|  | 
    
      | Q1.
 | 落石した石が実際はどこまで転がっていくかを検討したいが可能でしょうか
 | 
    
      | A1. | 落石が停止(到達)した距離につきましては、照査点位置の解析を行った際のポスト表示にて確認が可能です。 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q2.
 | 照査位置が指定できるようですが、照査位置での跳躍量は確認することは可能でしょうか
 | 
    
      | A2. | 可能です。任意の照査点を設定し、跳躍量を算出・確認することができます。 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q3.
 | 正規分布時の95%信頼値の「μ+1.64σ」と一般的な95%信頼区間として用いられている「μ+1.96σ」との違いは何でしょうか?
 | 
    
      | A3. | 正規分布の一般的な95%信頼区間とは分布の2.5%点と97.5%点の間の区間のことであり、この2.5%点と97.5%点がそれぞれμ±1.96σになります。 上記は信頼区間を両側とした場合であり、これを片側とした場合の信頼区間は95.0%点以前となり、この95.0%点がμ+1.64σです(本プログラムではこれを95%信頼値と呼んでいます。この値以下になる確率が95%となります)。
 すなわち信頼区間を両側とした場合は正規分布の左右端部のそれぞれ2.5%が棄却域となるのに対して、片側とした場合は左右いずれかの5.0%が棄却域になります。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q4.
 | 対数正規分布の95%信頼値とは?
 | 
    
      | A4. | 対数正規分布の場合の95%信頼値は、対数を取ったら正規分布になる特性を用いて、計算したものです。 正規分布の95%信頼値はμ+1.64σとなりますが、対数正規分布の場合、計算結果に示されているように、μやσの値によって、95%信頼値の時のσの倍数は異なります。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q5.
 | モンテカルロシミュレーションによる解析を行っているが、この時、擬似乱数を指定(固定)することはできるか?
 | 
    
      | A5. | [データ入力]-[解析条件]画面に「擬似乱数」の設定があります。 デフォルトでは「内部生成」となっていますが、固定する場合は「直接入力」として下さい。「直接入力」を選択した場合は、2つの種を直接入力し、この2つの種が同じであれば一般に同じ擬似乱数が得られます。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q6.
 | 斜面上に落石防護柵を検討しているが、防護柵に作用する落石エネルギーなどは計算できるか?
 | 
    
      | A6. | 防護柵の位置に照査点(線)を設定しますと、その位置のエネルギーや跳躍量などが計算されます。 (照査位置では照査線の角度も指定できますので、鉛直だけではなく照査線が傾いたような場合にも対応できます)
 ポスト部ではモンテカルロシミュレーションの試行計算の結果に対して統計処理を行い、落石エネルギーの95%信頼値などを求めることができます。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q7.
 | 製品付属の「地表面形状作成ツール」はどのような場合に使用するのか
 | 
    
      | A7. | 「地表面形状作成ツール」は等高線図(CADファイルや画像ファイルの平面図)から本プログラム用の斜面形状を作成することができます。 等高線図に対して断面を指定することにより、落石シミュレーションで使用することができる斜面形状データを容易に作成することができる補助ツールです。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q8.
 | 計算した落石の軌跡をアニメーションで見ることはできるか。
 また、可能ならアニメーションの保存などもできるか。
 | 
    
      | A8. | 計算した落石の各軌跡についてはアニメーションで確認することができます。また、アニメーション動画はAVI形式で保存することもできます。 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q9.
 | モンテカルロシミュレーションの回数は最大何回まで設定できるか
 | 
    
      | A9. | 99999回まで設定可能です。 一般的には200〜300回程度で十分と考えられます(製品のデフォルト値は300回としています)。
 
 また、『落石対策便覧に関する参考資料,平成14年4月,社団法人日本道路協会』のp.386に
 「危険率(有意水準)をα=0.05とすると1個の落石条件に対し200(=1/0.05×10)回程度の試行回数が必要となる」
 というような記載があります。詳細は同資料をご参照ください。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q10.
 | 落石をある地表面上からスタートさせたいが、単純に入力の落石開始位置を地表面上になるように設定すれば良いか?
 それとも、半径を考慮した中心位置を地表面上になるように設定するのか?
 例えばY=0.0mの面上に設定したい場合、落石半径が0.5mとして、開始位置は落石半径を無視してY=0.0mとすればよいか? それとも半径を考慮してY=0.5mとすれば良いか?
 | 
    
