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UC-win/Road、同ドライブオプション、および、スバルカスタマイズ工房社のSUBARUドライビングシミュレータで構成した「UC-win/Road体験シミュレータ」を以下に紹介します。
UC-win/Roadは、コンピュータ上で3次元道路空間を簡単に作成でき、様々な環境でのシミュレーションがリアルタイムでできる先進的なVRソフトウェアです。近年、各種プロジェクトモデリングや研究開発用ドライビングシミュレータとして高い評価を得ています。
このシミュレータ本体は、富士重工業・航空宇宙部門のフライトシミュレータ技術と、スバル自動車部門の技術の融合によって完成した電動6軸モーションユニット(特許)を採用し、これらの技術により開発されたドライビングシミュレータです。このシミュレータには、実車部品によるステアリング機構等の採用により、実車感覚の運転の実現が可能になっています。
近年急速に開発されている自動車安全技術(衝突回避、衝撃減少など)の模擬体験や交通事故バーチャル体験、ITS新技術体験などを、本体験シミュレータにより実車感覚で実現することができます。
●UC-win/Road体験シミュレータの特徴
自由なVR空間の適用、リアルタイムで多様な走行環境を提供
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3DVR空間を簡単、自由に作成できます。3Dコックピット、マニュアルドライブ、マルチモニターがそのまま実装可能。各種イベント、シナリオ設定に対応。 |
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ビジュアルオプションにより、走行環境を自在に設定できます。 |
様々な安全装置の実装、カスタマイズ提供が可能
標準/オプション提供またはカスタマイズ提供を予定
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ABS(アンチロック・ブレーキシステム) |
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スタビリティ・コントロール |
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衝撃減少システム |
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4WD |
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車線内走行支援システム |
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パワーステアリング最適制御システム |
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追従クルーズ・コントロール |
基本ライブライリをカスタマイズし実現する機能です。受注開発による提供。
標準VRデータは無償、シナリオ、イベント、高HZ化カスタマイズ対応
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UC-win/RoadWebViewerでサンプルモデルとして提供している道路、交通、都市モデルを無償利用可能。 |
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道路障害、信号制御が行え、インタラクティブな各種シナリオ作成が可能。 |
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接触判定、交通事故(作成例参考)は別途見積可能 |
コンパクトなボディデザイン
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親しみのあるエッグシェルデザイン 安全性も考慮し丸みを付けたボディ形状 |
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低床化の実現 |
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乗降性の向上 小型6軸モーションで高さを抑え低床化を実現 |
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スペースの最適化 1人乗りでの最適な操縦空間実現、インパネの最小化実現 |
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専用1画面液晶モニタの採用によるスペース効率化の実現 |
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ステアリング機構のスペース効率化により実現 |
実車感覚の運転操作の実現
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スバル自動車技術の実車ステアリング機構の使用により、最適な反力フィードバックを実現し、実車感覚の運転操作を実現 |
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本格的ペダル機構の採用により実車感覚の踏み込み感を実現 |
設置のしやすさ、移動のしやすさの実現
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設置スペースを最小化。標準タイプは床面積2040mm×1330mm、高さ1820mm。空車重量約800kg。 |
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移動キャスターで移動し、設置はジャッキで降ろすのみ。電源はAC100V、単相、1.5KVA。 |
各種安全装置の標準装備
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3点式シートベルト、ベルト非装着時スタート不可機構、シートベルト開放時瞬時停止機構 |
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非常ボタンにより瞬時停止及び姿勢ホールド機構 |
●ドライビングシミュレーションと車両運動モデル
UC-win/Road体験シミュレータでは、運転操作の情報(アクセル、ブレーキ、ハンドル操作、各種ボタン状態)をUC-win/Roadに取り込みます。そして、あらかじめ作成されたUC-win/Roadデータ上の路面情報(平面線形、縦横断線形)を基に、自車の動的挙動(=車両運動モデルによる解析)を求め、画面上でのVR走行表現、6軸モーションへの駆動命令出力を行い、ドライビングシミュレーションを行います。ここで、自車の動きを表現するための車両運動モデルによる解析は、従来からUC-win/Roadでも可能としていましたが、この度、6軸モーションでの高精度な実車感覚、乗り心地感覚を実現するために、(株)バーチャルメカニクスのCarSimとの連携を行いました。CarSimからの車両運動データを6軸モーションにリアルな動きとして与えるために必要ないわゆる
