Engineer's Studio® Ver.10 バージョン更新内容

2023年 5月 18日 更新

Ver.10.00.00更新日:'21.03.31

プログラムの機能追加・改善

  • 軸力変動を考慮したM-φ要素とM-θモデル(ばね要素)に対応しました。この機能を使用するには、「軸力変動オプション」が必要です。また、曲率照査、塑性率照査(H24道示)、残留変位照査、変位照査(H29道示)についても軸力変動を考慮した応答値と照査値が算出されます。
  • ナビゲーション「性能基準|平板要素」を追加しました。非線形平板要素の基準値となるコンクリートと鉄筋のひずみ値を表示するようにしました。
  • 固有値解析時の剛性を、断面定数のEI(ヤング係数と断面二次モーメントの積)とフレーム要素やばね要素の剛性低減率を乗じるように変更しました。 フレーム要素の剛性低減率は、フレーム要素に割り当てられているM-φ特性の種類(バイリニア、トリリニア等)に関係なく、EIを降伏剛性で除した値となります。断面と連動したばね要素の剛性低減率は、EIや降伏剛性がM-θの関係に変換されて算出されます。従来は、M-φ特性がトリリニアの場合のみ1より小さい剛性低減率が算出され、M-φ特性の第1勾配(バイリニアの第1勾配、トリリニアの第1勾配)に乗じられていました。したがって、たとえば、弾性梁要素やファイバー要素にバイリニアのM-φ特性を割り当てている旧版のデータは固有値解析結果が変わる場合があります。
  • 軸方向引張鉄筋比に関する補正係数Cptを自動算出している場合の入力レポート出力では、任意設定で入力されたCptの値が表示されていましたので、自動と表示するように変更しました。

プログラムの不具合修正

  • H29道示IIIの5.1.5(前提条件)、5.6.1(PCの限界状態1の曲げ軸力)、6.2.2(鉄筋の耐久性)、6.3.2(部材の耐久性)に関する曲げ応力度算出において、負の曲げや軸圧縮を受ける断面力が作用したときに、鉄筋やPC鋼材の引張応力度が最大となる位置で照査が実施されていなかった不具合を修正しました。
  • 示方書条項が「道示-III H24」の照査用詳細入力を用いたばね特性(M-θモデル用)は塑性ヒンジ長Lpの入力ができないので骨格曲線が成立しないはずですが、誤ってLp=1000mmで算出されていた不具合を修正しました。
  • 任意に与えた「初降伏ひずみの値と発生位置」を定義した円形鋼製断面の充填なしのM-φ特性は、圧縮降伏点を計算するときは引張降伏を考慮せず、引張降伏点を計算するときは圧縮降伏を考慮しない処理が必要でしたが、そのようになっていなかった不具合を修正しました。
  • 断面照査用詳細入力において、終局強度法-曲げの示方書条項が「NEXCO二集 FRP」「海洋架橋 H17」「アラミド研 H10」「JH二集」のいずれかのとき、任意設定で入力されたFRPシートの横拘効果のパラメータρfrpを正しく考慮していなかった不具合を修正しました。
  • 断面から自動生成するばね要素(M-θ)モデルを、断面照査用詳細入力を適用せずにM-φの入力と塑性ヒンジ長の直接入力だけから作成できるはずでしたが、実際はできなかった不具合を修正しました。
  • 非線形平板要素の鉄筋の性能基準「引張レベル1」を算出するときに、平板断面で入力された鉄筋比を考慮していた不具合を修正しました。有効鉄筋比を考慮するように修正しました。これにより、平板要素の損傷色が変わる場合がありますが、平板要素の結果の数値は変わりません。
  • 有効プレストレスを与えたPC鋼材を断面に配置したモデルの初期状態の設定を「固有値解析で初期断面力を使用」にチェックを入れて固有値解析だけを実施した場合に「初期断面力は収束しませんでした」というエラーが発生する不具合を修正しました。FEM解析を実施したときの固有値解析は問題ありませんでした。
  • 断面から生成するM-φ特性をH29道路橋示方書V耐震設計編によって作成したとき、自動算出された曲率の性能基準のうち、Allowable の値が間違っていた不具合を修正しました。修正前は Ultimate の値を1.2で割っていましたので割らないように変更しました。
  • 示方書条項が「H29道示III」または「H29道示IV」のM-φ特性を割り当てたM-φ要素がある場合を入力データチェックによって検出し、エラーメッセージを出すようにしました。
  • 平板要素の鉄筋の変形性能基準の判定結果(レベル分け、色分け)が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。計算結果には影響ありません。
  • フレーム要素に載荷する分布荷重の変化点の荷重値を荷重図に正しく描画していなかった不具合を修正しました。計算自体は正しく処理されています。
  • メッシュ要素の要素座標系が異なる複数のメッシュ要素に平板面荷重を要素分布で載荷したときの荷重図が正しくなかった不具合を修正しました。最初に選択したメッシュ要素の荷重の方向になっていました。荷重図だけの不具合であり、実際の荷重や荷重合計、解析は正しく実施されています。
  • 基本荷重ケースが多い場合に、ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重合計一覧」の内容をレポート出力において改ページが正しく処理されていなかった不具合を修正しました。
  • 残留変位照査の許容値は「(h-h2)/100」と表示されるべきでしたが、「h/100」と表示されていた不具合を修正しました。表示の問題であり、計算結果には影響しません。
  • 限界状態照査に関する任意設定のレポート出力で「終局曲げ結果一覧」は、軸力のみ、曲げのみ、両方、のいずれかが照査可能ですので「終局曲げ・軸力結果一覧」という表現に変更しました。
  • ファイバー断面に非構造材料の数値断面が追加されているとき、入力データのレポート出力「ヒステリシス」で「メッシュ分割表示」の内容が出力されない不具合を修正しました。
  • 平板モデルジェネレータ「円形穴あき円筒」のガイド図に表示されているAlpha1の向きが逆になっていた不具合を修正しました。

Ver.10.00.01更新日:'21.04.22

プログラムの不具合修正

  • プリ処理ボタンを押した時や照査を実行したときに正しく実行されずにエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • プリ処理中に入力データを変更できてしまい、その結果エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 結果付きで保存したファイルを読み込んで降伏変位を直接入力した残留変位照査をクリックするか、入力データのレポート出力を行うと「Argument out of range error」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  • 節点数約6万、平板要素プリミティブ数2万、ばね要素1万の大規模平板モデルを読み込むときのメモリ使用量と処理時間を大幅に削減しました。この問題はVer10.0.0で発生していました。
  • 軸力変動を考慮したM-φ要素の曲率照査において、許容曲率を算出するときの軸力がM-φ特性で与えられた軸力の上限と下限を超えた場合に、許容曲率がゼロになっていました。その場合の応答曲率は軸力の上下限値のM-φ特性で算出されるので許容曲理も同じようにしました。
  • 選択された荷重ケースを計算して初期断面力を算出する際に、残留変位照査、塑性率照査、PFD変位照査の入力データチェックでエラーになる場合を検出してしまい、初期断面力を算出することができない不具合を修正しました。
  • 断面照査用詳細入力において終局強度法-曲げの示方書条項が「NEXCO二集 FRP」の「タイプI」場合にコンクリートの断面要素に対して「Edesを考慮」にチェックを入れ、かつ、「FRP横拘束材料」をオフにすると「H14道示V」のタイプIのコンクリート応力ひずみ曲線を使用してM-φ特性を算出していた不具合を修正しました。この場合は「H14道示V」のタイプIIのコンクリート応力ひずみ曲線を使用するようにしました。
  • ナビゲーション「節点と要素|M-φ要素詳細|M-φ要素詳細」の「CSVエクスポート」を実行するとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • ファイバー要素に割り当てるファイバー断面数が10個以上存在する場合にリボン「結果|照査一覧|ファイバー一覧」を確認しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ファイバー要素の個別結果でセルをクリックして表示されるコンクリートヒステリシスの骨格曲線がグラフ領域をはみ出して表示される不具合を修正しました。
  • 断面に薄いアウトライン図形を用いた断面要素がある場合にファイバー断面の表示が消えてしまう不具合を修正しました。描画の問題であり、計算結果には影響しません。

