Engineer's Studio® Ver.11 バージョン更新内容

2024年 11月 05日 更新

Ver.11.00.00更新日:'23.08.01

プログラムの機能追加・改善

  • 平板要素のリメッシュに対応しました。平板要素のリメッシュは、平板要素の要素分割を何度でもやり直すことが可能な機能です。従来は、一旦破棄してから再度メッシュ要素を配置する必要がありました。最初に、CAD的な線分をモデル空間に配置し、次に平板要素の面を定義します。最後に分割サイズや形の種類を指定して自動分割させます。一旦分割した後でも各線分を延長したり、プリミティブの形を四角形から三角形に変更したりできます。その場合は、再度メッシュ分割が実施されます。モデル空間に配置されたCAD的な線分や面の定義はファイルに保存されますので再利用可能です。
  • 固有値解析を行う「固有値モデル」とRayleigh減衰等の粘性減衰を設定する「減衰モデル」を新設し、ランには減衰モデルを設定するようにしました。道路橋の動的解析では、レベル2地震動のタイプIとタイプII、橋軸方向と橋軸直角方向、地盤種別毎の地震波3波形の組合せを考慮すると合計12回の固有値解析を実施する場合があり、これを2回に減らすことができます。従来版よりも解析全体の計算時間短縮とレポート出力枚数低減が可能です。
  • 固有値解析の高次モードの計算精度を向上しました。モデルによっては高次モードの固有値が少し変わる可能性はありますが、フレーム計算結果(動的解析)に与える影響は限定的となる場合もあります。
  • 引張軸力が大きく、曲げモーメントが小さい場合の曲げ応力度計算の繰り返し計算処理を改善しました。従来は収束せずに結果が算出されなかった計算箇所は、この改善により計算結果が得られる場合があります。
  • 選択したフレーム要素をi(j)端側へ延長するコマンドを追加しました。
  • フレーム要素のi端とj端に互換性のある断面を割り当てた場合にソリッド表示が正しく描画されない不具合を修正しました。従来は、i端とj端の頂点を決定する場合に、各断面要素に割り当てられている材料パラメータ「ヤング係数、ポアソン比、線膨張係数、単位体積重量」が一致するかどうかを判定していました。今回より各断面要素に割り当てられている材料名称が一致するかどうかで判定するようにしました。
  • ばね特性の画面のK1をクリックしたときは単位の「kN/m」がボールドに、δ1をクリックしたときは単位の「mm」がボールドになるように表示を改善しました。
  • FEM解析後の結果テーブル(数値表)や照査結果の結果テーブル(数値表)では、マウスホイールによって現在行(反転表示されているセル)が移動していましたが、入力のテーブル(数値表)と同じ挙動にしました。つまり、マウスホイールすると現在行(反転表示されているセル)は移動せずに数値表がスクロールするようにしました。

プログラムの不具合修正

  • 限界状態設計法の設計せん断耐力Vyd、設計斜め圧縮破壊耐力Vwcd、設計せん断圧縮破壊耐力Vddがゼロの場合、照査結果でOKと表示されていた不具合をNGと表示するように修正しました。
  • 道示III 4.3.4「Asreal>As、Afrpreal>Afrp」の照査結果(計算されている状態)をレポートリストに追加すると、レポートの内容が「計算されませんでした」と表示される不具合を修正しました。
  • FEM解析後に、ばね要素の変形性能基準を「線形」にしても、バイリニアのばね要素の結果が表示される場合がある不具合を修正しました。
  • ケース載荷時の抽出荷重ケースの結果が正しく処理されない場合がある不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」画面の「Cz、Cy」を設定することによってフレーム要素の骨組み線の位置を移動した場合に、限界状態照査の曲げ疲労破壊において応力の算出が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査用詳細入力」で「道示-V H29」の限界状態を「限界状態3」に変更しても、ナビゲーション「モデル特性|M-φ特性|M-φ特性サムネイル」の表示が(φls2?Mls2)のままでしたので、(φls3?Mls3)となるように修正しました。算出される値は問題ありませんでした。またナビゲーション「モデル特性|M-φ特性|M-φ特性表」の列タイトルを(φls2?Mls2)で固定されていたので、(φ1、φ2、M1、M2)のように変更しました。
  • 活荷重の設定で、L荷重、T荷重、連行荷重を全て考慮しない設定にしてファイルに保存すると、そのファイルを読むときに「Can not do live load calculations? no load combinations selected」というエラーがでて読み込むことができない不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「ラン」において、ランの指定がない状態(空白)のレポート出力設定があると、印刷プレビューしたときにアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「性能基準|M-φ要素|任意曲率基準」の表入力画面を表示させた状態で、リボンのファイルメニュー内にある「閉じる」を実行するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 連行荷重が定義された活荷重モデルを計算後に、影響線をCADデータ(DXF/DWGファイル)にエクスポートするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 軸力変動を考慮したM-φ要素の残留変位照査、PFD残留変位照査、塑性率照査、PFD変位照査において、降伏変位や限界変位を応答軸力によって処理する部分に不具合がありましたので修正しました。降伏変位や限界変位の楕円は、応答軸力によって補間した楕円を使用すべきでしたが、既往の軸力の楕円を使っていました。軸力変動を考慮しない場合は問題ありません。
  • ファイバー要素の時刻歴結果(セルの結果)でステップの情報がファイルに保存されない不具合を修正しました。結果付きで保存したファイルを読み込み後はステップが1になっていました。