Washout Filter も処理しています。6軸モーションを制御するための基本制御プログラムは自社開発し、6軸モーションの動作を確実に、かつ、自由に駆動させることが可能になりました。
以上の処理過程を経て、UC-win/RoadからVR走行画像、モーション駆動命令、音響データが各装置に出力され、UC-win/Road体験シミュレータ上でのドライビングシミュレーションを可能としています。近年急速に開発されている自動車安全技術(衝突回避、衝撃減少など)の模擬体験や交通事故バーチャル体験、ITS新技術体験などを、本体験シミュレータにより実車感覚で実現することができます。
フォーラムエイトでは、お客様の条件に見合う自動車走行の模擬体験を実現するシステムとして、UC-win/Roadのカスタマイズ、他社ソフト連携なども考慮し、システム受託開発を承っています。まずは、弊社各営業所までご連絡をお待ち申し上げております。
●CarSim連携
UC-win/Road体験シミュレータ上からの運転操作によって、乗用車のさまざまな運転条件(アクセル、ブレーキ、ハンドル操作)と環境条件(路面の高低差、摩擦係数、横風等)での動的挙動を解析し、モーションにリアルな動きを与え、UC-win/Road上でVR走行シミュレーションを行うことが可能です。
●シナリオ機能
UC-win/Road体験シミュレータでは、時々刻々変化していく走行シーンの中で、あらかじめ決められた様々な動きをモデルに設定できます。例えば、自分の車がある位置に到達したら、任意のモデルがあらかじめ与えられた役割を実演するというように、いろいろな物語シーンを設定していくことが可能です。例えば、・信号が必ず赤信号に変わる、・横から車が飛び出してくる、・渋滞が発生する、・人間が歩行を開始する、等々のいろいろな物語シーンを自由に設定することができます。このようなシナリオ機能を活用することで、リアルな場面に応じた、実車感覚でのドライビングシミュレータを提供可能です。
▲モーション基本制御プログラム |
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▲(株)バーチャルメカニクスのCarSim |
●Delphi 2007対応
UC-win/Road 3.04からUC-win/Road SDKはDelphi 2007で使用できます。
●ドライビングシミュレーション
ログ出力
運転シミュレーションの際、車輌の物理量をリアルタイムで取得することが可能になります。
ユーザが運転する車輌及び周辺の車輌の情報を得て様々な分析に利用できます。例えば、運転の特性、安全性、エコドライブの判定アルゴリズムを自由に組み込んで教育や研究などに活用できます。
出力する情報は下記の通りです。
・車輌の位置情報及び方位
・道路及び車道に対しての位置情報
・ユーザの運転操作量
・車輌の速度、加速度、エンジンRPM、ギア
・車輌の属性:重量、寸法、ギア比、エンジントルク、ブレーキ応力、摩擦係数
車両運動モデルのカスタマイズ
運転する車輌の運動特性のカスタマイズが可能になります。UC-win/Roadの標準運動モデルを置き換え、ユーザの運転操作に対する車輌運動アルゴリズムをプログラミングできます。UC-win/RoadのVR環境を利用し、カスタマイズされた運動モデルでドライビングシミュレーションが行えます。
●モデルリアルタイム制御
データに登録した3DモデルをVR空間上で動かしたり、表示/非表示することが可能になります。UC-win/Roadに位置情報だけを与えればキャラクタモデルのアニメーションが実際の移動速度に合わせて再生されます。UC-win/Roadの基本機能である飛行ルートあるいは道路に沿った動きの他に自由な動きの表現ができます。外部のデータとの連携を開発すればマイクロシミュレーションのVR表現が可能です。
●ユーザ操作取得
ユーザがメイン画面で行うマウス、キーボードとゲームコントローラ操作の取得ができます。ユーザのクリック位置や押したキーによるVR空間の制御、そしてクリックするモデルに対する情報を表示できるようになります。 |
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▲ログモニタ−
(標準サンプル) |
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サンプルプログラム |
交通流の種々の設定を行うプログラム
ツールメニューに「Traffic Generator Set」が追加されます。
クリックすると、各道路の中央に「任意交通量点」を追加し、基本的な設定を行います。
道路端部の交通流発生点の設定も行います。
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■UC-win/Road SDK Ver.3.4 リリース予定日:11月上旬
UC-win/RoadDBは、3Dモデル、テクスチャ、セクションデータなどインターネットを利用したデータベース機能で、製品から直接ダウンロードして利用できます。
登録数は、3Dモデル2,679、テクスチャ3,029、セクション65(2008年10月15日現在)となっております。
最近の更新状況としましては、現在、世界各地でUC-win/Roadを利用頂いており、それに伴い、世界各国のデータベース整備が必要となり、「テクスチャ
- 交通標識」では世界各国の交通標識を登録、現在利用可能な国は、23カ国となっております。「3Dモデル
- ビル・家屋・商店・鉄塔」では、多数の米国ビルモデルや国内の公共施設、一般家屋、「3Dモデル
- 鉄道・道路施設」ではさまざまな信号機タイプの他、可動モデルのETC料金所を揃えております。「3Dモデル
- キャラクタ」では雑談する人や自転車に乗った人、学生のMD3を、「3Dモデル
- 公園施設」ではさまざま遊具を登録しております。
今後の予定としましては、9月にリリースされましたUC-win/Road Ver.3.4のモデル強化といたしまして交差点テクスチャ編集ツールで使用可能なパラメトリックテクスチャや国内外ユーザの皆様よりいただいておりますリクエストデータ、EXODUS避難シミュレーション結果表示をするためのUC-win/Road for EXODUSで利用可能な避難者のMD3モデルや非常出口等のテクスチャ、オフィスの3Dモデル、氾濫解析ソフトxpswmmの計算結果をUC-win/Roadへ取り込む連携ツールUC-win/Road xpswmmプラグインで利用可能な水工構造物や泳いだり、流される人といったMD3モデル、その他、最新の自動車車両等の充実を図る予定にしています。
交差点テクスチャ編集ツールを利用しますと、1つのツールで画像編集とCADの操作性を組み合わせ、平面交差のマーキングを容易に作成できます。
その他、世界遺産VRモデル作成も予定しており、日本(京都等)、中国(万里の長城等)、アメリカ(自由の女神像等)、イギリス(ロンドン塔等)等22カ国のサンプルモデルデータの提供を予定しております。
▲RoadDB画面 |
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▲交差点編集ツール |
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(Up&Coming '08 晩秋の号掲載) |
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