Ver.10.00.02更新日:'21.07.06

プログラムの機能追加・改善

  • 節点やフレーム要素の個別結果(時刻歴結果)のデフォルト状態では時刻歴グラフを描画しないようにしました。これにより、総計5万ステップなどのように解析ステップ数が多い場合の画面操作性が向上しました。
  • 解析ステップ数が6万、ファイバー要素が千個の中規模モデルをFEM解析すると、後半のステップのメインプロセスに速度低下が発生していたので改善しました。
  • 材料データベースの鉄筋SD295Aを削除してSD295に変更しました。名称の変更のみで降伏点等の物性値は変更前と同じです。
  • フレーム要素に活荷重(影響線解析)を入力するときは着目点が必要なので、ナビゲショーン「荷重|活荷重の定義|フレーム要素着目点」を追加しました。従来は着目点をナビゲーション「照査設定|フレーム要素着目点」でのみ入力できていました。
  • レポート出力「入力データ|荷重ケース、ラン、平均」において、「シーケンス荷重」を選択できるようにしました。
  • 非線形解析の収束結果を確認するボタンを「クイックアクセスツールバー」に登録できるようにしました。最初に登録していればそれ以降は、FEM解析後であっても照査後であっても1回のクリック動作で収束結果画面を呼び出すことができます。
  • 平板要素の性能基準「ひずみレベル、ひずみ基準」を入力データのレポート出力「平板断面|平板ひずみ基準」に出力するようにしました。
  • UC-1/RC断面計算 Ver8.0.11 で保存されたファイルの断面形状をインポートできるようにしました。
  • 断面から生成するばね特性を「H24年7月NEXCO二集」にして「断面から生成」をオフにしたとき、タイプIIの直接入力は不要なので入力できないようにしました。
  • 入力データのレポート出力「M-φ要素詳細」と「ばね要素詳細」の要素名の並びがランダムになっていましたので、入力されている要素の並びとなるように変更しました。

プログラムの不具合修正

  • 射影長荷重が正常に載荷されない場合がある不具合を修正しました。
  • M-φ要素の軸力設定を「初期状態より設定」とし、曲率照査を同時性なしとした場合に、許容曲率を算出するときの軸力が「初期状態より設定」になっていなかった不具合を修正しました。
  • 平板要素断面力を要素座標系や全体座標系で表示するときのコンタ図凡例の最大最小の範囲が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。これは描画上の問題であり、計算結果には影響しません。
  • 軸力変動を考慮したM-φ特性を設定した場合に、骨格表示をオンにしたM-φ要素の個別結果において、「曲げモーメント-曲率」のグラフが表示されない不具合を修正しました。
  • 円形のファイバー断面に対して「円形のグリッド」でセル分割した場合の描画が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。計算結果には影響しません。
  • 結果付きファイルを読み込むと結果モードにならない場合がある不具合を修正しました。
  • 入力データのチェック後に断面を削除するなど行い、再度入力データのチェックを行うとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • バイリニアやトリリニアのばね特性を「d-F」入力で行うとFEM解析時にエラーが発生して計算できない不具合を修正しました。
  • モデルチェックやプリ処理実行後にプログラムを終了しようとするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • モデルチェックやプリ処理を実行後に断面の名称を変更しようとするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|解析設定」で材料特性が線形のまま残留変位照査の設定があるとき、FEM解析直後に「ストリームへの書き込みエラー」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  • ファイバー要素のモデルを計算して結果付きで保存後にそれを読み込み、ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ファイバー断面」を開くとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 断面から作成するばね特性を「H24年7月NEXCO二集」または「H10年1月耐震資料+動的+降伏点の処理[My=Mu]」にしてMとθを直接入力する場合に、γpとL'の計算用にφy0とMy0を入力するように修正しました。従来はγpとL'の計算にφy0とMy0ではなく、入力されたφyとMyを使っていました。
  • 平板要素の名称に半角アンダーバー「_」が含まれていると平板面荷重のレポート出力が正しく表示されない不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「影響線」において、「荷重or数値表(活荷重/抽出キー)」内のチェック状態が保存されない不具合を修正しました。
  • 平板面荷重のレポート出力で分布の向きの座標系は常に全体座標系なのですが、要素座標系と表示される場合がある不具合を修正しました。
  • ばね特性の入力でF1とF2に同じ値が入力されている場合に、数値計算誤差によって、F1>F2と判断されて「パラメータを見直してください」というエラーメッセージが発生する不具合を修正しました。
  • 表示設定で要素名称の文字を四角で囲む設定をオフにしてDWG/DXFエクスポートすると四角で囲んだ状態になる不具合を修正しました。
  • 平板要素を「任意形状メッシュ要素」で作成するときに、既存の節点をクリックしていくと、アドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • ばね特性「バイリニア+GapHook型」の第1勾配K1と第2勾配K2を同じ値にしていると、ばね特性のグラフが描画されない不具合を修正しました。描画の問題なので計算結果には影響しません。
  • 任意設定のレポート出力「ラン」において、ばね要素を含むグループを非表示にし、ばね要素の数値結果をい表で出力する設定にしたとき、印刷プレビュー画面で警告メッセージが表示される問題を対策しました。グループの表示設定をオフにしている場合は、数値テーブルを表示しないようにしました。

Ver.10.00.03更新日:'21.07.27

プログラムの機能追加・改善

  • 軸力変動を考慮したM-φ要素の計算処理を改善しました。これにより、せん断力の時刻歴応答にみられるスパイク現象(応答値が急激に大きくなる)を抑制する効果が期待できます。従来は積分時間間隔を細かくする対処方法のみでしたので、モデルによってはそれが不要になります。
  • ナビゲーション「荷重|質量一覧|動的質量照会」の総和に対する慣性主軸座標系の表現方法を変更してわかりやすくするとともに、節点質量や要素質量に個別の慣性主軸座標系ベクトルを表示するようにしました。
  • ばね特性サムネイルから呼び出す「ばね特性エディタ」画面のタブ(6成分)のグラフの画質を改善しました。

