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SIGGRAPH 2019
●日時:2019年7月28日〜8月1日 ●会場:ロサンゼルスコンベンションセンター
●主催:ACM
(Up&Coming 2019年10月号)

世界最大かつ最高のCGの祭典と呼ばれるSIGGRAPH。フォーラムエイトは米国サンディエゴ開催に初出展以降、2014年にカナダ・バンクーバーのほか、シンガポール、横浜、中国・深セン、神戸(プラチナ協賛)、マカオ、バンコクに続き、昨年の東京国際フォーラム(プラチナ協賛)と、アジア各国でも積極的に出展を続けています。今回の開催地は米国ロサンジェルスとなり、テーマは「THRIVE TOGETHER(一緒に繁栄する、成長する)」。コンピュータグラフィックス、アニメーション、VR、ゲーム、および新興技術の可能性を求められたテーマでありました。当社は「VR design, modeling and simulation platform for the next generation digital cities」をテーマに出展しております。

ゲームエンジン系の出展が目立つ展示会に
昨年出展したSIGGRAPH Asia2018ではHMDを使ったコンテンツやモーショントラッカーを使ったVRシステムが目立っておりましたが、本年はUnreal Engine、Unityなどゲームエンジン系の体験型出展が目立ち、前者は3Dモデルの分割/切断機能など破壊表現を紹介とした街並みを破壊するロボットの戦闘ゲームをHTCのViveコントローラを使った銃操作での破壊シーン体験と3Dモデル制作のプロモーション、後者はHMD+モーションシートシステムに人気が集まっていました。また、NVIDIA、Dell、ASUSといったハードウェアメーカーも多数出展があり、VRシステムに最適な最新のハイスペックPCの陳列が会場で目を引いておりました。

映像制作やゲーム等の分野からも関心を集めたVR活用事例
弊社ブースではUC-win/Road Ver.13.1を中心として、統合型3Dコンテンツ制作ソフトShade3Dの最新機能とネイティブファイルでのUC-win/Road連携(開発中)、PBR(フィジクスベースレンダリング)対応によるマテリアルの反射・高精度表現に対応したVR-NEXTをデモ紹介。他にもUC-win/Roadとハードウェアと連携させたVRモーションシートやドライブシミュレータを展示。VRモーションシートは当社が本社を置く品川駅周辺をスキャンした3Dデータ中の巨大ジェットコースターに乗車するコンテンツでスリリングな走行を体験頂きました。ドライブシミュレータにおいてもボストンの街を天候変化、車の混雑、割込み車の危険走行が発生するなどのシナリオにて運転頂き、危険運転や安全運転を体験頂きました。

展示会期中でおよそ1,000名の方にブースへお越し頂きましたが、「UC-win/RoadのVRデータはどのゲームエンジンで作成しているのか」というご質問の他、「3DVRコンテンツ・3DモデルをUC-win/Roadへ取り込んで利用したい」、「映画のスタントマン向けにVRトレーニングシステムを構築したい」といったご要望も頂き、高精度なVR表現や各種ハードウェアと高い連携や汎用性に対して、様々な分野の方々に高い評価を頂きました。

自動運転関連技術、AI・画像認識技術への関心
ブースでは、ADAS関連シミュレーション技術をはじめ、ビッグデータ解析結果の可視化事例や、AI・深層学習機能の開発環境としてVR空間内の各種センシング情報を活用するためのカスタマイズ事例も紹介。例えば、センサーの機能を模擬し、周辺オブジェクトや白線情報等を検出する、シーンを解析してセグメンテーションに分類表示する、深度情報を表示するといった、VRの有用な活用方法を提案しています。自動運転関連技術は注目度が高く、UC-win/Roadのモデリング作成機能、交通流生成、操作性を踏まえ、先進車両技術開発の研究や自動運転の車両テスト環境構築するツールとして検討いただくなど、多数のお問い合わせがありました。他に画像認識の応用例として、(株)プレミアムアーツ様のご協力により、画像(マーカーレス)認識を用いた3DCGを表示させるAR技術を紹介しており、VR連携やCV(Computer Vision)への展開を提案しています。具体的にはタブレット・スマートフォン等で車両模型にAR画像認識により車両のフレームと重ね合わせにて認識させると車両のボディの塗装色の変更やシャシー・エンジンレイアウトまでVR空間として確認できる仕組みで、車両開発等も含めて幅広い産業的な利活用が可能なARシステムとなります。同社開発のタブレット・スマートフォン等でARバーチャルアナウンサーも投影できるARシステムも紹介し、アニメーション・ゲーム・CGに関心の高い来場者から高い注目を集めました。

今後もソフトウェアの機能向上とシステム連携の高度化を図り、自動車技術のみならず 幅広い分野のお客様にご活用いただける最先端のソリューションを提供して参ります。

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