Ver.11.00.01更新日:'23.08.23

プログラムの不具合修正

  • 大変位解析時のポスト処理方法が大変位で、部材変位の座標系が全体座標系または要素座標系の場合、フレーム要素の変位の結果が正しくない不具合を修正しました。
  • 剛体要素の中にある平板要素の死荷重が正しく算出されていない不具合を修正しました。
  • 鉄道の活荷重(影響線解析)の設定画面において衝撃係数が入力されていても計算に使用されていなかった不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」の「基本設定」タブにおいて、初期状態の荷重ケースを「<<任意設定>>」とした場合のケーブル要素が解析に考慮されていなかった不具合を修正しました。
  • 影響線のレポート設定で自動複製を行うと複製先の影響線(着目点/支点/ばね要素)のチェックが外れる不具合を修正しました。
  • 剛体要素に含まれた平板要素があるとき、剛体要素の名称を変更するなどした後に正しくFEM解析が実施されない場合がある不具合を修正しました。
  • 平板断面に材料が割り当てられていないメッシュ要素があると内部的にエラーが発生しており、その結果平板面荷重の表示がされなかったり、計算できなかったりする不具合を修正しました。
  • フレーム要素やばね要素の時刻歴結果「ステップー変位」のグラフで、「個別スケール」を正しく考慮していなかった不具合を修正しました。グラフ描画の問題なので結果の数値には影響しません。
  • ファイバー要素時刻歴結果の断面図と判例が重なる不具合を修正しました。また、ファイバー要素時刻歴結果のレポート出力に詳細テーブルを出すかどうかの設定を追加しました。

Ver.11.00.02更新日:'23.09.12

プログラムの不具合修正

  • 結果付きファイルを保存すると絶対パスの情報も保存されているために、その入力ファイルと結果付きフォルダを別の場所に移動すると、入力データのみを読み込む(結果モードにならない)不具合を修正しました。
  • FEM解析後に結果付きで保存し、さらに別名で同じドライブに結果付きで保存すると、最初に保存したファイルが結果付きにならない不具合を修正しました。
  • シーケンス載荷モデルを結果付きで保存し、それをファイルのダブルクリックで起動させると、照査結果は表示されますが、シーケンス結果(ランの結果、時刻歴結果)が読み込まれない不具合を修正しました。
  • 充填コンクリート有りの鋼製橋脚の断面のねじり定数が異常な値として算出される場合がありましたので修正しました。
  • 平板要素CSVエクスポートでグループを選んで出力しても全てのグループの結果が出力される不具合を修正しました。
  • 平板要素の変形性能基準「損傷基準(平板コンクリート)」をテーブル表示にして任意設定のレポート出力リストに追加し、プレビューを行うと応答なしの状態になる場合がある不具合を修正しました。
  • 平板要素モデルに対してプリ処理を実施してもナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重合計一覧」に数値が表示されない不具合を修正しました。
  • 平板要素をリメッシュ要素でモデル化したデータをCalculation tool(複数ファイル計算実行ツール)で実行すると結果付きで保存されない不具合を修正しました。
  • ばね要素の変位性能基準が正しくない場合に、それを修正してFEM解析を実行してもエラーとなり計算できない場合がある不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「ラン」において、「断面力(モデル全体)」や「材料応力(モデル全体)」などのリストを複製ボタンによって複製すると、ランが空白になったり、カテゴリが空白になったりする場合がある不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「ラン」において、「断面力(モデル全体)」や「材料応力(モデル全体)」などのリストを複製ボタンによって複製した後に、複数のリストに対してグループの表示をオン、オフするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • 入力データのレポート出力の設定に表示されていない「損傷指標、照査設定、部分係数設計」などが出力されてしまう不具合を修正しました。
  • 静的荷重を細かく分割してステップ数が多くなるモデルを計算し、リボン「シーケンス結果|グループ結果|ラン」のカテゴリ「断面力」をテーブル表示したときに、数値が表示されるまでに時間がかかる不具合を修正しました。
  • 複数の減衰モデルがある場合に、計算されていない減衰モデルを表示させようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。