プログラムの不具合修正

  • 動的解析を行うときの整合質量マトリクスに含まれる回転慣性質量がzp軸回りとyp軸回りを逆にしていた不具合を修正しました。
  • 残留変位照査、塑性率照査、変位照査の結果画面で「NG」と表示されるべき箇所に「降伏無」と表示される不具合を修正しました。描画の問題なので計算結果には影響しません。
  • オプションライセンス「土木構造二軸断面計算(旧道示)」が無く、オプションライセンス「部分係数設計(H29道示)」がある場合に、断面から生成するM-φ特性を入力することができない不具合を修正しました。
  • 鉄筋ヒステリシスの「εstを定義」にチェックを入れてもそのための入力が未完成の場合に、FEM解析を行って結果付きで保存すると、結果付きとして読めない不具合を修正しました。この問題は64bit版で発生していました。32bit版では発生しません。
  • 残留変位照査、PFD残留変位照査、塑性率照査、PFD変位照査において降伏変位や限界変位を直接入力することができない不具合を修正しました。
  • 断面照査用詳細入力画面で横拘束鉄筋の降伏点を変更してもM-φ特性の算出にすぐに反映されなかった不具合を修正しました。ファイルに保存するときは正常に処理されていましたのでファイル読み込み後は正しいM-φ特性の値となっていました。
  • 照査用詳細入力を定義したばね特性「H10年1月耐震資料」を断面から生成しないスイッチにしている場合の旧データ読み込み処理(ケース載荷、シーケンス載荷)に関する不具合を修正しました。従来は断面のEIから線形弾性剛性をs作成していました。M-φの第1勾配を使うように修正しました。
  • 照査用詳細入力画面から呼び出す簡易照査画面で3次元M-N相互作用図や2次元M-N相互作用図を計算するとき、断面内に細長い長方形の鋼板の断面要素があると、「My/Mz入力角度」をクリックしたときに「応答なし」になる場合がある不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「荷重|ランの定義|シーケンス荷重」から呼び出す画面で動的荷重を追加後に「新規挿入」ボタン(新規追加ボタンの右側)をクリックするとList index out of range error が発生する不具合を修正しました。

Ver.10.00.04更新日:'21.08.18

プログラムの機能追加・改善

  • H29道路橋示方書V耐震設計編の断面(PFD照査用詳細入力)から連動したばね特性(M-θ特性)を「H24年7月NEXCO二集」の場合に算出するためにM-φの自動算出を行うようにしました。そのときの許容回転角は「H24年7月NEXCO二集」の算出式または直接入力を選択できるようにしました。
  • 断面、アウトライン、M-φ特性、ばね特性、ヒステリシス、材料を呼び出したときのウィンドウのタイトルにそれぞれの名称を表示するようにしました。
  • ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ファイバー断面」においてプリ処理を実行すると「メッシュ数」タブに表示されるファイバー断面の順番が順不同に表示されていましたので、入力順となるようにしました。

プログラムの不具合修正

  • 断面(照査用詳細入力)から連動したばね特性を直接入力で作成した場合にナビゲーション「性能基準|ばね要素|変位レベル、変位基準」の設定ができない不具合を修正しました。
  • 直接入力された初期断面力と断面から連動したばね要素の軸力設定が「初期状態より設定」の場合は、ばね要素に設定されている参照部材の軸力を取得すべきでしたが、そうなっていなかった不具合を修正しました。
  • 変形性能基準の各レベルの色を変更してもFEM解析後の結果画面に反映されない不具合を修正しました。
  • テトラリニアのばね特性がある場合に結果付きで保存してそれを読み込むと結果モードにならない不具合を修正しました。
  • 断面と連動したM-φ特性やばね特性の設定画面「係数」タブ内に表示されている安全係数の値が正しく表示されていない不具合を修正しました。表示だけの問題であり、プリ処理や計算実行時は正しい値になっていましたので計算結果は変わりません。
  • ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ファイバー断面|メッシュ数」に「地震動:タイプIまたはII」という表示は不要なので削除しました。
  • 入力データのレポート出力「ヒステリシス|メッシュ分割表示」で各断面要素に割り当てているヒステリシスの名称が出力されない不具合を修正しました。

Ver.10.00.05更新日:'21.10.25

プログラムの機能追加・改善

  • 断面を構成する断面要素が多い断面が多数あるような大規模モデルにおいて、断面を削除すると時間がかかる問題を改善しました。
  • 個別結果のグラフの縦軸と横軸のスケールを各グラフで共通とするか個別とするかの設定を追加しました。従来は共通のみでした。
  • 断面サムネイルで表示している寸法値を小数点以下の桁数も表示できるように、システムオプションの入出力フォーマットに設定を追加しました。
  • 断面を構成する断面要素にアウトラインが割り当てられていない場合を検出し、エラーを発生させてFEM解析へ進めないように入力データチェックを強化しました。
  • 断面要素に材料が割り当てられていない場合は、その断面要素を無視して計算していました。今版より、その状態を検出してエラーとし、計算できないようにしました。
  • 入力データのレポート出力「荷重ケース、ラン、平均」のシーケンス荷重に地震波形が含まれている場合に、地震波形のグラフや最大最小の数値表を出力するスイッチを新設しました。
  • 入力データのレポート出力「M-φ特性」にM-φ特性のグラフや数値を出力するスイッチを新設しました。

プログラムの不具合修正

  • 断面と連動したM-φ特性に軸力1個を設定し、M-φ要素の軸力設定を「M-φ特性より設定」にした場合、曲率照査の設定が同時性オンでもオフでも、必ず、許容曲率φaが再算出されていましたが(常に同時性オンの状態)、同時性がオフの場合は許容曲率φaを再算出しないように変更しました。
  • 断面と連動したM-φ特性を複数個の軸力で定義し(軸力変動考慮)、M-φ要素の軸力設定を「任意設定」にし、曲率照査の同時性を考慮しない場合の許容曲率が間違っていた不具合を修正しました。
  • 「ばね要素の抽出クエリ」の設定が複数行ある場合で、ばね要素が2個以上のグループに属しており、かつ、抽出キーも重複している場合に、ばね要素の照査結果(平均)に結果が表示されない不具合を修正しました。
  • 二軸曲げを受けるプレストレス部材に対して曲げ耐力の照査(Mumin < M < Mumax)を実施すると解がみつからない場合がありましたので修正しました。
  • フレーム要素の個別結果「モーメント-曲率」の「計算結果」タブの数値がM-φ要素の場合に間違っていた不具合を修正しました。具体的にはフレーム要素に分布荷重などが載荷されている場合に荷重を考慮した計算結果が表示されていました。それらを考慮していないソルバーの計算結果を表示するようにしました。この不具合はVer9では問題ありませんでした。
  • ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査」に着目点が設定されていないPFD照査があると照査を実行したときにアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • i端とj端に異なる断面を割り当てたときの結果画面で、断面の形が複雑な場合のソリッド表示が正しく表示されない不具合を修正しました。描画の問題であり、計算結果には影響しません。
  • 充填コンクリート有りの鋼製橋脚の断面のねじり定数がゼロとして算出される場合がありましたので修正しました。
  • 解析設定がケース載荷のモデルに材料が割り当てられていない鉄筋ヒステリシスや鋼板ヒステリシスが存在するとエラーが発生して計算できない不具合を修正しました。
  • 固有値解析実施後に結果モードのまま減衰モデルの設定を変更してから編集モードに戻り、再度固有値解析を行うと「減衰のいくつかのエラー」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  • 断面に非構造材料がある状態で断面照査を実行するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 節点数や要素数が多い結果付きファイルを読み込むと性能基準(ばね要素の変位、M-φ要素の曲率、ファイバー要素のひずみ)の値が表示されない不具合を修正しました。
  • 断面照査用詳細入力において、終局強度法-曲げの示方書条項が「NEXCO二集 FRP」「海洋架橋 H17」「アラミド研 H10」「JH二集」のいずれかに対して、コンクリートの応力ひずみ曲線が描画されない不具合を修正しました。描画の不具合ですので、M-φ特性やFEM解析は正常に処理されていました。
  • ナビゲーション「モデル特性|M-φ特性|M-φ特性表」の骨格タブ内の「バイリニア(非対称)」タブ内で、上下スクロールバーを動かすと、「No such item for count:4.」 というエラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|入力設定」でM-φ要素を使用しない設定にすると、ナビゲーション「節点と要素|剛体要素」の下に「M-φ要素」や「M-φ要素詳細」が表示される不具合を修正しました。
  • FEM解析後に任意設定のレポート出力「荷重ケース」で生成ボタンを押し、不要な行を削除するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 入力データのレポート出力「M-φ要素詳細」が、全てファイバー要素の場合に出力されていなかった不具合を修正しました。
  • 断面から自動生成するばね要素(M-θ)モデルにおいて、平均荷重ケースの許容回転角(抽出キーがMax/Minの場合)が間違っていた不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「性能基準|ファイバー要素|ひずみ基準」において、自動算出された値が負であるべき箇所が正の値になる場合がある不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「部分係数設計|橋脚変位照査|PFD変位照査」において、δlimitのタイプを「δyEd、δls2d、δls3d」の中から選択できない不具合を修正しました。
  • 断面と連動していないばね特性(M-θモデル)を複数個の軸力で定義し(軸力変動考慮、ユーザ定義の複数M-φ)、ばね要素の軸力設定を「任意設定」にした場合に、ばね特性のM-θが正しく算出されていなかった不具合を修正しました。

