Q1. |
橋脚の降伏剛性時Tに「収束精度」という項目があるが、ここにはどのような数値を入力したらよいのか。 |
A1. |
データにもよりますが、収束精度を1.0(kN)で計算していただきますようお願いいたします。 |
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Q2. |
骨組直接入力の下部工における「降伏剛性時T」が“不要”となっていて“入力”を選択できない。 |
A2. |
下部構造の形状が橋台ではないかと思われます。格点座標の入力画面で指定されている下部構造の形状をご確認ください。ここで下部構造の形状に橋脚を指定しますと、降伏剛性が入力できるようになります。
「道示X」(P26の1)に「地震時保有水平耐力法による耐震設計では橋脚の降伏剛性を用いる。」と記載されています。本プログラムではこの記述に準拠し、骨組直接入力の場合、橋脚は、震度法では部材断面で入力された剛性を、保耐法では降伏剛性時Iで入力された降伏剛性を用い固有周期を算出しています。橋台では、震度法、保耐法ともに、部材断面で入力された剛性を用い固有周期を算出しています。 |
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Q3. |
[降伏剛性時T]のねじり抵抗モーメントに“0”を入力して計算できるか。(ねじり抵抗モーメントを無視して計算できるか。) |
A3. |
ねじり抵抗モーメントが0であると、フレーム計算が行えません。
従いまして、ねじり抵抗モーメントには0より大きな値を入力する必要があります。最小値の0.00001を入力してください。 |
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Q4. |
橋脚の地震時保有水平耐力直角方向の照査で、せん断破壊のためμa=1.00となった。
これを等価線形化法で照査する場合に許容塑性率を曲げ破壊型として求めてよいとするのはなぜか |
A4. |
一般に、耐震設計では曲げ破壊型となるように設計するのが望ましいとされていますが、壁式橋脚の橋軸直角方向のように、橋脚の曲げ耐力が大きく、損傷を曲げ破壊型となるように設計することが合理的でない場合は、耐震計算上は塑性域のねばりを期待せず、許容塑性率を1.0として照査します。
本プログラムでは、破壊形態の入力がなく、内部的に「曲げ破壊型」と仮定して許容塑性率を求めていますので、破壊形態が「曲げ損傷からせん断破壊移行型」および「せん断破壊型」の場合は、ユーザ様ご自身で本プログラムの照査結果の許容塑性率を1.0に読みかえてご判断頂けますようお願い致します。 |