Ver.11.00.03更新日:'23.10.16

プログラムの機能追加・改善

  • ファイバー要素に用いる各ヒステリシスを一覧形式で確認と修正ができる表形式入力に対応しました。
  • ナビゲーション「節点と要素|M-φ要素|M-φ要素」の「タイプI/タイプIIを決めるための照査用荷重定義」が「なし」と設定されている場合は、ナビゲーション「固有値解析と減衰|フレーム要素剛性低減/ばね要素剛性低減」の「任意設定」時の入力をタイプIの列のみとし、タイプIIの列をグレーにして入力不可とするようにしました。
  • ナビゲーション「照査設定|橋脚塑性率照査|塑性率照査」の「δy、δls2用の基部要素」に、H24道路橋示方書以外のM-φ特性を設定した要素が入力されている場合は、その要素名を赤く表示するようにしました。

プログラムの不具合修正

  • 収束していないステップが存在するとき、ファイバー要素の結果とファイバー要素のひずみ照査一覧の結果が正しく算出されていなかった不具合を修正しました。
  • フレーム要素の減衰に関するパラメータ(Rayleigh減衰のα、β)を任意設定にした状態で、フレーム要素の複製を行うと、フレーム要素の減衰に関するデータが正しく処理されない不具合を修正しました。この不具合が原因で、ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」にある「定数コピー」ボタンを押して、あるランの減衰定数を他のランにコピーしようとするとアドレス違反エラーが発生する場合がありました。もし正しく処理されていないデータファイルを読んだ場合はプログラムがそれを検出して修復するとともに減衰に関するパラメータを再確認するメッセージが表示されます。
  • ナビゲーション「モデル特性|解析設定」の収束方法「WCOMD(非線形 平板)」を指定したときのFEM解析で、設定された最大反復回数を超えて無限に反復する場合がある不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」の「節点」タブでタイプを「任意設定」に設定しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰モデル」の列「粘性減衰設定方法」を「任意設定」に変更したときに、Rayleigh減衰のαとβを入力できない不具合を修正しました。
  • Ver 11で平板要素のリメッシュ機能を追加したことによって、モデル図の描画処理に大きな変更があり、3dsエクスポート機能も改良が必要でしたので対応しました。3dsエクスポートとは、モデル(3次元立体図)を3DStudio ファイル形式でエクスポートする機能です。
  • ファイバー要素に用いる鉄筋ヒステリシス「COM3」のグラフ内に表示しているεsyの表示が間違っていた不具合(単位ミス)を修正しました。数値自体はあっていますので計算結果に影響はありません。
  • ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」において、プリミティブを構成する節点がモデルに存在しない場合は、メッシュ要素として成立していないので荷重図が表示されないなどの問題が発生します。プリミティブが成立していないことを検出するエラーメッセージを表示するようにしました。