Ver.10.00.06更新日:'21.11.16

プログラムの機能追加・改善

  • ある基本荷重ケースの中で載荷対象となる節点や要素が空の状態になっている荷重値が、他の基本荷重ケースを削除することにより消される挙動になっていましたが、残すように変更しました。

プログラムの不具合修正

  • 断面と連動していないばね特性を割り当てたばね要素の軸力の設定が「M-θ特性より設定」になっているとばね要素の照査で「ばね座標系にフレーム要素が定義されていません。」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「フレーム要素時刻歴」を作成した後にフレーム要素を削除して、再度レポート出力のリストを編集しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • モデル空間で要素を選択した後に断面サムネイルの名称を選択してDeleteキーを押すと、名称の文字だけでなく要素も削除されていました。要素を削除せずに名称の文字のみを削除するようにしました。
  • ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」に表計算ソフトでコピーした内容を貼り付けるとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「フレーム要素時刻歴」を作成した後にカテゴリを「モーメント-曲率」に変更するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「節点と要素|M-φ要素|M-φ要素詳細」の「安全係数」の列にゼロが表示される不具合を修正しました。
  • 結果付きで保存されたファイバー要素用のコンクリートヒステリシス(放物線、JSCE)のデータがあるファイルを入力データのみ保存すると、そのファイルを読み込んでFEM解析できない場合がある不具合を修正しました。
  • 簡易照査画面で、H14道路橋示方書V耐震設計編のコンクリート充填無し鋼製橋脚の断面の圧縮降伏曲げモーメントMycと引張降伏曲げモーメントMytの値がどちらか一方に一致していた不具合を修正しました。
  • 簡易照査画面で、H24道路橋示方書V耐震設計編のコンクリート充填無し鋼製橋脚の断面の圧縮降伏曲げモーメントMycは圧縮降伏ひずみで決定されていますが、詳細レポート出力すると引張降伏ひずみの情報が出力されていた不具合を修正しました。
  • コンクリート充填鋼製橋脚の断面のM-φ特性(バイリニア)を算出するときに、降伏ひずみ発生位置の任意入力がある場合とない場合とで終局曲率の値に約0.1%の微小な違いが発生してしまう不具合を修正しました。
  • 簡易照査画面の表において、ひび割れ曲げモーメント、降伏曲げモーメント、終局曲げモーメントの曲率の値が正負反転して表示されていた不具合を修正しました。表示の問題であり、計算結果には影響しません。
  • 結果付きで保存したファイルを読むと、ナビゲーション「節点と要素|M-φ要素詳細|M-φ要素詳細」の並びがM-φ要素の順番とは異なっている不具合を修正しました。

Ver.10.00.07更新日:'21.12.27

プログラムの機能追加・改善

  • 断面に鉄筋やPC鋼材を「直線配置」で入力するときに1本だけの場合を「幅&本数」と「本数&ピッチ」に対して考慮するようにしました。従来は1本配置に対応していませんでしたので計算には使用されていませんでした。
  • ナビゲーション「照査設定|曲率照査|曲率照査」の表内で最後の行にある1行を削除すると自動的に最初の行にスクロールされていた挙動をスクロールしないように変更しました。
  • ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」で入力しているRayhleigh減衰のαとβの値の小数点以下7桁目が変更されたときに、変更されたと認識されなかった問題を対策しました。

プログラムの不具合修正

  • 剛体要素の質量座標系が全体座標系と異なり、かつ、並進の質量成分(Mxml、Myml、Mzml)のうちいずれかがゼロの場合に、固有値解析の結果が正しくなかった不具合を修正しました。
  • PC鋼材の配置角度を入力した場合のMc、My0、Mu等の算出と断面図心位置の算出が正しくなかった不具合を修正しました。配置角度が数度のように小さい場合は正しい計算結果との差は小さいですが、M-φ特性の原点で不連続となりM-φ特性が作成できないなどの問題を誘発することがありました。
  • 平板要素の時刻歴結果「ひずみ-ステップ」と「断面力-ステップ」の角度の値(εθ、Nθ)が間違っていた不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「限界状態照査|限界状態 照査用詳細入力」の曲げひび割れ幅に関する入力で、複数の鉄筋(断面要素)のうち、曲げひび割れ幅を計算しない鉄筋がある場合に曲げひび割れ幅が正常に算出されず、ゼロになってしまう不具合を修正しました。
  • 計算しないランと計算するランが混在して設定されている状態で固有値解析を実施し、入力データのレポート出力「固有値解析」を行うと「このランケースは計算されませんでした」というメッセージが表示されていましたが、表示されないようにしました。
  • ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」の「基本設定」タブにおいて、初期状態の荷重ケースを「<<任意設定>>」とし、フレーム要素タブやばね要素タブで値を直接入力したとき、座標系(全体座標系、要素座標系、主軸座標系)の種類が正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  • ファイバー要素に対する鋼製部材のひずみ照査の設定が多数ある場合に、ポストプロセスにかかる時間がかなり遅くなる問題を修正しました。
  • M-φ要素に対して初期断面力が与えられているときに初期状態の解析をすると「初期断面力は収束しませんでした」というエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。これは断面にPC鋼材が角度を持って配置されているときに発生しやすい傾向がありました。
  • ナビゲーション「モデル特性|材料」の表からダブルクリックして呼び出す材料設定画面(炭素繊維シート、アラミド繊維シート)において、繊維目付量や繊維シート1層当たりの厚さを変更しても、単位重量の値が更新されない不具合を修正しました。表示の問題であり、プログラム内部では正常に更新されていました。
  • 断面照査用詳細入力において、円形の鋼製橋脚を設定したとき、レポート出力された「板厚中心位置の半径」の単位が間違っていた不具合を修正しました。また、レポート出力の有効座屈長に単位が明記されていなかった不具合を修正しました。
  • 限界状態照査用詳細入力をクリップボードにコピーし、他のファイルに貼り付けると、せん断に関する内容がコピーされない不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「ラン」において、列「3Dの表示」のチェックをオンオフすると「リストのインデックスが範囲を超えています」というエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
 

