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電波タイムズダイジェスト Vol.9
2016.10〜12
このコーナーでは電波タイムズ紙で掲載されたニュースより、U&C読者の皆様に関連の深い画像・映像、情報通信、建設土木、自動車など各分野の注目トピックをピックアップしてご紹介いたします。 |
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■富士通、AI技術を活用した都市監視や駐車管理のソリューションを販売開始
富士通は、市街地や施設内に設置された監視カメラ映像を、同社のAI技術「Human Centric AI Zinrai」と、スパコン技術で培った高速画像処理技術を活用し、都市の状況をリアルタイムに把握するソフトウエア「FUJITSU
Technical Computing Solution GREENAGES Citywide Surveillance」と、インテリジェントな駐車管理を実現するソフトウエア「FUJITSU
Technical Computing Solution GREENAGES Parking Analysis」を10月3日より発売した。「シティワイド
サーベイランス」は、最先端のAI技術を適用した画像解析により、監視カメラ映像から車両の車型や車種、人物の着衣タイプなどのさまざまな情報を自動抽出し、都市全体の動きをリアルタイムに把握する。また、車両や人物以外の多様な監視ニーズに合わせて、同社のAIエキスパートが高精度な認識モデルを構築し画像解析機能を拡張するAI学習サービスもあわせて提供する。「パーキングアナリシス」は、駐車場満空情報の把握や、駐車禁止区域のリアルタイム監視など、駐車場の運用効率の改善を支援する。(2016.10.07/1面)
■NICTがシースルーなプロジェクション型ホログラフィック3D映像技術を開発
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)電磁波研究所電磁波応用総合研究室は、独自に開発したホログラムプリンタにより作製した特殊な光学スクリーンと、今回新たに開発したホログラム映像を投影する技術を組み合わせることで、透明なスクリーンにホログラム映像が浮かぶプロジェクション型ホログラフィック3D映像技術を開発したと発表した。今回開発した技術は、SLMの解像度に依存せず、特定の観察位置に対して画面面積と視野角を自在に設計することができ、さらに、ホログラム映像をほとんど透明なスクリーンを介してユーザーに提示できることから、先述の障壁を緩和し、車載ヘッドアップディスプレイやスマートグラスのホログラム映像化、デジタル3Dサイネージの実現といった実用的な応用が期待できる。近年は、3Dプリンタや3Dスキャン技術の台頭を受けて、立体映像表示を可能とする"3Dディスプレイ"への需要が高まっている。(2016.10.19/1面)
■スカパーJSATなどが「水中ドローン」による遠隔海洋調査・監視サービスの実証に成功
スカパーJSATと筑波大学発ベンチャー空間知能化研究所は、10月17、18日の2日間、伊豆半島須崎沖で「水中ドローン(Remotely Operated Vehicle:ROV)」と衛星IPネットワークを使ったサービス実証実験を行い、成功したと発表した。今回の実験では、安全で低価格な深海探査を目的として開発を進めているROVを使用。ROVは遠隔操作で水中を自由に動き回る水中遠隔ロボットで、浅海から深海における海中の海洋構造物、海洋生物などの様子をフルハイビジョンで撮影することが可能だ。映像は光ファイバーにより海上の調査船へ伝送され、スカパーJSATの所有する衛星IP通信回線を経由して陸上のデータセンターまで伝送された。須崎沖での実験では、約深度145メートルの海底の状態や海中の生物の様子を、調査船とデータセンターを介してリアルタイムで見ること、そして伝送データをクラウドアーカイブできることが実証された。(2016.10.26/3面)
■国交省/国交省/i-Construction推進コンソーシアム準備会
国土交通省は、10月18日午前9時から東京・霞が関の中央合同庁舎3号館特別会議室において、「i-Construction推進コンソーシアム(準備会)」を開催した。建設現場の生産性向上を図る「i-Construction」を推進するため、様々な分野の産学官が連携して、IoT・人工知能(AI)などの革新的な技術の導入や、3次元データの活用などを進めることで、生産性が高く魅力的な新しい建設現場を創出することを目的としている。i-Constuctionの推進では、今後、3年以内に、橋梁・トンネル・ダムや維持管理の工事にICTの活用を拡大すること及び産学官連携の体制により、公共工事の3Dを活用するためのプラットフォームを整備し、人工知能、ロボット技術への活用等を促進するとした。コンソーシアムの体制については、最新技術の現場導入のための新技術発掘や企業間連携推進、3次元データ利活用推進のためのデータ標準やオープン化、i-Constructionの海外展開を目的とし、生産性が高く魅力的な新しい建設現場を創出。コンソーシアムの会員は民間企業、有識者、行政機関などを広く一般から公募する。(2016.10.26/4面)
■パナソニック/ディスプレイ248枚を使った広告収益モデル
パナソニックは、大阪府吹田市の市立吹田サッカースタジアムに国内のスタジアムでは最多となる248枚のサイネージ用ディスプレイを用いてライブ映像や試合進行と連動するスポーツ演出サイネージシステムを導入し、一体感のあるスタジアム観戦を目指したエンターテイメント演出の企画・運営の実証実験を、10月29日の「ガンバ大阪」対「アルビレックス新潟」戦から開始したと発表した。実証実験では、「ガンバ大阪」の協力を得て、試合のライブ映像や選手情報などのスポーツ・コンテンツを活用して、スタジアム空間での一体感や、観客の琴線に触れるライブ演出コンテンツを提供する。映像演出は、市立吹田サッカースタジアムの3階コンコース周辺の柱と壁面、4階のVIPエリア、2階のメガストアに設置した248枚のディスプレイを用いたサイネージに、ライブ映像や選手情報などのガンバ大阪の高付加価値コンテンツを表示して活用する。例えば、ゴールなどを決めた際には、ディスプレイの全画面と既設大型LEDディスプレイを連動させ、スタジアム全体を盛り上げる演出を、オペレーターがリアルタイム操作によって行う。(2016.11.07/4面)
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■協力・記事提供:株式会社電波タイムス社 HP:http://www.dempa-times.co.jp/ |
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(Up&Coming '17 新年号掲載) |
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