Ver.11.00.04更新日:'23.12.20

プログラムの機能追加・改善

  • ナビゲーション「モデル特性|ファイバー要素の断面|ヒステリシス表」に骨格曲線の色を設定できる列を追加しました。

プログラムの不具合修正

  • ばね特性「名古屋高速ゴム支承」のデータベースを開いて異なるリストを選択した後に「照査」ボタンを押すとアクセス違反エラーが発生し、その後ファイルを保存すると「データ保存時に予期しないエラーが起きました」というエラーが発生してバックファイルのみが生成され、元のファイルが消える不具合を修正しました。
  • Ver.11.0.0以降のM-φ要素の計算が正確に処理されない場合があり、個別結果とランの結果とで異なる表示になったり、M-φ履歴応答のグラフがはみ出したりする場合がありましたので修正しました。
  • 解析設定で「内力によるフレーム要素断面力算出」を「1次力+2次力」に設定しているモデルのM-φ要素のフレーム要素結果と照査結果(コンクリートの許容斜引張応力度σI)の値が間違っていた不具合を修正しました。
  • 限界状態設計法において、円環断面のねじり係数Ktの算出処理が間違っていた不具合を修正しました。
  • ゼロ度ではない水平震度荷重を入力しているVer 11.0.0以降のデータでは、水平震度荷重が解析に考慮されていなかった不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重合計一覧」の列「Xo、Yo、Zo、ΣMX、ΣMY、ΣMZ」の数値が正しく表示されない不具合を修正しました。
  • 平板要素に対して任意入力の平板体積力を与えた場合に、自動算出される荷重値が間違っており、解析結果が正しくない不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「抽出キー」において、右側のパネル「ナビゲーション」内の「抽出クエリ|タイプ」に選択肢として「節点」が表示されなかった不具合を修正しました。
  • ある固有値モデルに対して固有値解析を行い、任意設定のレポート出力「固有値解析」において、いくつかレポートを作成した後で、元の固有値モデルを削除すると、レポート出力が不正な状態となり、アドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • 平板要素モデルのFEM解析結果で組合せ荷重ケースに対する平板要素断面力、平板要素ひずみ、材料応力の結果が数値テーブルに表示されない不具合を修正しました。
  • 平板要素モデルに対して、ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値|平板体積力、平板面荷重」に数値と荷重図が描画されず、入力データのレポート出力に荷重図が出力されない不具合を修正しました。
  • 平板要素モデル内のプリミティブに対して節点が定義されていない空白の状態でFEM解析を行うとエラーメッセージが表示されない問題を修正しました。
  • ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」の列「荷重」に基本荷重ケースが指定されていない空白の行がある状態でFEM解析を実行するとエラーメッセージが表示されずに計算状況ウィンドウが停止した状態になる不具合を修正しました。
  • コンピュータのディスプレイアダプタ(グラフィック)がNVIDIA Quadroの場合に、荷重図を表示させて荷重を選択すると平板要素が描画されなくなる不具合を修正しました。
  • フレーム要素の色がFEM解析前と後では正しいですが、FEM解析中は正しく表示されない不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「モデル図」に、平板要素のリメッシュ要素がメッシュ分割された図が出力されない不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「モデル図」に、平板要素「リメッシュ要素」のプリミティブ番号が出力されない不具合を修正しました。
  • メッシュ要素に平板断面が割り当てられていない場合にエラーメッセージ「リメッシュ要素にプリミティブが定義されていません」が表示されていました。「平板要素にプリミティブが定義されていません」が正しい表現ですので修正しました。
  • ヒステリシスやばね特性の骨格曲線の色がサムネイル表示した図に正しく反映されていなかった不具合を修正しました。
  • PFD変位照査の詳細レポート出力において、不要な表現「地震動:タイプI」が出力されていましたので削除しました。
  • 結果付きで保存されたデータを読み込んで結果を破棄し、再度計算した後に結果画面でグループに属す節点を非表示にしても表示されてしまう不具合を修正しました。

Ver.11.00.05更新日:'24.01.09

プログラムの機能追加・改善

  • M-φ特性が「線形」の曲率照査は許容曲率φaがゼロなので、曲率照査結果ではφ/φaの値が無限大のNGと表示されていました。これを「計算されませんでした」と表示してOK/NGの判定をしないように改善しました。
  • 固有値解析やランの結果でアニメーション再生中に結果付き保存を実行すると時間ががかる問題を改善しました。

プログラムの不具合修正

  • ナビゲーション「性能基準|M-φ要素|任意曲率基準」を入力しても、ナビゲーション「性能基準|M-φ要素|曲率基準」に正しく反映されていなかった不具合を修正しました。この不具合は、Ver 11.0.0からVer 11.0.4で新規に作成して保存したデータに内在しています。なお、Ver 10までのデータをVer 11.0.0以降に読み込んで保存した場合はこの問題が発生しません。そのため、Ver 11.0.0からVer 11.0.4で保存したデータファイルを読み込んだ場合は、ファイル読込時に正しい状態に変換するかどうかの確認画面がでてきます。
  • 「プリ処理」ボタンを押した後に、ナビゲーション「部分係数設計|曲率照査|PFD曲率照査」の制限値がゼロと表示される場合がある不具合を修正しました。表示の問題であり、計算は正しく実施されていました。