Ver.10.00.08更新日:'22.01.31

プログラムの機能追加・改善

  • PC鋼材の材料データベースに1.95E+5(N/mm2)のヤング係数を追加しました。従来の2.00E+5(N/mm2)と選ぶことができます。

プログラムの不具合修正

  • せん断に関する限界状態照査の設計せん断疲労耐力Vrcdの算出でVpd(応答せん断力)が負のときは絶対値をとって算出すべきでしたが、負のまま計算していた不具合を修正しました。
  • ファイバー要素のセルの結果(軸ひずみεa、曲率φyp、φzp、ひずみε、応力σ)がステップ1でゼロになるようなモデルの場合に、ステップ1の結果(軸ひずみεa、曲率φyp、φzp、ひずみε、応力σ)とステップ2以降のεとσの値が間違っていた不具合を修正しました。
  • 簡易形状RC断面で作成した断面に対して断面照査用詳細入力を行うと入力した設定が正しく設定されていない不具合を修正しました。
  • FEM解析後に任意設定のレポート出力「ラン」において、カテゴリを「変形性能基準」にしてリストを追加しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す断面要素1個に対する編集画面「断面要素 鉄筋 エディタ|寸法データ」において、直径を変更した直後(1秒未満)に「断面要素 鉄筋 エディタ」を閉じ、さらに「断面エディタ」も閉じるとアクセス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「荷重|質量一覧|動的質量照会」で表示しているモデル全体に対する回転慣性質量の情報を表示しないように変更しました。節点質量や剛体要素の質量の設定において、3成分が異なる場合に意味のある情報表示ができないためです。表示の問題であり、計算結果には影響しません。
  • 弊社製品「橋脚の設計・3D配筋(旧基準)」がエクスポートしたf3dファイル(UC-win/FRAME(3D) のデータファイル)を読み込みと、せん断に関する照査用詳細入力の設定のうち、斜引張鉄筋の実配置面積Awrealや間隔aがゼロになる問題を修正しました。
  • FEM解析後の状態で、システムオプションのカラー設定で変形性能基準の「結果なし」の色を変更すると3次元モデルの損傷色は変更されますが、凡例の色が更新されなかった不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「節点と要素|M-φ要素|M-φ要素詳細」にM-φ特性が割り当てられていないファイバー要素が表示される不具合を修正しました。
  • UC-1/FRAME(面内)のファイル「*.fmd」を読み込んだ場合やそれを読み込んだ後に保存したファイルを読んだ場合に、フレーム要素の要素座標系に「固定Z軸」と表示される不具合を修正しました。内部的にはデフォルトの「Y軸」として処理されていますので、計算結果には影響しません。
  • 数値断面の矢印Zの色は、システムオプションのカラー設定で矢印X軸の色で変更可能でしたので、矢印Z軸の色で変更するように修正しました。
  • 節点を非表示にした状態だと支点が立体的な図(影付きの3次元表示)にならない不具合を修正しました。
  • 平板要素断面力のコンタ切断図を「プリミティブの境界線有り」という設定でエクスポートすると、出力された画像に境界線が描画されない場合がある不具合を修正しました。
  

Ver.10.01.00更新日:'22.04.05

プログラムの機能追加・改善

  • ばね要素の回転角照査を行うときの許容回転角θaをFEM解析前に決定したばね特性の骨格曲線から求めるスイッチを追加しました。ナビゲーション「照査設定|ばね要素照査|ばね照査用荷重」に「同時性」という列を追加し、チェックオンの場合に解析後に発生した軸力を用いて許容回転角を再算出し、チェックオフのときはFEM解析前に決定したばね特性の骨格曲線より求めた許容回転角となります。デフォルトはチェックオンです。
  • ナビゲーション「モデル特性|M-φ特性|M-φ特性サムネイル」、ナビゲーション「モデル特性|ばね特性|ばね特性サムネイル(断面から生成)」、ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ヒステリシスサムネイル」から呼び出す画面にあった「プリ処理」ボタンを廃止し、自動で各グラフが算出されるようにしました。
  • ナビゲーション「支点|支点」から呼び出す「支点条件」ウィンドウに支点ケースや節点を設定できるように改善しました。
  • リボン「シーケンス結果|固有値解析結果」から減衰モデル画面(固有値解析の結果一覧表や振動数とモード減衰定数の図など)を呼び出すボタンを配置しました。
  • ナビゲーション「荷重|質量一覧|動的質量照会」で表示しているモデル全体に対する質量中心座標と回転慣性質量を表示するようにしました。計算結果には影響しません。
  • フレーム要素時刻歴クエリの変位「δx、δy、δz」のいずれかをオンにしたら残りの2成分をオンにするように変更しました。同様に、「θx、θy、θz」のいずれかをオンにしたら残りの2成分をオンにするように変更しました。
  • せん断に関する断面照査用詳細入力プロパティ画面で、「Mzp(yp)」は「Mzp あるいは Myp」を意味していましたが、わかりやすいように、「Mzp 又は Myp」という表現に変更しました。断面照査用詳細入力リストでは、Mzp と Myp のいずれかにしました。部分係数設計のPFD照査用詳細入力に関しても同様にしました。
  • フレーム要素を選択して複数のフレーム要素に分割するコマンドに比率で分割するか長さで分割するかを指定できるように改善しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」、ナビゲーション「モデル特性|M-φ特性|M-φ特性サムネイル」、ナビゲーション「モデル特性|ばね特性|ばね特性サムネイル」、ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ヒステリシスサムネイル」において、選択された状態のサムネイルをEnterキーで設定ウィンドウを開くように改善しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」に鉄筋本数とPC鋼材本数を表示するようにしました。
  • 新規にモデルを作成すると同時にフレーム要素抽出クエリとばね要素抽出クエリを抽出キーを設定した状態で作成するように改善しました。
  • 組合せ荷重ケースはツリー構造となっており、折りたたんだ状態や展開した状態が混在します。その状態に応じたクリップボードへのコピーやクリップボードからの貼り付けに対応しました。
  • 「近接節点検索・結合」の機能によって近接する複数の節点を1つの節点に結合するとき、削除する対象をナビゲーション「節点と要素|節点座標」の上位側に並んでいる節点としました。
  • FEM解析後の荷重ケースの結果、シーケンス結果「ラン」、シーケンス結果「抽出キー」の結果でカテゴリを「曲率」にしたときの「テーブル表示」に「テーブル表示設定」(i端、j端、集中荷重、分布荷重、着目点、分割点、ガウス点)を指定できるようにしました。