      | A10. | 質点系シミュレーションですので、落石開始位置は質点の開始位置を設定します。 つまり、落石開始位置が地表面上になるように設定して下さい(例の場合だと、Y=0.0mとして下さい)。
 この時、計算は地表面上から開始するような計算となりますが、計算結果の軌跡については落石半径を考慮した軌跡となります。
 (落石半径は軌跡の計算の際に考慮されるということになります)
 
 なお、本製品では開始位置に問題がある場合(例えば、開始位置が地中部にある場合など)は開始位置が補正されて計算されます。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q11.
 | 入力の[断面データ]の設定で、断面データの点をマウス移動する時、想定した位置に移動できないがなぜか?
 (マウスのポイント位置ではなく、グリッド位置に補正されている)
 | 
    
      | A11. | [オプション]-[グリッドの設定]画面にある「グリッドにスナップ」をご確認ください。 ONの場合はご質問のようにグリッド位置にスナップされます。グリッドへのスナップが不要の場合はOFFとして下さい。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q12.
 | 落石の形状を変更することはできないのか
 | 
    
      | A12. | 本製品は質点系シミュレーション手法を行うプログラムですので、落石の多角形形状には対応しておりません。 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q13.
 | 入力の[落石データ]にある「落石の初期水平(鉛直)速度」とはどのようなパラメータか
 | 
    
      | A13. | 落石の初期状態の速度です。単純に自由落下運動における初期速度とお考えください。 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q14.
 | 付属製品「落石対策工の設計計算」で落石シミュレーションの結果をインポートできるが、落石エネルギーとして95%信頼値ではなく最大値を利用したい。([落石シミュレーションの結果をインポート]画面から最大値がセットできない)
 どうすればよいか。
 | 
    
      | A14. | 現状では、最大値を利用する場合は解析結果をご確認いただき直接入力して頂く必要があります。 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q15.
 | 初期状態として石が動いていない場合(法面にある場合)は、落石の初期水平速度および鉛直速度は入力値を「0」と入力してシミュレーションを行ってもいいのでしょうか
 | 
    
      | A15. | お考えのような状況の場合は入力値を「0」と入力してシミュレーションを行ってください。 (関連:Q13)
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q16.
 | 落石の条件(大きさや重量)が異なる場合のパラメトリックスタディを行いたいが、どうすればよいか
 | 
    
      | A16. | 本製品では1つの落石条件に対して計算を行いますので、1つのデータで同時に複数の落石条件に対する計算を行うことはできません。 この場合は落石条件の異なる複数のファイルを作成してご検討ください。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q17.
 | 等高線図より断面データを作成したいが、そのような機能はあるか
 | 
    
      | A17. | 製品付属の「地表面形状作成ツール」で可能です。 
 関連:Q7.製品付属の「地表面形状作成ツール」はどのような場合に使用するのか
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q18.
 | 解析条件の[落石開始時刻]は計算に影響するか
 | 
    
      | A18. | 計算結果の経過時間が「開始時刻+時間刻み」となりますが、その他の結果には影響ありません。 特に指定する必要がない場合は、ゼロ入力として下さい。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q19.
 | 解析実行時に「解析用入力ファイルの保存に失敗しました」というメッセージが出て、計算が中断される
 | 
    
      | A19. | 管理者権限の問題で指定したフォルダにファイルが保存できない場合などに表示されます。 以下の方法をお試しください。
 (1)ファイルの保存先を変更する
 (2)起動時にプログラムアイコン上で右クリックし、[管理者として実行]する
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q20.
 | エラー「斜面形状中の線分い斜面表面特性が割り当てられていないものがあります」が出る
 | 
    