Ver.11.01.00更新日:'24.04.05

プログラムの機能追加・改善

  • フレーム要素の材端ピン結合(xpピン、ypピン、zpピン)の設定状況を図化して表示する機能に対応しました。
  • 初期断面力に支点反力を追加しました。全体座標系で入力できます。荷重ケースを指定して弾性線形解析した結果から支点反力を初期状態とする機能にも対応しました。
  • 高性能な新しい平板要素の面内モデル「ロング」を追加しました。対象は三角形一次要素と四角形一次要素です。これにより、平板要素の解析精度向上を期待できます。従来の面内モデルは「アイソパラメトリック」と表示されます。
  • 平板要素の座標系設定に円筒座標系を追加しました。これを利用するとメッシュ要素内のプリミティブの座標系が円板構造中心方向と円周方向に設定されます。
  • 平板要素のコンタ切断図に各メッシュ要素の要素座標系で結果を表示する機能を追加しました。
  • 画面解像度が3840x2160ピクセル等の高解像度ディスプレイに対応しました。
  • 平板要素に関して、メッシュ要素内のプリミティブ座標系をオーバーライドする機能を廃止しました。これに伴い、旧バージョンでプリミティブ座標系をオーバーライドしたメッシュ要素があるファイルを読み込んだ場合は、オーバーライドしたプリミティブ座標系を維持するために、1メッシュ1プリミティブに変換し、メッシュ要素の座標系を設定するようにしました。基本的に計算結果が変わりませんが、コンタ図の表示が変わる可能性はあります。
  • 固有値解析後のモード図において、元のモデルの色と揺れているモデル図の色を分けて表示するようにしました。
  • エラーメッセージ「ランと固有値モデルとで異なる地震動タイプが設定されています」をわかりやすい内容に改善しました。つまり、固有値モデルで指定されているレベル2地震動のタイプI/IIと照査用荷重定義で指定されているタイプI/IIの設定を表示して、両者が一致するように設定を促す内容にしました。
  • 着目点(要素)を削除すると関連する断面照査、限界状態照査、PFD照査を削除するようにしました。フレーム要素を削除すると関連する曲率照査、橋脚塑性率照査、橋脚残留変位照査、PFD橋脚変位照査、PFD橋脚残留変位照査を削除するようにしました。ばね要素を削除すると関連するばね要素の照査を削除するようにしました。
  • ケーブル要素CSVエクスポートにセグメントで分割された自動節点の変位を出力するようにしました。
  • 影響線の結果スケール(影響線の変位、力、活荷重)を従来に比率だけでなく単位付きのスケールを選択できるようにしました。
  • 結果付きで保存したときに作成される結果フォルダ内のファイル名を短くするようにしました。これにより、深い階層フォルダにあるファイル名の長いデータを結果付きで保存したときに結果付きで読めない問題を回避できる場合があります。
  • 入力データのレポート出力「ばね特性」と「ばね要素詳細」の出力内容を整理して改善しました。ばね要素の損傷規準を新しい入力データのレポート出力項目として新設しました。
  • 入力データのレポート出力「M-φ特性」と「M-φ要素詳細」の出力内容を整理して改善しました。M-φ要素の損傷規準を新しい入力データのレポート出力項目として新設しました。
  • フレーム要素結果や平板要素結果のCSVエクスポートに、全てのランを対象とするスイッチを追加しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトライン要素」の列「再利用アウトライン名」をコピー・ペースト可能にしました。
  • 任意設定のレポート出力「荷重ケース」の生成ボタンを押して全ての計算結果を出力リストに生成させると場合に、基本荷重ケースのみか、組合せ荷重ケースのみか、抽出荷重ケースのみか、あるいはそれらの組合せかを指定できるスイッチを設けました。
  • 入力データのレポート出力「荷重ケース、ラン、平均」のシーケンス荷重において、積分時間間隔を0.002sとした地震波形のグラフを出力すると出力する波形データ量が多くなりグラフの描画処理が重たくなる問題を対策しました。

