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電波タイムズダイジェスト Vol.10
2017.1〜3
このコーナーでは電波タイムズ紙で掲載されたニュースより、U&C読者の皆様に関連の深い画像・映像、情報通信、建設土木、自動車など各分野の注目トピックをピックアップしてご紹介いたします。 |
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■経産省など、完全自律制御ドローンの長距離荷物配送を実証
NEDOと経済産業省、福島県、南相馬市、自律制御システム研究所は、1月12日に、福島県南相馬市の海岸において、世界初となる、完全自律制御による回転翼ドローンでの長距離荷物配送の飛行実証試験を実施した。今回の飛行実証試験は、ドローンを活用した物流システムの性能評価手法の開発のためのNEDOプロジェクトの一環として、自律制御システム研究所を主体として行った。飛行実証試験の場所は、福島県や南相馬市がロボットやドローンの実証場所を提供する「福島浜通りロボット実証区域」制度を活用し、福島県南相馬市の海岸を利用した。楽天のドローンを活用した配送サービス「そら楽」の専用機「天空」のベースとなる「ACSL-PF1」が、福島県南相馬市の海岸線約12`bの区間(南相馬市小高区村上城跡〜同市原町区北泉海水浴場)を飛行し、完全自律制御による長距離荷物配送を行った。この成果は、平時の荷物配送のみならず、災害時の緊急物資輸送にも活用されることが期待される。(2017.01.18/1面)
■NECなど、AI技術を活用した舗装損傷診断システムを開発
NECと福田道路(新潟市)は共同で、AI(人工知能)技術を活用し、路面の映像からわだち掘れとひび割れを同時に検出する「舗装損傷診断システム」を開発したと発表した。同システムは、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」のひとつであるディープラーニング(深層学習)技術を搭載した「NEC Advanced Analytics RAPID機械学習」を活用し、一般的なビデオカメラを取り付けた自動車から撮影した路面の映像を分析することで、路面のわだち掘れとひび割れを同時に検出し、路面状況の劣化レベルの判定を可能とした。また、路面の撮影と同時に記録したGPSによる位置情報の活用により、地図データ上で路面状況の確認が可能だ。これらにより、従来の路面の目視点検や専用機器による調査に比べ、安価で効率的に路面の健全度の見える化を実現する。福田道路とNECは、同システムを用いた一般道での実証実験において、専門技術者の目視点検と同等のレベルで路面のわだち掘れとひび割れを同時に検出できることを確認した。さらに社会実証を重ね、今後実証データの公表を予定している。福田道路とNECは、2017年度を目処に同システムの実用化を目指す。(2017.02.06/2面)
■国交省/「i―Construction推進コンソーシアム」設立/AIなど革新的技術を現場導入
国土交通省は、1月30日午後5時から東京都千代田区の砂防会館別館・大会議室で、「i―Construction推進コンソーシアム」の設立総会を開催し、規約の承認とともに、会長・副会長・企画委員の選任を行い、会長に小宮山宏三菱総合研究所理事長、副会長には宮本洋一(一社)日本建設業連合会副理事長兼土木本部長を全会一致で決めた。また、技術開発・導入WG、3次元データ流通・利活用WG、海外標準WGの3WG(ワーキンググループ)の設立を承認した。建設現場の生産性向上を図る「i―Construction」を推進するため、様々な分野の産学官が連携して、IoT・人工知能(AI)などの革新的な技術導入の現場や、3次元データの活用などを進めるとして、生産性が高く魅力的な新しい建設現場を創出することを目的とし、産学官の会員によるコンソーシアムを立ち上げ、生産性革命に向けスタートした。(2017.02.08/4面)
■国交省/航空機とドローン等の衝突回避策/安全確保と調和に向け検討会
国土交通省航空局の航空機と無人航空機、無人航空機同士の衝突回避策等を検討する「航空機、無人航空機相互間の安全確保と調和に向けた検討会」の第2回会合は、2月9日午後3時から中央合同庁舎4号館1階共用123会議室で開催され、航空機と無人航空機、無人航空機同士の衝突回避策について、委員からの発表、質疑応答を行った。DJI JAPANが、「GEO FENCE機能(GPS)」、JUTMが、東京大学の「熊本県天草市での防災ヘリとドローンの衝突回避のための情報共有飛行実験」、ウェザーニューズの高森美枝航空気象チーム気象予報士が、「航空機小型持ち込み品/動態監視システム」についての成果概要を発表。航空機と無人航空機、無人航空機同士の衝突回避等について、国土交通省航空局では、改正航空法の枠組みの中で、航空機と無人航空機、無人航空機同士の基本的な衝突回避ルールや情報共有の仕組みを年度内にとりまとめる。策定されたルールは、自主ルール等として運用・評価する。(2017.02.22/4面)
■マスプロ電工、全天球VR映像の撮影を実現するアクションカメラ
マスプロ電工は、4K画質で360度の全天球撮影が可能なアクションカメラ「KODAK PIXPRO 4KVR360」を4月28日から発売すると発表した。販売は大手家電量販店の店頭とウェブショップ、マスプロ電工の直販サイトなど。価格はオープン価格だが、マスプロ電工直販サイトの販売価格は税別5万9500円。「KODAK
PIXPRO 4KVR360」は、本体の前後に画角の異なる2つの4Kデュアルレンズ(155度と235度)を搭載したアクションカメラで、1台で死角のない全天球VR映像が撮影できる。また、2068万画素の1/2・3裏面照射型CMOSセンサーを2つ備え、4K相当(3840×1920/24fps)の高精細撮影を実現した。「VRモード」では、カメラ内で映像の合成ができ、撮影したその場で全天球VR映像の出力が可能に。映像の表現も「Little
Planet」「Fish eye」「Equirectangular」「Magic Flat」から選べる。ライブストリーミング機能を搭載しているので、HDMIやUVCへのライブ映像出力も可能だ。(2017.03.01/5面)
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■協力・記事提供:株式会社電波タイムス社 HP:http://www.dempa-times.co.jp/ |
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(Up&Coming '17 春の号掲載) |
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