      | A20. | [斜面表面特性]の各項目をダブルクリックまたは編集で開いていただき、左下の割り当て方法を参考に線分に斜面特性を割り当ててください。 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q21.
 | モンテカルロシミュレーションの試行回数については何か文献等に記載があるのか
 | 
    
      | A21. | 例えば『落石対策便覧に関する参考資料,平成14年4月,社団法人日本道路協会』のp.386に 「危険率(有意水準)をα=0.05とすると1個の落石条件に対し200(=1/0.05?10)回程度の試行回数が必要となる」
 というような記載があります。詳細は同資料をご参照ください。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q22.
 | 落石の軌跡を見ると、地表面から若干浮いている(転がる場合)ような軌跡になっているがなぜか
 | 
    
      | A22. | 落石の軌跡は中心位置の軌跡になります。落石の半径分、地表面から離れたような軌跡が描画されます。 半径は[落石データ]画面で設定することができます。
 
 (関連:Q25)
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q23.
 | 照査点分析で跳躍した落石のみ分析対象としたいができるか
 (停止や転がりなどは除外したい)
 | 
    
      | A23. | 可能です。 [照査点分析]-[分析設定]画面にある入力「分析対象」を「飛行運動データのみ」としてください。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q24.
 | [解析実行]後にメインウィンドウなどに表示される落石の軌跡の色をもっと目立つ色(例えば赤など)に変更したい
 (停止や転がりなどは除外したい)
 | 
    
      | A24. | メインウィンドウ上部の[オプション]-[表示項目の設定]画面より軌跡などの描画色を変更することができます。 なお、変更はレジストリに保存されます。デフォルト色に戻したい場合は同画面にある[デフォルト設定]ボタンをクリックして下さい。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q25.
 | 質点系シミュレーションにもかかわらず落石の大きさ(半径)の入力が必要なのは、なぜか。
 | 
    
      | A25. | 本製品の落石の軌跡は落石中心位置の移動の軌跡図となります。 つまり、例えば斜面を転がるような軌跡となる場合は、落石の半径分、斜面から落石の中心位置が離れたような軌跡の描画となります。
 (関連:Q10、Q22)
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q26.
 | 落石が斜面の途中で停止するような場合はあるか。
 | 
    
      | A26. | 解析上[停止]という状態はあります。 斜面形状や斜面表面特性により[停止]状態が発生しない場合も多いですが、斜面が比較的緩やかで転がりが多く、かつ斜面形状の途中に水平の箇所がある場合は[停止]状態が発生しやすくなります。
 | 
    
      |  |  | 
    
      | Q27.
 | 照査点分析において、信頼値の評価に用いる確率分布を正規分布で行いたい。
 | 
    
      | A27. | プレ部の[照査点分析]-[分析設定]画面において、[統計処理]の項目で切り替えることができます。 「正規分布」あるいは「対数正規分布」で固定にすることもできますが、デフォルトは「自動設定」となっており、「自動設定」を選択した場合は正規性検定を行い、その結果に基づいて正規分布あるいは対数正規分布を自動設定します。
 
 | 
  
  
    |  |  | 
  
    | Q28.
 | 計算時に解析結果ファイルを保存しているようだが、計算実行しなくても解析結果を確認する方法はあるか(条件が異なる複数の結果を保存し、後で結果のみ確認したい)
 | 
  
    | A28. | 可能です。 本製品のポスト部は解析結果があれば読込可能ですので、ポスト部を起動し、[ファイル]-[開く]より保存した結果ファイル(*.ot1)を開いてください。
 
 | 
  
    |  |  | 
  
    | Q29.
 | [斜面表面特性]にデフォルトでセットされているパラメータの出典を教えてほしい。
 また、各パラメータは任意の設定もできるか。
 | 
  
    | A29. | 出典は 「落石対策便覧に関する参考資料 -落石シミュレーション手法の調査研究資料-,平成14年4月,社団法人日本道路協会」
 となります。
 同文献を参考に、以下のデフォルト値を用意しております。
 