プログラムの不具合修正

  • 平板面荷重を載荷している荷重ケースに対して「荷重を質量へ変換」し、固有値解析や動的解析を行い、結果付きで保存したファイルを読み込んで結果を破棄して再度固有値解析を行うと、変換されるはずの質量が解析に考慮されていない不具合を修正しました。その不正な状態の結果付きファイルを読み込んだ場合は、結果を破棄して「荷重を質量へ変換」をオフにして再度オンにすると正しい固有値解析になります。
  • 解析設定で「内力によるフレーム要素断面力算出」を「1次力+2次力」に設定しているモデルのファイバー要素に対する断面照査結果の値が間違っていた不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」の示方書条項を「道示-III H24 [4.2.3]」にして許容値を任意入力に設定すると、道路橋示方書IIIコンクリート橋編には水中部材の許容曲げ応力度がないので、その値は内部でゼロになっていました。変更可能なように水中部材の許容曲げ応力度を表示するようにしました。
  • 鉄筋コンクリート橋脚の非線形性をM-θ関係でモデル化したばね特性が複数の軸力に対して定義されており、かつ、断面から生成したばね特性のTyl(部材軸方向)に固定が指定されている場合は正しい軸力のM-θ関係を解析に使用していなかった不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「抽出キー」で節点に関する結果が正しく動作していなかった不具合を修正しました。
  • 照査用詳細入力画面から呼び出す簡易照査画面のMypとMzpにゼロでない値を入力した後に、レベル2の種類をタイプIからタイプII(またはその逆)に切り替えると、終局曲げモーメントの値がわずかにが変化していたので変化しないように改善しました(例えば、Muの有効数字6桁目の数値が変化、変化の差は約0.0003パーセント)。
  • ナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」の「ばね要素」タブ内において、名古屋高速ゴム支承を割り当てているばね要素に与える初期状態の力が負の値になっていると「初期断面力は収束しませんでした」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  • 限界状態設計法の設計せん断耐力Vyd、設計斜め圧縮破壊耐力Vwcd、設計せん断圧縮破壊耐力Vddがゼロの場合、照査結果でNGと表示されていてもモデル図内で赤表示されない不具合を修正しました。また、安全率が無限大となるようにして厳しい結果として抽出されるようにしました。
  • ケース載荷モデルの断面力図を任意設定のレポート出力に追加しても図が出力されない場合がある不具合を修正しました。
  • 「フレーム要素-集中荷重」をj端からゼロメートルの位置に載荷する設定にしたときに、警告「荷重を質量へ変換する機能により負の質量が生成されています。」が発生していた不具合を修正しました。
  • 「フレーム要素-集中荷重」を設定しているフレーム要素を分割すると、分割後のフレーム要素に対して集中荷重の位置が間違っていた不具合を修正しました。
  • 計算しないランがある状態で、任意設定のレポート出力「抽出キー」を実行すると、アドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「抽出キー」の数値表の内容がナビゲーション「グループ」の表示設定に応じて正しく更新されていなかった不具合を修正しました。
  • 任意設定のレポート出力「抽出キー」の数値表「節点」の内容がナビゲーション「グループ」の「未登録要素表示」のオンオフに応じて正しく更新されていなかった不具合を修正しました。
  • FEM解析後の結果モードでナビゲーション「照査設定|断面照査用荷重定義」の列「レベル2の種類」を変更すると印刷プレビューが表示されない不具合を修正しました。断面照査用荷重定義がM-φ特性に関係している場合は列「レベル2の種類」を変更できないようにしました。
  • ナビゲーション「荷重|質量一覧|フレーム要素質量、平板要素質量」の列「死荷重On/Off」にしてプリ処理後にナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重合計一覧」を確認すると数値が更新されていなかった不具合を修正しました。表示の問題であり、計算自体は正しく実施されていました。
  • ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰モデル」でαβを任意設定で入力してFEM解析を実行すると、ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」でαβの値がゼロと表示される不具合を修正しました。表示の問題であり、FEM解析自体は任意入力されたαβが考慮されています。
  • ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」の「平板面荷重」タブ内で、荷重をクリックしても荷重図がピンク色にハイライトされない不具合を修正しました。

Ver.11.01.01更新日:'24.06.07

プログラムの機能追加・改善

  • ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトライン要素」の「直接入力」において、たたまれて表示されている複数のアウトラインをまとめて「開く/閉じる」ができるボタンを追加しました。