プログラムの不具合修正

  • 収束しにくいモデルの非線形解析において、メインプロセスの途中で計算が止まってしまう場合がある問題を対策しました。
  • 結果付きで保存したファイルを開いた状態で、新たに本製品を起動し、そのファイルを読み込むとアドレス違反エラーが起きる不具合を修正しました。
  • 支点の支点座標系が全体座標系と一致していない場合にナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰モデル」で表示される有効質量比と累積有効質量比の値が間違っていた不具合を修正しました。計算結果には影響しません。
  • 断面照査に関する詳細なレポート出力(標準出力または任意設定の詳細レポート出力)でMy0max、My0min の詳細内容がゼロと出力される不具合を修正しました。
  • 活荷重(影響線解析)支点反力のレポート出力で、もともと支点だった節点の支点の設定が支点ではない状態に変更された後にレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 断面と連動しないばね特性(通常のばね特性)を割り当てたばね要素に対しては「軸力N'設定」が不要なので変更できないように制御しました。
  • 断面照査用詳細入力において、鋼製橋脚を設定したとき、レポート出力された「鋼橋編4.2.4で定義する補剛板(フランジ)の板厚tf」がゼロと表示されていた不具合を修正しました。計算には影響しません。
  • FEM解析後に任意設定のレポート出力「ラン」において、カテゴリを「変形性能基準」にして基準が空の状態でリストを追加した後に印刷プレビューや図の表示を行う処理でアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • スムージングIDが異なる平板要素の結果の数値テーブル「平板要素(Max/Min)」および「平板要素 現在情報」に各グループで最大最小を表示するとき、グループに含まれたグループの場合が考慮されていない不具合と、レイヤ毎の結果にグループを考慮していなかった(常にモデル全体から抽出していた)不具合を修正しました。
  • 入力データ「ばね特性」の印刷プレビュー画面において、空白ページが出力される場合がある不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査」に不整合なPFD詳細用詳細入力が設定されている状態(赤表示)若しくは、ナビゲーション「部分係数設計|PFD詳細用詳細入力」に断面が指定されていない「PFD照査用詳細入力1」があり、それをナビゲーション「部分係数設計|PFD照査」で設定している状態で照査を行い、照査結果をみようとするとプログラムが強制終了する不具合を修正しました。
  • FEM解析を実施する前に任意設定のレポート出力「フレーム要素時刻歴」の表の列「位置X」を変更しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|解析設定」の「質量と自動荷重用の係数|死荷重,固有値解析,動解用」に1より大きい値を入力していると、ナビゲーション「荷重|質量一覧|動的質量照会」の「質量係数を考慮」をクリックする度にモデル全体や節点質量および要素質量の値が増加していた不具合を修正しました。描画上の問題であり、計算結果には影響しません。
  • 固有値解析の結果から各モードにおけるモード減衰定数を算出するときに、ケーブル要素の応答が支配的なモードのモード減衰定数が正しく算出されていなかった不具合を修正しました。
  • コンクリートヒステリシス「Mander」の原点付近のグラフが切れていた不具合を修正しました。描画の問題であり、計算結果には影響しません。
  • 断面と連動した場合のばね要素(M-θモデル)の許容回転角の平均の値は平均した軸力で算出していますので、詳細レポート出力では、そのことがわかるような書式にしました。
  • 鋼製橋脚のコンクリート充填無し円形断面に対してトリリニアのM-φ特性を設定した場合にM-φ特性が成立しないエラーが発生する場合がありましたので修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「断面照査(PFD含む)」にあるリストを削除するとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • 非構造材料を割り当てたフレーム要素を剛体要素にしたときの剛体要素の回転慣性質量の算出が間違っていました。この不具合はVer 10.0.7で発生していましたが Ver 10.0.8 では修正されています(※改定履歴に漏れていたので掲載)。
  • 簡易形状RC断面で作成した断面を複製したりクリップボードにコピーして貼り付けるとエラーが発生する不具合を修正しました。
  • 活荷重が設定されているデータをシーケンス載荷で解析し、ばね要素の個別結果を表示するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  

Ver.10.01.01更新日:'22.06.07

プログラムの機能追加・改善

  • 道路橋示方書V編のせん断耐力Psを算出する際の有効高さdをコンクリートが負担するせん断耐力Sc用と繊維シートが負担するせん断耐力Sfrp用とでそれぞれ個別に入力できるようにしました。
  • 曲率照査の全ての結果をCSVファイルにエクスポートする機能を追加しました。応答曲率、降伏曲率、許容曲率、比率、発生ステップ、許容曲率を算出した時の軸力とその時のM-φ特性の諸数値(φ1、φ2、φ3、φa、M1、M2、M3、Ma)が一覧表で出力されます。
  • 軸力変動を考慮したM-φ要素に対して初期断面力の計算をするときに収束しにくい場合がありましたので改善しました。
  • 従来は、結果モードでリボン「ホーム」タブの「エクスポート|CAD交換フォーマット」を実行すると、モデル図ではなく結果の断面力図がDXF/DWGファイルとしてエクスポートされていましたが、モデル図をエクスポートするように改善しました。
  • 節点座標などの表形式入力において「ヘッダ付きでコピー」をしたときにヘッダのない空の列や「状態」の列の内容(空白)をクリップボードにコピーしないようにしました。
  • Web認証の安定性を改善しました。

プログラムの不具合修正

  • M-φ要素の変形性能基準でyp軸回りの応答曲率を判定するときに、判定用の基準値を正負逆にしていた不具合を修正しました。
  • M-φ特性が割り当てられていないフレーム要素に対して、ナビゲーション「固有値解析と減衰|フレーム剛性低減」の任意設定の低減係数が考慮されていなかった不具合を修正しました。
  • 1次モードの固有振動数が20Hzを超えるような高振動構造物の固有値解析の結果が正しく算出されない場合がある不具合を修正しました。
  • フレーム要素集中荷重の載荷位置がi端(j端)から10mm以内の場合は、数値計算が不安定になることを回避する目的で、載荷位置をi端(j端)位置とする特別な処理があり、その結果、曲げモーメント図や影響線結果が不連続になる問題がありました。特別な処理を行う閾値を10mm若しくは要素長の1%に変更しました。フレーム要素分布荷重の開始(終了)位置がi端(j端)から10mm以内の場合も同様です。
  • 複数のランの節点時刻歴結果をレポート出力(任意設定)すると、最初のランの数値が他のランの数値として表示される不具合を修正しました。平板断面力の時刻歴結果(平板断面)にも同じ問題があり修正しました。
  • 限界状態設計の詳細レポート出力でβnの計算方法が「Md=実際の値」の場合に、[Mudを算出する方向]という不要な出力がされていた不具合および断面力Mzpがゼロと表示される不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|ファイバー断面」から呼び出した画面内で左側の表内の断面要素を選択状態しても右側の図に選択された様子が反映されない不具合を修正しました。
  • モデルをDXF/DWGにエクスポートすると全体Z軸方向に載荷した荷重図の矢印が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。
  • ファイバー要素の時刻歴結果でのカテゴリ「ひずみ」または平板要素の「材料ひずみ」からコンタ図凡例設定を呼び出し、コンタ図の凡例の数値を取り込むボタンを押した場合に、正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「限界状態照査|限界状態 照査用詳細入力リスト」で示方書条項にチェックを入れると、他の示方書条項の内容が残っている場合があり、その場合は正常に入力できない不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「支点|支点」の座標系の列に不正な文字列を貼り付けた場合に赤表示になりますが、正常にするために、座標系ウィンドウを呼び出して設定しても反映されない不具合を修正しました。
  • PFD照査用詳細入力の設定が壊れているファイルを読み込むとプログラムが強制終了する不具合を修正しました。
  • アウトラインの再利用で作成されたアウトラインを含むアウトラインを自動複製したときに、再利用していたアウトラインも複製される場合がある不具合を修正しました。