 ・高松実験(コンクリート)
 ・高松実験(風化花崗岩)
 ・下呂実験(風化流紋岩)
 ・下呂実験(崖錐-礫)
 ・下呂実験(緩衝材-砂)
 
 パラメータは任意の設定も可能です。
 しかしながら、斜面表面特性のパラメータにつきましては、土質試験等と異なり、シミュレーションのためにそれぞれの現場で実験を行うということは困難ですので、類似している実験解析パラメータを使用するということが現実的かと思います。
 
 | 
  
    |  |  | 
  
    | Q30.
 | 照査点分析を行った後にポスト部で結果を確認できるが、各グラフ(跳躍量ヒストグラムやエネルギーヒストグラムなど)の編集はできるか(系列の色などを変更したい)
 | 
  
    | A30. | 各画面のグラフ上で[右クリック]し、[グラフ編集]メニューを選択して下さい。 スケールの調整や色の変更などのグラフの編集を行うことができます。
 
 | 
  
    |  |  | 
  
    | Q31.
 | 照査点(位置)を設定する際に、解析した軌跡(跳躍量など)を参考に設定したい。
 | 
  
    | A31. | 一旦、モンテカルロシミュレーションを実行した後でしたら跳躍量やエネルギーなどを確認しながら設定することができます。 [モンテカルロ・シミュレーション]-[解析実行]を実施し、解析が正常に終了した後で[照査点分析]-[照査点設定]画面を開いてください。
 シミュレーションの結果(跳躍量、エネルギー)を確認しながら、照査点を設定することができます。
 
 | 
  |  |  | 
  | Q32.
 | 空気抵抗を考慮することはできるか。
 | 
  | A32. | [落石運動条件]画面で「空気抵抗係数」を設定することができます。 通常は空気抵抗が落石速度に及ぼす影響はほとんどないため、デフォルト値の0.001(1/sec)で良いのではないかと考えられますが、空気抵抗を考慮する場合は、任意の空気抵抗係数を設定して下さい。
 
 | 
  |  |  | 
  | Q33.
 | [照査点分析]-[分析設定]画面に「分析対象」という入力があるが、「全ての落石運動データ」と「飛行運動データのみ」にはどのような違いがあるのか。
 | 
  | A33. | 落石の運動形態には「転がり」、「すべり」、「飛行」、「停止」などがあります。 この中で照査点位置の統計分析の対象として全ての運動形態を対象とするか、飛行運動のみを対象とするかの違いがあります。
 (飛行とはすなわち落石が跳躍している状態ですので、照査位置の跳躍のみを対象とする場合は「飛行運動データのみ」を選択してください)
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q34.
 | 斜面表面特性について、どのようなパラメータを入力すればよいかわからないので標準値で計算したいが、そのような機能はあるか。
 | 
  | A34. | 斜面表面特性の編集画面([斜面表面特性の設定]画面)で「準備値を表にセットする」ボタンをクリックして下さい。 本製品の参考文献(「落石対策便覧に関する参考資料」)に記載がある複数の斜面条件の中から一つを選択し、パラメータをセットすることができます。
 (関連:Q29)
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q35.
 | 斜面の途中に落石防護柵の設置を検討しているが、[断面データ]ではこの形状も含めて入力する必要があるか。
 | 
  | A35. | [断面データ]では、防護柵などを除いた斜面の形状を入力して下さい。 (また、斜面形状は必ず右下がりとなるように入力する必要があります)
 防護柵については、その位置に照査点を入力して下さい。照査点位置(防護柵)での跳躍量や落石速度などの分析をすることができます。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q36.
 | モデル図に表示されている落石位置がわかりやすいように強調して表示したいが、そのようなことはできるか。
 | 
  | A36. | [オプション]-[表示項目の設定]画面に「落石の描画倍率」がありますので、そちらを変更しますと落石位置が拡大されて描画されます。 また、同画面で落石位置の色なども変更することができます。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q37.
 | [照査点設定]画面で斜面形状のみが表示される場合と落石軌跡や跳躍量、エネルギーなどを確認しながら設定できる場合があるが、どこかに入力設定があるのか。
 | 
  | A37. | モンテカルロシミュレーションの計算状況により、以下のように表示が変わります。 計算後でしたら、計算結果を参照して照査点位置を設定できるということになります。
 