プログラムの不具合修正

  • 過去のバージョンで保存したデータの中に、任意設定のレポート出力「モデル図」の設定が壊れているものがあり、そのファイルを読み込むとアドレス違反エラーが発生してファイル自体を読めない不具合を修正しました。
  • ケース載荷の抽出荷重ケースを節点反力に関して設定しても、その結果が表示されない不具合を修正しました。
  • 軸力変動M-φ要素のM-φ履歴応答グラフ(時刻歴結果、個別結果)の描画が正しく処理されていなかった不具合を修正しました。
  • 断面に貼り付けた繊維シート(FRP)の積層数がゼロのときに、断面照査用詳細入力の入力データをレポート出力して、印刷プレビュー画面から印刷を実行すると途中で「Failed to Figure render for PPF."DrawToPPFCanvas" in SectionDesignCurveGraphPPFRenerClass.」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  • 高解像モニタで起動した場合に、ファイバー要素の時刻歴結果「パフォーマンス(変形性能基準)」でヒステリシスを選ぶことができない不具合を修正しました。
  • FEM解析後に「DXF/DWGモデルエクスポート」すると、平板要素の三角形一次要素がエクスポート対象になっていなかった不具合を修正しました。
  • 入力データのレポート出力「部分係数設計」において、示方書条項が「道示-IV H29」のときの「5.2.7せん断」、「6.2腐食耐久性」、「6.3疲労耐久性」の出力内容が間違っていた不具合を修正しました。
  • シーケンス載荷の抽出キーで抽出されたばね要素の結果(力、変位)を特定のグループだけ指定して任意設定のレポートリストに追加しても、出力されたレポートには全てのグループの結果が表示されていた不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」において、タイプIIのコンクリート応力ひずみ曲線が入力不足によって定義されていない状態でプリ処理を行うとエラーが発生します。その後入力不足を解消してプリ処理を行っても、曲率基準に関するエラーが表示される不具合を修正しました。
  • 平板要素のコンタ切断図において、ナビゲーション「断面力」にチェックボックス「境界線を表示する」、チェックボックス「結果の方向を表示する」、ボタン「スムージング対象範囲の設定」が表示されていなかった不具合を修正しました。
  • 平板要素のコンタ切断図において、ナビゲーション「断面力」の「座標系x',y'の指定方法」を「全体共通の座標軸とする」とした後でボタン「現在設定を新規保存」を押しても、テーブルには「平板要素毎の要素座標を使う」が保存されていた不具合を修正しました。
  • 断面照査用詳細入力において、終局強度法-曲げの示方書条項が「NEXCO二集 FRP」「海洋架橋 H17」「アラミド研 H10」「JH二集」のいずれかのとき、繊維シートの横拘効果を表す体積比ρfrpがレポート出力に印字されていなかった不具合を修正しました。
  • リボンに「VR|3dsエクスポート」ボタンが消えていた不具合を修正しました。
  • 許容せん断応力度の照査用詳細入力画面に文字の重なり等の表示乱れがある不具合を修正しました。

Ver.11.01.02更新日:'24.11.05

プログラムの機能追加・改善

  • 平板面荷重を表す荷重図を表示するために、従来はプリ処理ボタンをその都度押す必要がありましたが、それを不要にしました。平板面荷重の設定を変更した場合でも、自動的に荷重図を再作成するように改善しました。大きなモデルでは、自動的に荷重図を再作成する処理に時間がかかるため、システムオプションに自動処理をオフにする設定も追加しました。
  • せん断に関する断面照査用詳細入力画面「有効高さと有効幅」に「コンクリートのみを考慮した主軸の算出」という情報を表示するようにしました。断面の形や鉄筋配置が非対称な場合に、コンクリートのみを考慮した主軸の方向と鉄筋を考慮した主軸の方向が異なるかどうかを比較して情報表示する機能です。
  • ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」の「基本荷重」には従来プログラムが自動で生成する荷重値とユーザ入力の荷重値が混在していたため、表計算ソフトとのコピー・ペーストが操作しにくい状態でした。プログラムが自動で生成する荷重値のタブとユーザ入力の荷重値タブを分けて表示するようにして改善しました。
  • 入力モードのモデルをプリ処理した後の節点、支点、平板要素のプリミティブ(名称を含む)をDXF/DWGへエクスポートする機能に対応しました。
  • モデル空間内にリメッシュ要素をどのように配置してもデフォルトの要素座標系xl軸が全体座標系X軸と同じ向きになるので、プリ処理後にエラーとなる場合がありました。例えば全体YZ平面に配置したリメッシュ要素のxl軸は全体X軸軸と同じになるのでプリ処理後にエラーになります。デフォルトの要素座標系xl軸の向きをリメッシュ要素の面内に向けるように改善しました。
  • 断面照査用詳細入力画面の「終局ひずみ発生位置」をチェックオンにして圧縮縁からの距離として、zp(yp)軸回りにゼロでない数値を、yp(zp)軸回りにゼロを与えた場合、斜めの方向、すなわち、二軸曲げ方向の終局ひずみ発生位置が定まらないので、結果的にzp軸回りとyp軸回りの両方ともゼロを入力した場合と同じ計算をしていました。意図しない計算結果を得ないように、エラーを出して計算しないように改善しました。
  • 大規模モデル(節点が約8万個、フレーム要素が約5万個、ばね要素が約3万個、平板要素プリミティブが約5万個)のファイルを読み込むと時間がかかる問題(例えば約30分)を改善しました。また、このモデルのナビゲーション「荷重|ランの定義|初期状態」をクリックするとテーブルが表示されるまでに時間がかかっていた問題を改善しました。
  • 繊維シート(FRP、炭素繊維、アラミド繊維)の材料データにある単位体積重量は、繊維目付量と厚さから自動算出されますが、直接入力が可能なようにしました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」から呼び出す断面の作成画面において、鋼断面などのように薄い図形(断面要素)で構成される場合の寸法表示に数字の重なりが生じてみにくくなる問題を対策しました。