Ver.10.01.02更新日:'22.08.02

プログラムの機能追加・改善

  • 剛体要素の質量座標系は並進と回転の2種類ありますが、モデルやナビゲーション「荷重|質量一覧|剛体要素質量」に表示していたのは並進でしたので、回転も表示するようにしました。
  • M-φ要素が2万8千個あるような大規模モデルの場合に、ナビゲーション「性能基準|M-φ要素|曲率レベル」の名称を変更しようとすると変更が確定するまでに時間がかかっていた(一時的に応答なしの状態になる)問題を改善しました。

プログラムの不具合修正

  • 鉄筋コンクリート橋脚の非線形性をM-θ関係でモデル化したデータにおいて、断面から生成したばね特性を割り当てたばね要素の要素座標系がフレーム要素を参照していない場合は、計算結果が正しくない事が多いので警告メッセージを出すようにしました。
  • ケーブル要素に割り当てるケーブル材料の単位長さ質量(kg/m)が小さいとき、固有値解析でエラーが発生して計算できない場合がある不具合を修正しました。
  • 「プリ処理」ボタンを押した後に、ナビゲーション「照査設定|橋脚塑性率照査|塑性率照査」の降伏変位や限界変位、ナビゲーション「部分係数設計|橋脚変位照査|PFD変位照査」の変位制限値、残留変位照査の降伏変位がゼロと表示される不具合を修正しました。表示の問題であり、計算は正しく実施されていました。
  • 弾性梁要素に対して残留変位照査、PFD残留変位照査、塑性率照査、PFD変位照査を設定した状態で照査を実行すると「ストリームへの書き込みエラー」が発生していた不具合を修正しました。
  • 曲率照査の詳細レポート出力で、「許容曲率を求めるときのM-φ特性」の出力内容に正しくない数値が表示される場合がありましたので修正しました。計算結果には影響しません。
  • FEM解析を実行後にナビゲーション「照査設定|曲率照査|曲率照査」を設定できなかった不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「部分係数設計|橋脚変位照査|PFD変位照査」の「基本」タブで免震にチェックが入っている場合に「δyEd>δls2d/αm」が成立すると、変位制限値の数字にアスタリスク「*」が付く処理が正常に動作していなかった不具合を修正しました。
  • H14道路橋示方書V耐震設計編のときは、許容曲率は「φa = φy+(φu-φy)/α」と表現すべきでしたが、M-φ特性サムネイルやM-φ特性表では一部「φy+(φls2-φy)/α」と表示されていましたので修正しました。
  • 橋脚塑性率照査や残留変位照査の対象となるフレーム要素が弾性梁要素でかつ、M-φ特性を割り当てられていない場合に、FEM解析を実行すると適切なエラーメッセージが表示されない不具合を修正しました。

Ver.10.01.03更新日:'22.08.19

プログラムの機能追加・改善

  • 未使用データを検出して削除する「整理」コマンドを便利に改良しました。実行後に設定画面が閉じないようにするとともに、検出したデータを一度に削除する「繰り返し検索して削除する」機能を追加しました。

プログラムの不具合修正

  • バックアップファイルを作成する設定のときに、M-φ特性、ばね特性、ヒステリシスのいずれかの設定を変更し、ファイルに保存しようすると「データ保存時に予期しないエラーが起きました」というエラーが発生してバックファイルのみが生成され、元のファイルが消える場合がある不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|ヒステリシス サムネイル」から呼び出すヒステリシスの内容を変更してファイルに保存しようとすると「データ保存時に予期しないエラーが起きました」というエラーが発生して保存に失敗する場合がある不具合を修正しました。
  • M-φ特性を割り当てたファイバー要素に対して、M-φ特性の変形性能基準による判定結果が表示されていなかった不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|ばね特性|ばね特性サムネイル」の1つをクリップボードにコピーし、ペーストすると「List index out of range error」というエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • データによっては、FEM解析を実行しても計算が開始されない場合がある不具合を修正しました。
  • 要素別剛性比例型減衰を指定し、モード選択方法を「モードを選択せずに直接与える」にしたときは、固有値解析は実行されないので、支点の減衰定数を固有値解析結果から設定することはできません。したがって、支点の減衰定数を「最大時」と設定している場合はエラーメッセージを出して計算できないようにしました。
  • 大規模モデル(節点が5万個、支点が2万個、ばね要素が2万個、平板要素プリミティブが1万個)のファイルを読み込む時間がVer.10以降では数時間かかっていた問題を修正しました。

Ver.10.01.04更新日:'22.10.05

プログラムの機能追加・改善

  • 断面サムネイル、ばね特性サムネイル、M-φ特性サムネイル、ヒステリシスサムネイルのいずれかに約2万個のデータがあると、サムネイルが表示されるまでの時間がかかるという問題を改善しました。

プログラムの不具合修正

  • ばね特性「バイリニア(非対称)Gap/Hook」を「d-F」方式で入力した場合に、間隙量(Gap)を考慮せず、かつ、間違った第1剛性で計算していた不具合を修正しました。この不具合は、Ver 10.0.0 以降に発生していました。
  • 計算しないランがある状態で、任意設定のレポート出力に計算しないランに対する出力設定があると、FEM解析後に印刷プレビューするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 鋼製橋脚の降伏曲げモーメント照査において、コンクリート充填無しの詳細レポート出力が間違っていた不具合を修正しました。
  • 平板要素のコンタ図等で凡例の数を多く設定している場合に、レポート出力した図の凡例が途中で切れてしまう不具合を修正しました。

Ver.10.01.05更新日:'22.12.09

プログラムの機能追加・改善

  • 未使用データを検出して削除する「整理」コマンドを実行したときに、どの要素にも接続していない宙に浮いた節点も検出するように拡張しました。また、節点がどの要素に使用されているかを表示する「従属要素の表示」機能を追加しました。
  • 例えば4000個のメッシュ要素を選択して平板面荷重を載荷しようとすると、その処理時間がかなり長くかかっていた問題を対策しました。
  • 平板要素(プリミティブ)を同一節点2回で定義していると「支点が不安定です」というエラーメッセージがでて計算できない問題を対策しました。たとえば、四角形1次要素を「節点A、節点A、節点B、節点C」と設定されている場合は、その状態を検出して適切なエラーメッセージを出すように改善しました。
  • システムオプションで背景色を黒か白のいずれかを選択できるようにしました。インストールする時も背景色を選択できます。

