に、10-6レベルのひずみおよび駐車場設計指針による速度応答スペクトルの算出に対応しました。
  • 最小鉄筋量の照査として、500(mm2/m)での照査に対応しました。
  • 円形床板において、前後方向と左右方向で個別に鉄筋を指定して計算できるようにしました。
  • 開口部のFEM解析の照査位置の設定で、せん断の最大/最小(Smax/Smin)の位置を自動で抽出できるようにしました。
  • 地震時の浮き上がりの判定時に液状化層と扱う層の指定に、液状化の判定結果を自動で反映できるようにしました。
  • 本管接合部の照査における液状化による地盤沈下量の入力項目に、液状化の判定の結果を自動で反映できるようにしました。
  • マンホール常時の検討を水平ラーメン解析で行うとき、側壁の荷重を直接指定可能としました。
  • マンホールの耐震計算において、床版開口部の重量を躯体から控除できるようにしました。
  • マンホールに作用する静止土圧が三角形分布となる深度(15m)を任意に指定可能としました。
  • 開口がある床版に群集荷重を考慮する場合に、群集荷重も開口を考慮して計算できるようにしました。

機能改善

1.入力関連

  • 本管接合部の照査において、地震動による屈曲角の照査有無を指定可能としました。
  • 集水桝で開口モデルの自動生成を行ったとき、土砂形状の個別指定を考慮した荷重を設定するようにしました。
  • 円形側壁に開口がある場合に自動生成される開口計算モデルの生成方法を拡張しました。
  • 「地盤」画面の地層データの入力表において、セルの移動方向を指定できるようにしました。
  • マンホール常時の解析条件の自動設定において、躯体幅Bと床板間隔Hの比の扱いを改善しました。

2.計算関連

  • 水平方向ラーメン解析時において、剛域長が0になっても計算可能としました。
  • 許容支持力が算出できなかった場合は、計算実行時にメッセージを表示するようにしました。

3.計算書関連

  • 組立式マンホールにおいて、継手バネ特性に第2勾配(SMT1)、第3勾配(SMT2)が適用されたときのステップ数を表示するようにしました。
  • マンホール常時の部材重量の出力において、斜壁部材も体積算出の計算式を出力するようにしました。
  • 矩形マンホールにおける地震時水平方向照査において、断面力が一定となる部材の部材中央位置の表示を改善しました。
  • 断面照査の出力において、断面形状図に鉄筋を表示するようにしました。
  • 開口部FEM解析の計算書出力で、メッシュを表示しない形状図(原点、照査位置を表示)を追加しました。
  • 開口部FEM解析の断面力図は上側をマイナス、下側をプラスとして表示するようにしました。
  • 開口部FEM解析の計算書の改ページ、照査位置名称が長い場合の表示を改善しました。
  • 開口部FEM解析の計算書に、「照査位置、配筋」及び「考え方」の出力を追加しました。
  • 集水桝の底版作用荷重の算出式を表示するようにしました。(等分布荷重の場合)
  • 出力値の書式設定で、応力度の曲げとせん断を個別に指定できるようにしました。

不具合対策

1.図面作成

  • 円形マンホールの側壁開口配置により、帯鉄筋が開口内に配筋される場合や加工図寸法が配筋図と一致しない場合があるのを修正しました。

ヘルプ修正

1.概要

  • バージョン及び改良点-Ver.10.0.0について
  • プログラムの機能概要-適用基準及び参考文献

2.操作方法

  • 『入力』モードの操作-基本条件
  • 『入力』モードの操作-部材・材料-配筋データ
  • 『入力』モードの操作-荷重-荷重(載荷・任意荷重)
  • 『入力』モードの操作-荷重-荷重(水平荷重)
  • 『入力』モードの操作-考え方-考え方(常時)
  • 『入力』モードの操作-考え方-考え方(地震時)
  • 『入力』モードの操作-考え方-考え方(共通)
  • 『入力』モードの操作-開口部-本管接合部

3.計算理論および照査の方法

  • マンホールの常時設計-部材設計-開口部解析モデルの生成-開口モデルの自動生成
  • マンホールの耐震設計-地盤の応答変位-地盤の変位振幅算出
  • マンホールの耐震設計-地盤の応答変位-速度応答スペクトル
  • マンホールの耐震設計-安定照査-浮き上がりの検討

Ver.10.00.01更新日:'24.07.16

不具合対策

1.入力関連

  • 一部の環境にて、3Dモデル表示のエラーにより製品が強制終了する場合がある不具合を修正しました。
  • 基本条件画面でマンホールの地盤変位を直接入力する条件としたとき、「地盤変位」画面の節点番号および深度Zが昇順に表示されていないのを修正しました。(x64版のみ)

2.計算関連

  • 中壁ありの矩形側壁を剛域を考慮した水平ラーメン解析で計算したときに、エラーが発生するのを修正しました。
  • 埋め戻し土の深度=躯体最下面の深度 となっている場合に、最下部材の水平方向の照査でエラーが発生する場合があるのを修正しました。
  • 組立式マンホールのデータで「画面確定→計算実行」を何度も繰り返すと、計算実行時にプログラムが終了する場合があるのを修正しました。(x64のみ)

3.計算書関連

  • 基本条件で水道基準を選択したときに、「考え方(地震時)」画面でTGを自動設定としていても、計算書に直接指定値のTGが表示されるのを修正しました。

4.図面作成

  • 円形マンホールの側壁開口位置により3D配筋が生成できない場合があるのを修正しました。(x86版のみ)

ヘルプ修正

1.概要

  • バージョン及び改良点-Ver.10.0.1について

Ver.10.00.02更新日:'24.09.26

不具合修正

1.入力関連

  • マンホール常時の検討を水平ラーメン解析としたとき、側壁への作用荷重が変わるような条件変更を行っても、側壁の作用荷重が初期化されないのを修正しました。
  • 集水桝の検討で土砂形状を別形状指定にしたとき、3面の土砂高を0(レベル差=躯体高)にすると、別形状の土砂も土砂高が0の状態になるのを修正しました。
  • 地盤変位の直接入力で深度も指定するとき、地盤変位画面において地盤変位が正しく描画されないのを修正しました。(x64のみ)

2.計算関連

  • 集水桝の地盤反力度の照査で、最大地盤反力度<許容地盤反力度 となっているのにNG判定になる場合があるのを修正しました。

3.図面作成

  • 円形マンホールに、不要な中壁正面図が作図される場合があるのを修正しました。
  • 円形開口補強筋長(水平、垂直)が正しくない不具合を修正しました。

ヘルプ修正

1.概要

  • バージョン及び改良点-Ver.10.0.1~10.0.2について

更新履歴バックナンバー

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