 (1)モンテカルロシミュレーションの計算をしていない
 参考とできる結果がないので、斜面形状のみの表示となります。
 
 (2)モンテカルロシミュレーションの解析実行後
 落石軌跡や跳躍量、エネルギーなどを確認しながら照査点位置を設定できます。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q38.
 | 解析実行後にPostProcessorで確認できる分析結果一覧などはhtmlで保存できるか。
 | 
  | A38. | 例えば、[分析結果一覧]画面では左上に[印刷]ボタンがありますが、プルダウンで[保存]に変更した後、html形式で保存することができます。 その他の画面でも、html表示されている場合は画面内に同じボタンがありますので、[印刷]か[保存]か切り替えてご使用ください。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q39.
 | 解析実行時に結果ファイルの保存先を指定するが、保存した計算結果ファイルは何かに利用できるのか。
 | 
  | A39. | 保存した計算結果ファイルがあればPost部で単独で読み込むことができます。 例えばパラメトリックスタディを行った場合などは、各条件の結果ファイルさえ保存しておけば、入力データファイルを開いて改めて計算する必要はありません。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q40.
 | [落石データ]の「落石開始点」の座標が斜面データよりも下にある場合(開始位置が地中部にあるような場合)でも計算されるが、内部的に何か補正をしているのか。
 | 
  | A40. | 落石の開始位置に問題がある場合(例えば、開始位置が地中部にある場合など)は開始位置が地表面上になるように補正して計算しております。 
 (関連:Q10.)
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q41.
 | [落石運動条件]の「落石径に対する限界跳躍距離の比」とはどのようなパラメータか。
    デフォルト値のままで問題ないか。
 | 
  | A41. | 「落石径に対する限界跳躍距離の比」とは、解析において落石運動が遷移する場合に用いられるパラメータです。 本パラメータをΔSとした時、例えば、解析上は「跳躍距離≧ΔS」となった場合に「衝突運動から飛行運動へ繊維する」のように判定されます。
 