プログラムの不具合修正

  • 巻立てによって配置した断面要素の外側にアウトラインを配置すると、巻き立てた部分がM-φ特性の自動算出に考慮されていなかった不具合を修正しました。
  • 活荷重の種類が分布荷重ではない場合(T荷重、連行荷重)に、影響線の影響値がゼロとなる区間があり、かつ、その区間に活荷重が載荷されていると、活荷重の結果が正しく処理されない場合がある不具合を修正しました。一例を挙げると、全体X軸方向の支点反力が最大となる場合の全体Y軸方向の反力結果(X Max時のY)が、全体Y軸方向の支点反力が最大となる場合の全体Y軸方向の反力結果(Y Max時のY)よりも大きくなる不具合がありました。
  • 照査用詳細入力画面から呼び出す簡易照査画面において、軸力が降伏曲げモーメントの3次元M-N相互作用図や2次元M-N相互作用図の範囲外となっているとき、3次元M-N相互作用図や2次元M-N相互作用図が表示されなかった不具合を修正しました。
  • 限界状態照査「2012コン示」の設計斜め圧縮破壊耐力Vwcdの照査では、fwcdの上限値が9.8N/mm2ですが、詳細レポート出力には上限値が7.8N/mm2と表記されていた不具合を修正しました。計算自体は正しく実施されていますので計算結果は変わりません。
  • アウトラインを作成するときに、アウトラインの再利用をすると「Argument out of range error」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  • フレーム要素数が3000個、組合せ荷重ケースが100個ある場合にFEM解析を実行すると、モデルチェック処理に時間がかかっていた問題を対策しました。
  • 断面(照査用詳細入力)から連動したばね特性やファイバー要素用のヒステリシスに関連した性能基準がある状態で、Engineer's Studio Section形式へのエクスポートを行うと、そのファイルがEngineer's Studio Section で読み込むことができなかった不具合を修正しました。

Ver.10.01.06更新日:'23.01.27

プログラムの不具合修正

  • シーケンス載荷の抽出キーで抽出されたフレーム要素の分布ばね反力を抽出クエリの単位で表示しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「限界状態照査|限界状態 照査用詳細入力」の帯鉄筋の断面積Awの数値をやや違う数値に変更しても変更後の数値が正しく反映されない不具合を修正しました。
  • 断面作成時に作成済みのアウトラインを選択している状態にもかかわらず、実際はアウトラインが選択されていなかった不具合を修正しました。この不具合はVer 10.1.5のみで発生していました。
  • 大規模モデル(節点が34万個、平板要素プリミティブが34万個)をFEM解析すると予期しないエラーが発生して計算できない問題と、34万個のプリミティブを含む平板要素に対して平板面荷重を載荷しようとすると「スタックオーバーフロー」というエラーが発生する不具合を修正しました。

Ver.10.01.07更新日:'23.03.24

プログラムの機能追加・改善

  • 複数の要素を選択するときの方法に、数珠つなぎに接続している要素を検索してすべて選択するコマンド「接続要素を全て選択」を右クリックメニューに追加しました。対象となる要素の種類は、フレーム要素、平板要素、ばね要素、剛体要素、減衰要素、ケーブル要素です。それらが混在していても接続している要素として選択対象になります。
  • ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|横拘束材料」に割り当てられている材料の従属要素表示が無しになっており、かつ、未使用データを検出して削除する「整理」コマンドを実行するとどこにも使用されていないリストとして表示されていました。ナビゲーション「モデル特性|材料」で従属要素表示を有りにし、「整理」コマンドでは削除対象とならないように対応しました。

プログラムの不具合修正

  • 整合質量マトリクスを用いた固有値解析した場合に、有効質量比や累積有効質量比の値が正しくない場合がありました。集中質量マトリクスのときは問題ありませんでした。有効質量比を算出するときは有効並進質量の総和が使用されますが、整合質量マトリクスのように回転慣性質量を考慮する場合は、有効質量に回転成分も含まれます。その結果、フレーム要素の長さが短く、断面幅や断面高さの大きな高振動構造物の場合に累積有効質量比が100%を超える場合がありました。留意点は、刺激係数と有効質量の値は、この問題の影響を受けていないことです。影響を受けたのは、有効質量比と累積有効質量比だけです。したがって、刺激係数の大きいモードを自動選択する処理の結果には影響がありません。
  • フレーム要素時刻歴結果において、ファイバー要素「ファイバー(オリジナル)」のガウス番号2の「断面力-ステップ」グラフが正しく描画されていない不具合を修正しました。描画の問題であり、計算結果には影響しません。
  • 計算しないランが任意設定のレポート出力「フレーム要素時刻歴画面」の対象と指定されているとき、アクセス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|平板要素の断面|平板断面」において、従属要素の表示をさせたときに、従属しているメッシュ要素の名称が正しく表示されていなかった問題を対策しました。従来は、メッシュ要素内のプリミティブに対して平板断面を一度でもov(オーバーライド)して平板断面を割り当てたことがあれば、その情報が残っており、ov(オーバーライド)をオフにしても従属先としてメッシュ要素名称が表示されていましたので、表示しないように変更しました。
  • 平板要素をドラッグで移動したり、移動コマンドや回転コマンドおよびミラーコマンドを実施したりした後で、その平板要素を削除してからアンドゥすると3次元空間でのモデル表示が異常な状態となっていた不具合を修正しました。
  • 鉄筋や鋼板、繊維シートのヒステリシスの入力データレポートにおいて、ヤング係数の数値が間違って出力されていた不具合を修正しました。計算自体は正しく処理されています。

Ver.10.01.08更新日:'23.04.26

プログラムの不具合修正

  • 平板地盤変位の描画は正しく処理されていましたが、平板地盤変位の自動算出が正しく処理されていない不具合を修正しました。
  • ばね特性「トリリニア非対称」の「弾性」の設定が「正側の第1勾配がゼロで負側に正の勾配がある」のとき、そのばね要素に対する初期断面力に負の値が設定されていると初期断面力を発生させることができずに「Solverエラー : 初期断面力: ばねと剛性は両立しません。」が発生していました。このような場合でも初期断面力を考慮した収束計算を正しく計算できるように修正しました。
  • コンクリートヒステリシス「Hoshikuma + 堺-川島」を割り当てたファイバー要素に大きすぎる初期断面力を与えてFEM解析を実行すると、メインプロセスが永久に収束計算を実行する場合がある不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「節点と要素|M-φ要素|M-φ要素」の「タイプI/タイプIIを決めるための照査用荷重定義」が「照査用荷重定義1」に指定されているとき、H29道路橋示方書V耐震設計編の変位照査の入力データレポート出力が間違っていた不具合を修正しました。計算結果には影響しません。
  • ナビゲーション「荷重|荷重の定義|組合せ荷重ケース」の組合せ荷重ケースに対する全体割増係数がナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」に表示される組合せ荷重ケースの合計値に正しく反映されていなかった不具合を修正しました。この不具合は表示だけの問題であり、計算自体は正しく実施されていました。
  • 任意設定のレポート出力「ファイバー一覧」において、既往のリストを複製しても同じ設定になっていなかった不具合を修正しました。

Ver.10.01.09更新日:'23.05.18

プログラムの不具合修正

  • 限界状態設計「安全性-疲労破壊-曲げ」のコンクリートの圧縮応力度照査8.2(1)の式は「γi*σcrd/(fcrd/γb)」ですが、「γi*σcrd/fcrd/γb」として算出していた不具合を修正しました。同様に、鉄筋の引張応力度照査8.2(1)の式は「γi*σsrd/(fsrd/γb)」ですが、「γi*σsrd/fsrd/γb」として算出していた不具合を修正しました。また照査結果画面に表示していた「fcrd/γb」の値が「fcrd*γb」となっていた不具合を修正しました。
  • ケーブル要素がある場合のモード減衰定数の算出処理が正しくなかった不具合を修正しました。
  • ケーブル要素の減衰定数は常に固定値で処理していました。減衰定数の入力画面にケーブル要素を追加して、入力や変更、確認ができるようにしました。

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