HARDWARE INFORMATION
最新デバイス・2010-No.4 |
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モバイル・インターネット回線最新事情
■クラウドコンピューティングとブロードバンド 近年クラウドコンピューティングという概念が注目され、ソフトウェアの新たな形態としてSaaS(Software as a Service)市場が発展を見せようとしています。このSaaSという概念は、過去にもASP(Application Service Provider)として注目された概念ですが、近年になって再び注目された理由の一つに、各種インターネット回線が高速化し、ネットワーク上でアプリケーションを使用するという概念が現実的となったことが挙げられます。既に固定回線においては100Mbps(ベストエフォート)を越える高速な回線環境は一般的となっており、1Gbpsという高いスループットを持つサービスも各ISPより登場しています。
ここでは、モバイル・ブロードバンド事業を少し詳しくご紹介します。
■モバイル・ブロードバンド
高速なブロードバンド環境は固定回線のみならず、携帯電話やモバイル端末などの移動体通信端末へも浸透しています。DOCOMOのFOMAサービス開始に始まる第3世代移動通信システム(3G、3rd Generation)が広く普及し、モバイル通信におけるスタンダードとなっておりますが、その中でも特にUQコミュニケーションズが昨年より提供している「モバイル WiMAX (ワイマックス)」は、USB接続によるコンパクトな端末と手軽な接続設定、そして高速な回線速度を実現したモバイルサービスとして注目されています。このモバイルWiMAXは、もともと中距離無線LAN用途として開発された通信規格であるWiMAXをモバイル用として技術転用したもので、3G回線のサービスの中でも特に高いスループットを実現しており、次世代規格である4G回線に近いという意味で「3.9G」と分類される場合もあります。現在各社より提供されている一般的なモバイルサービスの下り最大速度を比較してみると、HSPA(High Speed Packet Access)規格であるDocomoのFOMAハイスピードが7.2Mbps、HSPA+(HSPA Evolution)規格であるイーモバイルのEMモバイルブロードバンドが22Mbpsであるのに対し、モバイルWiMAXでは40Mbps(理論値最大75Mbps)にも達し、他のサービスを大きく上回っています。 |
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代表的なモバイルサービス比較 |
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モバイルWiMAX |
FOMAハイスピード |
EMモバイルブロードバンド |
通信事業者 |
UQコミュニケーションズ |
NTTドコモ |
イーモバイル |
通信規格 |
IEEE 802.16e-2005 |
HSPA (HSUPA及びHSDPA) |
HSPA+ (HSPA Evolution) |
通信速度 (下り最大、単位:Mbps) |
40 |
7.2 |
22 |
通信速度 (上り最大、単位:Mbps) |
10 |
5.7 |
12 |
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■高速モバイル、SaaSサービスとFORUM 8
フォーラムエイトでもこのWiMAX端末を導入しており、社外でのインターネット利用、商談や展示会でのデモンストレーションなど、幅広いシーンで役立つ存在となっております。
またフォーラムエイトではUC-1シリーズ及びUC-win/RoadのSaaS対応化が進んでいます。既にUC-win/RoadではUC-win/Road for SaaSプラグインの試験運用を開始しており、7月には初版製品のリリースを予定しています。このUC-win/Road
for SaaSでは、C/S間の通信プロトコルにHTTP、クライアントエンジンにAdobe
Flash Playerを採用しており、PCはもちろん、Flash Playerに対応した各種スマートフォンからもUC-win/Roadによるインタラクティブな3D・VRシステムが利用可能です。 |
※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。
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(Up&Coming '10 盛夏の号掲載) |
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