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下水道管の耐震計算
下水道管本体鉛直断面、軸方向、管きょの接合部の耐震計算プログラム

最新版製品価格 ●リリース 2013年11月
UC-1 水工

 はじめに
(社)日本下水道協会「下水道施設の耐震対策指針と解説−2006年版−」(以下、耐震対策指針)では、下水道施設の耐震設計について規定されています。そのうち、円形管きょである差し込み継手管きょおよび一体構造管きょの耐震計算を行うプログラムとして、弊社では4製品をラインナップしています。

今回、それらの製品を統合した「下水道管の耐震計算」をリリースする予定となっており、ここではその概要を紹介いたします。
 製品概要
耐震対策指針では、管きょの構造や材質、重要度等により、照査すべき項目が規定されています。これは、同書に記載の耐震計算マトリックス表で確認する事ができます。弊社では、このマトリックス表に基づき、1.鉛直断面(耐荷力)の計算 2.鉛直方向断面(応力度)の計算 3.管軸方向の計算 4.管きょの継手部の計算 に分類し、それぞれ個別の製品としてリリースしており、以下の4製品となっています。

1.下水道管鉛直断面の計算(RC管、陶管)
2.下水道管鉛直断面の計算(強プラ管、ダクタイル鋳鉄管)
3.下水道管軸方向の計算
4.下水道管継手の計算

新製品「下水道管の耐震計算」は、これら4製品を1つの製品に統合したプログラムとなります。

同じ管種について鉛直断面と継手の計算を行う場合など、複数製品にわたって検討する際には、管データや地盤データを各々の製品に入力しなければなりません。下水道管シリーズの各製品では、地盤データや基準値データを共有する事ができますので、その手間はある程度軽減されますが、新製品ではデータを共有する手間を省く事ができます。また、各製品の検討項目はそれぞれ異なりますが、その計算過程では部分的に同じ計算を行っているところもあり、計算書をそのままマージすると同じ計算過程が複数出力され、計算書の編集が必要となりますが、新製品ではそのような手間も省く事ができます。

新製品の計算機能は、基本的に既存の4製品を踏襲したものとなりますが、土かぶり高を範囲指定して、複数の土かぶりの条件について一括で計算する機能や液状化の判定機能を追加する予定です。土かぶり高の範囲指定時には土かぶり高毎の結果を比較表形式で出力する事ができます。液状化の判定方法は耐震対策指針に記載されている、H14道路橋示方書X耐震設計編に準じたものとなり、レベル1、レベル2地震時に対しての判定が可能となります。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲図1 計算書プレビュー画面

 おわりに
以上、新製品「下水道管の耐震計算」の概要を紹介させていただきました。新製品では統合前の各製品に比べ、よりお客様にご活用いただけるものと存じます。今後もユーザ様からのご要望を取り入れて改良、改善に努めてまいりますのでどうぞご期待ください。





管種 地震動による 鉛直断面の強度  管軸方向の強度  液状化 傾斜地
マンホールと管きょの接続部  管きょと管きょの継手部  永久ひずみ 地盤沈下  永久ひずみ 硬軟急変化 浅層不整形
屈曲角 抜出し量 屈曲角 抜出し量 耐荷力 応力度 管体ひずみ 応力度 抜出し量 屈曲角 抜出し量 抜出し量 抜出し量 抜出し量









鉄筋コンクリート管(開削工法用) Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv1・2 Lv1・2
鉄筋コンクリート管(推進工法用) Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv1・2 Lv1・2
陶管(開削工法用) Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv1・2 Lv1・2
硬質塩化ビニル管(ゴム輪接合) Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv1・2 Lv1・2
強化プラスチック複合管 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv1・2 Lv1・2
ダクタイル鋳鉄管(自然流下管) Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv2 Lv1・2 Lv1・2







硬質塩化ビニル管(接着接合) Lv1・2
ダクタイル鋳鉄管(圧送管) Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2
鋼管 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2 Lv1・2
Lv1・2:レベル1地震動、レベル2地震動で検討する項目、Lv2: レベル2地震動で検討する項目
―:耐震検討を必要としない項目
(Up&Coming '13 晩秋の号掲載)
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