 本製品では変更できるようにしておりますが、通常はデフォルト値の0.1(落石径の1/10)のままで問題ないかと存じます。
 本製品の参考文献『落石対策便覧に関する参考資料 平成14年4月 』(社団法人日本道路協会)でも落石径の1/10と記載されております。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q42.
 | 照査点の角度を指定できるか(地表面に対して直角ではなく、任意の角度を設定したい)
 | 
  | A42. | 可能です。 照査点の設定時、または既存の照査点編集画面において、「鉛直方向」「斜面法線方向」「角度任意指定」を選択することができます。
 角度を直接入力する場合は「角度任意指定」を選択し、値を入力してください。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q43.
 | 落石の初期状態として鉛直落下ではなく、少し水平に移動させた状態としたいが、そのような設定はできるか。
 | 
  | A43. | 可能です。 [落石データ]画面に「初期水平速度」と「初期鉛直速度」がありますので、そちらを設定してください。
 (関連:Q13)
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q44.
 | 地層の入力(内部摩擦角や粘着力など)がないが、その辺りは本製品の計算に影響はないと考えてよいか。
 | 
  | A44. | 本製品の計算では内部摩擦角や粘着力などの土質条件は計算に影響がないため、入力もありません。 代わりに斜面表面特性(斜面の摩擦特性など)が影響しますので、そちらは入力していただく必要があります。
 また、斜面の形状(断面データ)や落石条件などが計算に必要となります。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q45.
 | [落石運動条件]画面にある「最大飛び出し角度」とはどのようなパラメータか。また、どのような値を設定すればよいか。
 | 
  | A45. | 飛び出し角度とは、限界速度を超えて線運動から飛行運動に移行する場合の飛び出し方向角度(斜面に対する角度)であり、「最大飛び出し角度」はその最大値を設定します。 通常はデフォルト値の45度で問題ないと思われます。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q46.
 | 斜面表面特性は一つの斜面内で変更することはできるか。
 | 
  | A46. | 可能です。 斜面の断面データの各線分ごとに斜面表面特性を与えることができます。設定は[斜面表面特性]画面で行って下さい。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q47.
 | 照査位置(照査点)における角度は何を入力すればよいのか。
 | 
  | A47. | 例えば、設置を想定している防護柵などの角度を入力しますと、その位置(角度)での跳躍量などが計算されますので、防護柵の高さを検討することができます。 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q48.
 | [断面データ]の入力で、落石開始位置より上の形状は入力する必要はあるか(計算に影響するか)。
 | 
  | A48. | 落石開始位置より上の断面データは計算に影響しないため、入力する必要はありません。 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q49.
 | 解析結果で一つだけ非常に大きな跳躍量が出る結果があったが、この結果についてはどのように解釈すればよいか。
 | 
  | A49. | 本製品では、設定された条件の範囲で落石の落下開始から停止するまでの運動計算を指定された試行回数分行います。(モンテカルロシミュレーション) モンテカルロシミュレーションによる試行計算の中には極端な結果も含まれます。
 本製品では、モンテカルロシミュレーションの結果から、照査点での最大値、最小値、中央値、平均値、標準偏差、歪度、尖度などの基本的な統計量を計算しますが、この分析の中で極端な結果は「90%信頼値」や「95%信頼値」外の値となります。つまり、信頼性のない結果という判断になるかと存じます。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q50.
 | 対応している考え方は「吉田らの手法」のようだが、紹介されている文献等を教えてほしい。
 | 
  | A50. | 「落石対策便覧に関する参考資料,平成14年4月(社団法人日本道路協会)のP.13〜に記載があります。 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q51.
 | モンテカルロシミュレーションの回数は何回が良いか。
 | 
  | A51. | 通常は製品のデフォルト値300回程度で十分かと存じます。関連問合せも合わせてご参照ください。 
 (関連:Q9)
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q52.
 | 等価摩擦係数の設定を地山のみと樹木がある分でわけて設定することはできるか。
 | 
  | A52. | 本製品では斜面形状を線分で指定しますが、斜面表面特性(等価摩擦係数)は線分ごとに分けて設定することが可能です。 そのため、地山のみと樹木がある範囲で線分を分ければそれぞれ設定が可能となります。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q53.
 | 跳躍量の定義を教えてほしい。
 例えば、ある落石位置から鉛直に伸ばした地表面との距離と地表面と垂直に交わる距離では値が異なる。
 | 
  | A53. | 本製品では照査点(線)の設定を行えますが、通常は「照査線方向の長さ」なります。 照査点(線)は角度を設定できますが、例えば照査点(線)が鉛直の場合は「落石位置から鉛直に伸ばした地表面との距離」ということになります。
 (落石防護柵などを設置した場合の単純な高さと考えてもよろしいかと存じます)
 
