New Products |
|
|
Mind&VR UC-win/Road for MindSet |
|
脳活動を計測するMindsetユニットとVRの連携 |
|
|
|
人間とコンピュータとが相互作用する装置では、キーボード・マウス・ジョイスティック・あるいは3Dマウスを使用するなど、入力時の機能がこれまで制限されていました。現在は、ゲームなどでジェスチャーによる入力方法が可能になってきています。任天堂
Wii やPlayStation Move、MicrosoftKinectなどでは、専用の装置を使用せずにゲームと人間との相互作用が可能です。
こういった傾向を背景として、車あるいはロボットの操作といった高レベルのタスクを行うため、EEGベースの装置を開発しています。
|
ハンドレスコントロールを司る装置として、NeuroSky のMindSet が挙げられます。これは脳の活動を計測する機能付きBluetooth ヘッドセットです(EEG)。
ヘッドフォンが2つとマイクが1つ付いており(図1)、左側のヘッドフォンにある3つの電極とユーザの前頭部にある1つの電極により、脳活動の特性を示すEEG信号が記録されます。
|
▲図1 MindSetユニット(Neurosky) |
EEG信号の解析を行い、信号コンポーネント(アルファ波、ベータ波、ガンマ波、デルタ波、シータ波)、またメディテーション係数やアテンション係数のような2 つのパラメータを抽出することができます(図2)。これらの係数は使用者の精神状態を示します。リラックスしているときはメディテーション係数が高くなり、特定事項に注意を向けているときアテンション係数が高くなります。
|
▲図2 “脳波ビジュアライザー”(Neurosky) |
|
EEGテクノロジーの活用事例として、フォーミュラ・ワン(F1)レースが挙げられます。ゲームをさらに面白くするため、2人のプレーヤが競争できるようになっています。このため、2
つのMindSetユニットをリアルタイム(@60Hz)に読み込み(図3)、メディテーション係数とアテンション係数を抽出できるインターフェースを開発しました。
図3
2つのMindSetユニット(左右)から読み込み、
各ユニットのメディテーション係数とアテンション係数を抽出(赤と緑の階調) |
|
これは、米国アリゾナ州のフェニックスストリートサーキットで開催される予定であったF1レースを仮想したVRデータです(図4)。サーバとして機能したインタフェースにより、2
人のプレーヤが別々のマシンでレースを行います。
車の加速はアテンション・パラメータで制御され、使用者が集中すると車の動きが加速する仕組みになっています。最初の実験では、ブレーキをかけるより加速する方が容易であり、前もってトレーニングを行わなければ両方の制御は難しいようです。
フォーラムイエイトでは、脳波などの生体情報を活用した研究システムをご提案しています。
|
|
|
▲図4 フェニックスF1サーキット |
|
▲図5 ゲーム性もあり、展示システムとして好評 |
|
(Up&Coming '11 新年号掲載) |
|
|
>> 製品総合カタログ
>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート
|