本製品は、従来の土のうよりも強さ特性および耐候性などに優れる耐候性大型土のうを用いた積層工法の設計計算を行うプログラムです。Ver.3では、以下の改訂を行いました。
			
				- 『耐候性大型土のう積層工法 設計・施工マニュアル 平成29年10月』に対応
 ・基礎端を通る支持力的な安定計算(円弧すべり)の検討対応
 ・基礎部の余裕袋体の設置に対応
 ・滑動照査において「河床と袋体との摩擦係数」の考慮に対応
- 3Dアノテーション(寸法表示)に対応
				
            『耐候性大型土のう積層工法 設計・施工マニュアル 平成29年10月』に対応
				 
			 
			基礎端を通る支持力的な安定計算の検討(円弧すべり)に対応
			背面地盤や基礎地盤を含めた通常の全体安定性の検討(円弧すべり)はVer.3以前でも検討可能ですが、Ver.3では新たに基礎後端を通る支持力的な安定性の検討に対応しました(図1)。
			本製品では土のうの設置条件や地層の形状などを入力して頂ければプログラム内部で自動的に円弧すべり用のモデルを作成して計算を行いますので、安定計算用に別途モデル作成などを行う必要はありません。簡単な入力で円弧すべりの検討を行うことができます。もちろん通常の全体安定計算と支持力的な安定計算は同時に検討可能です。
			
			基礎部の余裕袋体の設置に対応
			構造体の最下段に1袋分の袋体(余裕袋体)を配置する機能を追加しました(図2)。
			この袋体は主に基礎地盤に作用する地盤反力を低減させる目的で配置しますが、マニュアルの記載に従い安定検討には考慮しませんので、主に描画の対応となります。ただし、円弧すべりの検討ではこの袋体を考慮しないと危険側の計算になることも考えられるため、本製品では余裕袋体を円弧すべりのモデルに考慮するか否かを選択できる入力を用意し、柔軟な設計が行えるようにしました。
			
			滑動照査において「河床と袋体との摩擦係数」の考慮に対応
			耐候性大型土のうは仮設土留め構造物や仮護岸工、または仮締切工などに利用されます。滑動に対する安定性の検討に用いる摩擦係数として「仮締切工及び仮護岸工」の場合に「河床と袋体との摩擦係数」が追加されました(表1)。
			Ver.3では設定した条件により、マニュアルに準じた摩擦係数を簡単にセットできる機能を追加しました。
        
        
				
            
						
							
								
								
								
								
							
							
								
									| 適用  | 対象部位 |  | 設計に用いる摩擦係数 | 
								
									| 仮設土留め構造物 | 袋体と袋体との摩擦係数 | 0.5 | 
								
									| 土と袋体との 摩擦係数 | 礫質土 | 0.6 | 
								
									| 砂質土 | 0.5 | 
								
									| 粘性土 | 0.4 | 
								
									| 仮締切工及び仮護岸工 | 河床と袋体との摩擦係数 | 0.4 | 
							
						
					 
            
				 
			 
			
			製品メイン画面において、3Dモデル上でも形状寸法が確認できる3Dアノテーションに対応しました。これにより3Dモデルにおいて、構造体の寸法を一目で確認することが可能となります。