 なお、本製品は考え方を[照査点分析]-[分析設定]画面で変更することもできます。
 デフォルトは「照査線方向の長さ」で上述した定義となりますが、もう一方の「照査点地表面に対する法線の長さ」の場合は落石位置から地表面と垂直に交わる線の距離となります。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q54.
 | 照査位置の設定(位置や数)は解析結果(軌跡計算)に影響するか。
 | 
  | A54. | 落石の軌跡などの計算自体には影響しません。 モンテカルロシミュレーションで試行計算した結果を用いて、照査位置での跳躍量などを分析しております。
 照査位置の相違によって、落石の軌跡が変わるということはありません。
 (先に通常の解析を行い、その後で照査位置での分析を行うという流れになります)
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q55.
 | 解析結果の軌跡は落石の跳躍する様子などが確認できると考えてよいか。
 | 
  | A55. | お考えの通りです。 落石の運動形態としては条件により「飛行(跳躍)」「ころがり」「すべり」「停止」のいずれかの状態をとります。
 解析結果の軌跡として、この状態の遷移を確認することができます。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q56.
 | 解析実行を行った後、「X-最大跳躍量、速度、エネルギー関係データファイル(*.xhm)の書式が想定したものになっていません」というメッセージが表示され、解析結果が確認できない。
 | 
  | A56. | 落石開始位置と断面データの端部が非常に近い場合に解析結果が正常に得られず、ご指摘のようなエラーが生じる場合があります。 
 対策といたしましては、落石開始位置を調整することでご対処ください。
 [落石データ]画面で落石開始点のX座標を断面データの端部から(斜面データ内となるように)若干移動させて解析をお試しください。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q57.
 | 特定の試行計算No.の結果を抽出したい。
 | 
  | A57. | 解析実行後に[(モンテカルロシミュレーション)解析結果]画面で全ての試行回数No.の結果を確認することができます。 同画面左上にある「試行回数番号」で抽出したい結果No.を指定してください。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q58.
 | 製品付属の「地表面形状作成ツール」でCADデータはインポートできるか。
 | 
  | A58. | 可能です。 インポートはAutoCADファイル(*.DWG, *.DXF)またはSXFファイル(*.SFC, *.P21)に対応しております。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q59.
 | メイン画面の描画領域内に「断面データ」や「斜面表面特性」などの文字が表示されているが、どのような意味があるのか。
 | 
  | A59. | 各入力項目のショートカットとなります。 左側のツリーメニューに同等の項目名が並んでおりますが、描画領域内の各項目をクリックすると、ショートカットで対応する画面を開くことができます。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q60.
 | [地表面形状ツール]の[断面設定]は何のために設定するのか。
 | 
  | A60. | [地表面形状ツール]は等高線図から[落石シミュレーション]の斜面形状を作成するツールです。 [落石シミュレーション]の入力は斜面形状の断面となりますので、その断面を指定する(抽出する)ために必要な設定となります。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q61.
 | 解析結果の[分析結果一覧」にある「ε(参考値)」は何を示すのか。
 | 
  | A61. | 「ε(参考値)」は「分析データ総数に占める信頼値以下のデータの割合」を示します。 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q62.
 | 解析結果で跳躍高と跳躍量が出てくるが、値が異なる。違いを教えてほしい。
 | 
  | A62. | 跳躍高はある地点の純粋な鉛直方向の高さを示します。斜面や照査位置の傾斜によらない値のため、条件によっては跳躍量とは一致しません。 跳躍量につきましては、斜面や照査位置の傾斜を考慮した値です。入力条件の[照査点分析]-[分析設定]画面にガイド図がありますので、そちらをご確認ください。同画面の「照査点での跳躍量の取り方」の設定で若干取り方が変わります。
 (跳躍高は照査位置を鉛直にした時の値とお考えていただいても良いかと存じます)
 照査位置は防護柵などの設置角度も考慮して設定することを想定しておりますので、基本的には跳躍量を採用することになるかと存じます。
 
 
 | 
  |  |  | 
  | Q63.
 | 初めて解析するが、必要な地層パラメータを教えてほしい。
 | 
  | A63. | 本製品では、一般的な土質パラメータ(N値、土の単位体積重量、内部摩擦角、粘着力など)は不要です。 その代わりに、以下のような斜面表面の形状や特有のパラメータが必要となります。
 
 (1)地表面の形状(断面データ)
 (2)斜面表面特性(すべり摩擦係数、法面方向速度比、抵抗係数など)
 
 なお、(2)の斜面表面特性は馴染みの薄いパラメータかもしれませんが、本製品では参考文献に記載されている値をセットできる機能をご用意しております。
 
 
 |