|
|
Ver.3では、頂版,中床版,側壁における開口部の設計に対応し、要望の多い項目について拡張及び改善します。
●開口部の設計
Ver.2までは開口部の設計に対応していなかったため別途計算する必要がありましたが、Ver.3より本体の設計から開口部照査までの一連の設計を行うことが可能になり、計算書においても照査結果をまとめて確認できます。
開口部は、長短辺比,開口面積比,開口延長比の評価を行い、2方向スラブ(四辺固定版,三辺固定版)、1方向スラブ(両端固定梁,片持ち梁)のどちらかによりモデル化する必要があります。
また、下図のように開口部形状によっては分割してモデル化する必要があるため、各部材毎に複数のモデルを検討することが可能になっています。
開口部画面では、部材毎にモデルを追加することで部材厚,部材高,配筋データ,荷重,許容値等を初期設定することができ、計算結果確認,計算書の確認は開口部画面及びメイン画面上で行うことができます。断面計算の計算条件は、本体の設計パラメータを継承します。
|
●縦方向ハンチ
頂版,中床版,底版と側壁をつなぐ縦方向ハンチの指定に対応し、次の検討が可能になります。
・常時の検討,地震時検討時のハンチ自重の考慮
・常時の検討における側壁(鉛直方向),頂版,中床版,底版の応力度照査時の有効高,照査位置の検討
●部材単位重量
頂版上部に鉄蓋を設置する時や躯体の一部が無筋である場合、部材毎に単位体積重量を変更することができますので、計算対象を広げることができます。
|
|
●円形頂版の部分分布荷重載荷
頂版上に活荷重を載荷する際、部材幅が大きくなる時は、全載にはならず部分載荷となる場合も多いため、「構造力学公式集」(土木学会発行)に従い周辺単純支持,周辺固定版における断面力を算出します。
■マンホールの設計計算 Ver.3 リリース予定日:2006年4月末
|
|
|
2005年9月にリリースしました「柔構造樋門の設計計算Ver.2」では、柔構造樋門の設計機能の強化として「付属物(門柱、胸壁、翼壁、しゃ水工)の設計機能」をサポートしましたが、さらに柔構造樋門の設計業務の効率化を支援するプログラムとして「図面作成機能」をサポートした「柔構造樋門の設計Ver.1」の開発を進めています。その「図面作成機能」の主な特長を以下にご紹介いたします。
●作図対象
以下の図に示す「標準部函体・門柱部・川裏側函体端部・胸壁(川表側/川裏側)・翼壁(川表側/川裏側)」の一般図および配筋図を作図します。
また、一般図には、しゃ水壁・胸壁・翼壁部に設置するしゃ水工(鋼矢板)も作図します。
|
標準部函体 |
矩形RC函体(1連/2連ボックスカルバート) |
門柱/端部函体 |
1門/2門柱、端部函体(1連/2連拡幅対応)、
操作台 |
胸壁(川表側/川裏側) |
逆T型/L型胸壁、鋼矢板によるしゃ水工 |
翼壁(川表側/川裏側) |
逆T型/L型/U型翼壁、水叩き部 |
しゃ水壁 |
逆T型しゃ水壁、鋼矢板によるしゃ水工 |
カラー継手 |
矩形巻き立てカラー継ぎ手 |
|
|
●作図機能と特長
スピーディな図面作成 |
形状情報や配筋情報(主な鉄筋径・かぶり・基本ピッチなど)を入力することにより作図データを自動的に生成するため、目的とする配筋図面が短時間に得られます。 |
材料・数量計算作業の解消 |
入力された形状情報・配筋情報と設定された基準値やまるめ・止めに従って材料計算を行い、加工図・鉄筋表・数量表などを自動生成します。また、コンクリート体積・型枠面積を計算し数量計算書を自動生成します。 |
作図書式対応 |
作図条件で寸法線や引出線・文字・表などの作図書式の細かな設定が行えます。また、図面の属性(レイヤなど)は以下の基準に従った設定が行えます。
・CAD製図基準(案) 平成16年6月版 国土交通省
・CADによる図面作成要領(案) 平成13年10月版 日本道路公団
・調査等業務の電子納品要領(案) 平成17年4月版 日本道路公団 |
図面確認機能 |
生成した図面の確認表示や図形・寸法線・引出線などの編集(位置調整)、およびプリンタ・プロッタへの印刷が行えます。 |
図面出力機能 |
以下のファイル形式で図面データの出力が行えます。
・PSX(「UC−Draw」のオリジナル形式)
・SFC/P21(CADデータ交換標準SXF Ver2.0形式 )
・DXF/DWG(AutoCAD形式) ・JWC/JWW (JW-CAD形式) |
●作図基準
主に以下の基準類に準拠した図面作成が行えます。
・土木構造物設計マニュアル(案)−樋門編−平成13年12月 国土交通省
・土木構造物設計マニュアル(案)に係わる設計・施工の手引き(案)−樋門編−平成13年12月 国土交通省
本プログラムにより柔構造樋門の設計から図面作成までの業務がより一層効率的に進められるものと考えています。どうぞご期待ください。
■柔構造樋門の設計 リリース予定日:2006年9月末 |