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 AP-TIPS ●Acrobat その1

●ページ番号、日付、テキストを挿入する

 Acrobat 6.0からPDF文章に「ヘッダ/フッタ」を挿入する機能が追加されました。「文章」→「ヘッダとフッタを追加」を選択すると、右図のダイヤログボックスが表示され、表示する文字(ページ番号、日付、任意のテキスト)のスタイルの指定、表示位置、マージン、追加するページ範囲などの設定が行えます。

▲ヘッダ/フッタの設定例

●バッチ処理(シーケンス)を利用する

 
複数のPDFファイルに対し、一括で編集作業を行うことが可能です。設定可能なコマンドは、セキュリティの挿入/解除、サムネイルの埋込/解除、初期表示の設定などがあり、電子納品のPDF編集などでも活用できます。
 「アドバンスト」→「バッチ処理」(Acrobat5.0以下では「ファイル」→「バッチ処理」)を選択します。コマンドを新規登録する場合は、「新規シーケンス」をクリック (2)設定するコマンドを指定 (3)「編集」ボタンをクリックし、追加したコマンドの詳細設定を行います。


▲コマンドの選択


※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。


  
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 海外土木ITニュース
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橋梁建設・設計協会<ピッツバーグ支部>
サイト名 : Association for Bridge Construction & Design
URL    : http://abcdpittsburgh.org

 海外のユニークな土木IT関連Webサイトにスポットを当てる本コーナーで、今回ご紹介するのは、「Association for Bridge Construction & Design(ABCD:橋梁建設・設計協会)」。
 ちなみに、英語の検索サイトから「bridge」「construction」「design」といったキーワードを基に公的な活動を行っている組織を探そうとすると、おそらく最初に見つかるのがこの「ABCD」。それも<ピッツバーグ支部>のはずです。


「ABCD」発足への契機となったシルバー橋の大惨事

 交通システムをつなぐ重要な構造物でありながら、その物理的状態や建設後の維持管理については、アメリカでもかつてそれほど重視されていなかった「橋梁」。
 そうした流れを大きく転換させたのが67年、米国オハイオ州とウェストバージニア州との州境で起きたシルバー橋の崩落です。このオハイオ川をまたぐ吊り橋が建設されたのは28年。多くの死傷者を出した大惨事からは40年近く遡ることになり、その間の腐食疲労などが原因とされています。
 このことをきっかけに橋梁の点検のあり方が見直され、修復や架け替えも進められました。とは言え、一部関係者には「交通の利便性を向上させる一方で大事故にも直結しかねない橋梁に対する意識は、政府機関はじめ多くの人々に必ずしも正しく浸透しているとは言い難い」との思いもありました。
 そのような危機意識から76年、当時のペンシルバニア州運輸局の橋梁エンジニア、Nalin H. Udani氏らを中心に考案された「ABCD」の思想が具体化に向けて動き出した ― と、Webサイトでは組織化への経緯を紹介。さらに、トップページにはその意図を象徴するかのようにシルバー橋の写真が掲げられています。


ピッツバーグ支部のサイトでは子供向けコーナーに工夫も

 「ABCD」ではサイト上にその目標を明示。これらを支持する受発注者、学生などの組織や個人に対して参加を呼び掛けています。
 一方、「ABCD」にはピッツバーグのほか、ウェスタン・ニューヨーク、イースタン・ニューヨーク、ノース・オハイオ、サスケハナ(ペンシルバニア)といった複数の地方支部が組織されており、参加条件などにはそれぞれ若干のバラツキも見られます。

 ピッツバーグ支部によれば、現在の募集対象は地方会員のみ。今後は、全国組織化を図ることも検討されています。したがって、米国の他地域あるいは海外に在住で橋梁に関心があり、かつ「ABCD」の考え方を支持する皆さんには、会員同士が情報交換する掲示板「ABCDEF(ABCD交流フォーラム)」はじめ同協会オンライン活動への参加を勧めています。
 同支部サイトの特徴の一つは、協会関係者の顔が分かる形で紹介されていること。名前や所属はもちろん、そのうち何人かは顔写真も掲載しています。また、支部として「ABCD賞」を実施。橋梁の建設や補修など関係する分野で優れた実績を残した組織や個人を、毎年5月に表彰しています。
 さらに、「Kids」コーナーでは子供向けに橋梁設計をやさしく解説。遊び(というよりも学習?)を通して、本格的な橋梁を設計するための基本的な考え方を<tips(助言)>という形で教えてくれます。「今月の橋梁クイズ」では世界のユニークな橋を題材としており、正解者の中から1名に<Bridging the World>という書籍をプレゼントしています。加えて、「Bookstore」コーナーでは橋梁関連の書籍情報を分かりやすく紹介するなど、まさに子供から大人まで地域を越えた幅広い裾野へ橋梁についての理解を深めてもらおうという主催者の意図が感じられます。



「ABCD」の目標骨子

▲トップページ:c 橋梁建設・設計協会<ピッツバーグ支部>
(橋梁建設・設計協会<ピッツバーグ支部>の許諾により転載)
ABCDの許諾を得て転載

a. a.安全な橋梁の重要性に対する、橋梁の設計者、建設者
、連邦・州・地方機関、ならびに一般住民への理解浸透
b. b.フォーラムを通じ会員同士による新しい発想や技術を
交換、橋梁の設計・建設・架け替えに関する科学研究の
発展を促進
c. c.さまざまな公共・民間機関への橋梁計画に関する技術
情報および支援の提供
d. d.検査や架け替えに関する新技術の啓蒙普及

ABCDウェブサイトを基に作成

この記事は、Association for Bridge Construction & Designの許諾により上記サイトの内容に基づいて書かれています。


  
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(Up&Coming '06 新春特別号掲載)
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