プログラムの不具合修正

  • 鉄筋コンクリート部材をファイバー要素でモデル化した結果付きファイルを結果付きとして読み込み、一旦結果を破棄してから再度固有値解析やFEM解析を行うと結果に差異が生じる不具合を修正しました。結果付きで読み込むときに、結果を読み込まず(入力データだけを読み込む)、その後固有値解析やFEM解析を行うと正しい結果になりますので、元の結果付きファイルが正しいかどうかは、その結果と一致しているかどうかで確認できます。
  • ナビゲーション「モデル特性|解析設定」の幾何学的非線形を「大変位」に設定し、かつ、断面定数の大きな数値断面を剛体要素の従節点に接続しているときのモード減衰定数の算定が間違っていましたので修正しました(振動数、固有周期、有効質量、刺激係数は正しい状態でした)。
  • ナビゲーション「モデル特性|解析設定」の「質量と自動荷重用の係数|水平震度荷重用」に入力された値が平板要素とケーブル要素に考慮されていなかった不具合を修正しました。フレーム要素に対しては、正常に考慮され、正しく解析されていましたが、ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重合計一覧」の表示が間違っていましたので、正しい表示にしました。
  • M-φ要素の設定「タイプI/タイプIIを決めるための照査用荷重定義」が「なし」になっているデータを計算させると、問題のない場合であっても、「ランと固有値モデルとで異なる地震動タイプが設定されています。」というエラーメッセージがでて計算できない不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「支点|分布ばね」に負の値を与えると、モジュール「F8AnalysisUtils64.dll」のアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  • アウトラインの入力に不備がある場合、「Geoemtrical object input error|レイヤ数 は 1 以上の値を指定してください」というエラーが発生しますが、どのアウトラインのことなのか不明でしたので、エラー対象ととなるアウトライン名称を明示するようにしました。
  • 入力データのレポート出力に、温度荷重の荷重図と数値表が出力されない不具合を修正しました。
  • ナビゲーションから同じテーブル(例えば、解析設定や材料、節点座標などのいずれか1種類)を何度もクリックして呼び出していると(例えば200回以上)、整数のオーバーフローというエラーが発生する不具合を修正しました。
  • 平板要素(メッシュ要素、リメッシュ要素)のモデルのナビゲーション「荷重|荷重の定義|基本荷重ケース」において、プログラムが自動生成する死荷重や水平震度荷重を複製したときに荷重値が複製されない不具合を修正しました。
  • せん断耐力の照査に関する詳細なレポート出力において、繊維シート(FRP)の有効高さdがゼロと表示される場合がある不具合を修正しました。計算自体は正しく実施されていました。
  • 「ES 11.1.0 Calculation ツール(x64)」(複数ファイルの計算実行ツール)において、「フォルダーをアーカイブ可能にする」にチェックが入っているフォルダ内部のesxファイルを認識しない不具合を修正しました。
  • 変位後の支点が描画されていなかった不具合を修正しました。

更新履歴バックナンバー

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